ホロメンとの高校生活   作:主義

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好きな人の髪の毛は…

こよりには…気になる先輩がいる。その人はいつも他の女の子と話していて、こよが話しに行ける感じじゃない。こよりはちょっと遠くから見ているだけでも…幸せだった。先輩の笑っている顔を見るとこよりも嬉しかったし、幸せな気分になった。

 

 

全てが変わったのは少し前。その日、こよりが先輩のクラスに行くと移動教室だったらしくて誰もいない。そしてこよりは先輩の席に行って…座った。今だったら誰にも見られていないから。そこで…こよは見ちゃった。机の上に髪の毛が落ちているのを…。

 

 

これは…先輩の髪の毛。こよには分かる。ずっと先輩のことだけ研究してきて…見て来たからこそ分かる。そしてこよは髪の毛をラボに持ち帰った。

 

 

そしてそれからこよは…先輩が移動教室の授業で居なくなる時に先輩のものを…盗むようになっちゃった。やめたい…これを先輩が知ったらこよは絶対に軽蔑されるのは分かっている。それでも好奇心を止めることが出来ない。

 

 

こよは今日も先輩が移動教室なのを確認して…やってきた。先輩の机の上には前の授業の教科書やノートが無造作に置かれている。

 

「今日は…どれがいいかなぁ…」

 

 

どれにしようかと悩んでいると後ろから…

 

「あ、博衣さん」

 

今は授業のはず。恐る恐る、振り返るとそこには先輩が不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。そして少しずつ近づいて来る。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「…せ、せんぱい……」

 

こよりは頭をフル回転させる。このままだと…今までのことがバレちゃうかもしれない。それだけはどうしても避けなければならない。

 

 

「…あ、あの!!!」

 

 

「…?」

 

 

「先輩ってルーズリーフってありますか!??」

 

 

「ル、ルーズリーフ?」

 

 

「はい!今日、ノートを忘れちゃって!」

 

 

「…ああ、あるよ」

 

そして先輩は机に閉まってある、ルーズリーフを取り出してくれて一枚切り取って渡してくれた。

 

 

「あ、ありがとうございます!それじゃあ!!」

 

こよりは逃げるように教室を後にした。

 

 

 

 

こよはある程度距離を取って…自分自身を落ち着かせるために深呼吸をする。

 

「だ、だいじょうぶだったかなぁ…」

 

全然、気転の利くような答えじゃなかった。ノートを忘れただけで中等部の校舎から高等部の校舎に来るような生徒はいない。それなら同じクラスの人や最悪でも中等部の中で解決できる。それを態々、高等部に来たなんて怪しまれないほうが無理だよね。

 

そして何よりも…こうなっちゃったのはこよりが先輩のものを盗むようになっちゃったから。

 

 

「…これからは控えないと」

 

このまま続けれていれば…今日のような日がこれからも増えることになる。ずっとバレずにというのは難しいもんね。でも、だからと言ってこよりの『欲』を止めることは自分でも難しい。

 

こよは先輩のものが欲しい。先輩が使っているものでなくちゃ意味がない。匂いとかが染みついてなくても…先輩が使っていたものをこよりが使っている。これだけで…先輩と一緒になれた気がするんだもん。

 

 

それからもこよりは先輩がいない隙を見て、先輩のものを奪った。

 

 




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