めちゃ勢いだけで行ってるけど許して
「マスター、着地成功しました。」
そう言いながら手で抱えている彼に顔を向ける。
「…マスター?」
彼に声をかけるも返事が返ってこない。彼は目を瞑ったまま、沈黙を続ける。彼の体をゆすってみるも彼が目を覚ます様子はない。
「…気を失ってしまいましたか、仕方がありません。このまま行きます
よ、マスター。」
幸いマスターを連れて行く場所の位置は事前に聞いていたため、迷うことは無い。この間にもあの怪物達は迫って来ている、早く移動しよう。
そう思った瞬間、セイバーは自身の体にピリピリと魔力が伝わるのを感じた。そして、同時に感じた。キヴォトス中に魔力が流れ、強い魔力が数箇所に集まっているのを。それはセイバーのようなサーヴァントを召喚する魔力の集まりであった。
…やはり、今この世界で何か起こっている。今マスターが敵に狙われているのもそれに関係しているのだろう。
急な魔力の反応に、周りを警戒しながらセイバーは走り出すのだった。
________________________________________________________________
「ーースター、マスター、おきてください。」
「う、うーん」
誰かが自分を呼ぶ声が聞こえ、私は目を覚ます。
目を開けると目の前で顔を覗き込んでくるセイバーが見えた。
「おはようございます、マスター。」
彼女は微笑みながら私の手を握り、立ち上がらせようと私の体を起こす。その強い力に体を預けて起き上がりながら、
「ごめんセイバー、急に体がどっと疲れてそのまま気を失ってしまった
みたいだ。」
私は体に疲労を感じながら答える。高いところから飛び込んだことで、体が疲れてしまったのだろうか、それ以外にも何か原因があるような?
私は体を少し伸ばしながら
「ここがミヤコの言っていた避難場所はここのことだったのか。」
セイバーに連れて来てもらった場所を確認する。
そこは、RABIT小隊の面々がキャンプしている子うさぎ公園だった。
「ここならSRTの装備もあるし、広いから敵を迎え撃ちやすいね。」
ここにはSRTの皆の迎え撃つための装備や、トラップがあったり、慣れていることもあるからちょうどいいだろう。
だけど、シャーレからは少しばかり離れた位置にあり、移動は大変だっただろう。そう思いながら時間を確認する。だが、シャーレを出てから大した時間は経っていなかった。
「セイバーが私を抱えたまま連れて来てくれたんだよね?」
「はい、あの場所を出てからノンストップで走って来ました。」
…私は改めてサーヴァントというものの凄さを感じた。これほどの距離であれば乗り物使ったりしてでも多少は時間がかかるはず。そのような距離を休憩も取らずに走って来ても彼女は大したこと無いように話す。
「それよりマスター、早く他のメンバーとも合流しましょう。」
「ああ、そうしよう。」
ここでの目的は残りのSRTと便利屋のメンバーと合流し、敵を迎え撃つことだった。私はセイバーの後を追い、公園の中へと進んで行くのだった。
________________________________________________________________
「先生〜こっちこっちー!」
と元気にこちらを呼ぶ声が聞こえる。
「やっほ〜先生、無事でよかったー。」
「せ、先生...こ..こんにちは。」
便利屋の残りのメンバー、ムツキとハルカがこちらに気づき、声をかけてきた。2人は手に多くの爆弾を抱えているようだ。
「ああ、2人とも無事合流できてよかったよ。2人とも元気そうでなりよりだ。それと、RABBIT小隊の2人は?」
「ふ、ふたりなら..あっちで敵の様子を、か..確認してます。」
ハルカが私の問いに答えながら、自身の後ろを指差す。
