EXTRA系列がすぎょい好きだったので書かせてもらいました。
批評大歓迎です!
是非気軽にコメントして行って下さい!
#1月表のエクストラ
生まれ落ち、大人に庇護され、知恵の継承を伴い、
己で導いたレールに沿って生きる。
人の人生とは、大抵 、そんな薄味なもの……
「……起きなさーい、まだ授業中ですよー」
……もう少しだけ、あとちょっとでもいいから……
「おーい」
「もーう、怒っちゃったゾ♡」
ばちん
眉間に走った衝撃が頭を伝って体中を駆け巡る。
はぐっ……んあ? 、あ……寝てた。
目の前で腕を組む女性の名は
「初犯はコレで許しますが、次回からはもっと痛くしますからね!」
「じゃあ授業に戻りますよ……えーとどこまでやったっけ」
「あ、そうそう。アムなんちゃらシンドロームってやつの事なんだけど……」
「アムネジアだぞタイガー」
「そうそうアムネジア、あと誰がタイガーだチビ助! 先生と呼べ先生と!」
口を開いた男子生徒へチョークが炸裂する。
「この病気は感染症でね、汚染された水を飲むだけでも感染しちゃうほど強い感染力を持ってたの」
「この病気にかかると脳の一部がビシッと麻痺しちゃったり、今までの記憶がフッと全部消えちゃうらしいの、きれいさっぱり」
「今のみんなはナノなんちゃらでもうこういうのにはかからないかもしれないけど、先生が若い頃はね、あうとぶれいくとか、ぱんでみっくとか結構あったのよ?」
「あ、今でも先生は若いのよ? 、ほんと、ここ、重要だからチェックするように、テストに出すから。絶対」
笑っているが目の本気度が違う。冗談じゃないのか?
リンゴンと終業のチャイムが鳴った。
「はい、じゃー今日はここまでー。ちゃんと復習しときなさいよー。重要ポイントは特にね」
彼女の授業は眠たくなるほど暇では無いが、だからと言って特別興味を引かれるものでも無い。
放課後を知らすチャイムがなると、生徒たちは三々五々に散らばっていく。
「……いてて……今日は俺もお前も、災難だったなぁ」
先程タイガーに提言し鉄拳を頂いた生徒だ
「俺、新田って言うんだ、たしかお前の名前は、えーと……」
……名前?。
「ん……?」
「あ、え?…名前、わかんなかったり…?」
わかんないって言うか、知らない。
「えぇ?そんな事ある?…こわ。」
私だって怖いし不快だ。
「…なぁ、お前らさぁ、こんな時間まで何してんの? 周りを見るってことがさ、出来ないの?」
なんだ、今日はやけに絡まれる。
「あー、この男は
「おい、ちょっと待て! この!、なんか雑だぞ! しかもワカメってなんだよワカメって!」
新田の紹介に不満があったのか、ワカメは新田の髪をぐしゃぐしゃと乱してしまった。
「あぁ、もう…で、結局お前ら何してたんだよ」
「えーとさ、シンジ、お前って頭良いよな?」
「お前らよりか優秀だよ、僕はね。」
「あ?、はぁ…なら…んと、変なこと聞くんだけど、こいつの名前、わかんね?」
突飛な質問にワカメの時は止まり、眉を顰めて唇を尖らした。
「……何言っちゃってんの?痛すぎだろ普通に考えて名前なんか忘れないだろ。」
「……」
返す言葉もございません
「ほ、ほんとになんなの? コイツ? …名前なんて名簿を見ればいいだろ。」
名簿……って、生徒の名前が乗ってるアレ?
「名簿か……名簿ってどこにあるんだ?」
「はぁ?イライラする奴らだな、ホント。なんで全部僕が教えないといけないワケ?」
いいじゃないか、初回限定さーびす。そんくらいしろ。
「僕を配信したてのゲームみたいに言うんじゃない」
「なんか面白いからさ、明日の朝イチで探してみねー?」
いいの?
