もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、泥棒建設が姉だったら

 

僕には五人の姉さんたちがいる。それぞれに特徴があって、弟の自分から見ても美しい人たち。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

僕は大学の講義が終わるとすぐに僕は目的の場所へと足を進める。ほぼ毎日、僕には大学が終わると行かなければならない場所があるのだ。

 

 

その場所とはホロライブという事務所の本社前。なんでそんなところに足を運ぶのかと言えばそれは姉さんたちがその事務所に働いていて、迎えに行かなければならない。

 

僕は車で迎えに行くわけではなく、ただ徒歩で行くだけなので姉さんたちだけで帰るのと何が変わるのか分からない。でも、前にそのことを話したら「お前が来ることに意味があるんだ」とか「私たちは弟くんが来てくれないと帰らない」とか色々と言われた。

 

 

 

 

 

 

そして本社の前に付くと…姉さんたちの発見には時間が掛からなかった。だってあの人たちは何もしなくても一目を集めてしまうような人だから。

 

僕はため息を吐いてから姉さんたちの元へと歩みを進めた。

 

 

 

 

周りの人たちは「なんだ、こいつ」みたいな目で見られているが、この視線にも慣れてきた。

 

 

 

「姉さん」

 

 

「あ、やっときたぁ~」

 

 

「おかゆ姉さん、抱き着くのは止めてください」

 

 

「え~弟くんのエキスをしっかりと吸収しないと離れないよ」

 

 

「なんですか、その変なエキスは……」

 

おかゆ姉さんはいつもこんな感じ。外でも中でもいつもべったりとくっ付いて来るので、こっちとしては一番困る。特に外でベタベタされると周りからの視線が痛い。

 

 

そこで僕は周りの視線意外に突き刺すような視線がすると思って、そちらに視線を向けるとフブキ姉さんだった。

 

 

「フブキ姉さんは…なんでそんなに機嫌が悪そうなんですか?」

 

 

「なんでだと思う?」

 

そんなことを問われても僕は何も分からない。朝、会った時は機嫌が悪そうには見えなかったし。

 

 

「分かりません」

 

 

「白上のことなんてどうでもいいの?」

 

 

「いや、どうでもいいってことはないですよ」

 

 

「大事?」

 

 

「大事ですよ。姉さんですから」

 

どんなことになってもこの五人が僕の姉さんであるということだけは変わらない。たまに面倒くさいと思うこともあったりするけど、それでも姉さんたちは大事だ。

 

 

「まあ、落ち着いて。フブキ」

 

 

「わかった」

 

ミオ姉さんが頭を撫でているとフブキ姉さんはどんどん落ち着いていった。

 

 

「ウチたちは弟くんのことが大好きだからさ。構って欲しいと思っちゃうんだよ」

 

 

「構って欲しい?」

 

 

「うん。弟くんの方から話し掛けて欲しんだよ」

 

 

「…なんでそんなことを?」

 

 

「これは女心としか言うことはできないかな」

 

いつも言われる一言…『女心』。一番理解できないもの。

 

 

「だからフブキのことを嫌いにならないであげてね」

 

 

「そのことについては大丈夫です。嫌いになったりはしないので」

 

 

「よかった。ウチも含めて皆、弟くんのことが大好きだからさ。ちょっとおかゆみたいに暴走しちゃうところもあるけど、それは弟くんのことが世界の誰よりも大切だからやっているだけなの」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「うん。特におかゆとか弟くんにいつでも抱き着くけど、普段はあんまり人に触られるのとか嫌いなタイプだしさ」

 

まあ、普段から誰にでも抱き着いているんだとしたらそれはそれで問題ですしね。

 

 

「弟として信用されているんであれば嬉しいですけど」

 

 

「信用っていうか、愛しているよ。だからもし、弟くんに彼女が出来た時はちょっと嫌がらせしちゃうかも」

 

 

「それは止めてください。そんなことをされたら僕は一生彼女を作れないじゃないですか」

 

もし、彼女が出来た時はなるべく姉さんたちにバレないようにした方がいいかもしれない。家に連れて来るのは止めた方がいい。

 

 

話しをしていると急に誰かが背中から飛び乗ってきた。

 

 

「きたでな!」

 

 

