もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、ぺこみこが姉だったら

 

僕には二人の姉がいる。でも僕としては姉というよりも……妹という感じ。

 

 

もちろん姉さんたちは姉さんたちなんだけど。

 

 

―――――――――――

 

 

今日は姉さん二人と徒歩圏内のショッピングモールに行く。

 

「姉さん、そろそろ用意は出来ましたか?」

 

 

「もうちょっとまってぇ~」

 

「ぺこーらもまだぁ~」

 

 

僕は玄関で姉さんたちが来るまで大人しく待つことにした。女性の準備はそれなりに掛かるのは分かっているので端末でもいじって待つのが一番いい。

 

 

それから数分して姉さんたちは階段から降りてきた。

 

「ごめん、待たせちゃって」

 

 

「ごめんぺこ」

 

 

「大丈夫ですよ。それじゃあ行きましょうか」

 

 

 

 

 

ショッピングモールまでは徒歩10分くらい。

 

 

「大丈夫だと思いますけど、勝手にどこかに行っちゃだめですからね」

 

 

「わ、わかってるよ!」

 

 

「ぺこーらたちのことを子ども扱いし過ぎじゃないぺこか~」

 

 

「…ちょっと心配なので。姉さんたちを野放しにしておくとどこに行っちゃうか分からないですし」

 

 

「みこたちはそんなに子供じゃないよ」

 

 

「そうぺこ。ぺこーらたちはお姉ちゃんだもん!」

 

 

「そうですね。ちょっと子ども扱いをし過ぎたかもしれません。ごめんなさい」

 

でも、姉さんたちは僕よりも年上のはずなのにそうは思えないんだよね。なんか理性よりも好奇心の方が先に買っちゃって、どこか遠くに行っちゃうような感じがするから自然と子ども扱いをしてしまう。

 

 

 

そしてショッピングモールに着くとすぐに目的のアパレルショップに向かう。

 

「二人共、目的を達成するまでは勝手にどこにも行っちゃだめですからね」

 

そしてどこかに行こうとしている二人の腕を掴んで連れて行く。

 

「も~別に腕を掴まなくてもみこは逃げないよ」

 

「そうだ、そうだ!!ぺこーらだって逃げない!」

 

 

「毎度そう言って手を離したらゲームコーナーに向かうじゃないですか。それとみこ姉さんはいつもエロゲに入り浸ってますし」

 

 

 

「な、なぜそれを!?」

 

 

「ぺこら姉さんに聞いたら教えてくれましたよ」

 

 

「お、おまえ!!」

 

 

「ぺこーらはただ聞かれたから正直に答えただけぺこ」

 

 

「そ、それでみこの姉の威厳とかなくなったらどうしてくれんの!」

 

 

「それは元々ないから大丈夫ぺこ」

 

 

「ゆるさねぇ!」

 

なんかみこ姉さんはぺこら姉さんのことをずっと見ている。

 

 

「僕はみこ姉さんがエロゲーばっかりやっている姉さんでも幻滅しませんから大丈夫ですよ」

 

 

「ほ、ほんとに?」

 

 

「はい。だって元々みこ姉さんはフィギュアとか集めてますし」

 

 

「じ、じゃあ、みこのお姉ちゃんとしての威厳はある?」

 

 

「…ありますよ」

 

 

「さっきの間はなに!?」

 

 

「いや、ありますよ。ただもうちょっとしっかりしてくれるともっと姉としての威厳が出ると思いますよ」

 

もうちょっと一般常識を勉強してくれれば…いずれ一人暮らしになっても安心して出ていける。でも今のままだと何を起こすか分かったもんじゃなくて一人暮らしが出来そうにない。

 

 

「みこはお姉ちゃんだもん!」

 

 

「そうですねぇ…」

 

 

「な、なんだにぇ…その目は…」

 

 

「いや、みこ姉さんは頼もしくて涙が出て来るなぁと思っただけですよ」

 

いつかみこ姉さんが頼もしくなって、本当に姉と呼べるような存在になったら僕は泣くかもしれない。それぐらいに衝撃なこと。

 

 

「ぺこら姉さんはゲームもしっかりと時間を守ってやってくださいね」

 

 

「ぺこーらはもう子供じゃないぺこ!!ゲームの時間ぐらい自分で決められる!」

 

 

「だめです。ぺこら姉さんに関してはほっとくと一生やっているので」

 

 

「そ、そんなことないぺこ」

 

 

「そんなことあるでしょ。前に僕が疲れて早めに寝ちゃった時は徹夜してたって、みこ姉さんが言ってましたよ」

 

僕がそういうとまたみこ姉さんとぺこら姉さんが睨み合う。

 

 

「余計なことを言うなぺこ!!」

 

 

「じ、じじつだからいいんだよ!」

 

 

「じゃあ今度はエロゲ―のタイトルまで弟に言っちゃおうぺこよ」

 

ペコら姉さんがそう言うとみこ姉さんは急に土下座をした。

 

 

「そ、それだけは…勘弁してください!」

 

さすがに僕も急に土下座をすると思っていなくて止める暇もなかった。

 

 

「み、みこ姉さん、立ち上がってください!!」

 

 

「う、うん」

 

本当にこの姉さんたちは世話が焼ける。

 

 

 

 

それからもゲームコーナーに行こうとしている二人のことをしっかりと掴んで目的のアパレルショップまで向かった。

 

「今日は二人の洋服を買うのが目的なんです。だから好きな洋服を選んできてください!」

 

元々姉さんたちはあんまり洋服に興味がないようでお小遣いとかを全てゲームに使ってしまう。そしてそれは両親もかなり頭を抱えており、いざ友達と遊びに行くとなったら洋服がないと騒ぎ出す。

 

 

それなら洋服の一着や二着を買っておけばいいのにといつも思う。でも二人は自ら買いにいこうとしないで今回は僕が連れていくことになった。

 

 

 

そしてみこ姉さんとぺこら姉さんは適当な服を選んできて、次は試着室へ。僕の役目はこれまでで後は二人でお互いに見合って決めて欲しい所なんですが、「服見て」と言われたので仕方なく試着室の外で静かに待つ。

 

数分すると試着室のカーテンが開いて、選んだ服に身を包んだみこ姉さんの姿があった。

 

 

「ど、どうかな?」

 

 

「みこ姉さんはどの洋服を着ても可愛いですよ」

 

 

「そ、そっかぁ……///」

 

本当にこの人は何でも似合う。

 

 

すると次は隣の試着室のカーテンが開いて、ぺこら姉さんが新しい服に身を包んで姿を現した。

 

 

「ぺ、ぺこーらは!?」

 

 

「ぺこら姉さんも可愛いですよ。やっぱりどんなものを似合いますよ」

 

 

「…あ、ありがとう…ぺこ…///」

 

これは姉だからというわけじゃなくて、この二人は本当にどんな服でも似合う。正直ここまで似合うと服を選ぶのに困らないと思う。だってどんな服でもある程度は着こなせちゃうから。

 

 

そして最終的にファッションじゃないにしてもかなりの数の試着をして、ほとんど全ての服を買ったのだった。

 

 




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