「私とハルカちゃんは〜、敵に備えて爆弾をたくさん仕掛けてるんだー
まだ終わって無いから先生は2人のとこ行っててー!」
ムツキがハルカの手を掴み走り出した。
「わかったー!気をつけてね!」
と2人に手を振っていると不意にセイバーが姿を現した。
「敵に備え、自分達で迎え撃つ準備をするとはここの子達はすごいですね!マスター!、日頃からしっかりと敵との交戦を想定した訓練をしているのでしょうか...」
セイバーが感心したらように話す。
「訓練とゆうか、このようなことがほとんど日常茶飯事だからね...」
そう呟きながら、歩き出すのだった。
________________________________________________________________
「…_オッケー、分かったよ、先生にはこっちから伝えとくー、安心して休んでて、_後は任せてー。」
声が聞こえる方へと進む。そこに見えたのは連絡を取り終えた様子のモエと、そばで装備の準備に勤しむミユの姿が見えた。
「やっほー、2人とも。」
手を振りながら近づくと、2人がこちらに気づいた。すると、2人はどこか安心した様子を見せてこちらに近づいてくる。
「せ、先生…無事到着したみたいで、良かったです。」
「ほんと、私たち結構心配したんだから、安心したよ。」
「私も、2人が無事で良かったよ。」
「それと、シャーレに向かったメンバーから連絡がきてたよ。」
「みんなは無事?」
「先生が離れたことで敵のほとんどはその場を離れて先生を追っかけて行ったみたい。
残った残党を無事に全部倒して今はシャーレで休憩してるって、みんな大きな怪我も無くて無事だって、みんなは少しシャーレで休憩してからここに向かってくるって。」
「良かった、みんな無事なんだね。」
その事を聞きひとまずは安心した。やはり敵は私のことを目標としているようだ。それならば、後は自分のことだ。私は自分の服を整えながら覚悟を決めた。
「今、便利屋のムツキとハルカが爆弾を仕掛けに行ってるんだよね?」
「はい、敵に備えて、仕掛けに行ってもらいました。もうすぐ帰ってくると…思います。」
「2人が帰って来たら…」
そう言いかけたところでどこからか元気な声が聞こえてくる。
「先生ー!帰って来たよー!」
「ぶ..無事仕掛け終わりました…!」
ハルカとムツキがちょうど帰って来たのだった。先ほどまで持っていた大量の爆弾はどこへ消えたのか、2人は身軽な様子だった。帰ってきた2人を合わせてここでの作戦のメンバーは全員揃った。
「おかえり2人とも、ちょうど2人を待とうとしてたところだったんだ。」
「へぇー?先生は私達に何をしてもらいたいのかな〜?なんてね、分かってるよー、あのガイコツ達と戦うんでしょー?。」
「その通りだよ、あのガイコツ達との戦いをここで終わらせたいんだ。
いつまでも追いかけられてては困るからね。」
今キヴォトスでは何かが起きている。各学園の様子が気になるし、一刻も早くあのガイコツとの追いかけっこを終わらせたい。そのためにも生徒達の力が必要だ。
「みんなにはここで私と一緒に戦ってほしい。一刻も早くキヴォトスの問題を解決するためにも。」
「もちろんだよ〜先生、アルちゃん達も気になるし、早く終わらせないとね〜。」
「わ、私なんかが先生の役に立てるとゆうのなら、よ..喜んで戦います。」
「任しといてね先生、私もは..早くあいつらにミサイルを撃ち込みたくてたまらないんだよ〜!」
「先生の役に立てるよう、せ、精一杯頑張ります..!」
みんな各々やる気を見せてくれて良かった。生徒達が協力してくれらのなら、どんなことも乗り越えられるだろう。みんなにはいつも頭が上がらないのだった。それに、
