「オラオラオラオラァ!」
ネルが銃を乱射しながら走る。その動きに合わせてアスナとアカネも動き、カリンが援護をする。C&Cの基本戦術であり、完璧に洗練された動きだった。
「ほう、動きとしては悪くはない。だが...。」
ネルから放たれる銃弾を弾きながら、アーチャーは前と踏み出し、そのままネルへと正面から向かっていった。銃弾を掻い潜りながら
ネルへと接近しようとする。
だが、その動きを許さんとカリンが校舎の屋上から狙いを定める。
「目標、捉えた。」
カリンがネルへと接近するアーチャーを狙い自身の銃の引き金を引いた。放たれた銃弾はアーチャー目掛け飛んでいく。
「よし、命中っ...!」
カリンが当たったと確信した瞬間、カリンはスコープから除くアーチャーと目が合った。
「なっ」
目が合ったことに驚いてるのも束の間、
アーチャーは自身へと放たれた銃弾を弾いてみせた。
「...そこか。」
アーチャーは放たれてきた銃弾の方向からカリンを見つけ出した。そして、そのままカリンへと向かおうとする。
「っ...!行かせるかよ!!」
アーチャーの動きを止めまいと、ネルが2丁の銃から銃弾を浴びせる。近距離での攻撃のため、アーチャーは身を捻り、ネルの攻撃から避けるよう、ネルを中心に大きく円をかくよう避ける。そして、銃撃が終わったところネルへと向きを変え、踏み出した時。
カチッ、と音が鳴る。
「ハッ!」
とアーチャーが何かに気づいた時、アーチャーの足元の地雷が爆発した。爆発により辺りには煙が舞う。
「..少し..油断したか。」
アーチャーは爆発した瞬間身を捻り、自身へのダメージを減らそうとした。だが、爆発の割にダメージは少なく、そのかわりに煙がとても舞っていた。
アーチャーは自身の体のほこりを払いつつ、辺りを警戒する。だが、この煙だ、煙の外から狙えるとも思えない。
「何か狙いでもあるようには見えんが...」
そう思った瞬間、目の前の煙の中向かってくる銃弾が見える。その銃弾は自身の額を狙ったとても正確な軌道である。
「なっ!?」
その正確さに驚きつつ自身へと向かう銃弾をギリギリで弾く。だが、その後を追うように銃弾が飛んでくる。手、足、胸元、額とどれも正確に次々と銃弾が来る。避けきれないと判断したアーチャーは煙の中から脱出しようと走る。だが、その動きにも合わせて銃弾がどんどん飛んでくる。
「くっ...!なぜこんな正確な射撃が...!」
とてつもない正確な射撃に驚きの声が漏れる。煙の中を動く目標への正確な射撃...何か能力でもあるのか?そう考えながらもなんとか銃弾を避けながら煙の中から飛び出す。
だが、そこには1人の子が待ち伏せていた。
「ふふ、ではお掃除の時間です。」
アカネはそう言うと懐から爆弾を取り出し、アーチャーの足元へと投げつける。今度の爆弾は一つ一つの威力がとても高く、キヴォトスの生徒達でも戦闘不能に追い込むほどのものであった。
「あははーさせないよー!」
咄嗟に避けようとするアーチャーを狙ってアカネは射撃を行う。彼女の正確な射撃はアーチャーの動きを止めるのに十分なものであった。
「くっ...!」
爆弾と銃弾により身動きの取れないアーチャーを大きな爆発が襲う。
威力がとても高いため、アカネとアスナも距離を取ってその爆発を見守る。
「頑丈そうな方だったのですが、流石にやり過ぎでしたかね...。」
「あははーすごい威力ー!」
至近距離でのあの爆発、流石にやりすぎたかとアカネは思いつつ爆発の後を見続ける。爆発の周りでさえ地面が抉れ、煙が上がっている。だが、その煙が上がっていく中何か光るものが見える。まさかと思い目をよく凝らして見ようとする。
「...流石に危なかった。」
そこからは無傷のアーチャーが姿を現した。
「なっ!?」
その姿にアカネだけでなく、C&Cのメンバー全員が驚く。
アカネは無傷で現れたアーチャーをよく目を凝らして見る。だが、どれだけ確認してもアーチャーの体には傷が見られなかった。そして、彼は体を軽く払い爆発による汚れを落とし、こちらに顔を向ける。
「近づくのは危険か、ならば。」
アーチャーは手に新たな武器を現せる。手に出現させたのは弓と矢だった。弓は使い込まれたように見えるものだが、矢はどこか違う。矢にしては少し変わった形をしている。それにその矢からどこかただならない雰囲気をアカネは感じとり、その雰囲気に体が呑まれ動けないでいた。
