もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、ノエマリが姉だったら

僕には二人の姉がいる。二人ともとっても魅力的な人。

 

 

――――――――

 

今の僕は床に座っている。そしてその両端を姉さんたちが座って囲まれている。

 

 

「僕ってそんなに子供っぽいですか?」

 

 

「どうして?」

 

 

「だってどう考えても子ども扱いされてる気がするので」

 

 

「そんなことないよね、マリン」

 

 

「うん。船長たちは弟くんのことを子供扱いなんてしてませんよ」

 

 

「だったら…僕の頭を撫でるのを止めてくれませんか?」

 

マリン姉さんとノエル姉さんは絶対に僕のことを子供扱いしてる。でも、僕と姉さんたちは五つ以上は年も離れてるし、姉さんには色々と助けてもらったこともある。姉さんあっちから見れば、大学生の僕はまだ子供なのかもしれない。それでも大学生の僕としてはずっと子ども扱いされるのはちょっと嫌だ。

 

 

「え~マリンはずっと撫でたい」

 

 

「それが僕のことを子ども扱いしてるじゃないですか」

 

 

「でも仕方ないんよ。マリンたちからすれば弟くんは子供だもん」

 

 

「それは分かってますけど、撫でるのは止めてくれませんか?」

 

 

「それは聞けない頼みかな。弟くん、可愛いだもん」

 

 

「かわいいって…」

 

 

「弟くんはまだ子供だもん」

 

マリン姉さんの言葉を聞いて、さすがにこのままだといつまでも姉さんたちに子ども扱いをされてしまう。ここで僕はもう子供じゃない事を示さないと。

 

 

「僕はもう子供じゃないよ」

 

そして僕はマリン姉さんのことを押し倒した。僕とマリン姉さんは五歳以上も離れてはいるが、大学生ともなれば身長も力も姉さんより強い。自分が思っていたよりもマリン姉さんのことを押し倒すのに力は掛からなかった。

 

 

「お、おとうとくん…!」

 

 

「僕だっていつまでも子どもじゃないんですよ」

 

マリン姉さんはまだ自分の状況を理解できていないようで何度もまばたきしている。

 

 

「だからあんまり子ども扱いしないでください」

 

 

「…わ、わかったから……///」

 

さすがにこれ以上はやり過ぎなので僕はマリン姉さんから離れることにした。

 

 

「弟くんって…結構大胆なんだね」

 

 

「いや…そういうわけじゃなくて僕はただもう姉さんたちに守ってもらうような子供ではないと言いたかっただけです」

 

 

「ま、まりん、ちょっとドキドキしちゃった…///」

 

 

「僕は弟ですよ。ドキドキしないでくださいよ。そういうことを言われると僕も少し恥ずかしいですから」

 

それになるべく顔には出ないようにしているけど、ちょっと恥ずかしかった。だって押し倒したマリン姉さんも最初は混乱していたけど、少しずつ顔が赤くなっていった。それを見ていると自分がやっていることがいかに恥ずかしいのかを理解してしまった。

 

 

「マリンは弟くんならどんなことされてもいいよ」

 

 

「そういうことはあんまり他の人には言わない方がいいですよ」

 

マリン姉さんはちょっと大胆に行動を起こすこともありますが、何だかんだ言って初心なので恥ずかしがってたりする。それに押しに弱いというところもあるので、男の人に迫られたら断ることは出来ないと思うからちょっと心配なんですよね。

 

 

「あ、あのちょっといいかな…」

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

「私も押し倒してくれないかなぁって」

 

 

「…ち、ちょっとよく聞こえてなかったのでもう一回お願いします!」

 

 

「私を押し倒してください!!」

 

 

「え…押し倒すんですか!?」

 

ノエル姉さんは自分がなにを言っているのか、理解できているのかな。弟に押し倒して欲しいってお願いする、姉さんがどこの世界にいるんですか。

 

 

「まじですか?」

 

 

「うん!!押し倒して!!」

 

なんかノエル姉さんは覚悟を決めちゃったような顔をしちゃってる。とは言ってもさすがにマリン姉さんを押し倒しただけでもそれなりに恥ずかしかったし、もう一回あの想いを味わわなくちゃいけないなんて。

 

 

「ほ、ほんとうにやるんですか?」

 

 

「うん!おねがい!!」

 

 

「どうしてもやらないといけないんですか?」

 

 

「マリンにはやったよね」

 

 

「やりましたけど」

 

 

「じゃあ…私にもやってよ」

 

 

それからちょっと押し問答が続いたものの、最終的に僕がノエル姉さんのことを押し倒すことになった。

 

 

「いいですか?」

 

 

「うん!!覚悟は決まってるよ!」

 

覚悟って…それは僕の方ですよ。

 

 

姉のことを押し倒さないといけないんですから。普通の姉弟という関係であれば押し倒したり、押し倒されたりすることはないはず。それなのに今から僕は姉さんのことを押し倒さないといけない。

 

 

 

 

いや…もう考えるのをやめよう。

 

すぐに終わらせれば…いいだけ。

 

 

 

 

「じゃあいきますね」

 

 

僕はノエル姉さんのことを押し倒した。

 

 

「私は弟くんのことが好き」

 

 

「え…どういうこと…?」

 

 

「言葉通りだよ。弟くんのことが好きだよ」

 

 

「…そういうのは止めてください」

 

 

「ううん。止めないよ。弟くんのことが世界で一番好きだよ」

 

今はノエル姉さんの顔を見れない。だってそんなことを言われるだけでも恥ずかしいのに顔を見ちゃったらもう耐えきれない気がする。

 

 

「ノエル~勝手に弟くんに告白しないでよ。マリンの方が弟くんことが好きだし!」

 

 

「私はマリンよりも絶対に弟くんのことを想ってるよ」

 

 

「やめてくださいよ。言われる僕の気持ちになってください!!」

 

 

「やめないよ」

 

姉さんたちはそれからも『好きだよ』とか『愛している』とか言って来た。それからはまじで地獄だった。だってどんなに逃げようとしても姉さんたちは付いて来て、ずっと近くで愛の言葉を囁いてくる。

 

 

「…もう勘弁して欲しい」

 

 




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