もし、〇〇〇が姉だったら   作:主義

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もし、ししねねが姉だったら

僕には二人の姉さんがいる。うちの姉さんたちは本当に真逆な性格をしているのだ。ねね姉さんは本当に無邪気な人で何をするにしても楽しむような人。ぼたん姉さんは冷静沈着な人で何事に対しても取り組むような人。

 

そんな姉さんたちと一緒に暮らしているのが弟の僕。

 

 

 

 

―――――――――

 

 

「ねね姉さんってアニメとかよく見ますよね?」

 

 

「え、なに!弟くんもついにアニメに興味を持ってくれたの!?」

 

 

「あ、あの…最近、友達からよくアニメを見てくれとお願いされるので見てみようかなぁと思いまして」

 

今までアニメとは交わることはなかった。でも、ここまで友達に言われれば少しは見てみようかなぁという気持ちへとなっていく。そして見ようとは思ったものの、どんなものをみればいいのか分からないのでそこら辺のことに詳しい、ねね姉さんに相談してみることにしたのだ。

 

 

「じゃあ、ねねが弟くんのためににアニメを伝授してあげよう~~」

 

 

「それはありがとうございます」

 

それからねね姉さんは色々とアニメを紹介してくれた。たぶん、その中には僕にオススメというよりもねね姉さんが好き過ぎるアニメも含まれていたのかもしれない。

 

 

「本当にねね姉さんはアニメに詳しいですね」

 

 

「うん!!アニメのことならねねにきいてよ」

 

 

「それは頼もしいですね」

 

本当にねね姉さんは頼りになる。

 

 

「ねねはお姉ちゃんだから弟くんの頼みなら断らないよ!」

 

 

「じゃあ、一緒に勉強しますか?」

 

 

「そ…それはちょっと…むりかなぁ…って」

 

 

「え、僕はねね姉さんと一緒に勉強したいです」

 

 

「……そ、そんな風に見つめないで……」

 

 

「僕はどうしてもねね姉さんと勉強がしたいんです!」

 

 

「…おっけぃ…ねねはお姉ちゃんだもん!弟くんの頼みは断らない!」

 

 

「じゃあ後でしましょうか」

 

 

「…うん」

 

ねね姉さんは今回みたいにちょっと無理難題みたいなことを言っても受け入れてくれる。ねね姉さんがあんまり勉強とかをしたくないようなタイプなのは分かっている。

 

 

「じゃあ、今度はねね姉さんが僕に一つ無理難題を言ってもいいですよ」

 

 

「え、ほんと!?」

 

 

「はい、僕だけ無理難題を言うのはフェアじゃないですからね」

 

 

「え~ねねが弟くんにお願いできることだもんね…。色々あるなぁ~」

 

 

「まぁ無理難題と言っても絶対にできないようなことは言わないでくださいね。ギリギリできそうなラインのものでお願いします」

 

 

「きまった!」

 

 

「どのような内容ですか?」

 

 

「…あ、あの引かないでね…」

 

 

「引きませんよ」

 

 

「じ、じゃあ…ねねのことを抱きしめてくれない…かなぁって…」

 

 

「分かりましたよ」

 

僕はお願いされたことをすぐに実行に移す。

目の前のねね姉さんのことをなるべく優しく抱きしめることにした。

 

 

「これでいいですか?」

 

 

「う、うん…。もうちょっとつよくても…」

 

 

「分かりました。強過ぎたら言ってくださいね」

 

さっきよりも力を入れてねね姉さんのことを抱きしめた。

 

 

「あたまもなでてくれないかな…」

 

 

「いいですよ。ねね姉さんはよく頑張っているのでたまには甘えても良いですよ」

 

 

「で、でも、ねねはお姉ちゃんだから…」

 

 

「お姉ちゃんだからって弟に甘えちゃいけないなんて誰も決めてないですよ。だから辛い時とかちょっと嫌だなぁって気分のときに、僕が抱きしめてあげるだけでねね姉さんの不安を和らげることができるんだったら何回でもやりますから」

 

ねね姉さんは天真爛漫でいつでも皆のことを明るくしてくれるような人。でも、そんな人でも落ち込んじゃうことがあるのは知っているし、たまに辛そうにしながらも必死に笑顔を作っているのも知ってる。だからこそ、僕が出来ることは姉さんのためにしてあげたい。

 

 

「いつでもやりますから。たまには甘えてきてくださいね」

 

 

「…うん、ありがとう…」

 

僕はねね姉さんのためならどんなことでも…。

 

 

「ねねはキミのお姉ちゃんでよかった…」

 

 

「そうですか。僕もねね姉さんがお姉ちゃんで良かったですよ」

 

本当にねね姉さんでよかった。

 

 

 

すると急に機器馴染みのある声が聞こえて来る。

 

「あれ…随分熱々だねぇ~」

 

 

「そんなんじゃないですよ。ただねね姉さんの休息に付き合っていただけですよ」

 

 

「それでねねのことを抱きしめてたの?」

 

 

「はい、ああしているとねね姉さんが落ち着くらしいので」

 

 

「じゃあ、あたしが抱きしめて欲しいって言ったら抱きしめてくれるの?」

 

 

「それがぼたん姉さんの望みなのであれば」

 

 

「だきしめてよ」

 

 

「分かりました。ぼたん姉さんがそれを望むのであれば」

 

僕はぼたん姉さんのことを優しく抱きしめることにした。

 

 

「ぼたん姉さんもいつも頑張っているので、たまに疲れる時もあると思います。そういう時は無理せずに言ってください」

 

 

「…弟くんってさ、お母さんみたいだね」

 

 

「そうですか?」

 

 

「そうだよ。だって抱きしめながら無理せずに言ってくれとかお母さんとかお父さんが言うもんじゃん」

 

 

「そうかな…。でも、ぼたん姉さんが言うんだったらそう見えるのか…」

 

自分としては別に母のようになろうとか思っているわけではないんですけど。

 

 

「あたしはそういう弟くんのことも好きだよ」

 

 

「ありがとうございます。僕もぼたん姉さんのことが好きですよ」

 

 

「…弟くんって告白とか慣れる人?」

 

 

「いや、そんなこともないと思いますよ。告白されることがないわけじゃありませんが、そこまで多い方じゃないので」

 

 

「そっか…、でも、告白とかされてるんだ」

 

 

「ありがたいことに僕なんかのことを好きになってくれる人もいるみたいで」

 

 

「いるよ。弟くんってさ、自分の評価低いけど旗から見たらかなり評価高いんやし」

 

 

「そんなこともないと思いますけど」

 

 

「…まぁ…弟くんは自己評価の低さは今に始まったことじゃないし、仕方ないか」

 

 

その後もしばらく抱きしめ続けた。

 

 




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