僕には4人の姉がいる。4人の姉さんはそれぞれ個性の塊。
今日は珍しく…僕も交えて5人でゲームをしている。僕はあんまりゲームをするようなタイプじゃないんだよね。姉さんたちはかなりゲームが好きなようで毎日のようにやっているけど、僕に関してはそれよりも漫画を読んでいたりするタイプ。
「それにしても…姉さんたち、ゲーム強過ぎませんか?」
僕のキャラクターが地面に倒れていて…『LOSE』と表示されている。この光景を何度も見てきてもう慣れてしまった感がある。だけど隣に視線を移すと…僕の落ち込みとは正反対で姉さんたちは喜んでいる。
「やったぁ~これで10連勝~」
「今度はこおねが!」
「ううん、ボクの番~」
「う、うちだって!」
僕は姉さんたちのゲーム相手になっているけど…1回も勝てていない。最初は姉さんたちのゲームセンスが異常なのかなと思ったけど、こうなってくるとさすがに僕が弱いのかなぁと考えちゃう。元々、あんまりゲームをするというよりもマンガとかを読んでいるような人だし。
だけどまさかここまで自分にゲームセンスがないとは思っていなかった。
「フブキ姉さん…」
「どうしたの?」
「ちょっとゲームを教えてくれませんか?」
さすがにこのまま終わる訳にはいかないですし、攻めて1勝ぐらいはして終わりたい。
「もちろん、いいよ!お姉ちゃんに任せなさい!」
「お願いします!」
そしてそれから僕はフブキ姉さんの指導の元、何度もゲームをやり続けた。正直、何度やられたか数えきれないほど。始めた頃にはまだ…日が天高く昇っていたのに今は日が沈みかけている。時間換算でも5時間近くはやっている気がする。
結果的にその練習のお陰で…僕はどうにかころ姉さんを1度だけ倒すことが出来た。今まで全敗だった僕からすればすごい進歩だ。
「よく頑張ったねぇ~」
そう話しながらフブキ姉さんは僕の頭を優しく撫でてくれていた。そして他の姉さんたちもそれを真似するようになでてくれた。
「がんばった~」
「さすがボクたちの弟だね」
「頑張ったね」
それにしても自分のゲームの下手さを改めて思い知らされた。本当に僕の姉さんたちってゲームに強いんだと。
「本当に姉さんたちってゲーム上手なんですね」
「まあ、うちたちはお姉ちゃんですから!」
それって別に理由になってないんじゃないかと思ったけど…さすがに口に出さない。そろそろ良い時間だし、夕食の準備をしないと…。
「じゃあ、僕はここら辺で」
僕が立ち上がろうとすると…ころ姉さんが僕の服の袖を掴んだ。
「え、もう行っちゃうの?」
「かなり僕はゲーム遊びましたし」
それにもう暗いし、夕食の準備をしないと食べるのがかなり遅くなっちゃう。
「ころねたちともっとあそぼうよぉ~」
「そうだよ~ボクも弟くんともっとゲームやりたい」
「うちもやりたい」
「もちろん、白上もやりたいよ!」
「でも、食事は?」
「今日は何か適当にテイクアウトを頼みましょう~」
そして最終的に…今日はテイクアウトで注文して皆でゲームをやり込んだ。明日、絶対に寝不足になるのは分かっているんだけど…それでも皆でやった。
もちろん、寝不足になった。