〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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ifトリニティ
if世界~トリニティルート~その1


 

 

「こ、これは……」ペラッ

 

これは……ちょっとヤバいですね……

 

「エ、エッチすぎるわよ……!ほとんど丸見えじゃない!」

 

うわっ、結構過激……

 

「そんなところまで……」

 

し、下江さん、次のページは……?

 

「なに楽しそうにしてるのよ!」

 

ち、違うって!あくまで押収品の確認だ!

 

「そ、そうよね……ちゃんと確認しないと駄目よね……」ペラッ

 

おお……マジか……

 

「ほ、ほとんど丸見えじゃない……」

 

これは流石にアウトじゃないか……?

 

「そうね……これは流石に死刑ね……」

 

………

 

「………」ペラッ

 

んなっ!?こ、これはシャレにならないって!

 

「ななななな……何よこれ!?最早何も隠してないじゃない!」

 

……まだ1ページ残ってるけど、次はもっとヤバいんじゃ……

 

「………っ」

 

き、今日はここまでにしておこうぜ?な?

 

「……だ、駄目!押収品は最後までちゃんと確認しないと!」

 

これ以上は俺達の手に負えないぞ!?

 

「だったらアンタだけ帰ればいいでしょ!?」

 

ぐっ……こ、ここまで来たからには俺も最後まで確認するからな!

 

「なら覚悟を決めなさい……い、いい?」

 

お、おう……いつでも来い……!

 

「じゃあ、最後のページを─────」

 

 

 

 

 

 

 

「コハル?酒泉?押収品の整理は終わりましたか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────っ!?!!?」

 

お、終わりましたあああああああ!!!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

どうも、正義実現委員会一年の折川酒泉です

 

え?さっきは何をしていたのかって?

 

………押収品の整理に決まってんだろ言わせんな恥ずかしい

 

「……ねえ酒泉、さっきのハスミ先輩にバレてないわよね……?」

 

大丈夫だ………多分な

 

「ふ、不安になるようなこと言わないでよっ!」

 

 

……なんて怒られたけど俺に言われても困る

 

俺が押収品の管理室に入った時には既に下江さんがエッッッッな本を読んでいたんだからその辺は俺も下江さんも自己責任だ

 

 

「………ま、まあ、大丈夫よね……ギリギリで止めたし」

 

……そもそも押収品の確認をしていただけなら隠さなくてもいいだろ

 

「………っ!?そ、それぐらい分かってるわよ!」

 

ならいいけど……つーかエロ本ばっか読んでるとまた成績落ちるぞ

 

「ふふん!そんなこと無いもん!これを見なさい!」

 

そう言うと下江さんがカバンから紙を複数枚取り出した

 

これは……テスト用紙?

 

 

国語・66点

数学・58点

地理・64点

公民・72点

理科・54点

 

 

「どう!?凄いでしょ!?」

 

………

 

「ち、ちょっと?何か言いなさいよ?」

 

………下江さん

 

「な、何よ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっげえええええええええ!!!

 

 

 

下江さんマジですげえよ!

 

「ふふっ!これぐらい当然よ!」

 

昔は平気で11点とか取ってたのに!

 

「む、昔の話は持ち出さないでっ!」

 

 

顔を赤くして騒ぐ下江さん、喜んだり怒ったり忙しい人だな……

 

しかしまあ……本当によくここまで成長したもんだ

 

 

「………ねえ、酒泉……ありがとね」

 

 

なんて親目線でいると下江さんが礼を言ってくる

 

……ん?何が?

 

「その……私の成績がホントに危なかった時とか一緒に勉強を教えてくれたでしょ?」

 

ああ、それか

 

「酒泉の教え方って凄く分かりやすかったし、そのお陰で成績も良くなったから………えっと、だから、ありがとう」

 

それに関しては下江さんの努力の成果だろ、俺はちょっとアドバイスしただけだしな

 

「……ねえ、もしまた勉強で分からないところがあったらさ、その……また教えてくれる?」

 

まあ、別に構わないけど……俺だって頭が良いって訳じゃないからな?普通の問題を普通に教えられるだけだし、めちゃくちゃ難しい問題を簡単に解けるって訳じゃないからな?

 

「そ、その教え方が分かりやすかったのよ……」

 

なら良いけど……でも今の下江さんならそう簡単に詰まりそうに無いけどなー

 

まっ、もしまた成績が悪くなったら約束通り一緒に勉強してやるよ

 

「………ありがと」

 

おう、それじゃあさっさと先輩達の所に────

 

 

 

 

 

戻ろうか、そう言おうとした瞬間モモトークに通知が届く

 

 

 

 

 

────っと……なんだ?