アーチャーが矢を弓に取り掛け、弓を引いて狙いを定める。
「2、3日寝込むことになるかもしれんが、何、命に関わりはしまい。」
アーチャーはそう呟くと未だ動かないでいるアカネへと矢を放った。狙いは完璧であり、彼女へとすごいスピードで進んでいく。その速さにアカネ自身は反応できず、当たると思い咄嗟に手を顔の前でクロスさせ、防御の姿勢を取ろうとした瞬間、
「危ない!」
声の聞こえた瞬間、アカネの体は横に倒れ込んでいた。その倒れたおかげで矢は当たらず、矢はアカネの立っていたところを通過し、ミレニアムの施設へとぶつかると、辺りを爆発によって消し去った。
「アカネちゃん大丈夫?」
アカネを助けたのはアスナだった。アスナは矢の放たれた瞬間直感により、アカネの体を掴んで横へと倒れ込んだのだった。その行動はまさに間一髪であり、アスナはアカネを助けたのだった。
「ありがとうございますアスナ先輩!私は無事です。」
「えへへ〜良かったー。」
一連の流れを見てアーチャーは驚いた。まさか今の攻撃に反応できるものがいるとは思っていなかった。だが、アーチャーは次こそ仕留めようと矢を新しく手に出現させる。
「まだ来ますか、ならば!」
そう言うとアカネは懐から発煙手榴弾を取り出して、自身の前に転がした。煙がモクモクと辺りに広がっていき、アカネ達の姿を完全にくらました。
「よし、今のうちに!」
この煙の中闇雲に攻撃してくる可能性もある。アカネは自身の姿が隠れているうちにこの場を離れようとする。
だが、アカネはその場を動くことができなかった。必死に足を動かそうとするが思うように動かせない。アカネは疑問に思い自身の足を見て驚く。
「なんですか、これは!?」
アカネの足にまとわりつく黒い影。それがアカネの動きを妨害していたのだ。アカネがいくら強く離そうとしてもそれは離れず、アカネにまとわりつくだけだった。まるで呪いのようにまとわりついており、アカネは怖くなっていく。しかし彼女はC&C、一度深呼吸をし、冷静にこの影を分析しようとする。
「これは私たちの持つ神秘に近いような...しかし..」
アカネは自身にまとわりつく影の考察を進めようとする。しかし、一度考えることをやめなければならなくなった。
「煙幕で姿を隠す判断は良かったが、足の異変に気づいて無かったのは惜しかったな。」
煙の中アーチャーがアカネの前に姿を現すのだった。彼は両手に剣を持ち、こちらへと近づいてくる。そして、アカネの2〜3m前くらいに立つと、自身の両手を思いっきり振り煙を吹き消した。そして、辺りを見渡した後アカネへと目を向ける。
そこでアカネは彼の異変に気がついた。アーチャーの体の周りにも黒いモヤのようなものが見え、しかも最初に彼を見た時と比べて、彼の目が黒い影で覆われているのだった。彼の違いに気づいた時、自身の持つ端末から連絡が来る。
(こちら02、急にみんな動かなくなってどうしたんだ)
「え?」
アカネはその連絡を聞き、辺りの様子を見た。
「くそ!なんなんだよこれ!」
「なんで、動けないの〜!?」
ネルとアスナもアカネ同様に動け無くなっているようだった。彼女たちの体にも黒い影の様なものがまとわりついており、それが邪魔している様だった。
「優秀な部隊の様だったが、こうもあっけなく終わってしまうとはな。」
アーチャーは彼女たちの様子を見て、勝ちを確信した様に呟くのだった。そして、トドメを刺すのかアカネへと近づいてくる。アカネは必死に動こうともがくもやはり動けない。
「おい!やめろ!くそ!こんのモヤみたいのがなければ!」
ネルが形相を変え必死に叫ぶ。アーチャーはその言葉を無視し、アカネへと向かう。
「あなたは何が目的なんですか!?私を殺してなんになるとゆうのですか!?」
アカネがアーチャーへと叫ぶ。彼は今にもアカネを殺そうとしているのが雰囲気で伝わってきていた。この質問の答えも返ってこないだろうと思いながら聞いた。しかし、彼はその言葉を聞き、足を止めた。
「目的?私はここに呼び出され、君たちを殺し...、殺してなんになるとゆうのだ?私はなんのため彼女達を...?」
