〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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一体いつから前後編ではないと錯覚していた?出勤・登校前の栄養バー的な感じでどうぞ




先生「勿論(この作品を)愛してるよ」酒泉「(先生がこの作品が好きなことくらい)言われなくても分かってますよ」ノア「!?」

 

 

ユウカちゃんの話を聞いた私は、先生に真実を問い質そうとシャーレのオフィスに向かっていました

 

……しかし扉の前に立った瞬間、信じられない………いえ、信じたくない言葉が聞こえてきました

 

 

 

「何ていうか……子供向けの作品のはずなのに、その中に所々大人の魅力が感じられるんだよね」

それが特撮の魅力ですからねぇ……

「いやぁ、本当に────」

 

 

 

……ハッ!?あまりにも衝撃的すぎてつい意識がボーッとしてしまいました……ここは直接聞いてみないと……何かの勘違いという可能性もありますからね

 

いつも通り……冷静に─────

 

 

 

「────(あの作品に)出会えて幸せだったよ」

 

俺も(あの作品)好きですよ、先生

 

 

 

 

 

 

 

「どういう事ですか!?」

 

うおっ!生塩さん!?

 

「ノア!?ど、どうしたの……?」

 

 

 

あまりにも堂々と告白する二人の会話を聞いて、つい扉を開けて叫んでしまいました

 

だって……これは流石に……

 

 

 

「し、失礼しました!つい勢い余ってしまいまして……」

 

「そ、そう?ノアにしては珍しいね?」

 

 

 

そう言って困惑する先生、困惑したいのは私の方ですよ

 

……いえ、それよりもこうして直接会えたのですから直接聞いてみるべきですね

 

 

 

「せ、先生?先程の酒泉君との会話についてなんですけど……その……」

 

「……あっ、聞かれちゃってた?」

 

「はい」

 

「いやー……(自分の熱弁を生徒に聞かれて)恥ずかしいなぁ……」

 

「は、恥ずかしい!?」

 

 

それはやはり愛の告白を直接聞かれたからという意味ですか!?

 

 

「あの……お二人はどういう関係なのでしょうか?」

 

 

冷や汗を流しながらも、いつも通りの余裕を必死に取り繕おうとする

 

私の質問を聞いた先生は酒泉君の肩を抱き、笑顔で此方を見て、そして────

 

 

 

 

「私達、こういう関係(特ヲタ仲間)なんだ」

 

趣味が合いましたからね

 

「うん、相性ピッタリだったんだ」

 

 

 

────ユウカちゃん、貴女の言っていたことは全て正しかったんですね

 

先生は……もう……

 

 

 

「っと……」

 

 

 

次々と暴かれる真実に愕然としていると、先生の身体が突然よろける

 

 

「せ、先生?大丈夫ですか?」

 

「うん、大丈夫………ちょっと張り切りすぎただけだから……」

 

あー……昨日の(0時からの特撮ロボットプレミアム品ネット予約戦争)ですか

 

「うん……ちょっと頑張りすぎちゃったかな?」

 

 

 

………え?張り切りすぎた?頑張りすぎた?何を?

 

 

 

 

ただでさえ今日も大変(限定品の買い物)なのに、身体を酷使しすぎっすよ

 

「ごめんね……」

 

これからもっと身体を(色彩との戦いで)酷使する事になるかもしれないんですから、無茶しすぎたら駄目ですよ?

 

「そうだね……それに、私達だけの問題じゃないからね……(生徒全員の戦い)」

 

 

え?身体を酷使するな?私達だけの問題じゃない?

 

あっ、そういう事でしたか~!なるほどなるほど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全にお腹の中に希望を授かってるじゃないですか!?

 

そもそもどうやって男性同士で……ま、まさか……!

 

 

 

 

「先生って女性だったのですか!?」

 

「突然どうしたの!?」

 

 

た、確かに先生って女装してもバレなさそうなくらい中性的な顔立ちですけど……まさか本当に女性だったなんて……

 

 

「私は男だよ!?確かによく中性的とは言われるけど……そこまでかな!?」

 

「で、でも……男性同士で……その……作るのは不可能です」

 

「作る?何を?(特撮ロボの話かな?)」

 

「えっ!?それは、その………〝子供を〟……と言いますか……

 

「(ん?何?〝子供と〟?………ああ、そういうことか)………ノア」

 

「な、なんでしょうか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大人とか子供とか、教師とか生徒とか、そんなことは関係無いんだ」

 

「……え?」

 

「ちゃんと想いが通じ合っていれば、二人で(特撮ロボを)作ることだって出来るんだ!」

 

「」

 

 

 

そんなに惚れたんですか?私もユウカちゃんも彼に負けたんですか?凄く納得いかないのですが……

 

 

「そうだ、この後……その、どう?(未来の話)」

 

そうですね、そろそろ始まりそうですし……(最終決戦)

 

「じゃあ、後で二人きりになれる場所で……ね?」

 

了解っす……あっ、あの人達はどうしますか?(リオとヒマリ)

 

「二人とも今日は忙しそうだったから………でもそうだね、話せるうちに話しておきたいし今度二人で会いに行こっか」

 

 

ご両親に挨拶!?本気なんですか先生!?

 

……いえ、きっと本気なのでしょうね、先生

 

全ての生徒を平等に大切に思う貴方が、たった一人の生徒相手にこれ程までに特別な想いをぶつけるなんて……

 

性別の壁なんて軽く越えられる程、愛してしまったのですね……

 

 

「……先生」

 

「ん?どうしたの、ノア?」

 

「私、応援してます」

 

「え?何を?」

 

「だから……絶対に……っ!幸せに……うぐっ……なってくださいねっ……!」

 

「え!?本当に何の話!?なんで泣いてるの!?ちょっ……足早っ!?」

 

 

さようなら、私の初恋……

 

 

 

「い、一体何がどうなって……」

 

あーあ、泣ーかせたー

 

「え?私のせい?」

 

先生に言いつけてやろー

 

「私がその先生なんだけど……」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「………」

 

「………ユウカちゃん」

 

「……ノア」

 

「……先生に会ってきました」

 

「………そう、じゃあノアも……」

 

「……はい」

 

「……私達、何をやってたんだろうね。」

 

「………」

 

「自分から告白することすらできず、気づいたら第三者に持っていかれて……」

 

「……違いますよ、ユウカちゃん」

 

「……何が?」

 

「酒泉君が先生を持っていったのではなく、先生が酒泉君を持って走り去っていったんです」

 

「………そっか」

 

「はい」

 

「………」

 

「………」

 

「ねえ、今から挑んでも勝ち目ってあると思う?」

 

「相手は性別の壁すら超越して愛されてる酒泉君ですよ?」

 

「……ノアらしくないわね」

 

「……見せつけられちゃいましたから」

 

「………」

 

「………」

 

「「はぁ……」」






あの生塩ノアに完勝した男(なおその過程)
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