もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、ノエフレが姉だったら

 

僕には二人の姉さんがいる。とても魅力的な方々で男女ともに好かれるような人。僕にとっても嬉しい事で姉さんたちが褒められていると僕も良い気分になるし。でも一つだけ姉さんたちに直して欲しいことがある。

 

それはスキンシップ。

 

姉さんたちのスキンシップは人が想像しているよりもすごいんだ。ずっと繰り返されていることもあって自分でもその異常さに気付けなかった。でも友達の姉弟の話とかを聞いて…少しずつ疑念を抱き始めた。

時間が経つに連れてうちのスキンシップは普通じゃないことに気付いた。

 

明らかに自分の姉さんたちのスキンシップは過剰なのだ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

朝起きて身支度を整えてカバンを持って一回のリビングへと降りる。

 

 

洗面所にフレア姉さんが顔を洗っている最中だった。

 

 

「あ…おはよう」

 

 

「おはよう、フレア姉さん」

 

 

「じゃあこっちきて」

 

フレア姉さんは両手を広げている。それだけでフレア姉さんがなにを待っているのかが分かったけど…さすがに恥ずかしい。

 

 

「早く」

 

 

「わ、わかったよ」

 

僕はフレア姉さんのところまで歩み寄っていく。そしてフレア姉さんの目の前にまで来たところで包み込まれるようにフレア姉さんに抱きしめられる。

 

 

これはいつものこと。毎朝必ず行われることで365日。唯一僕がどうしても学校の行事で外泊している時ぐらい。だってフレア姉さんが一日で帰って来れない仕事の時は連れていかれるから。勝手に姉さんが学校に休みの連絡をしてしまうのでこっちとしてはほぼ無理矢理休まされて連れていかれる感じ。そろそろ僕も高校生になったしこういうことは止めて欲しいという気持ちもある。もう僕が物心付いた頃からずっとやっているから彼是十年以上はやっている習慣。

 

 

「そろそろ離してくれないかな」

 

 

「だ~め」

 

姉さんは耳元で囁いて来るので体がビクッとしてしまう。こういうのも無意識にやっているのなら本当にフレア姉さんは怖い。

 

 

「僕もそろそろ高校生ですし。こういうことは止めた方がいいと思うんですけど」

 

 

「それはお姉ちゃんから離れたいって言ってるのかな?」

 

抱き締められているので姉さんの顔は見えないけど少なくとも…声色が高すぎて怖い。そしてそれと同時に僕を抱きしめる力も強いのでそこには絶対に離さないし、止めないという意思を覗かせる。

 

 

「そ、そういうことじゃないけど」

 

別に姉さんとの関係を立ちたいとかじゃないんだけど。ただこれはさすがにスキンシップにしても高校生にはちょっと刺激的すぎる気がする。僕だってそろそろ大人になるわけだし姉さんたちみたいな魅力的な人に抱き着かれるのはやっぱりキツイ。

 

 

「私は絶対に止めないよ。だって私は弟くんのことが好きだからさ。生まれてからずっと弟くんのことを見てきたんだもん」

 

「そうですか…」

 

僕は姉さんが満足してくれるまでこのままの状態だった。

 

正直朝は忙しいので本当はこんな風にしている時間はないというのが本音。でももし姉さんのことを振りほどいたりしようものなら後々が怖すぎる。なので今はこれが一番良い選択だと信じて大人しくする。

 

 

 

 

 

 

そしてやっと解放されると僕は顔を洗ってリビングへと移動をした。するとキッチンでノエル姉さんとフレア姉さんが朝食を作っていた。

 

「もうそろそろ出来るからちょっと待っててね」

 

 

「はい」

 

僕は椅子に座って待つことにした。前に手伝おうとしたことがあったんだけど…その時に大失敗をしてしまってから迷惑を掛けないために手伝わないことにしている。

 

 

「それじゃあ…学ランを脱いで」

 

ノエル姉さんの言葉に従うように学ランを脱ぐ。さすがにこの年になって食べ物をこぼすような真似はしないと信じたいけどもしもの可能性がある。学ランに変えはない。だけどYシャツであれば最悪替えのものだってありますし。

 

 

 

 

それから僕は姉さんたちが作った料理をちょっと早めに食べる。時間的に考えてもあんまり余裕はない。それにこれからのことを考えればやっぱり時間に余裕は持ちたい。

 

ノエル姉さんは僕が食べ終わったのを確認する。

 

「弟くん」

 

 

「…はい…分かってますよ」

 

僕は椅子から立ち上がってなにもせずにじっとかかしのように立っている。するとノエル姉さんがソファーのところに置いてあって学ランを取ってきて僕の腕に通してくれる。

 

 

「これぐらい一人でできますよ?」

 

 

「これは私の仕事だから。弟くんが社会人になっても私はこれをやり続けるよ」

 

それは勘弁してもらいたい。高校生でもこんなに恥ずかしいのに社会人になったらもう…ヤバい気がする。

 

 

「それは止めて頂きたいですけどね」

 

そして服を着せ終わるとフレア姉さんがお弁当を渡してくれる。

 

 

「いつもありがとうございますね」

 

 

「どういたしまして。しっかり味わって食べてね」

 

 

「はい」

 

弁当をカバンに入れて僕はもう一度洗面所に行って再度身支度を確認する。

 

 

「大丈夫そうだ」

 

カバンを持って玄関に行くと…玄関では姉さんたちが僕のことを待っていた。

 

 

「それじゃあ行ってきます」

 

 

「うん…いってらっしゃいの前にこっち来て」

 

 

「はい」

 

ノエル姉さんのところまで歩み寄っていくと姉さんの右手が僕の頭を優しく撫でる。これもいつものこと。約1分ぐらいはこれが続いてノエル姉さんが満足したら離してくれる。こういうことも予想できるから食事とかは早く食べたんだよね。これは遅刻しそうな時でも余裕がある時も変わらずあることですから。

 

 

「じゃあ…いってきますね」

 

 

「あんまり帰りは遅くなっちゃだめだよ」

 

 

「どうしてもの時はしっかりと連絡してね。そうじゃないとお姉ちゃんが心配しちゃうから」

 

 

「はい、分かっています」

 

姉さんたちに心配を掛けるような真似はあんまりしたくないですしね。

 

 




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