「ありがとうみんな、それとみんなに紹介したい子が、」
私の横でセイバーが実体化し皆に目を向ける。急に現れたセイバーに驚きながらも納得の様子を皆見せる。
「この子がさっきアルちゃんの言ってたすごい強い子か〜。」
ムツキがとても興味を見せ、セイバーの事をとても観察する。セイバーは観察したくるムツキに目線を合わせながら自身の紹介をした。
「私はこの先生のサーヴァントのセイバーです。よろしくお願いします。」
よろしくと各々が挨拶をする。生徒の皆は見慣れない姿のセイバーに興味を見せるのだった。セイバーはじっと観察されるのに慣れているのかあまり気にした様子は無かった。そんな様子の皆の前で私は軽く手を合わせて視線をこちらに集めた。
「みんな挨拶を済ました事だし、この後のことについて話したいところなんだけど、実は一つ作戦は思いついてるんだ。」
「へぇ、どんな作戦?」
「それは...」
私は作戦をみんなに話した。
「ふーん、よくわからないところもあるんだけど、とりあえず私たちは敵をあの広い道路に誘い込めば良いってことー?」
「あぁできれば時間を稼ぎつつ、お願いしたい。」
「せ、先生のお願いなら、が、頑張ります!」
ムツキとハルカには私と一緒に敵の足止めと誘導をするのを頼んだ。2人とも少し疑問に思うところもあるようだったが、了承してくれた。
「あの、私は離れて行動している敵を狙えば、良いんですよね?」
「うん、敵は大体集まって行動してくるんだけど時折、離れて行動してくる奴がいる。そうゆうのを狙ってほしいんだ。」
ミユには離れて行動する敵を狙ってもらうよう頼んだ。敵が多いため少し大変かもしれないが、彼女の腕前ならこなしてくれるだろう。
「モエはさっき言った通り、みんなのサポートと私が合図を出したら
ありったけのミサイルを敵に撃ち込んでほしい。」
「任しといてー!ミサイルが撃ち込めるなら、そこまで我慢して頑張るから!!」
モエはすごいやる気を見せながら、ヘリにミサイルを積みに向かって行った。基本サポートが彼女の役割なのだが、ミサイルを撃ち込みたいと話すとやる気をあらわにするのだった。
セイバーにはすでに作戦のため、移動してもらっている。彼女は最初、作戦を話した時、私が危険だと言っていたが私の必死の頼みに折れてくれたのだった。
「よし、ルートも覚えたし、後は来るのを待つだけだ。」
私は動きやすい格好に変え、軽くストレッチをしながら敵の到着を待つのだった。
________________________________________________________________
ここは公園の入り口前、
私はムツキとハルカと共に並び敵を待っていた。
「先生〜しっかり気をつけてね♪私たちがついてるとはいえ一歩間違えたら、死んじゃうかもしれないからね〜。」
ムツキが冗談をゆうように話しているが、私の緊張をほぐそうとしてくれてるようだった。
「大丈夫だよムツキ、」
そう答えるがまだ少し怖い。今まで前線に立つ経験が少なかったため、不安の気持ちがなくならない。だが、いつも生徒達に守ってもらいっきりだからここで弱音を吐くわけにはいかない。
「あ、安心してください、何かあれば私が、先生の盾になるので、」
「いや、大丈夫だよハルカ、自分の身は大切にね。」
「あははー!それいまの先生が言う?」
そうムツキが話したところ、自身の持つ携帯から連絡が来る。
「敵を100m先のところに確認!みんな準備して。」
そうモエから連絡が来る。その言葉を聞き、私は軽く体を動かした。
少し離れたところに敵の集団を目視できた。敵は少しずつ進んできているようだったが、次の瞬間こちらに気づいたのか猛スピードでこちらに動き出した。
「よし!行くよ!」
そう呼びかけ私達はやつらに背を向けて、走り出した。
