もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、卍組が姉だったら

「ただいま……って誰もいないか」

 

僕は真っ暗な部屋の電気を付けながらそう呟いた。

 

 

 

 

僕には姉さんが三人いる。だけど、今日は帰りが少し遅くなると連絡が来ていた。三人とも『ホロライブ』という事務所に所属している配信者。

 

 

「それじゃあ…作っちゃおうかな」

 

そして料理を作り始めてそこまでしないうちに料理を作り終えた。時間を確認すると八時を回ったぐらい。時間的にはそろそろ帰ってきてもおかしくない時間になってきたので今度はお風呂を沸かす。帰ってきた時にすぐに入れるように。

 

 

玄関のかぎを開ける音が聞こえた後に開く音がした。僕が玄関に向かうとそこにはシオン姉さんがいた。

 

三人同時に帰って来ると予想していたんだけど、どうやらそうじゃないみたい。

 

「おかえりなさい、シオン姉さん」

 

 

「ただいま!」

 

 

「今日は…どうしますか?先にお風呂にしますか?それともご飯ですか?」

 

 

「え~~もう一つ選択しないの?」

 

 

「もう一つですか?」

 

 

「そうだよ!『先にお風呂?ご飯?それとも僕とか?』さ」

 

 

「そんなことするはずないじゃないですか」

 

 

「え~~」

 

 

「そんなふざけたことを言ってないでどちらにしますか?」

 

 

「え~~じゃあ…お風呂にしようかな」

 

 

「分かりました。もうそろそろ沸くと思うので着替えを持ってくればちょうどいいと思いますよ」

 

 

「え~~弟くんが持ってきてよぉ~」

 

 

「それぐらいやってくださいよ」

 

シオン姉さんしかり他の二人姉さんもそうだけど、本当に僕よりも年上なのかなぁと疑問に思っちゃうときがあるんですよね。自分のことは…自分でやって欲しい。しっかりと服は畳んでそれぞれのクローゼットだったり、タンスだったりに入れているんですし。

 

 

 

シオン姉さんが帰ってきたということは他の二人もそろそろ帰って来る。それじゃあ、そろそろ汁物とかを温め始めようかな。

 

そしてまた玄関のかぎを開ける音が聞こえてきたので誰かが…帰って来たんだと思う。でも、今は盛り付けをやっているで手を離せない。

 

「ねぇ~~弟くん~」

 

 

「なんですか?」

 

 

「余へのお出迎えは!?」

 

 

「今、ちょっと忙しいので」

 

 

「や~だぁ~やぁだぁ~~」

 

本当に僕の姉なのだろうか。だけど、こうなってしまったら出迎えにいかないとずっと玄関に突っ立ってる。僕は盛り付けるのを後回しにして玄関に向かった。

 

 

「おかえりなさい、あやめ姉さん」

 

 

「うん!帰ってきた余」

 

 

「それじゃあ…僕は盛り付けがあるので……ってなんですか?」

 

僕は踵を返して…リビングに戻ろうとしたらなぜかあやめ姉さんに袖を掴まれた。

 

 

「ねぇ…余に冷たすぎない?」

 

 

「そんなことないと思いますけど」

 

 

「じゃあ…これして」

 

そう言って、あやめ姉さんは両手を広げて何かを待っているで目も瞑っている。何を待っているのかは理解できるが、さすがに恥ずかしい。僕だって高校生になったんだし。

 

だけど、ここで何もせずにリビングに戻ろうものならあやめ姉さんは機嫌を悪くするしな。

 

 

「はいはい、わかりました」

 

僕はあやめ姉さんのことを抱きしめた。外は寒いようで…あやめ姉さんは冷たい。

 

 

「弟くんって温かいね」

 

 

「あやめ姉さんが冷たすぎるんですよ」

 

 

「…あったかい」

 

 

そしてそんなこんなであやめ姉さんを出迎えた後は…盛り付けをしてテーブルに完成した料理を置いていく。シオン姉さんはお風呂だけど、あやめ姉さんはもう席に付いている。

 

「今日も美味しそう~」

 

 

「そうですか?それは良かったです」

 

そしてシオン姉さんもお風呂を上がって…あとは一人。

 

 

「も~~先に食べちゃっていいんじゃない?」

 

 

「そうだ余!冷めちゃう」

 

 

「もうちょっとだけ待ってみましょうか」

 

なるべく夕食は全員で食べたい。この時ぐらいしか、全員が集まる時なんてないですし。

 

 

 

 

そして静寂に包まれた中…鍵を開ける音が聞こえてきた。そして急ぎ足で玄関に向かった。

 

「おかえりなさい」

 

 

「うん、ただいまぁ~」

 

 

「今日は遅かったですね」

 

 

「うん…電車が止まっちゃって…ご、ごめん」

 

 

「大丈夫ですよ。それは仕方ないですよ」

 

 

「あ、あの…今日はしてくれないの?」

 

 

「うん?……ってあれですか!」

 

 

「うん……だ、だめぇ?」

 

 

「いいですよ」

 

僕はあくあ姉さんの頭を優しく撫でる。

 

 

「今日も頑張りましたね」

 

 

「……あ、ありがとう」

 

 

「ううん、大丈夫ですよ。これぐらいなら」

 

 

二人でリビングに向かうとそこには少し不満そうな顔をしている、二人の姉さんの姿があった。

 

「おそいよ~あくあ~」

 

 

「余たちがどれだけ待ったか」

 

 

「ご、ごめん…」

 

 

「まあまあ…」

 

 

そして全員が席に付いたのを確認する。

 

「それでは「「「いただきます」」」」

 

 

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