ホロメンとの高校生活   作:主義

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鬼と魔女と主人公

 

中学校でも小学校でも…三人組を作ってくださいみたいなことはよくある。誰もが一度は体験がしたことがあるようなこと。

 

そして今は珍しく…三人組で机を横にくっつけて課題の説明を受けている。僕が組んだ。三人組は僕と百鬼さんと紫咲さんの三人。

百鬼さんが右隣に紫咲さんが左隣に座っている。なんで僕が真ん中なのかは分からないけど、二人に押される形でこんな配置になってしまった。

 

 

「ねぇねぇ」

 

 

「なんですか?」

 

 

「ただ呼んだだけだ余」

 

百鬼さんは笑顔でこちらを見ている。

 

 

「そうですか」

 

僕はまた先生が話していることに耳を傾ける。さすがにこれを聞き逃すと色々と面倒くさいことになりそうですし。それに僕以外の二人はあんまり集中して先生の話を聞いているようには見えない。

 

 

「ねぇねぇ」

 

今度は左横から頬を突っつかれている。

 

「な、なんですか?」

 

僕は仕方なく視線をそちらに移すとそこには紫咲さんが小悪魔的な笑みを浮かべていた。この人たちは本当に話を聞くがないのだろうか。

 

 

「呼んでみただけ」

 

 

「紫咲さんは聞かないんですか?」

 

 

「めんどうだもん。それにキミが聞いているから大丈夫でしょ」

 

何なのその信頼。僕が聞いてなかったら提出する課題に色々と影響があるでしょうに。明らかに百鬼さんも聞いていない感じだし。

 

 

 

 

 

「ふぅ~~」

 

急に耳の息を掛けられたら誰でもビクッとするだろう。もちろん、僕も同じ反応をした。隣に視線を向けるとそこにはいたずらっ子のような笑顔を浮かべている、紫咲さんがいた。

 

「…な、なんですか!?」

 

 

「えへへ…キミの驚く顔が見たくてさ」

 

この笑顔だけであれば本当に可愛い人。でも、本質はとてもいたずらっ子で構ってちゃん。

 

 

「や、やめてくださいよ…」

 

そんなことされたら本当に集中できない。両側から何をされるか分かったもんじゃないから。

 

 

「え~~キミの驚く顔がとてもいいんだもん。これからもずっと続けるよ」

 

そんな宣言をされたらこっちだって課題の説明に全然集中できないじゃないか。

 

「はぁ…本当にやめてくださいよ」

 

 

「だ~め…」

 

楽しそうな紫咲さんはいいけど、こっちとしては全然気楽じゃない。

 

 

 

次は何か刺さるような痛みを感じて…隣に視線を移すとその原因がすぐに分かった。

 

「百鬼さん?」

 

 

「…あ、やっと気づいた!」

 

痛みの原因は…百鬼さんが角で僕の体を刺していたからだ。そりゃあの角で突かれていたら痛くないわけがないよね。

 

「いや、痛いから気付いていましたけど…そっちの方に集中しちゃうと全然話が聞こえないので…」

 

 

「え~~余に構ってよ~」

 

 

「いや、今は百鬼さんに構ってられる時間はないですよ。それに今は授業中だってことを百鬼さんも紫咲さんも忘れているんじゃないですか?」

 

 

「え~知ってる余。でも、キミが隣にいるんだもん。構って欲しい~」

 

 

「い、いや…さすがに…」

 

 

「…え~構って欲しい?」

 

 

「この授業が終わったら後じゃだめですか?今は勘弁してくれませんか?」

 

 

「だ~め~~余はいま、かまってほしい~~」

 

 

「そ、そうですか…」

 

これ以上、騒がれると先生にバレちゃうかもしれない。そうなると怒られて…色々と面倒事になるのは考えればすぐにわかる。

 

 

「…はい、分かりました。何をすればいいんですか?」

 

 

「じゃあ~余の手を握って~」

 

 

「…手ですか?」

 

 

「うん!早く握って!」

 

 

「あ、はい…」

 

僕は急かされながらも百鬼さんの手を握った。手を握って思ったけど、本当に百鬼さんの手は小さい。これは男女の差だけど改めて感じる。そして何よりも…すっごく冷たい。

 

 

「…キミの手…あったかい…」

 

 

「そうですか?百鬼さんが冷たすぎるだけじゃないですか?」

 

 

「そうかなぁ……でも、あったかい…」

 

そんなこんなで百鬼さんと話していると…次は紫咲さんが反対の手を握ってきた。

 

「あ、ほんとだ…あったかいね」

 

 

「む、むらさきさんも冷たいですね…」

 

もうここで変に言ってもこの二人は手を離してくれないだろう。今は二人が満足さえてあげるのが一番いいはずだ。

 

 

 

「あ、あの…そろそろ…」

 

 

「まだだ~め」

 

 

「はなさない…」

 

授業が終わっても二人は手を離してくれなくて…注目を浴びることになったのはまた別のお話。

 

 




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