 

「どうしたの?誰から?」

 

えっと………………うわぁ

 

「露骨に嫌そうな顔するじゃない……もしかして……」

 

ああ……またあの人からだ……

 

「なに嫌そうな顔してるのよ、あの〝ミカ様〟からのお呼び出しでしょ!」

 

そんな大層な人じゃねえよあの人は、ただのムカつく先輩だ、あとゴリラ

 

「どこがゴリラなのよ!とっても綺麗じゃない!」

 

じゃあ綺麗なゴリラ

 

「もう……本人の前でそんな事言っちゃ駄目だからね!」

 

いや、もう何回も言ってる

 

「………よく退学させられずに済んでるわね」

 

はぁ……しゃーない、先輩達に事情を説明してから行くか

 

「あ、それなら私から言っておくわよ」

 

はぁ……悪いな下江さん、ありがとな………はぁ

 

「そんなに行きたくないんだ……」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「おっそ~い!女の子を待たせちゃいけないんだよ?」

 

わざわざこうして来てやっただけ感謝してくださいよゴリ園さん

 

「折るね☆」

 

あ゛?上等だかかってこ痛い痛い痛いごめんなさい俺が悪かったです

 

 

右腕がとんでもない方向に曲げられる前に謝っておく

 

……くそっ、俺がもう少し強ければこんな生物学上一応人間であるだけのゴリラなんて軽く捻って───

 

 

 

「なんか変なこと考えてそうだしもう一回折るね☆」

 

いやホントマジで聖園さん最高っすリスペクトっす

 

「……まあいいや」

 

 

上に掲げていた腕を下ろして椅子に座る聖園さん………ぐぬぬ、今は勝てないけどいずれは───

 

 

「あっ、そういえばパテル分派の子がトリニティ近くの名店で限定ロールケーキを買ってきてくれたんだけど食べる?」

 

 

───へへっ、いただきやす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~!美味しい~☆」

 

まるで糖分に支配される様なこの感覚……かといって甘すぎる訳でもないちょうどいい甘さ……

 

「やっぱ名店なだけあるねー」

 

 

ロールケーキを食べてから紅茶で流し込み、恍惚タイムを味わう

 

いやぁ……こんな旨いもん食えるなんて、今日は来て良かった───

 

 

「それで、〝あの話〟は考えてくれた?」

 

………せっかく食事を楽しんでるんですから萎える様なこと言わないでくださいよ

 

「別にいいじゃん、元々私のなんだし」

 

……何度も言ってますがお断りします

 

「ええ~?また~?」

 

ええ、またです。これまでもこれからも答えは変わりません

 

俺はティーパーティーの……聖園さんの補佐には絶対になりませんから

 

「……どうして?酒泉君が望むならそれなりの地位に就かせられるけど?」

 

何がそれなりの地位だ、どうせ俺のことを正義実現委員会に対する〝人質〟にするつもりだろ?

 

「……あはは!バレちゃった?」

 

当たり前だ、多少知恵の回るゴリラの考えなんざお見通しだ

 

「本っ当に生意気だねー……私が一年の時から何も変わってないね、何でこんな子が後輩になっちゃったんだろ」

 

俺だってアンタの居る高校になんて入学したくなかったっつーの……

 

「もう……少しくらい敬ってくれてもよくない?」

 

アンタなんてそこら辺の一般生徒と何も変わんねーだろうが、調子に乗んな

 

「………ふふっ、ホントに生意気☆」

 

………ご馳走さまでした、今度来る時は何か持って来ますんで

 

「あれ?来てくれるんだ?」

 

いつぞやの時みたいに直接正実まで来られても迷惑なんで………それじゃ

 

「またねー☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……やっぱり駄目か~……」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「あら?こんにちは酒泉さん………またミカさんが?」

 

あ、こんにちは桐藤さん……はい、いつも通りです

 

「ミカさんったらまた……申し訳ございません、彼女の代わりに謝罪します」

 

いえ、桐藤さんが悪い訳じゃないんで……

 

「………それにしてもミカさんは本当に貴方の事を気に入ってるみたいですね」

 

あの人がぁ?んな訳無いですよ………

 

「ミカさんが特定個人に拘るなんて珍しいことなんですよ?」

 

その理由なんて俺を利用する為でしょうよ

 

「まあ……それもあると思いますが……でも、それだけではないと思いますよ?」

 

……そうですか?

 

「はい、貴方もそのうち理解できるはずです」

 

はあ、そうですか─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………いえ、彼女は中々素直になれませんからね、もしかしたら一生理解できないかもしれません」

 

えぇ……意見変わるの早くないっすか?

 

 

 

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