ヴァンパイア・ガヴァン   作:レイサン

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キャラクターの名前考えるのしんどいっす。
てか前書きって何書けば良いかわかんないっす。

前回のあらすじと今回のお話
魔王デムリルと話し合って色々得る事もあったが、具体的なアドバイスは貰えなかった。
一週間かけて行って帰ってしている内に村は発展し、村で暮らしたいと言う種族も増えていた。
一週間の遠征の間に集まった種族とはどんな種族なのか。
ガヴァン達と仲良くなれるのだろうか。


【第七話】異種族会談

村の中心地ビレッジホール。

その中の会議室の大きな机と椅子に、各種族の代表が集まっていた。

 

「大森林周辺の地域の各代表が集まり、たった今ガヴァンが遠征から帰還しましたので、改めて自己紹介をさせていただきます。私はエルフ族の長、エレフィアでございます。」

 

「ドワーフ王国の七代目国王デモールです。よろしくお願いします。」

 

「大湿原の代表として来ました。リザードマンのドーランというものです。以後お見知り置きを。」

 

「大雪原の代表として参った。妖狐のサザンカと申します。本日は宜しくお頼み申します。」

 

「一応大平原の代表として呼ばれました。ラミアのミレニアです。よろしくお願いします。」

 

「大森林代表のガヴァンです。今日は集まってくれてありがとう。使いの者達から事情は聞いてると思うけど、一応私たちの現状の説明をさせてもらうよ。」

 

ガヴァンはこれまでに起きた出来事について説明した。

 

「調査に関してはドワーフ王国から既に調査隊を送ってもらってはいるが、一週間前の襲撃以降大きな動きは無いという。そこで皆の力を借りたいと思っている。」

 

「この大森林に住む種族だけでは戦力としても限界があります。前回の襲撃はガヴァン単独で撃退できましたが、ガヴァンが苦手とす昼間に前回以上の戦力で攻撃されれば為す術なく敗北しまうかもしれません。」

 

「私達が負ければ次の標的は他種族になる可能性もある。だからこそ、異種族同士で協力するべきだと私は考えている。」

 

「失礼、割って入る形になってすまない。大湿原代表のドーランだ。何か被害を受けているのは大森林だけのような言い方だが、実を言うと大湿原にも異変が起きている。」

 

「うむ、我らの住む大雪原も同じくだ。異変の内容や原因は違うかも知れぬが、元々我は協力する時の交換条件として異変の解決を手伝ってもらうつもりで来た。」

 

「え、そうだったの?こっちは今は労力的に余裕無いから直ぐに協力ってのは無理なんだけど。とりあえず大湿原と大雪原の異変について聞きたいけど問題ない?」

 

「ああ、構わない。」

 

「我も構わぬぞ。」

 

「それじゃまずは大湿原代表の話から聞かせてもらおうかな。」

 

「ああ。大湿原、と言うより俺たちリザードマンの抱える問題について説明させてもらうが、実は最近食料調達が上手くいかなくてな。これまでの狩場には獣も魚もいなくなってしまって肉や魚が食えなくなった。大湿原は大森林ほど植物が豊富では無いから、飢えをしのぐには生き物を狩るしか無いんだ。獣や魚が減った原因は突き止めたが俺たちだけで解決するのは厳しい。だから力を借りたいんだ。」

 

「ふむふむなるほど?それで大雪原の方はどう言った異変が起きてるのかな?」

 

「大雪原の異変は異常気象だ。元々我らが暮らす大雪原は、雪が積もる事はあっても生活に支障が出る程雪が積もった事など無かった。しかし、ココ最近はやたらと吹雪が発生しやすくなっている。毎日雪掻きを行っている故、何とか生活を維持することが出来ているのだが、元々寒さに耐えることが出来た家畜や作物も、異常気象にやられてしまった。」

 

「なるほど、そういえば大平原は無事なの?ラミアの…えっと名前なんだっけ…?」

 

「ミレニアです。それと、大平原の代表として呼ばれましたが元々私達は大森林の住人です。 大森林に元から住んでいた強力な魔物が我々の縄張りを荒らしたので、やむを得ず大平原に避難したのですが、今度はその大平原で人間に遭遇し襲われたのです。大森林の代表と話が出来ると聞いて、どうにかして私達を森に帰らせてもらえないか相談をしに来たんです。」

 

「あ〜そういう事だったのか。でもこの森にラミアの縄張りを奪い取れるほど強い魔物っているかな?とにかく皆さん何かしらの問題を抱えてるって感じだね。」

 