アーチャーは自身のしようとしていることに疑問を浮かべ立ち止まるのだった。その動きにアカネ達は驚く。彼は目的もわからずに人を殺そうとしているのだ。意味がわからず、ただただ驚くのだった。
「私はここで何をするため..」
アーチャーは悩みに悩んでいる。何度か答えが出そうになるが、その答えは何度も出る前に闇に消されてゆく。まるでその答えに辿り着かれない様に操られている様な。
そう考えていた時、急に遠くで強い魔力を感じた。その力はどんどん強くなっていき、肌に伝わってくるほどだった。それは周りで動けなくなっている彼女達にも伝わってくるほどのもので、未だに力が強くなり続けている。
「なんだこの魔力反応は!だいぶ離れているはずなのに肌にまで感じてく..る?」
アーチャーはこの魔力反応で気づいたことがあった。この魔力はサーヴァントのものであり、そのサーヴァントとは自身と同じマスターと契約していると。そして新たに疑問に思うことができた。
「なぜ私は今までマスターの意識が感じられなかったのだ?たとえ遠く離れていてもマスターの意思や指示は届くはず。なのに一才感じることがなかった。まさか、マスターとの繋がりをどうやってか隠されていた?」
アーチャーはまたも頭を悩ませる。マスターとの繋がりを遮断されていたのに気づくのがこんなに遅くなるとは。違和感ぐらいはすぐ気づくはず、では何者かに意識をいつのまにか操られていたのか?ならば先ほどまで彼女達を殺そうとしていたのもそのせいなのか?
アーチャーは頭をとても悩ませ続けるのだった。それは辺りの様子が目に入らなくなるくらいにも。そのせいでアーチャーは自身への攻撃への反応が遅れたのだった。
突如、銃の発砲音が聞こえる。音はアーチャーのすぐ近くで聞こえたのだった。そして、アーチャー目掛け銃弾は飛んで行く。完全に反応なら遅れたアーチャーは自身を守るため両手の剣を顔の前でクロスさせて、防ごうとする。銃弾が剣に当たった瞬間、剣はガキンッと鉄の弾けるような音をたて砕けるのだった。
「なにっ!」
アーチャーは新しく剣を出現させようとするが間に合わない。銃弾が彼の頭へと着弾する。しかし、銃弾は頭に当たるも頭をえぐることなく、弾かれ落ちるのだった。しかし銃弾からは強い神秘の力が込められており、アーチャーへのダメージはしっかりと入った。
「くっ!」
アーチャーは頭へのダメージで体勢を崩し、後ろへと腰から倒れ方のだった。そして、頭を押さえ静かに座り込むのだった。
その一連の流れを見ていたC&Cの面々はまさかと目を向ける。
「コール04先輩方を助けにきました。遅れてしまい申し訳ありません。」
「トキ!やるじゃねえか!」
「ありがと〜トキちゃん!」
「いえいえ、先輩方の役に立てて良かったです。」
とC&Cの最後のメンバー、トキが現れたのだった。
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「くっ...。」
アーチャーは自身の頭を押さえて俯く。先ほどの銃弾による頭への攻撃は大きなダメージにはなっていない。それどころか、自身の頭の中にいつのまにかかかっていた黒いモヤからの影響を防いでいた。
その理由は頭にぶつかった銃弾に生徒の持つという神秘の力が込められており、その力がアーチャーの頭の中へと流れたからである。
その神秘の力が頭の中のモヤの影響を抑えたため、アーチャーの頭の中へと送られていた一つの強い願いがアーチャーの心へと届く。
"生徒達を守って”
それは自身のマスターである男が無意識のうちに自身のサーヴァントへと送った強い願いであり、指示であった。
その言葉はアーチャーの頭の中で強く響く。それは頭の中のモヤを払いのけるほどのものであった。
「...!」
アーチャーはその言葉で自身の頭の中がスッキリするのを感じた。先ほどまで自身の頭の中にあった"生徒達を殺す”という、いつのまにか植え付けらえていた考えを振り払うことができた。
そして、なぜ自身がここに召喚されたのか、そして今自身のやらなければならないことを認識できた。
「まさか、人を操ろうとする力を強い願いと精神力で押し除けるとは、
私はまたすごいマスターに召喚されたらしいな。」
