僕には四人の姉がいる。それぞれが個性たっぷりすぎて本当に胃もたれしそう。
窓から入って来る太陽の光で目覚めて…顔を横に向けるとそこには僕の腕に抱き着いている…姉の姿があった。
「あ、あの…ラミィ姉さん…」
「なに?」
「僕ってもう高校生だよ」
「うん。それがどうしたの?」
「い、いやぁ…そろそろ添い寝をするのを止めてくれませんか?」
「だめ~ラミィはお姉ちゃんとしてキミのことをずっと見守ってないといけないもん」
高校生で姉から添い寝されているような人なんて…ほとんどいない。友人たちが知ったら絶対に羨むようなことなんだとは思うが、僕的には子ども扱いをしないで欲しいと思ったりする。
「で、でも……」
「…いくら言ってもラミィはこれからも止めないよ…」
「そ、そうですか…」
そんなやり取りをへて…僕の意識は完全に覚醒してベッドから起きる。ラミィ姉さんは着替えをすると言っても出ていこうとしなかったので…ぼたん姉さんを呼んで摘まみだしてもらった。僕の方が意識し過ぎなのかもしれないけど…一応、年頃の男としては姉に着替えているところを見られるというのは少し恥ずかしい。
着替えをして…一階のリビングに降りると…ぼたん姉さんがエプロン姿で料理をしていた。
「おはよう、ぼたん姉さん」
「おはよ。もうちょっとで出来る上がるから…悪いけど、二人のことを起こしに行ってくれる?」
「はい、わかりました」
そして僕は二人のことを起こすために二人の部屋に行った。するとそこにはまだ夢の中の二人。
「起きてください~」
「さ、さむい…」
「ねねのふとんがぁ……」
「もう起きる時間ですよ!」
「ま、まだ…あと…十分…」
「ねねは…ねたい~」
「…起きてくださいよ…」
「…じ、じゃあ…おこして…」
「ね、ねねも…」
「い、いや…自分で起きてくださいよ」
「…む、むり~」
「…ねむいもん」
このままじゃ本当に起きてくれそうにない。このまま二人を起こせずに帰ったら…ぼたん姉さんに何を言われるか分かったもんじゃないですし。
仕方なく、僕は二人を介護するように起こした。
「目を覚ましてください」
「…ね、ねむい……」
「ねねも~」
これはそろそろ奥の手を使わないと…ダメかも。奥の手というのは『泣き真似』。前に今日みたいに二人を起こしに来て、二人が全然起きてくれなくて僕が少し黙っちゃってその時はちょうど鼻風邪みたいな症状で二人には僕が泣いているように感じたようで…すごく活発的に動いてくれるようになった。
「…あんまり困らせないでください…っ…」
すると二人はさっきと打って変わって活発的に動いてくれるようになった。
「…め、めさめた!!」
「ねねもなんか急に目覚めちゃったなぁ~」
それから二人を連れてリビングに降りると…テーブルに朝食が並べられていた。そしてラミィ姉さんも着替えて席に座っていた。いつも全員で朝食を食べるのが日課。これだけはどんなに忙しかったとしても欠かすことがない。朝が早い人が居たらその人の時間に合わせて朝食を食べる。
夕食は揃うことはほとんどない。姉さんたちはお仕事で忙しいし。だから一日で顔を合わせるのは朝だけなんて普通。だからこそ、朝だけはちゃんと顔を合わせて食事をしようということになった。
そして朝食を終えると身支度のチェックをして…準備は全て整った。
「それでは、いってきます!」
「いってらっしゃい!」
「今日はあたしの特製ラーメンだから寄り道せずに帰ってよ」
「…帰ったらポルカとゲームしよ~」
「え、ねねもやりたい~~」
これが僕の家族の日常。