ホロメンとの高校生活 作:主義
体育祭まであと三日。校内は三日後の体育祭の話題で盛り上がっている。
だけど、僕は放課後で。
「それにしても暇だなぁ」
僕はある空き教室で適当な椅子に座って頬杖を付いている。
「…でも本当に廃部かな」
この空き教室は…『部室』。雑談部の部員は僕一人なのにこの部室は広い。普通の教室とそれほど差がないので本当に一人ぽっちって感じが余計にしちゃう。
そろそろ新しい部員が来てくれないとこの部活もさすがに廃部かもしれない。いくら、白上先輩が掛け合ってくれたとしても限界は来るだろうし。
窓からは運動部の人たちが校庭を走り回っている姿が目に映る。
「よく走るなぁ」
僕は運動が苦手なので運動部は絶対に向かないんだよね。もし、入ったとしても一日持たずして退部届を提出することになるかもしれない。
ドアをノックする音が聞こえてきて少し体がビクッとしてしまった。
「入っていいですか?」
「あ、大丈夫ですよ」
そして扉が開かれて…入って来たのは何か不思議な仮面をした人と金髪のような髪色の子。金髪の子は見たことはないけど、仮面の子はどこかで見たことがある。
「ここって~雑談部ですか?」
「あ、そうですよ……ってもしかして入部希望の子だったりする!?」
僕の問いかけに金髪の子が元気よく答えてくれた。
「はい!!」
その瞬間、嬉し過ぎて二人に近づいて手を握ってぶんぶんと振り回してしまった。まさか、まさかの新入部員。もう正直、諦めだしていた時だったから余計に嬉しい。
数秒して我に返って…僕は手を握るのを止めて少し距離を取る。
「あ、ごめんなさい…」
金髪の子は「大丈夫だよ~」と言ってくれたけど、仮面の子は無言だったのでもしかしたら初っ端で嫌われたかもしれない。
「それじゃあ、改めて僕は雑談部の部長です。この部活は僕以外の在籍している部員がいないので部長と言っても肩書だけですけど」
「ねねは桃鈴ねね~」
「…沙花叉です」
やっぱり仮面の子にはかなり警戒されている気がする。
雑談部はその名の通りでただ話すだけの部活。だから入部したところで別に大きなことをようなことはないですし、二人になんでこの部活に入部しようと思ったのかを聞いてみることにした。
「なんでこの部活に入ろうと思ったんですか?」
「ねねはねぇ~おもしろそうだったから」
「そ、そうですか…。桃鈴さんのような人だともっとキラキラした部活動の方が似合う感じがしますが」
「そうかなぁ?でも、やっぱりねねはセンパイとお話したいの!」
「僕って桃鈴さんと会ったことってありましたか?」
「ないよ」
そうですよね。僕の記憶にも桃鈴さんのような人と話した記憶はないし。なんで桃鈴さんに「話したい」って思ってもらえているのかは分からないけど…。
「沙花叉さんはどうですか?なんでこの部活に?」
「…沙花叉は楽そうだったから」
「そうだよね」
こういう理由だよね。だってこれほど楽な部活もそんなにない。僕としてはどんな理由でもいいんだけど、こういう理由の方が有難い。変に暑すぎる人とかは困るし、活動目的を決めようとか言うような人にはこの部活は絶対に向かないですし。
そして僕は入部届を取り出して書いてもらう。これで…やっとこの部活の存続が決まった。白上先輩にやっと良い報告ができる。
だけど、さすがにちょっと不安になってもう一度確認してみる。
「本当にいいんだよね?」
「うん!ねねはいいよぉ~」
「沙花叉も」
「それじゃあ…これからよろしくお願いします!」
そして雑談部の部員はやっと3人になったのだった。
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一週間後
「ねぇ…先輩」
「なに?」
「先輩って沙花叉のこと好きでしょ?」
「そ、そんなことないよ!」
「え~動揺していてかわいい~」
部員と仲良くなれたのは良かったけど、僕がずっとからかわれることになった。
感想があれば