もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、ポルーナが姉だったら

 

僕には二人の姉さんがいる。優しい二人。

 

 

でもそんな姉さんたちだけど……一つだけ面倒くさいところがある。

 

 

「姉さん、離してください」

 

 

「だめ。るなたんとずっと一緒」

 

 

「いや、ちょっと近くのコンビニに行くだけですよ。三十分もしないうちに帰ってきます」

 

 

「それでもだめ。るなたんとずっと一緒じゃなきゃだめなのら!」

 

 

「…本当にすぐですって。ルーナ姉さんの好きなポテチも買ってきますから離してください」

 

 

「う…ぽてち……」

 

 

「そうです。だから離してください。今日は奮発して三袋買ってきますから」

 

あんまりポテチを食べ過ぎるのは悪いけど、こうでも言わないとルーナ姉さんが離してくれそうにないし。だから抜き足差し足で姉さんたちに気付かれないように家を出たのに…運悪くルーナ姉さんに見つかってしまった。

 

 

そして今のようなことになってしまった。

 

 

「…だめなのら」

 

ルーナ姉さんは一瞬離してくれそうな感じはしたものの、そうはならずにさっきと変わらず袖を掴んでいる。

 

 

「はぁ…どうしても離してくれないんですか?」

 

 

「どうしても!るなたんの目の届かないところに行くなんていやだもん!」

 

 

「学校の時は笑顔で送り出してくれるじゃないですか」

 

 

「学校は仕方ない。本当はずっと一緒がいいけど、学校だけは我慢してるの」

 

さすがに学校まで止められたら、僕もどうしたらいいか分からなくなる。

 

 

僕はしばらく考えてこの状況を打破する方法を考えた。そして結果として一つだけあった。

 

 

「じゃあ…ルーナ姉さんも一緒に来ますか?」

 

 

「るなたんも?」

 

 

「はい、それならルーナ姉さんと離れることもないですし。僕もコンビニで買いたいものを買えますし、ルーナ姉さんも買いたいものを買えますからね」

 

 

「…そ、それならいいかも」

 

どうやらルーナ姉さんは納得してくれたようで「着替えて来るから待ってて」と言ってどこかに行ってしまった。僕は姉さんが来るまで静かに待っていると…もう一人の姉さんことポルカ姉さんがきた。

 

 

「あれ、どこかにいくの?」

 

 

「うん、コンビニね。それにしてもポルカ姉さんは今起きたの?」

 

 

「そう。ちょっと夜遅くまで色々とやってて」

 

ポルカ姉さんの髪はボサボサで今起きたことが一目で分かるような感じだ。

 

 

「ポルカ姉さんはなにか買ってきて欲しいものありますか?」

 

 

「ポルカもいく!」

 

僕が望んでいた返答とは全然違った。なにか欲しいものを言われるか、欲しいものはないと言われるかのどっちかだと思ったのに。

 

 

「え、どういうこと?」

 

 

「ポルカも弟くんと一緒に行きたい!」

 

 

「い、いや、買ってきて欲しいものがあるんだったら僕が買ってきますよ」

 

でも、ポルカ姉さんは首を横に振ってこっちを見つめて来る。

 

 

「ポルカも一緒に行く!!」

 

それからポルカ姉さんの圧力に押される形で僕は受け入れてしまった。

 

 

 

 

 

そして二人の着替えが終わるまで十分ぐらい待っていると…やっと姿を現した。でも僕はその姉さんたちの姿を見て固まってしまった。

 

 

「なんでそんな服着ているんですか?」

 

 

「え、なにかおかしいのら?」

 

 

「いやそんな…動きにくいような服装を…」

 

姉さんたちが着てきたのはどう見ても近くのコンビニに行くような恰好じゃない。高級レストランとかに行く時とかの服を着ているし。そんなの絶対に動きにくい。

 

 

「たまにはよくね?」

 

 

「いやそのたまには今じゃないですよ。近くのコンビニ行くためにそんなすごい服装で行く人はいませんよ。今からでも遅くないので他の服に着替えて来ませんか?」

 

 

動きにくいだろうし、こんな服装で外に出たら注目を浴びるに決まってる。

 

 

 

「めんどうなのら」

 

 

「いやその服で動く方が大変じゃないですか?」

 

 

「だいじょうぶなのら!!」

 

 

「ポルカ姉さんも着替えなくていいんですか?」

 

 

「うん!!たまにはこういうのも着たいし」

 

 

「そうですか…じゃあ、これで行きますか」

 

 

 

これ以上、姉さんたちに言っても時間の無駄なのでコンビニに行くことにした。僕の予想通りですごく注目を集めてしまったのは言うまでもない。

 

コンビニではルーナ姉さんがお菓子をたくさん入れてきたので、少し一悶着があったりもした。

 

 

「次行くときはしっかりと普通の服を着てくださいね」

 

 

「え~この服、気に入ってるのら」

 

 

「気に入っているのはいいんですけど、コンビニとかスーパーに行くだけにそんな服を着ていくのは止めた方がいい気がします」

 

 

「ポルカも結構気に入ってるんだけど…」

 

 

「さすがにそんな恰好で道を歩かれるとすっごく注目されるので止めて欲しいです。それにそんな恰好をしていると変な人に絡まれちゃうかもしれないし」

 

姉さんたちはそれなりに美人ですし、この服で魅力が余計に際立っている気がする。なので変な人に絡まれる可能性が極めて高くなるし。

 

 

「そうなのら?るなたんはこの服いいと思うのに…」

 

 

「もちろん姉さんたちは似合ってますけど、控えてくれると助かります」

 

それから家までの帰り道を他愛のないような話をして過ごした。




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