ホロメンとの高校生活 作:主義
高校生と言えば…部活。そしてうちの学校は部活動が強制じゃないもののなるべく入れという感じなんです。そしてもちろん、それは僕も対象なわけです。だから僕も部活動に入っている。その部活動の名前は『雑談部』で在籍しているのは僕一人だけ。先輩たちが全員、卒業してしまったので今は寂しい。元々はそれなりに賑わっていた。
雑談部の詳細について説明していこうかな。雑談部はその名の通りで雑談をする部活動。だからこの部活動は少なくとも二人以上じゃないと成り立たない。それなのに在籍しているのが僕一人だけ。それに部活として存続させるには少なくとも三人以上が在籍していることが条件の一つなのだ。それなのにまだ廃部していないのは…ある人のお陰なのだ。
廃部にしないためにも…誰かに入部して貰わないといけないんですよね。でも、僕には人脈と呼ばれるような者がないんですよね。
「あ、ごめんなさい!!怪我をしてないですか!」
「……だ、だいじょうぶです…」
明らかに僕に対して警戒心剝き出しですね。
「…すいません。怪我をしてないのなら良かったです」
そこで初めて気づきましたが、この子の制服は中等部の子なのかな。うちの学校は中高一貫で校舎は違うものの、同じ敷地内にあるために出入りに関しては正直自由なところがあるんですよね。部活動に関しても運動部や文化部の中でも特に吹奏楽部とかではない以外は…中等部の子を加入させてもいいというルールがある。大会とかがあるかないのかの違いですね。
「あ、はい…」
そして何よりもこの子の一番の特徴。触れていいのか、触れちゃいけないのか分からないもの。でも、好奇心の方が上回ってしまう。
「そ、その一つ聞いても良いですか?」
「…な、なんですか!?」
「あ、あの…聞きにくいですが、その仮面のようなものは何ですか?」
「…こ、これは……っ…なんでもないです!!」
そう言って走り去っていってしまった。
「聞いちゃいけない質問だったかも…」
僕とあの人はまだ初対面だ。そこで『仮面』のことを聞いちゃうのは…さすがにダメなことだったかもしれない。
その後も校内をずっと回り続ける。どうすれば部員を増やすことが出来るのだろうか。そんなことを考えていると誰かに呼び止められた。
「あ、後輩くん」
「白上先輩、ご無沙汰しております」
「そんな畏まったような口調じゃなくていいよ~~」
「そうはいきません」
僕が所属している『雑談部』がまだ廃部になっていないのは白上先輩の影響が大きい。白上先輩とは少し前に知り合って色々と趣味が合って話している内にそれなりに話す仲になっていた。そんな時に白上先輩に自分の所属している部活の現状について話してしまった。
それを知った、白上先輩が「じゃあ、白上がちょっと頑張るよ」と言って最終的には廃部を伸ばしてくれている。
「部員探しの方は順調かな?」
「…ちょっと立ち往生って感じですね。でも、白上先輩が折角、廃部を伸ばしてくれているのでどうにかしたいと思うんですけど…」
このままだといくら白上先輩が伸ばしてくれているとは言ってもいつかは廃部になる。だからどうにかしれでも部員を見つけたいですけど…。
「白上が入ってあげてもいいんだよ~?」
「それはさすがにお願いできませんよ。白上先輩には只でさえ、色々と苦労を掛けていますし、白上先輩が『学級委員長』などで忙しいのも知っています。それに白上先輩は『演劇部の部長』じゃないですか?」
「でも、兼任ぐらいできるよ」
「…そこまで迷惑を掛けられませんよ」
たぶん、白上先輩は優しいからそんなことを言ってくれるんだと思う。でも、これぐらいは自分で部員集めをしないと。
「そっか……でも、困ったことがあったら何でも言ってね」
「はい、ありがとうございます」
本当に白上先輩は優しいですね。これは白上先輩の優しさに報いるためにも…部員を見つけないといけないですね。