僕には二人の姉さんがいる。一人はしっかりしているところがあったり、天然なところもある姉さんでもう一人はドジなところがあり、一人で生きていけるのかと少し心配になってしまう姉さん。
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「姉さんたちって明日の朝は早かったりしますか?」
「ううん。明日はお家で作業しているから」
「ロボ子はお昼ごろに家を出るかな」
「それは良かったです」
「どうして?」
「明日から生徒会の仕事があって朝早く家を出なくちゃいけないんです。だから明日の朝食の片付けをお願いしても大丈夫ですか?」
「うん、分かったよ」
「ロボ子もしっかりとお片付けする!」
「そうして頂けると有難いです。そら姉さんだけではちょっと負担が掛かり過ぎますから」
そら姉さんは料理を作るのはちょっと難しい。でも、それ以外の家事であればそこまで問題はないと僕は思っている。ちょっとお部屋が汚かったりするけど、ロボ姉さんに比べれば全然まともだ。こんなことを言うとロボ姉さんに対して思ってしまうのは本当に申し訳ないですね。
「それじゃあ、明日のことをよろしくお願いしますね」
「うん、ロボ子に任せて!」
ロボ姉さんはとても自信満々な感じで自分の胸を叩いている。
「頼もしいですね」
すると急にロボ姉さんは席を立って、リビングを出て行った。最初は何事かと思ったけど、二階を駆け上がる音が聞こえないのでたぶんトイレだと思う。
「じゃあ、僕は自分の部屋に戻りますね」
「お姉ちゃんは弟くんと少し遊びたいです」
「え…そ、そら姉さん、具合でも悪いんですか?」
「悪くないよ。なんでそう思ったの?」
「だってそら姉さんがそんな風に…」
そら姉さんと言えばしっかりとしていて、優しい人という認識を今まで持ってきた。弟の自分の印象もたぶん、多くの人が持っているものと同じだったので今のそら姉さんの言葉や言動は頭を混乱させるのには十分だった。
「混乱させちゃってごめんね。今日ちょっと疲れていたから」
そこまで疲れているのなら…僕としても少しはそら姉さんの力になりたい。
「そうなんですね。僕であれば…遊びますか」
「え、いいの?」
「はい、ここまで疲れている、そら姉さんを見るのは初めてなので。僕が何をすることでそら姉さんの疲れを忘れたり、取れたり、出来るのなら何でもします」
いつもそら姉さんには色々と助けてもらっている。こういう時ぐらい、僕もそら姉さんの力になりたい。
「ほんとにいいの?」
「いいんです。そら姉さんにはいつも笑顔を浮かべていて欲しいので」
「それなら…弟くんはここに座って」
そう言いながらそら姉さんは隣をポンポンと叩いて、ここに座ってと訴えている。僕はそれに従って、そら姉さんの隣に座ることにした。
「これでいいですか?」
「うん、ありがとう」
そら姉さんは僕に寄り掛かった。それに対して何も言うことなく、静かにすることにした。
「疲れた時は言ってくださいね。僕に出来ることであれば何でもしますので」
「本当に弟くんは優しいね」
「いえ、これは普通のことですよ。僕はそら姉さんの弟なので」
どんな人でも疲れが急に押し寄せてくるときはある。それはそら姉さんみたいな人でも。だから、そんな時は好きなだけ要望を言って欲しい。僕に出来る範囲のことであれば何でもするぐらいの覚悟は持っている。
「お姉ちゃんが弟くんに支えられているなんて」
「いいんです。いつも姉さんに支えてもらっているのでたまにはこういう日があっても」
「そうかな…」
「そうです。なので今は安心して寄り掛かってきてください」
どうやらやっとそら姉さんも安心したようで寄り掛かったまま、眠りに落ちてしまったみたいだ。可愛い寝息だけが耳に聞こえて来るので。
この状態のまましばらくじっとして、後でそら姉さんをベッドまで運べば大丈夫かな。
そんなこを考えていると急に自分の頬をロボ姉さんが突っついてきた。
「おとうとくん!」
「…なんですか?」
「ロボ子もつかれた…」
その言葉だけではロボ子姉さんが何をしたいのかは分からなかったけど、ロボ子姉さんの視線の先を追ってみると分かった。
「ロボ姉さんも同じように寄っかかりますか?」
「うん!」
元気のいい返事と共にロボ子姉さんは隣に座って来る。
「ロボ姉さんもそうですけど、あんまり無理をし過ぎないでくださいね」
「大丈夫!ロボ子はそうなったら絶対に弟くんに甘えるからさ!」
「それならよかったです」
やっぱりロボ姉さんよりもそら姉さんの方がそういう疲れとかに鈍感なのかもしれない。そら姉さんもロボ子姉さんぐらいになってくれたらもっと安心できる。
やっぱり急に倒れられたり、体調を崩されたりするのが一番怖い。そうなる前に自分でブレーキを掛けてしっかりと休んでくれるといいんですけど…。
「これからもお仕事、頑張ってくださいね」
「ロボ子、頑張る!弟くんに褒めてもらえるように!」
「いつでも褒めますよ」
「だめ、ちゃんとすっごく頑張った時に褒めて欲しいの!」
「…分かりました。じゃあその時は名一杯褒めますね」
そしてそんなやり取りをしながらロボ姉さんも眠りに付いた。なので僕は両肩に姉さんが寄り掛かっている状態がしばらく続いた。
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