_______________________________________________________________
「うわ〜あいつら結構早いね〜!」
ムツキは走りながら後ろを振り向き敵に弾を撃ち込む。走りながらのためうまく命中はしないが、敵の足止めにはなっているようだった。
ハルカは私達の一番後ろで手に持つ爆弾を投げつけたりしていた。
「死んでください、死んでください、死んでください死んでください。」
「ハルカ!あまり遅れないようにね!」
「は、はい!先生!」
彼女はたまに周りが見えなくなるためしっかり見ておかないと。
そう彼女に目を向けていると
「あっ!先生右に2歩ずれて〜!」
「.ん?こう?」
言われたまま私は走りながら右にずれる。
…そういえば、と私は後ろを向く。先ほど通ろうとしたところに敵の集団が走っていくのが見えた。するとその瞬間敵は爆音と共に弾け飛んだ。そして、爆発で倒れた敵を、ミユがどこからか狙撃し、頭を弾かれた敵は体を消滅させて行った。
「この辺は爆弾ゾーンだよ〜!さっき教えた場所は気をつけないと危ないよ〜!先生。」
事前に教えてもらっていた爆弾が仕掛けられてるところを忘れていたらしい。ムツキに注意されなかったら死んでかも…。私はそんな事を考えるのをやめて、爆弾の場所を避けることだけを考えることにした。
________________________________________________________________
そこからしばらく走り続けた私は、公園の反対入り口の近くまで来ていた。走っていた間、何度か爆発に巻き込まれてそうにもなったがなんとか無事だった。上がった息を整えながらモエに連絡を取る。
「モエ!目標の時間までどれくらい?」
「えぇーと、後15分ほどかな。」
「後15分、やはり予定通りここで少し時間を稼ぐことになるか...」
公園内での追いかけっこで時間を稼げばと思っていたが、うまくはいかなかったらしい。
「それに、爆発とかで敵の集団が少しバラバラになりつつあるよ、…敵は可能な限りまとまって無いといけないんだよね?少しリスクがあるけど、ここで少し敵をまとめないといけないよ。」
モエから送られてきたドローンからの映像では、敵の前後で結構間が空いてしまっている。これでは作戦通りにならない。やはりここで少し迎え撃ちつつ時間を稼ぎ、敵がまとまるのを待たないと。
「良いよ〜先生ここで少し戦おうよ〜、事前に言われてた事だし、良い加減逃げ続けるのもムツキちゃん飽きてきちゃった〜。」
良い加減飽きたと言わんばかりに鞄を振り回しながらムツキは言う。ずっと逃げ続けるのが性に合わず、一発喰らわしてやりたいと言わんばかりだった。
「分かった、ここは2人に敵の迎撃をお願いしたい。目標の時間までの敵の足止めだ。ハルカ、ムツキ頼むよ。」
「はい、先生のお願いとなれば一緒懸命頑張ります!」
「あくまで時間稼ぐのが目的だからね。自分の身は大事にね。」
「は、はい!」
ハルカも期待に応えたい思いからか、自身の愛銃を握る力が強くなる。自身の身を大事にと諭したし、あまり無茶はしないだろうがしっかり彼女を見ておかないと。ハルカに気を配りつつ、懐から渡された携帯を取り出し、ミユへと声をかけた。
「ミユ、予定通りここで少し時間を稼ぐよ。ミユにはそのままそこから敵の狙撃をして、敵がバラけないようにしてくれ。難しい事だとは思うけど精一杯頑張ってほしい。」
「はい...精一杯っ頑張ります..!」
そう聞こえたとこで連絡が途切れる。携帯を懐へしまい、前方へ目を向ける。すると、離れたところから敵が向かってくるのが見えた。
「みんな!敵が接近中!迎え撃つ準備を!」