アーチャーはマスターからの強い願いを叶えるため、立ち上がった。
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「っ!まだこいつ意識が...!飛んだタフなやろうだぜ...!」
ネルが不意に立ち上がるアーチャーを見て、応戦体勢をとる。その動きと同時に他のC&Cのメンバーも武器を構える。先ほどまで彼女達の体の動きを止めていた影は無くなっていた。
その動きに一才動じずアーチャーは自身の正面に立つネルへと顔を向けた。その顔には先ほどまでのどこか冷酷で無機質な表情は消えており、
温かみのあるような顔へと変わった。そして彼は両手から武器を消し、両手を軽く上げた。
「まず、先ほどまで君たちを襲い、殺そうとまでしたことを謝ろう。」
彼は軽く頭を下げ謝った。その動きに彼女達は動揺するが、アーチャーは気にせず話を続ける。
「先ほどまでの私は端的にいうと軽い洗脳にあっていた。いつのまにか君たちを意味も無く殺さなければと言う思考を植え付けられていた。
今は先ほどの頭への攻撃と私のマスターの力によりその洗脳は解けて、自身のやることを認識することができた。」
そうアーチャーがらそこまで話し合えると、ネルが彼へと叫ぶ。
「あ゙あ゙!!急にそんなこと言われて信じられっかぁ!!あたしはよぉ、さっきまでやられっぱなしでイライラしてんだよ!!それが嘘だろうがほんとだろうが関係ぇねえよ!!」
ネルはもう今にも飛びかかってきそうな様子だ。まだ彼女が攻撃を仕掛けてないのは彼が手を挙げ、降参のポーズをとっているからだろう。流石の彼女も無抵抗の敵をいきなりにも殴りかかるのは彼女のプライドが邪魔するのと、何か罠では無いのかと警戒しているからであろう。
「えぇ、私もいきなり信用しろと言われても無理です。私も少し怒ってはいるので。」
「うんうん、結構危なかったんだよ〜!」
「私も来る途中まで映像を見ていたので、先ほどまでの様子を見ると警戒すべきかとは思いますが...ネル先輩はもう少し落ち着くべきですけどね。」
「んだとごらぁ!!」
「後輩ジョークですよ。ピースピース。ちょ本気で殴りかかろうとするのはやめてください。す、すいません先ほど助けた恩で許してください。」
彼女達の様子を見ても未だ警戒する様子が解けない様だった。先ほどまでのことを考えると無理もないが、今は時間がないのだ。なんとか彼女達を一度落ち着かせなければと考え、一つ方法を思いついた。
「やれやれ、少し荒っぽいが今はこれが一番手っ取り早い。」
そう彼は呟くと一度目を閉じ、そして彼女達へと目を見開いた。そしてこう続ける。
「 I am the bone of my sword.」
彼は詠唱を始めたのだった。
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「ねえ!見てみて!みんな!」
モモイがゲーム部の面々へと自身のスマホの画面を見せつけた。ゲーム部の面々がなんだなんだと画面を覗き込む。そこには我が校で有名な戦闘部隊C&Cと赤い弓兵が向かい合い戦っている様子だった。
「今、キヴォトス中で強いエネルギー反応が起きてるでしょ。その場所の様子がネットで見られる様になってる様でね、シャーレの映像は見えなかったんだけどミレニアムの様子は見えるみたいでね、見てみたの。
そしたら見て!このいかにも弓使って戦います見たいな見た目の大人の男!この人見た瞬間、急にゲーム制作のアイデアが浮かんだの!この人は絶対今後のゲーム制作に活かせそうな感じじゃない?」
「はい!アリスもこの人に興味が湧いてきました。こんないかにもない弓兵はゲームの中でしか見たことありません!」
「とは言ってもここで映像見るのが精一杯じゃない?C&Cと戦ってるってるのなら敵っぽいし。お姉ちゃんの言いたいことはわかるんだけどね。」
「でもでも、やっぱり生で見たいよね!」
「はい!アリスはリアルで見て見たいです!こんな機会もう無いと思います。今すぐに見にいきましょう!これはゲーム制作のための取材というやつです。」
「で、でもやっぱり危険なんじゃ...。」
「大丈夫です、ユズ!あの怖つよのネル先輩やC&Cの皆がいます。よっぽど危険なことはないはずです!それにアリス達も戦えます。最悪一緒に戦えば勝利は確実です!」