「…ころね姉さん。毎回、飛び乗って来るのは止めてもらえませんか」

 

今度こそ怪我をしてしまいそうだ。最近は飛び乗って来ることが予想できるから怪我をしないで済んでいるが、いずれ大きな怪我をしたとしてもおかしくない。

 

 

「あ、こおねのために来てくれたの!?」

 

 

「いや全員を迎えに来たんですよ」

 

 

「そこはこおねのためって」

 

 

「だって嘘は付けませんし。いつも皆さんを迎えに来ているじゃないですか」

 

どうやら僕の答えはころね姉さんの機嫌を取ることには失敗したようだ。

 

 

「こおねははなさない」

 

 

「離してくれないとこのまま帰ることになりますよ」

 

 

「いいもん」

 

ころね姉さんは僕にしがみついて来るので振り落としができない。ころね姉自身はこのまま帰ることになっても…恥ずかしくないんだろうか。たぶん、このまま帰ることになれば端から見た時におんぶしているように見えるはずだし。

 

「離れる気はないってことですか」

 

 

僕は仕方なく、ころね姉さんのことをおぶりながら歩くことになった。

 

 

 

 

 

 

そして今度はラプラス姉さんとルイ姉さんがこちらに近付いてきた。

 

 

「ラプラス姉さんとルイ姉さんもおかえりなさい」

 

 

「…ただいま」

 

 

「ただいまだけど、なんでころねがおんぶされてるの?」

 

 

「これに関しては色々とありまして」

 

 

「まぁ…それに関しては色々と」

 

 

「そっか…あんまり聞かないよ。そろそろラプラスはちゃんと目線を合わせたら?」

 

 

「あわせてるだろ」

 

 

「どう見てもラプラスが見ているのは地面のアスファルトだけど」

 

 

「い、いいだろ!!別に弟なんだし!」

 

元々、ラプラス姉さんと目線が合うことはほとんどない。正直、当たり前過ぎてそこまで気にしていないというのが現状。

 

 

「それだと弟くんに嫌われちゃうよ」

 

ルイ姉さんはラプラス姉さんをからかう感じで言ってるけど、ラプラス姉さんはそう言われた瞬間にビクッと体を震わせていた。

 

 

「きら…うのか?」

 

 

「…え…?」

 

 

「お前は吾輩のことを嫌うのか!?」

 

 

「別に嫌いませんよ。ラプラス姉さんと目線が合わないのは今に始まったことではないので」

 

 

「そ、そうか。それならいい」

 

どうやら僕の答えはラプラス姉さんのお気に召したようだった。

 

ラプラス姉さんは機嫌を損ねると色々と面倒なので本当によかった。

 

 

その後は少し離れたところに移動したのと同時にルイ姉さんが側に来た。

 

「あの…弟くん」

 

 

「なんですか?」

 

 

「週末に付き合って欲しい場所があるんだけど、大丈夫?」

 

 

「週末なら大丈夫ですよ。それにしてもどこに行くんですか?」

 

 

「ガチャとかスノードーム探しとか色々と付き合って欲しいの」

 

 

「分かりました」

 

ルイ姉さんとお出掛けをすることは多い。姉さんが色々と誘ってくれるので僕はそれに対して受け入れる形。僕があんまり興味のないジャンルでもルイ姉さんが楽しそうに選んでいる姿を見るのは案外いい。

 

 

それにルイ姉さんは食事とかも含めて全て奢ってくれるし、一緒に買い物に行ったら絶対に全て払ってくれる。本当にこれは有難い。大学生のお財布はかなりきついので。

 

 

「いつも本当にありがとね、私の誘いを受けてくれて」

 

 

「いえ、ルイ姉さんとお出掛けをするのはとても楽しいですから」

 

 

「そんなこと言われたら…お姉ちゃんは何でも買ってあげる!」

 

 

「本当ですか?」

 

 

「うん!!」

 

これなら週末の買い物は何か買ってもらえそうっていうゲスイ考えをしていると…人だかりが出来てしまっていることに気付いた。さすがにこれ以上、ここにいるのはまずいかも。

 

 

「姉さんたち、そろそろ家に帰りますよ」

 

 

「「「「「は~い」」」」」」

 

 

そして僕はころね姉さんことをおぶりながら帰路に付くのであった。

 

 




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