モエからの連絡に皆戦闘に各々備える。私も生徒達に目を向けた。
「みんな頼んだよ!」
「は〜い!任せといて〜!」
「は、はい!頑張ります!」
そう返事をしながら彼女たちは敵へと向かっていくのだった。
________________________________________________________________
ハルカが先行しガイコツ達の正面に立つ。目の前の一体に目標を定めると、手に持つ自身の愛銃であるショットガンで敵の顔を吹き飛ばした。ショットガンの威力の高さに敵の顔は原型を保つことができず、形を崩すとそのまま消滅して行った。ハルカはそのまま消滅した敵の後ろから現れた敵にも続けて撃ち込んだ。どんどん敵を倒していくハルカはそのまま敵に突っ込んでいきそうだ。
「ハルカ!一旦距離をとれ!」
その言葉を聞いたハルカが敵の攻撃を自身の銃で弾き、そのまま少し下がる。敵がハルカを追うように前へ出ようとするが、
「ははは〜!させないよ〜!」
ムツキがハルカを援護するように銃を撃ち放す。敵を大量の鉛玉が襲い、まともに喰らった敵は一瞬にして、姿を消滅させて行った。
「ハルカちゃ〜ん!そのままもう少し下がって〜!」
「は、はい!」
そうムツキは言いながら自身の持つ爆弾の詰まった鞄を敵の集団へ投げつける。敵は鞄を支えきれず、体勢を崩す。そのまま敵の集団を大きな爆発が襲い、一気に倒すことに成功した。
「やった〜!大成功〜!!」
一気に倒すことに成功したムツキは歓喜の声を上げた。そう思っているのも束の間、爆発の煙の中から大勢の敵が現れた。ハルカはその敵の集団を横からショットガンの連射によって、一気に吹き飛ばして見せた。
「死んでください!死んでください!」
そのまま倒れた敵に愛銃による打撃を喰らわせ消滅させて行った。
「...一旦凌ぎきったか?」
一度敵の増援が来なくなったことに、少し安堵し、ついフラグにしか思えないセリフをつい漏らしてしまった。一度ハルカに怪我がないか確認しようと前に出た瞬間、
カタカタカタカタと敵の集団が現れた。その数は先ほどの倍以上の数で少し固まってしまい、反応が遅れた。そんな私をハルカが私の横で素早い反応を見せた。
「先生!」
ドンッ!とハルカが私の体を突き飛ばした。私は飛ばされたことで敵の攻撃をギリギリで避けることができた。
「ハルカっ!ありがとうっ!」
そう感謝の言葉を叫びながら、体勢を立て直し、走って離れようとする。すると、敵はその後を追いかけてくる。私は全力で走り、離れようとする。敵の集団は完全にこちらに目標を変えたようでムツキ達には目もくれず襲い掛かろうとしてくる。
「先生が、どうしよう!?」
ムツキは銃を撃ち、敵を倒そうにも、先生にもあたりかねずどうしようもないと嘆くだけだった。
私は敵に追われつつ時間を確認する。目標の時間は経っている。ならば、このまま作戦の通り行くのが良さそうだ。モエへと連絡をする。
「モエ!作戦通りミサイルの準備して!このまま作戦の最終段階に行く!」
追いかけられながらモエに連絡する。するとモエは動揺したように連絡を返してくる。
「.せ、先生!?流石に危険だよ!!せめて敵との距離を少しとってからのほうが...」
「.良いから!大丈夫!!」
モエからの警告に対して、私は全力で答える。危険な状況であるが、大体は作戦の通りだ。最後は私が頑張る番だ。
「モエ!頼む!」
「ああ〜!分かった!先生を信じるよ!」
モエは頭を掻きむしりながら、最後の作戦に行動を移した。
「ムツキとハルカはこのままここで待ってて!…絶対大丈夫だから。」
そう2人に言い残し、私は公園を飛び出し、追われながら目的の場所に向かうのだった。
