ホロメンとの高校生活 作:主義
「な、なんで…こんなことに…」
今の状況を簡単に説明するなら……閉じ込められた。この一言に尽きる。でも、僕には目覚めるまでの記憶というものがないんです。起きたら…教室に閉じ込められていた。
閉じ込められたのは僕だけじゃなくて星街先輩、猫又さん、獅白さん。なんでこのメンバーが閉じ込められているのかも…分からない。少なくともこのメンバーで集まった記憶もないし。
「あ~これは無理そうかも…」
「…警備員さんとかいるんじゃないですか?」
「それはあんまり期待できないかも。たぶん、寝ているだろうし…」
警備員の方が寝ちゃダメでしょ。こういう時のための警備員さんじゃないの。
「じゃあ…助けが来るのを待つしかないですね」
「そうですね。最悪でも明日の朝には解放されるし」
明日は平日。普通に学校があるから、今日一日乗り越えられれば…最悪でも助けは来る。でも今の時期は夜でも蒸し暑い。そして教室に備え付けられているエアコンは職員室からの操作が必要なので付けられない。そしてなぜか窓も開かない。
だけど…別に我慢できないほどではない。
そんなことを思っていると同時に…星街さんが急に上着を脱ぎ始めた。
「ど、どうしたんですか!??」
「だって…あついんだもん」
「い、いや…僕は男ですし…」
星街先輩は動揺している僕を見て、楽しんでいるように見えるのは気の所為かな。
「え~~キミだったらすいちゃんはいいけどなぁ~」
「だ、だめですよ……って…なんで猫又さんまで上着を脱ぎ始めているんですか!」
「あついもん~ボクのこと意識しちゃってるの?」
「そ、そういうわけじゃないですけど…」
皆さんは…僕のことを人畜無害のように思っているのかもしれないが、僕だって男だ。別に女性に対して意識しないわけじゃない。
それにここにいる女性は僕の反応を楽しんでいる。だからと言って…反撃が出来るわけもないし、僕には女性の耐性がない。
「へぇ~先輩って初心ですね」
「すいちゃんはそういうところも好きだよ」
「あんまりからかわないでくださいよ…」
「からかってないよ。すいちゃんはキミのそういう初心なところも含めて大好きだよと伝えただけだよ」
「そ、そうですか……///」
本当に星街さんは…どんな時でも肝が据わっているというか…すごいですね。本当に男勝りという感じ。
「ボクもキミのこと好きだよ」
猫又さんは僕の耳元に囁くそうに話す。
「…や、やめてください…///」
絶対に猫又さんは星街先輩に言われた、僕の反応を見て面白そうだから言ったんだと思う。
「え~あたしも……好きだ」
「やめてよ…///」
後輩にまで良いようにからかわれている。そして耐性のない僕はそれでも…顔が赤くなっちゃう。
「え~~みんな、ずるい。すいちゃんも後輩くんに囁きたい~~」
「も、もうやめてくださいよ。これじゃ僕の方が持ちませんよ」
「だめ。すいちゃんも言いたいもん」
こんな狭い教室でいくら逃げてもいつかは…捕まる。そして星街先輩は一回囁いたら止めてくれるかなと淡い期待を抱いていたけど、世の中はそんな甘くないことを思い知らされる。
「やめて…」
「やめないよ。すいちゃんは…やめてって言われるとやめたくないの。今日はずっとすいちゃんたちが後輩くんのことを攻めるよ」
「……や、やめて……」
それからの時間は…本当に拷問みたいだった。獅白さんや猫又さん、星街先輩に押さえつけられてずっと耳元で囁かれ続けた。…地獄以外のなにものでもない。
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