大湿原のリザードマン達は何らかの理由で食料調達がままならず飢餓に苦しむ可能性がある。

大雪原の妖狐達も作物や家畜が異常気象に耐えられず食糧危機に陥っている。

大平原のラミア達はそもそも住処を奪われやむを得ず大平原へ移住していた。

大森林はネサーム王国からの襲撃の件でいつ危険にさらされてもおかしくない状況。

大洞窟のドワーフ達は他種族と違って国という大きな組織なので問題に対応出来たが、大森林を初めとした様々な地域で問題が発生している現状を放置する訳には行かない。

 

「さてと、今後の方針考えないといけないね。まずミレニア、君は一度仲間の元に戻って、仲間と一緒にもう一度この場所に来て欲しい。縄張りを取り戻す手伝いをさせてもらう。」

 

「本当ですか!?それは有難い!」

 

「そしてドーラン、原因は突き止めていると聞いたけど、その原因とやらがどんなものかによっては協力できるかもしれない。なのでまた後で詳しい説明を聞く。」

 

「分かった。」

 

「あとはサザンカ、君とも後で詳しく話し合う必要がある。」

 

「構わぬ。それで少しでも進展するのであればな。」

 

「おっけー。それじゃあ一旦この場は解散するよ。長時間の移動で疲れているだろうから、ひとまず今夜一晩はウチで休んでもらう。異論ある人は挙手、ない人は賛成と言って。」

 

「賛成だ。」

 

「賛成です。」

 

「我も賛成だ。」

 

「あ、私も賛成です。」

 

「私も異論はございません。」

 

「おっけー、それじゃあドーランだけ残って他は退出、ドーランの話の後はサザンカね。」

 

各地各種族の代表が退出し、ガヴァンとドーランだけが残った。

 

「さて、それじゃあ改めて話を聞かせてもらおうか。食糧不足の原因とやらについてね。」

 

「ああ、実は獣や魚がいなくなってたのは他の魔物に食われていたからなんだ。それもかなりデカイ。」

 

「デカくて大食い…オークとか?」

 

「いや、オークならまだ良かったんだが、相手はとんでもなくデカいスライムだったんだ。」

 

「スライム……スライムかぁ……。」

 

スライム。

RPGゲームなら最弱の魔物として登場してもおかしくない雑魚モンスター代表だが、この世界におけるスライムとはそんな貧弱なものでは無い。

種によって差はあるが、基本的に飲み込んだものを消化する能力と物理的攻撃が効かない能力がある。

 

「強くは無いが確かに簡単に倒せる魔物では無いね。それで、種類は分かるの?」

 

「ああ、ある程度は候補を絞っている。物理攻撃が効かない事からオーソドックスな液体系。火炎魔法の効果が薄い事から油系では無く水系ってのは分かってる。」

 

「一般的な水スライムが肥大化し見境なく捕食、だいたいそんな感じかな。大きさからして生半可な火炎魔法では蒸発させられない。大湿原は水の張った場所だから電撃魔法も危険。そうなるとやっぱり氷結魔法か。」

 

一般的に水系スライムは電撃魔法で感電させて核を破壊するか、氷結魔法で凍らせて核ごと粉砕するのが手っ取り早い。

 

「問題は誰がどうやって巨大スライムを凍らせるかだよなぁ。」

 

「俺たちリザードマンは寒いのは苦手でな。氷結魔法は誰も使えないんだ。」

 

「氷結魔法………大雪原の住人なら使えるのでは?」

 

ガヴァンは確認のためにサザンカを呼んだ。

 

「氷結魔法?まぁ我は氷結魔法が得意だが、巨大なスライムとなるとそう容易に氷漬けには出来ぬぞ?大雪原の長と言っても我はまだ先代から長の座を譲り受けて間も無い。右も左も分からぬ童も同然だ。尾の数もまだ九つに達していない未熟者故、力は貸してやれても上手く行く保証は出来ぬぞ?」

 

「うーん、流石に他地方の長を相手に「血の契約」を結ぶわけにも行かないしなぁ。」

 

「「血の契約」?何だそれは?」

 

「あぁ、私の固有スキルだよ。血を与えた相手を下僕にする代わりに、その下僕の力を増幅させるスキルだ。」

 

「良いスキルを持っているではないか!それを我に使うのだ!」

 

「えぇ!?いや、大雪原の長が他地方の長でもない奴の眷属になるのはまずいでしょ!」

 

「俺も頼む。」

 

「はぁ?!ドーランまで何言い出してんの?!」

 

「もはや我らの種の存続の危機なのだ。背に腹はかえられぬ。」

 

「俺も同じだ。このままだといずれ俺たちもスライムの餌食だ。少しでも対抗できる力が欲しいんだ。」

 

「え、えぇぇぇ?」

 

「頼む!今や我が一族の生き残りは三十人を下回る!其方の力があれば一族を救うための希望の道を見出せるかもしれぬのだ!」

 

「俺の一族もこのまま行けば滅亡の可能性もある。仲間を救う為なら眷属になっても構わない。」

 