________________________________________________________________
広く長い道路の上、私は全力で走る。いつも交通の往来が激しい道路の上、キヴォトスの中でもとても大きな道路であった。いつもなら交通が激しい場所であったが、今では人ひとりいないとても静かな場所であった。
「はぁ.はぁ、もう少し!」
最後の力を振り絞り、走り続ける。後ろには敵の集団がワラワラと後を追ってきている。敵の全てが集まっているため、今までで一番な数であった。その数はこの道路を埋め尽くすほどだった。
「先生!目標の場所はもう目の前だよ!」
モエの声に顔を前に向け、目標の場所を確認する。
「_マスター!よくご無事で!私の方はいつでも放てます!」
前には剣を振り上げたセイバーが見える。彼女の周りには光が集まっており、それはこのキヴォトスでも見たことのないような神秘の輝きだった。_セイバーの準備は万全だ。
私はその姿を見て、叫ぶ。
「モエ!今だ、全て撃ち込んで!」
「待ってました!いけーーー!!」
その声がした瞬間、私の上にモエの操作するヘリコプターが現れ、これでもかとミサイルを敵の集団に撃ち込んだ。
「うはーー!!」
モエがその光景を見て、興奮しながら叫んだ。
敵の集団は撃ち込まれたミサイルにより吹き飛んで行った。この攻撃により、敵達は足を止める。私はその間に、剣を振り上げているセイバーの後ろへと走りこみ、叫ぶ。
「.今だ!セイバー!!いけーーー!!!!!」
「_はい!マスター!」
セイバーが足を踏み出す。その一歩で辺りに強い衝撃がはしる。光が一層強く輝き始め、辺りに強い神秘を振りまく。
踏み出した後、剣を強く握りしめ、大きく頭の上で構える。
その瞬間_辺りの光がセイバーの剣へと集まる。剣が強く輝き、エネルギーをまとわせ、強く光る。そこからは強いエネルギーが溢れて出しそうになる。
敵は体勢を立て直し、こちらへと向かってきていたが、目の前のエネルギーの強さに怯み足を止め始めていた。
セイバーは目を開き、目の前の敵へと狙いを定めた。また一歩踏み込み、剣を強く握り締め彼女の宝具を叫んだ。
「エクス!!カリバー!!!!!!」
セイバーが思い切り振り下ろす。エクスカリバーの刀身からとてつもないエネルギーが放たれる。放たれた衝撃により、地面に裂け目が入り、空気が強く吹き荒れた。
そのエネルギーの光はドンドンスピードをあげながら敵を飲み込んでゆく。ガイコツ達はなすすべなく、ただ立ち尽くすだけだった。そして一瞬にして姿を消滅させていった。
敵の全てを飲み込んだ光は天へと突き上がる光の柱へと姿を変え、そのまま宇宙の彼方へと消えていく。私はその光景を見られた奇跡に心の中で少し感謝した。
________________________________________________________________
「先生..ご無事で.」
私はどこかで今も戦っているであろう自身の先生の無事を祈った。ついさっきシャーレの公式から出た投稿を再度見る。
その投稿には今、シャーレに謎の敵が現れて先生はその敵と戦っていると書かれていた。その投稿見た瞬間、ここを飛び出しそうにもなったけど、その投稿の最後の言葉で私は自身のやるべきこと考えなおした。
[今キヴォトスは大変な状況だよね、たくさんの強いエネルギー反応が発生してどうすれば良いのか不安になっている人もたくさんいるよね。
_でも今回もキヴォトスの皆なら乗り来れられると私は信じてるよ。そのためにも私は全力でシャーレとして頑張るから、みんなも自分のできることを頑張って。私の生徒達なら乗り越えられるって信じててるから。]
先生は今もキヴォトスのために戦っている。なら私はこのミレニアムのセミナーとし、て先生や生徒達のためにもミレニアムを守りきるんだ!