「勿論。じゃ、俺先帰るわ! じゃな!」
ご高説垂れたワカメを遮って新田はばしゃんと飛び出し、速やかにその姿を消した。
「…ホントにお前、名前わかんないの?」
あぁ、すっかりすっぽりだ。まるで意味がわからん。
「へー、ホントなんだ。おかしな話だけどちょっと面白いかもな、いいぜ。僕も明日手伝ってやるよ。」
じゃあ仲間だな
「僕が暇だとか遊ぶ相手が居ないって訳じゃない、
ただ興味が湧いただけだからな、勘違いするなよ」
悲しいヤツだなぁ
「話聞いてたの?お前。」
気持ち良く晴れた朝の通学路。
急ぎ足のクラスメート。
下らない会話で笑い合っている声。
また、いつも通りの風景だ。
「おーい、こっちこっち」
校門をくぐると、隅の方で新田が手を振っている。
早朝は人も多くはなく、背の小さい彼を見つけるのはそう難しくは無い。
「このボクが動いてやるのにさ、お前が1番最後って……ほんと凡人は……」
ワカメ、新田、お前達は結構早いんだな
「ボクはいつもこの時間帯には部室についてる、お前らが遅いだけなんだよ」
「……まぁ、昨日から気になってたんだよな、お前の名前の事とか…あと、あと…ん? なんだっけか、まぁいいや。よしゃ! 、新田探検隊の出発だぜ!」
おー、なんか盛り上がってくるな。
「あぁ? 、盛り上がりも何も無いだろ、暇じゃないんだよね、僕。あぁ、でも…?」
ブツブツと話し歩いて行ってしまったシンジの後について、探検隊の冒険は幕を開けたのであった。
「…あ、あの…なぁ、シンジ、着いてきてるか?」
「……ちゃんと着いてってるから、早く行けよ」
……
校舎に入ると、3人の誰もが異変に気付いた。
いつもなら大勢の生徒で賑わっている筈の廊下、その回廊には人が1人居るどころか、灯りすら灯っていない。
外から見た時は灯りも着いていたし、窓から生徒が数名見えていた。
ただ、そんなものはなかったかのように、貼り付けられたような窓から差す光のみが私達を照らしている。
あまりの異常の中で、新田探検隊の足はすっかり竦んでしまった。ワカメはずっと狼狽えてるし、新田は暗いところが苦手みたいでワカメ同様にビクビクしている。
暗闇と静寂の中でただ1人、1歩、足を踏み出していく。
緊張で早鐘を鳴らす心臓、クラクラしてくる頭に無理を強いる
2人に勇気を示すと、彼らも意を決したのか、背に気配を感じる。
「お、おい、僕を置いて先へ行くなよ、危ないかもしれないんだからさ」
「暗いのに良く道がわかるもんだな……感心するよ」
記憶力はいいからな
「ハッ……自分の名前すら忘れるのに?」
……
「おい、だから言い過ぎなんだって……」
「わかったよ……で、お前は何処に行ってんのさ?」
え、あ。考えてなかった
そういえば図書室ってどこにあるんだ?
「ハァ……? もういい、着いて来いよ……」
「あんだけビビってたのにもう怖くねぇの?」
「ビビってるのはお前だろ! ボクは驚いてただけさ!
人聞きの悪い……ホント嫌味なヤツだよね…………」
どの口が言ってるの?
すっかりと調子を取り戻したワカメはうるさいが 、何故か心強い。
元々が責任感が強い故か、自尊心の高さ故か
どちらにせよ、助かる
「ご機嫌取りのつもり? ……まぁいいさ、多分ここの突き当りがお目当てさ、ほら、早く行っちまえよ。」
「え? お前は来ないのか?」
「ボクが知りたい事なんてないし、お前らで勝手にすれば? ボク、暇じゃないし、あとは自分らでできるでしょ?」
シンジの目はこちらを見ていない、周囲ばかりを気にして視線が泳いでいる。
「そっか、ありがとな。シンジ。気をつけてな」
「……あぁ、お前らも気をつけてな」
「ほら、入ろうぜ」
あ、わかった、今行く。
別れ際、シンジは名残惜しい様な、少し苦い様な顔で
碧翠の双眸を僅かにこちらへ向けていた。
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人物紹介
あなた(名称不明)
身長:152cm/体重:41kg
この物語の主人公。
月海原学園2年生で、新聞部所属。
黒い長髪に整った顔、見る人によっては性別を間違えるほどに可憐で中性的な少女。悪く言えば中途半端である。
人見知りで無口、だけども友人になると口数がn倍に増える……典型的な陰キャ……だと思われている。
ホントは結構外交的でノリがいいヤツ、だが一緒にいても楽しくは無い。
それは彼女の眼に寂しさが映り続けるからだろう。
不思議なことに記憶喪失で、名前すら覚えていない。
果たして、彼女の正体は。
新田 一成(にったかずなり)
身長:150cm /体重46kg
この物語における進行役。
停滞した場面でも突飛かつ奇抜な発言:行動でとりあえず状況を動かすアクショナー。
主人公の同級生で部活には入っていない。
快活で優しく。誰とでも隔てなく接することができ、交友関係は学園イチと言っても過言では無いが、低身長なのが地雷となっているので気をつけよう。
最近謎の違和感や焦燥感に悩まされているらしい
間桐シンジ
身長:170 cm/体重62kg
この物語における茶化し役。
頭脳が明晰、手先も器用と主人公達を陰ながら援助するヒントドロッパー。
高慢な態度で他人を見下し、自身の能力に絶対の自信を持っている。
自称天才であり、実際に相応の能力を持っているのだが、日常で垣間見える彼の幼稚さや慢心、行動から周囲の人間には甘く見られている。
アジア圏でのゲームチャンプであり、ことゲームにおいては無類の強さを発揮する……らしい。
近々大会でもあるのか 本戦……やら予選、などボヤついている。
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