「だよねだよね!じゃあ早速出発ー!!」
「はい!クエストの開始です!」
そう言いアリスとモモイは部室を飛び出して行ってしまった。ミドリとユズは2人残された部室で焦る。
「ちょっとー!!お姉ちゃん!アリス!安全だった決まった訳じゃ、ユズ!2人を追おう!」
ミドリはそういうと部室を飛び出し、2人を追いかけていった。
「ええ!まっ、まってよ!みんなぁ〜。」
ユズも皆を追って部室を出るのだった。
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「みっ、見て!みんなここからなら良く見えるよ!」
そう言いモモイはみんなを自身の隠れるグラウンドの用具入れの後ろへと招く。そこは数十メートルもしたところにC&Cの背中が見えるところであった。今彼女達は、あの弓兵と会話をしている様だった。だけどC&Cの面々はとても怒っている様で、ネルにいったては今にも飛びかかりそうに見えた。
「うーん。アリスあの弓兵をもっと近くで見たいです!今はなにか会話をしているようですし、今ならC&Cの後ろぐらいまでなら近づいても大丈夫なのでは無いでしょうか!?」
「さすがに危ないんじゃ無いかな。来る道中映像を見てたけどC&Cも結構苦戦してそうだったし。何より来る途中に見た破壊されてた建物の規模を見るになかなかやばそうなぁ...てっ!アリスちゃん!?」
ミドリが気づいた時には遅く、すでにアリスは歩き出していたのだ。今の彼女には目の前のリアルな弓兵のことしか見えておらず、憧れに目を奪われている様だった。
________________________________________________________________
「 I am the bone of my sword.」
彼が詠唱を始める。急な彼の雰囲気の変化と、当たりのエネルギーの流れの変化を肌で感じとり、彼女達は彼へと視線を向ける。
「Steel is my body, and fire is my blood.
I have created over a thousand blades.」
「こいつ!やっぱりなんかするつもりだな!!そうはさせねぇぜ!」
ネルが武器を構え、足を踏み出す。
「Unknown to Death.
Nor known to Life.」
ネルを筆頭としたC&Cの攻撃体勢が形成される。
「Have withstood pain to create many weapons.
Yet, those hands will never hold anything.」
「いくぜー!!」
ネルがアーチャーへと突っ込む。だが彼は動じず詠唱を続ける。当たりのエネルギーは高まり続け、今にも解き放たれそうである。
そして、アーチャーは詠唱の終わりを告げた。
「So as I pray
unlimited blade works.」
アーチャーを中心に魔力が放出され、辺りの空間が姿を変えていく。先ほどまでいた校庭の面影は無く、ただたくさんの剣が在る世界がどこまでも続いている。
「うわっ!!」
アーチャーへと向かって行っていたネルが声を上げる。自身の目の前に急に現れた、地面へと突き刺さっている剣にぶつかったようだった。そして、辺りの世界の変化に気づき、驚く。他のC&Cの面々も急な辺りの変化を目の前にして動きを止めるのだった。
「ここは私の固有結界だ。」
アーチャーが口を開く。その言葉にC&Cの面々はハッとした様に視線をアーチャーへと向ける。
「簡単に言えば私の持つ独自の結界で、その中に君たちを引きづり込んだということだ。」
「てっことはあたし達をこの世界に引きづり込んで、おめーの有利な状態で戦おうって魂胆だな!!」
ネルがアーチャーの言葉を聞き、叫ぶ。急なことに驚きはしたが、自身の頭の中で相手が何をするためこんなことをしているかと考えた結果、相手が優位に立つためだと結論づけた。
「いや、そうではない。ここで一度冷静に話をするために結界の中へと君たちを引きづり込んだんだ。」
とアーチャーは至って冷静に答えた。だが、C&Cの面々を見ても納得しきれない様子だった。