私、早瀬ユウカは気合いを入れ直す。トイレから戻り、セミナーの部屋へと戻る。
「ユウカちゃん、もう大丈夫ですか?」
「えぇ!大丈夫よ、もう心配はかけないわ!」
「ふふ、いつものユウカちゃんに戻ったようで安心しました。」
ノアからの心配そうな声にに私は元気答える。
「帰ってきてすぐで悪いんだけど、このまま話しを続けるね。」
そう言いながらチヒロは画面を指刺しながら話しを続ける。
今セミナーの部屋はミレニアムに発生したエネルギー反応の対策本部として、ミレニアムの生徒の一部が集まっている。
「今、このエネルギーの反応がどんどん強くなっていってる。このままだと何かがおきる。部長的にはどうなると思う?」
チヒロはそこまで説明すると隣にいるヒマリに話しの主導権を渡した。
「そうですね..前のような虚妄のサンクトゥムが発生する可能性があると考えるのが無難かもしれませんが、今回のエネルギー反応は前の時のものとは少し違っています。」
「前のとは違うってどうゆうこと?」
「前回のものとはエネルギーの集まり方が違っていて、エネルギーが地面に集まってきているんです。それに、小さな反応がミレニアムの学園の外にも多く反応していて、ミレニアムのエネルギー反応が一番大きいんですけど、その反応を囲うように発生しているからです。」
「なるほど..」
「.それにですね…」
こうしてミレニアムでの対策会議は続いて行った。
________________________________________________________________
「なぁ、あたしらはいつまでこうやって待ってなきゃいけないんだよ?」
「そうですね、指示で出されたのはエネルギーの反応にいち早く反応してほしいとのことでしたから、何か動きがあるまではずっとこうなのではないでしょうか。」
「なんだよそれ!あーもー暇!」
ミレニアムの屋上から見下ろすC&Cの面々。彼らはいつでも動けるようにと集められ待機しているのだが、一向に動きが見られず時間を持て余すばかりなのだった。
「待機なんてよくある話しじゃないかリーダー、このくらい耐えれないと。」
「そーだよー、私達はそうゆう部隊なんだからこれくらい_あぁ!蝶々蝶々!待てー!」
「お前達みたいに待つのが得意じゃないんだよ!」
カリンやアスナからの言葉にキレるネル。カリンはスナイパーなので日頃の任務から待つことが多いし、アスナは何にでも興味を示し、飛び込んで行くため暇な時間などないのだ。
「てか、トキのやつはどこいったんだよ?」
「トキちゃんは〜リオ会長と連絡をなんとか取ろうとするセミナーの皆の手伝いをしてるんだってー、」
リオ会長はあの事件の時、連絡をとってきていたようなのだが、その後はまた連絡が途絶えてしまっているようだった。
「ふ〜ん、まっ、なんでも良いんだけどな。」
「そう言わずに心配していると言えば良いのに、」
カリンがネルの誤魔化しにそう呟きつつ、エネルギーの反応の集まってるらしいミレニアムの校庭をスコープで確認する。先ほどから定期的に確認しているのだが、特に何も変化は見られていない。今回も特に無しかと思っていたが、今回は違ったようだ。
「なんだ?あの変な模様は?」
先ほどまでなかったはずの場所に何か変な模様が見られた。大きさとしては直径2mほどの、空想の世界に出てくるような魔法陣みたいな...
「C&C!?そこからエネルギー反応の場所に何か見られる!?」
急に端末からユウカの声が聞こえてくる。
「こちら02、何か変な模様が見られる。」
カリンがスコープを覗きながら答える。
「ええー!ほんと?ほんと?私にも見せてー!」
「落ち着け、なぁ何かあったのか?」
ネルがアスナを落ち着かせつつ、ユウカへと聞く。
「エネルギー反応が急に強くなってきたの!今からそこに何か起こる可能性があるわ!」
その言葉を聞くとネルは立ち上がり、武器を構えた。
「ようやく出番ってわけだな!よし行くぞC&C!」
そうしてC&Cは動き出した。
__________________________________________________________________
ミレニアムの校庭、そこは色々な機械を試したりするためとても広く、頑丈なところだった。いつもなら運動する生徒や機械の試運転をする生徒が見られるのだが、そこには1人の男が立っているだけだった。
「ふむ...マスターがこの場にいないのに召喚されたか、やれやれ...また今回も変わったマスターにでも召喚されたらしいな。」
その男はあたりを見渡し、肌に感じる魔力に違和感を覚えた。
「それに、魔力の流れ方が何か変だな...ここは。それにこの体はなぜ聖杯に願ったわけでもないのに”受肉”しているんだか。」
それにと、この世界に感じる魔力を探ってみる。
「私とほぼ同じタイミングで何体かのサーヴァントが召還されたか、それに全員マスターが同じか?」
この世界のことで彼は頭を悩ませている。
その時だった、彼を狙った銃弾が発射された。
「_フンッ!」
彼は咄嗟に体を反転させ、自身を狙い放たれた銃弾を己の手に持つ剣で弾いた。
「…いきなりの不意打ちとはなかなか良い教育を受けているようだ。」
「へぇ!今のを防ぐとはなかなかやるじゃねえか!」
そう声がした方を向くとこちらへと歩いてくる人影が見えた。少し離れていたが持ち前のスキルでよく見えた。
「ふむ、見たところ...メイド服に銃火器を持つ、頭に輪が浮いている少女…一体どうゆう世界なのだここは???」
余計に頭を混乱させるのだった。今まで行った場所にこのようなものは見たことがない。ここは本当に地球に存在する場所なのか?