「いや、でも、うーん……。よし、分かった。今から君達に血を与える。」

 

「ほ、本当か!」

 

「ただし、あくまでも対等な関係だよ。形式上は下僕でも事実上は同格の立ち位置という事なら血を与える。」

 

「それで良いならそうする。」

 

「我もそれで構わぬ。」

 

「よし、約束したからね?チクッと来るよ!」

 

チクッとするで済まされないぐらい勢い良く指を突き刺し、以前アサヒやゴブリン達に与えた時より多く血液を与える。

種族の中で高位の存在になるほど、血液下僕化に必要になる血液の量も増え、それによって得られる力も強大なものになる。

 

チュポッっと指を引き抜いた。

 

「うぅ、流石に血を流し込みすぎて疲れたな。うぅぅ…きっつい……ちょっと今日はもう寝るから明日の朝また来て…。」

 

ガヴァンはフラフラしながら寝室へと向かった。

血を受け取ったドーランとサザンカもガヴァンの血の影響か、気を失う用に眠ってしまった。

そして翌朝、ガヴァンが家を出ると、そこには見慣れない姿のドーランとサザンカがいた。

 

「もしかしてドーランとサザンカ?何か見た目変わったような…」

 

「貴方の御陰でより上位の妖狐へと覚醒できた。貴方にはとても感謝している。この御恩は決して忘れぬ。」

 

「俺からも例を言わせてくれ。ここまでの力を得られるとは思っていなかった。本当にありがとう。」

 

「えぇっと、まぁそれなら良かったけど、何か昨日とちょっと態度が違くない?」

 

「そ、そんな事は御座いません!」

 

「そうだ!昨日と何も変わっていないぞ!約束通り台頭の関係だ!」

 

「あ、そう?それならいいんだけどさ。まぁこれで二人が協力すればとりあえずリザードマンの食糧不足は解決できそうだけど、そういえば昨日は話が逸れちゃったからサザンカと二人での話し合いができてなかったね。話を聞いて方針を決めてから解散にしようか。」

 

「ええ!是非とも!」

 

何か様子がおかしい。

何かは分からないが昨日とは何か様子が違う。

それはそれとして、ガヴァンはサザンカの一族について話を聞くことにした。

 

「昨日話によると、一族の生き残りが三十人を下回るって言ってたけど……。」

 

「はい、我が一族は今や二十三人しか生き残っておりません。それも私が郷を経つ時には、という話で御座います。あれから幾日か過ぎました故、もはやどれ程生き残っているかも分かりませぬ。」

 

「なるほど…じゃあ選択肢を二つに絞るとしようか。郷の復興のために私達と一緒に郷に帰って異常気象の原因を突き止めるか、或いは今すぐの郷の復興は諦めて一度私たちの村に来て復興の目処を立てるか。って感じなんだけど、どうかな?」

 

「はい!勿論この村の一員に加わらせていただきます!」

 

「えぇ!!いや待って待って!よく考えてよ!他の仲間の気持ちとかも汲み取って熟考してから結論出そうよ!」

 

「それでは時間が勿体ない!私達の一族にはもはや一刻の猶予も御座いません!それに、貴方様にならこの身を捧げても構わないと覚悟を決めております!何時でも貴方様の側で貴方様に尽すと心に決めたのです!」

 

「いやぁぁぁ!やめてぇぇぇ!重いぃぃぃぃ!感情が重いってぇぇぇ!!!!」

 

ガヴァンのスキル「血の契約」は与えた血が多いと性格や人格にまで影響を及ぼす。

「血の契約」を結んだサザンカは、自分の郷を救ってくれるというガヴァンの心の広さと、ガヴァンから受け取った力の強大さから、ガヴァンを心から尊敬し自分より上位の存在と認識するようになってしまったのだ。

最初その事を隠そうとしたのは血を受け取る直前の約束を守るためである。

無論、同時に同じだけの血を受け取ったドーランも同じ状態だ。

 

「くっ、サザンカのヤツめ。あっさり本性を見せやがったな。俺も気持ちはわからなく無いが。」

 

ちなみに、ガヴァンとサザンカの声を聞いたミレニアも「血の契約」を結び、無事下僕化した。

ガヴァンは実質的に三地域三種族のリーダーになった。




本編で語られない設定を語ろうのコーナー

この世界において魔物や亜人種族は一定以上の力を得ると覚醒します。
そして今回血を受け取った事で各種族のリーダーは覚醒しました。
ドーランはより屈強になり、鉄のように硬い鱗を手に入れ、サザンカは尾の数が五本から六本に増え、ミレニアはどういうわけかスタイルが良くなりました。
ドーランとサザンカはともかくとしてミレニアのその変化って何の意味あるの?
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