もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、Holoxが姉だったら

僕には五人の姉がいる。そして姉さんたちは…秘密結社というものを作ってなんか分からないような活動をしている。

僕たちの家は表向きは普通だけど、なぜか地下があって、姉さんはほとんど地下に居る。そして学校から帰って来て、地下に行くとラプ姉さんがいた。

 

 

「あ、ラプ姉さん」

 

 

「おう!学校は終わったのか?」

 

 

「はい。今日は部活もなかったので」

 

 

「そっかぁ…じゃあ、吾輩のところに来ないか?」

 

 

「うん?」

 

 

「ち、ちょうど今は暇だからな。吾輩と…あ、あそばないかってことだ!」

 

 

「え、いいんですか?」

 

 

「ああ…」

 

 

「では、遊びましょうか」

 

何で遊ぶのか分からないけど…ラプ姉さんの方から誘ってくれることはそんなに多くない。いつもなにか距離がある感じがしていたからこんな風に誘ってくれたのは本当に嬉しい。

 

 

「だめだよ…ラプ」

 

どこからか聞き覚えのある声が聞こてきた。そして辺りを見渡すと…二階からルイ姉さんがこちらを見ていた。

 

 

「…幹部…」

 

 

「独り占めしようとするなんてだめじゃない。弟くんは…ルイのものだよ」

 

 

「それは違うぞ、幹部!!弟は吾輩のものだ!吾輩はここで一番偉いし、総帥だし、それに一番お姉ちゃんだし!」

 

 

「へぇ…じゃあ…弟くんはどっちのものか決める?」

 

 

「望むところだ!どんな勝負でも吾輩が絶対に勝ってしまうがな!」

 

なんか話は進んじゃっているけど、僕って誰かのものになっちゃったの。それにもう止められるような雰囲気じゃないし、どうすればいいんだろう。

 

 

 

 

僕が戸惑っていると…急に後ろから誰かに抱き着かれた。

 

「弟くんはこよのだよ!」

 

 

「こ、こよ姉さん…」

 

 

「博士」

 

 

「こより」

 

 

「そんな怖い目で睨まないでよ。弟くんがこよのものなのは絶対に変わらない事実だもん!」

 

 

「い、いや…僕は誰のものでも…」

 

いくら僕が言っても三人は独自の世界に入ってしまっていて声が聞こえてない感じだ。

 

 

「いや、吾輩のだ!」

 

 

「違うよ、ラプ。弟くんはルイのだよ」

 

 

「ううん。こよりのだよ!」

 

そんな風に争っている、三人を他所に僕はこの場から逃げるためにどうすればいいのかを考える。今は逃げようにもこよ姉さんが抱き着いているからまず身動きも取れない。

 

 

 

 

 

 

さすがに困っていると――――――――

 

 

 

 

 

「なにやってんの?」

 

 

「あ、クロ姉さん!」

 

ここでやっと救いの女神が下りたかもしれない。

 

 

「…沙花叉はお風呂に入ってこい!」

 

「そうだね、さすがにそろそろ入った方がいいかも」

 

「こよもそう思う。昨日、ちょっと臭かったし」

 

 

 

「べ、べつに沙花叉は臭くないし!ねぇ、弟くん」

 

ここで僕に振って来るんですか。ここで『臭い』なんて言ったら確実にクロ姉さんはメンタルがやられて部屋に閉じこもっちゃう。そうなるとこの状況を打開してくれることがなくなっちゃうよね。

 

だったら、僕が言うべき答えは――――

 

 

「…ま、まぁ…そうですね」

 

正直なことを言うと…ちょっと臭い始めていると思う。だってもうしばらく、クロ姉さんがお風呂に入っているところを見ていない。ちょっと怖くてクロ姉さんの部屋には近づけないし。

 

 

「そうだよね!やっぱり沙花叉の味方は弟くんだけだよ~」

 

 

「あ、こよが抱き着いているの!抱き着きに来ないでよ~臭いんだから」

 

 

「臭い、臭いって臭いって言う方が臭いんです!だから、こんこよが一番臭いの!」

 

 

「こ、こよは臭くないし!こよは弟くんに嫌われないようにちゃんと匂いには気を使っているんです!!クロたんみたいに何も気にせず生きている訳じゃないんですよぉ!」

 

 

「さ、さかまただって…っ……お、おとうとくん!こんこよがいじめてくるよ!」

 

 

「こよはイジメてないよ!ただ、本当のことを言っただけだもん!」

 

僕としてはそんな喧嘩よりも…早く僕を自由にして。僕がそろそろ神にこの状況の打破を願い始めたのと同じ時にラプ姉さんが大きな声で話し始めた。

 

 

「おい、お前たち!」

 

 

「なに?」

 

 

「この中で一番偉いんのはだれだ?」

 

 

「一番偉いのは…私でしょ。どう考えても」

 

 

「いや、こよでしょ」

 

 

「いやいや…沙花叉でしょ」

 

 

「なにを言っているんだ!この中で一番早く生まれたのは吾輩だぞ。どう考えても吾輩が一番偉いだろ!」

 

五人の姉さんはほぼ生まれた時間は変わらない。でも、生まれた順番だとラプ姉さん、ルイ姉さん。こよ姉さん、クロ姉さん、いろ姉さんの順番。だけど、ほとんど生まれた時間が変わらないということもあって今まで長女とか五女とかそういうことは誰も気にしていないんだと思っていた。

 

 

「でもねぇ…ラプはたった1分だけ早かっただけだよね」

 

 

「そうだ、そうだ!」

 

 

「それでも吾輩が一番偉いの!何よりも吾輩が長女だし!」

 

さすがにこの言い争いがうるさかったのか、部屋で作業をしているはずのいろ姉さんが出てきた。

 

 

「なんの言い争いでござるか?」

 

 

「あ、サムライも吾輩が一番偉いと思うよな?」

 

 

「なにがでござるか?」

 

 

「この中で一番偉いのは吾輩だよな!」

 

 

「違うでござる」

 

いろ姉さんが真っ向から否定したことでラプ姉さんの心は壊れてしまったようで…体育座りになってしまった。普段は普通に優しいけど、たまにいろ姉さんはストレートに言うことがあるんですよね。

 

 

「うちで一番偉いのは…弟くんでござるよ」

 

 

「え?ぼ、ぼく?」

 

 

「うん!だってうちの姉妹は皆、弟くんのことが大好きだもん!全てが弟くんを中心に回っているでござるからね!」

 

確かに姉さんたちには愛されているとは思うけどど、僕は偉くないですし。

 

 

「確かに弟には敵わないかもしれんな」

 

 

「それにはルイも同感。弟くんはルイたちの癒しだし。弟くんに言われたらどんなことでもしたがっちゃう気がするし」

 

 

「こよも弟くんの頼みならどんなことでもできるし、作れるよ」

 

 

「掃除して欲しい人がいたら、沙花叉に言ってね。どんな奴でも確実にお掃除するから!」

 

 

「もちろん、風真も弟くんなら」

 

 

 

そして最終的に僕が一番偉いということで話は終わってしまった。

 

 

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