ホロメンとの高校生活   作:主義

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相談を受けた主人公

僕が所属している『雑談部』はあくまで雑談をするだけの部活。それ以上でもそれ以下でもない。だけど、僕という人間はどうやら相談のしやすいような人間らしくて相談を受けることが多い。特に後輩から色々と…。

 

 

そしてその相談には僕が答えられそうにないものまである。なので最近はやっと部員も出来たことだし、彼女たちに聞くことも多かったりする。

 

 

「沙花叉さんって恋愛経験とかって豊富な方ですか?」

 

 

「れ、れいあい!?」

 

 

「はい、ちょっとお聞きしたいと思いまして」

 

 

「…な……あ、あるよ!」

 

 

「それはよかったです!桃鈴さんはどうですか?」

 

 

「ねねは…ないかな。それにあんまり『恋愛』が分からないかも…」

 

 

「じゃあ、桃鈴さんは僕と同じですね。僕も誰かを好きになったことがないので」

 

人を好きになる時の感覚というのが分からないですし、もちろん誰かと付き合った経験というものも皆無。

 

 

「あの…後輩から「付き合っている彼氏がいるのですが、全然発展しないんです。私の方から誘った方がいいのでしょうか?」という感じのお悩みを相談されて僕が答えられるにはちょっとキャパシティーを超えるもので、皆さんの力を借りようと思って」

 

やっぱり、恋愛経験が豊富な人に聞いた方が最善の策が出てくる気がしますし。

 

 

「ねねは押し倒しちゃえばいいとおもう!!」

 

 

「え、急に!?」

 

 

「うん。そしたら彼氏くんも分かってくれるとねねは思うけどな」

 

最初に聞いた時はちょっと強引すぎやしないかと思ってしまったけど、確かにそれも一つ。相手の方はもしかしたら、彼女さんがそういうことをして欲しくないんじゃないかと思っている可能性もありますしね。

 

 

「僕としてはちょっとそれとなく言ってみるのも手かなぁと思ったりしたんだけど、どうかな?」

 

 

「先輩ってかなり奥手?」

 

 

「そ、そうかな…。僕は桃鈴さん見たいに行動に移すのはかなり難しいからね」

 

それにもっと行動的に動けるような性格だったら今頃は好きな子に告白ぐらいしていたと思うし。中学の頃にとっても好きな人がいた。でも、結局最後まで勇気を出せずに終わった。あの時、告白しておけば振られるにしても踏ん切りがつけられたのにと今になっては思ってしまう。

 

 

「じゃあ、沙花叉さんはどうかな?」

 

 

「さ、さかまたは…胸を見せればいいと思うよ!」

 

さすがに反応ができなかった。桃鈴さんの意見もかなり攻めている方だと個人的には思っていた。でも、まさかそれをすぐに追い抜いて来るような答えを出すとは思いもしなかった。

 

 

「ま、まず…沙花叉さんがなんでそれがいいと思ったのか、お聞きしてもいいですか?」

 

 

「だ、だって…男の子は胸を見せれば理性を抑えられずに襲ってくるとおもうし」

 

 

「そ、そっかぁ…そういう意見もあるよね!」

 

 

「沙花叉はそうやって男の子を夢中にしてるんだよね。ねねは知ってる!」

 

 

「え、そうなんですか!?」

 

 

「そ、そんなわけないじゃん!!も~~先輩に誤解されるようなことを言わないでくださいよ!」

 

 

「だって沙花叉がすごい答えを言うんだもん。そんな答えを言うんだったら、いつもやっているのかなぁと思っちゃうもん」

 

こんなことを言ってしまうとセクハラみたいだけど、沙花叉さんのバストはそれなりに大きい方だと思う。あれを見せられたら誰もが理性を保てないと思うし、イチコロ。

 

 

「沙花叉さんだったらどんな男性でも望んだ人を彼氏に出来そうですよね」

 

 

「…そ、そんなことないもん!」

 

 

「そうですか?沙花叉さんは可愛いですし、好きにならない人なんていないと思いますよ」

 

うちのクラスの男子の中にも…沙花叉さんを狙っているような人はいる。どうやら体育祭の時に僕と沙花叉さんが話しているところを見たらしくてそれで一目惚れ。お近づきになりたいと連絡先を教えて欲しいとか言われたけど、さすがに二つ返事でOKと言えるようなことではないので保留にした。

 

ちょうどいい機会だし、ここで聞いてみようかな。

 

 

「あの、ちょっと話は脱線しちゃんですけど、沙花叉さんの連絡先を教えて欲しいとクラスの男子に頼まれたんだ。さすがに二つ返事でOKとは言えないので保留にしたんですが、どうですか?」

 

 

「だめ!」

 

 

「そ、そくとうですか…」

 

 

「まず、沙花叉に連絡先を聞きたいとかなら直接訪ねて来ないと絶対に教えてないよ。先輩に頼るなんて絶対にだめ」

 

 

「じゃあ、断っておきます」

 

確かに沙花叉さんに言われればそうですね。

 

 

「一応、三人の解決案を伝えて後は本人で判断してもらうという感じにしましょうか」

 

 

「は~い」

 

「うん」

 

 

本当は三人の案を一つに絞って、アドバイスを送ろうかとも考えていた。でも、二人の案を聞くうちにこれを一つに絞るのは難しそうですし、それなら三つともアドバイスとして送って後は本人で判断してもらった方がいいかもと思った。

 

 

 

「次のお悩みは勉強系なんですけど。『私はあんまり勉強が得意じゃないんですが、大学受験に向けてそろっそろ本格的に勉強を始めるつもりです。ですが、どうしても集中が長続きしないし、覚えるのも苦手です。どうすればいいでしょうか?』という悩みなんですが…」

 

この悩みを聞いた時に…僕が聞きたいと思ってしまった。僕の成績は良い方ではありませんし。

 

 

「僕もあんまり勉強は得意ではないので、この悩みに答えられる感じはしませんね。お二人はどうですか?」

 

するとなぜか、桃鈴さんは椅子から立ち上がった。

 

 

「ねねは…天才!」

 

まさか仁王立ちをしながら、自分は天才というような人がいるとは思わなかった。僕は桃鈴さんの成績を知らないので、これはあくまで僕の想像ですが『桃鈴さんはあんまり勉強が得意』じゃないのかもしれないと個人的には感じた。

 

 

「そうですか。沙花叉さんは勉強得意な方ですか?」

 

 

「…と、とくいですよ!」

 

このメンバーはだめそう。僕もだめ、桃鈴さんも多分だめ、沙花叉さんも様子からしてだめとなるともう対処の使用がないですね。

 

 

「どうすればいいですかね」

 

 

「ここは部長に答えてもらうのが一番いいとねねはおもう!」

 

 

「僕ですか?」

 

 

「うん!たぶん、ねねや沙花叉よりも先輩の方が頭いいとおもうから」

 

桃鈴さんの言葉に沙花叉さんが反応して反論した。

 

 

「沙花叉は頭いいですけどね」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「…う、うん…あたまいいよ」

 

なんか急に自信がなくなったような感じの声になっちゃいましたけど。

 

 

「沙花叉はねねの仲間!」

 

 

「ねね先輩と一緒にしないでくださいって!沙花叉は天才なんです!!」

 

二人はそれから言い合いを始めてしまって、ここからは勉強に関する話題じゃなくて『沙花叉さんの頭がいいのか、悪いのか』という話題に移ってしまった。

 

 

 

もう勉強の話題に戻る事はなかったのでこのお悩みには僕が答えることにしようかな。

 

 

『何かご褒美とかを設定するといいかも』です。参考になるかは分かりませんが。

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