ホロメンとの高校生活 作:主義
僕はゲームセンターに一人たたずんでいた。そんな僕を他所に先輩たちは目を輝かせながらクレーンゲームの景品を見ている。学園の人に見られたら羨ましいって言われるんだろう。前にもときのそら先輩たちと登校した時もかなり言われた。まあ学園でも有名な人たちだから仕方ないと言えば仕方ないかもしれないですけどね。
そういえば、まだ僕がなんで…学園でも有名なさくら先輩と星街先輩と一緒にゲームセンターに来ることになったのかを言ってませんでしたね。それは半場強引のお誘いが始まりでした。
学校からの帰り道の途中で…後ろから名前を呼ばれて振り返るとそこにはさくら先輩と星街先輩がいた。
「なんですか?」
さくら「あ、あの…どうしても付いて来てほしいところがあるんだけどダメかなぁ?」
さくらさんに上目遣いでこんなことを言われて断れるはずもない。それにもし、断ろうものなら隣の星街先輩にどんな目に合わされるか分かったもんじゃないですし。
そして半場脅かされる形で付いてきた先は…まさか、まさかのゲームセンターだった。
「星街先輩にさくら先輩」
さくら「なにぃ?」
星街「なに?」
「僕はなんでゲームセンターに連れてこられているんですか?」
星街「だってすいちゃんもみこちも行きたかったんだもん」
「い、いや、それならお二人で行けばいいのでは?僕が連れてこられる必要はなかったと思いますけど」
星街「ううん。キミが居なきゃダメ」
「何でですか?」
さくら「だって、みこが一緒にゲームセンターに行きたかったから」
「そ、それが理由ですか!?」
さくら「うん。そうだよ」
星街「すいちゃんもキミと遊びたかったし」
もっと何か理由があったと思ったんですけど。ただ『遊びたかった』みたいな理由なのか。別に何か予定があったわけじゃないからいいんですけどね。
「そうですか…」
星街「キミはクレーンゲームとか上手い方?」
「まず、そんなにゲームセンターに行かないのでクレーンゲームもあんまりやったことがないので腕前は分からないですね」
そして久しぶりにクレーンゲームをやることになった。結果はまさかの…100円で景品が取れてしまった。先輩たちも驚いていたけど、自分が一番驚いている。
星街「ねぇねぇ、次はこの太鼓のゲームを一緒にやろうよ~~」
僕は星街先輩に引きずられていく。
さくら「え~みこがやりたい!」
「じゃあ、星街さんとさくらさんでやればいいんじゃないですか?」
星街「え~~で、でも…」
「二人でやってくださいよ。僕も二人がやっているのを見ているので」
星街「仕方ないな~みこちで最初は我慢するか」
さくら「な、なに!こっちだってすいちゃんじゃなくて後輩くんの方が良かったもん」
星街「そうですか~すいちゃんだって後輩くんの方がよかったよ」
言い合っているけど、この言い合いからも二人の仲の良さがにじみ出ている気がする。僕がこの二人の良い空気を壊さないようにしないと……。
そして二人で太鼓のゲームで勝負をした。その結果は…星街先輩の圧勝だった。フルコン。ちょっと星街先輩が上手すぎるだけ。
星街「やった~~~フルコンだ~~」
さくら「ま、まけたにぇ…」
「…星街先輩が強過ぎますよ」
そして次は僕が星街先輩と勝負することになってしまった。正直、あまりやりたくなかった。絶対にボロ負けするのが目に見えているから。
でも、ゲームに集中しようとしていると…真横から視線を感じる。
「な、なんですか?さくら先輩」
さくら「?」
「いや、その何って顔をしないでくださいよ。なんで僕の顔をずっと見つめているんですか?ずっと見られると緊張するので…」
さくら「だって見たいんだもん」
星街「ずるい~~すいちゃんも後輩くんの横顔を見ていたい!」
「い、いや、僕の横顔なんか見る価値もないですよ!」
星街先輩やさくら先輩の横顔にはとても価値があると思うけどね。
そんなやり取りをしながらも星街先輩はフルコンを叩き出した。もちろん、僕は負けた。
それからも色々なゲームで遊んだ。ここまでゲームセンターを満喫したのは生まれて初めてかもしれない。そして最後に…なぜか『プリクラ』を撮る事になってしまった。僕としてはそういうのは女性だけで男性はあんまり取らないイメージを持っていたいけど、どうやらそうでもないようで僕たちの前では学校終わりの男子高校生二人組がプリクラを取っていた。
そして僕たちの番になった。僕は星街先輩とさくら先輩に連れられながら中に入る。
星街「後輩くんは私たちの真ん中にいて」
「さ、さすがにそれは…」
さくら「みこも後輩くんが真ん中がいいと思うよ」
そして二人が僕を挟む形。
「あ、あの…お二人とも、少し近すぎる気がするんですけど…」
星街「そんなことないと思うけどなぁ~~ ねぇ、みこち?」
さくら「うん。星街と一緒の意見は嫌だけどぉ…みこも全然近くないよ」
いや、お互いの顔が触れちゃうぐらいに近い。これを近いと言わないなんてことはあるんだろうか。
この状況で平常心を必死に保って…どうにかプリクラを乗り越えた。
星街「今日は本当にありがとね」
「僕は別にいいですけど、お二人は楽しめましたか?」
星街「とっても楽しかったぁ~~」
さくら「みこも~~」
お二人ともとても楽しそうにしているなら…良かったのかなぁ。僕は帰り際に星街先輩からプリクラの写真を渡された。
その写真には色々とデコレーションがされていて、とても可愛くなっていた。
「…良い思い出ですね」