「じゃあなんでこんな剣がたくさんブッ刺さってる物騒な場所なんだよ!こんなとこに連れてこられて話をしようだとか到底信用できないぜ!」
ネルは辺りの剣を指差しながら叫ぶ。辺りは剣の刺さった世界が無数に広がっている場である。こんな体験したことは到底あるはずも無く、急に起こった魔法のようなことである。数々の戦いを経験してきた彼女達からしたら、まず警戒心が消えることは無いのだった。
そして、彼女達はまた攻撃の体勢を取り始める。アーチャーはその動きを見つつ話を続けようとする。
その時だった
不意に剣の物陰から声が聞こえてきた。
「すごいです!こんな世界、アリス見たことありません!それに、これはRPGなどで見たことある様な剣です!実際に触れる日が来るなんて...アリス感激です!」
と予想外の歓喜の声が聞こえたと思うと、その声の主、アリスが姿を現して、アーチャーへと詰め寄った。
「え、チビ!?なんでいんだ!?おい!そいつはあぶねえぞ!!」
アリスの存在に気づいたネルが声をかけるも遅く、すでにアリスはアーチャーの目の前へと立っていた。
「あなたがこんな魔法を使ったんですよね!もしかして、あなたは魔法使いなんですか?いや・・・さっきは剣や弓も使っていました。一体何個のジョブを使いこなせるんですか??それに・・・」
アリスは目を輝かせながらアーチャーに話続けるが、途中何かに気づいた様子を見せ、改めてといった様子で言った。
「紹介が遅れました!私の名前はアリスです!」
アリスが右手を軽く上げ、自身の名前を言った。
「私の名は、今はアーチャーと答えておこう。」
「アーチャーですか!?かっこいいです!それに今はと言うことは名前
名前を隠してるのですね!アリスもそういうの憧れます!」
アリスは目を輝かせ答える
「ふふ、そうかね。」
アーチャーはアリスへと軽く微笑む。
「モモイやミドリ、ユズそれに先生にもぜひ紹介したいです!皆もとても興味を持ってくれるはずです。特に先生なんかはとても好きそうです!」
そうアリスが話す。その話を聞き、アーチャーは一つ気になることができた。
「その先生と言うのは誰なのだ?」
アーチャーは先生とゆう存在が気になったのだった。確か、聖杯から当たえられた知識ではこの世界の生徒達は授業などをCDで行うらしいしその他の知識からも先生という存在は聞かなかったため、この世界にはその様な存在はないものだと思っていた。
「この世界で先生と言うのは1人だけです。」
アリスの後ろから誰かが答え、そしてアリスの横に立った。
「あ!トキも来ていたのですね!」
「はい、アリス。と言うよりこちらとしてはあなたが来ていたことの方
が驚きなのですが。」
トキがアリスにそう話しながらアーチャーの方を見る。まだ、少し警戒した様子だがさっきほどではなかった。
「先生が1人とゆうのは?」
「先生は外の世界からきた人で、この世界で一番偉かったと言っていい
人、連邦生徒会長に連れてこられました。シャーレという組織を仕切
っています。シャーレと言うのは各学園やこのキヴォトスの問題を解
決するためにできたあらゆる法律や規約が効かない超法規的機関で
す。」
「なるほど。」
アーチャーがトキの話を聞き、自身の頭で今までの情報を整理していると他のC&Cのメンバーも警戒しつつも近づいてきていた。
「おいトキ!こいつに先生のこと話して大丈夫なのかよ。」
「相手は話しをしたがっていましたし、アリスへと攻撃を仕掛けなかったので大丈夫だと判断しました。それに私はあのアーチャーが敵なのかを確認することも任されてきました。」
「ああ?あたし達はただ対処しろとしか指示がなかったぞ。」
「状況が変わったんですよ先輩、皆これを見てください。」
そういうとその場にいるネル、アカネ、アスナ、アリス、アーチャーへと自身の端末の画面を見せた。
「これは、先生じゃねぇか!無事なんだな!」
「これはエンジニア部が作ったドローンが撮った写真をヴェリタスが解析したものです。そして、先生の隣にいるこの人を見てください。」
その写真はDC地区のどこかの公園の様で、1人の男先生とその隣に金髪の剣を持った少女の姿が映っていた。
「...」