「このヘイローが見たことねぇとは、キヴォトスの外からきた人間かよ...それじゃあすぐ終わっちまうなぁ。」
「先生以外の外から来た人だよ!それに剣が急に現れてすごーい!」
「見た目から察するに外の世界の兵士でしょうか?」
メイド服の少女達がそれぞれ自分の感想を話す。
「まぁなんでも良い、あんだけ待たされたんだ軽く暴れてやるか!」
そう言いネルがいきなりトップスピード射程距離まで接近し、銃弾を浴びせた。その動きに男は少し驚きながらも冷静に相手の動きを観察する。
「スピードが普通の人間ではないな、だが!」
男は体にあたりそうな銃弾を剣で弾き、ネルを超えるスピードで彼女に接近した方思うと、彼女に手刀を繰り出した。
「.ッ!」
ネルは咄嗟の反応で自身の二丁の銃で防ごうとするが、防いだ反動で軽く吹き飛ばされてしまった。ネルは受け身をうまく取り、すぐ立ち上がる。
「ほう、今のを防ぐとはやるじゃないか。」
「っ野郎!」
「良い反応を見せるじゃないか、その歳でそこまで動けるのは素晴らしい。」
「うるせえ!お前なんかに褒められても嬉しかねえよ!」
と突っ込もうとするネルの肩をアカネが掴む。
「00落ち着いてください、戦場では焦ったものからやられますよ。」
「そうだけどよ!あいつに一発喰らわしてやりてえんだ!」
「私たちはチームでしょー!リーダーが喰らわしてやりたいのなら私も手伝うよー!」
「そうだリーダー、一度落ち着いて。」
C&Cの面々からの言葉にネルは一度深呼吸をし、自身を落ち着かせた。
「..ああわかったよ。私達は全員でC&Cだもんな!1人いないやつもいるけど。」
その言葉に皆がうんうんと頷き、自身の持ち場へと着く。
「一度落ち着いたか、そう協力し合える仲間がいるのは良いことだ。
C&Cと言ったか全員で向かってこい。別に倒してしまってもかまわんのだろう?」
そう言いながら彼は彼女達へと向きをかえる。
「あんたこそ、名前は?」
ネルが彼へと問う。
「…私はアーチャーだ。」
「へぇ、あくまで言うのは兵の名か、おもしれぇ..お前を倒して、本当の名をいわせてやらあ!」
ネルはC&Cのメンバーと並び、武器を構える。
「いくぞ!C&C!!」
「「「了解!!」」」
ネルの叫びが開戦の合図となり、駆け出していくのだった。
とゆうわけでシャーレ編終わり、ミレニアム編に参りましたー!
てゆうか投稿だいぶ遅れてすみませんでした。初めては投稿頻度が大事だと聞くのに、これからは週一に投稿できるよう頑張ります。
これも社会経験や!
ガイコツを倒す時の作戦わかりずらかったかもしれませんが、ガイコツ達を一部にまとめセイバーの宝具で消し去るという超シンプルなものです。
途中書くのに間が空いたりしたため、先生や生徒達などの言動がおかしい場面があるかもしれません。ひどすぎたら教えてください。
てかYouTubeに上がってる便利屋の錠剤mad知ってます?
あれすごすぎませんか??全員可愛くて最高です。