ホロメンとの高校生活 作:主義
僕は別に目立つことを望んでいません。変に目立ったりすると色々と生きずらくなりそうですし。でも、そんな僕の気持ちとは裏腹に注目を浴びてしまっている。その原因なのは…僕の周りの人たちの所為。所為と言うと悪い事に映ってしまうけど、本人たちにそんな意思は全然ないんですよね。
「ねぇ、キミはどう思う?」
「ご、ごめんなさい。ちょっと考え事をしてて聞いてませんでした」
「なに~すいちゃんたちと話すことよりも大事なことがあるの?」
「ご、ごめんなさい…」
「ダメだよ。怖がらせちゃ」
僕の周りには…ときのそらさん、ロボ子さん、さくらみこさん、星街すいせいさん、アズキさんがいるんです。この五人は学内でも憧れの的。うちの学校は他の学校と比べても…美少女と呼ばれるような人が多いのが特徴なんですよね。そして驚くことにこの五人と接点はそんなにない。さっき…急に話し掛けられてこの五人の輪の中に入れられた。
「…先輩方は本当に有名な人たちなので…僕も緊張してしまいまして」
僕から見るとこの五人は…全員、先輩なんです。只でさえも先輩というだけでもかなり萎縮してしまうところに学園でも超が付くほどの有名人である、この五人に囲まれた日には借りてきた猫になるのは避けられない事ではないでしょうか。
「だいじょうぶだにぇ。みこたちは怖くないからにぇ」
「そうだよ~~ボクたちは怖くないよ~」
「まあ、私たちってイメージが先行しちゃっているのでそう言っても信じてもらえないかもしれないですね」
アズキ先輩が言うようにこの五人には色々な噂があるんです。言うことを聞かないと誰かに絞められるっていう感じの噂だけでも数えきれないほどにあるんだ。
「私たちはキミと話してみたかったから声を掛けたんだよ」
「僕と?」
「うん。キミの噂を聞いてね」
「噂?」
「…とっても可愛い後輩がいるってね」
「その噂なら僕じゃないと思いますよ」
どう考えても僕に対して『可愛い』という言葉は不釣り合いすぎる。もっとその言葉に似合っている人がこの学校にはいると思いますし。
「キミだよ」
急に耳元でそんなことを言われて…慌てない人なんて絶対にいない。
「な、なんですか!!」
「ただ、からかうのが面白そうだと思ってやってみちゃった」
星街先輩はとても良い笑顔を浮かべていた。この人に目を付けられることだけはどうしても避けたい。星街先輩はこの中でも…怖い噂が絶えない人。この学校で敵に回しちゃいけない5人の中の一人でもあるんですよね。ときのそら先輩も入ってますが、ときのそら先輩はこの学校の生徒会長も務めているような人ですし、性格はとても優しい人。
「…も、もう…止めてくださいよ…」
「ううん。キミをからかうのは面白いから止められそうにないかなぁ~~」
「え~すいちゃんだけずるい~~ロボ子も後輩くんのことからかいたい~」
ロボ子先輩はこの中ではまだ…常識人な方だと思っていたんですが。この感じだと星街先輩と同じ感じの人なのかな。
「みこもやりたい~~」
さくらみこ先輩は…怖い人というよりもミスが多い人というイメージの方が大きいんですよね。学校では『PON巫女』と言われるほどだ。本人はずっと否定し続けている見たいだけど…かなりそのイメージが先行しているようです。
「アズキも…やってもいいかなぁ…」
え、アズキ先輩が…誰かをからかうことをしなさそうなのに…。でも、他の三人よりもまだ優しそうだからまだいいかなぁ。アズキ先輩の歌声は本当にすごくて前回の学園祭では星街先輩と一緒にステージを沸かせていたのも記憶に新しいですね。
「…先輩方、止めてください……」
「ほらほら…後輩くんのことをからかうのは…私もやりたいけど、後輩くんも怖がっているから今は止めておこう」
止めてくれたのは本当に感謝したいんですが、まさかときのそら先輩まで…。
そんなこんなで学園に登校した…。先輩方と登校したこともあって登校中も今も色んなところから視線を感じます。明日からはあの先輩方に遭遇しないよう注意しないといけないかもしれないですね。