アーチャーは隣の少女を良く見る。彼女はサーヴァントだろう。他に召喚されているサーヴァントとがいるのはわかっていたが、この少女の見覚えがあった。理由はわからないが。
「この子、ヘイローがついて無いね〜。先生と同じ外の人なのかなー?」
「その可能性が高いでしょう。そして、彼女は先生とともに戦っているのでしょう。なのでアーチャー、あなたもこの少女と同じでキヴォトスを守るために現れたのでは無いかという考えが出ました。」
写真を覗き考えている素ぶりを見せていたアーチャーはトキに顔を向ける。
「すまないが、この先生という男の右手の部分を拡大してくれないか?」
「...?わかりました。」
そういい写真の右手を拡大して、アーチャーに見せた。アーチャーは写真を見た。
「...なに?」
アーチャーは写真を見て驚いた。驚いたのは右手を見た後、左手を見てからだった。右手にあると思っていた令呪が左手にあったからであった。だがこの場ではそこまで問題なるとは考えなかった。
「私と彼女はサーヴァントと言われる存在だ。簡単に言えば、魔術師の使い魔で、この先生の左手についている赤いアザ、令呪とゆうものが証拠になる。」
「先生も魔法使いだったのですか!?」
「いや、まだわからないがね。」
「そして、私が話したかったことに関係ある。このまま話していいかね?」
アーチャーが皆に呼びかける。皆は小さく頷いた。
「まず、この学校の周りにもたくさんの魔力、まあエネルギーみたいなものだ。それが集まっているのには気づいてはいるな?」
「はい、あなたが現れたところが一番大きくて、その周りを囲む様なエネルギーがたくさん。」
その言葉を聞き、アーチャー自身の考えは合っていると確信できた。
「そのエネルギーの反応だが、私のところのエネルギーの反応は周りのエネルギーの反応が現れてからではなかったかな?」
「はい。その様だったと思います。」
「ならば私がここに召喚された理由はそのエネルギーから召喚されるものを守ることが一つだろう。召喚された原理や他にも気になるところはたくさんあるのだがね。それに、私は君たちのいう先生のサーヴァントだろう。」
あれほどまで生徒を思っているものと言えばこの世界ではその大人であろう。そう確信できたのであった。聞いていた皆は召喚だの、サーヴァントだの聞いた事ないことばかりで混乱していた様だったが、少しずつ理解している様だった。
「てことはおめーは味方ってことでいいんだな。」
ネルは確認する様にアーチャーへと聞いた。
「ああ、そういうことだ。」
「はぁ、まあさっきまでのことは先生のサーヴァント?てことに免じて許してやるぜ。」
ネルはもうアーチャーに鉛玉をぶち込めないことにがっかりしたが、もう切り替えたようだった。
「リーダーがそういうなら私も許す〜。キヴォトスならあんなこともよくあるもんね〜。」
「私たちもあまり話しもせず攻撃を仕掛けたことも悪いですしね。ここはお互い様とゆうことでよろしくお願いしますね。」
アカネとアスナともすでにアーチャーを信頼した様だった。その様子を見ていたアリスは喜んだ。
「パンパカパーン!アーチャーと先輩達が仲直りして、アーチャーが仲間になりました!」
「そうですねアリス、先輩方と仲直りできた様でよかったです。」
トキも無事仲直りできた先輩たちを見て安心した様だった。
アーチャーも生徒達に納得してもらえたことで安堵した。これでこれから起きることに協力でき、先生...マスターの期待に応えられるだろう。
「では、これからの動きで先ほどまでの無礼を払うとしよう。」
そうアーチャーは答え、固有結界を解こうと動く。
「任せておけマスター、必ずマスターの大切な生徒達を守ってやろう。」
そう呟きながら、固有結界を解いた。
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ブルアカ2.5周年おめでとう!
とてもめでたいと思ってたら、水着ハナコ見て爆笑しました。
てか、もう一ヶ月前ほどのことだけど水着SRTめちゃよかったです。
後投稿遅れたのはジョジョ初めて見だしてハマったからです。一気に3.4.5部見ました。これから1.2.6部見る予定で、どれも楽しみです。
てかワザップジョルノってコラだったんですね、本当にアニメに出てくると思ってました。