〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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シスターフッドのクソカス修道士君(見習い)

 

 

 

 

「んっ……ふ……ぅ……!」

 

────どうした?もう限界か?

 

 

 

身体を火照らせながら弱々しく息を吐く少女の耳元で男が囁く

 

 

 

────誰が休んでいいっつった?おら、さっさと身体動かせよ

 

「わかっ……て……んぅ……いま……す……っ!」

 

────……良い感じに出来上がってきたじゃねえか

 

 

 

目の前の少女が汗を流しながら涙目になっているというのに男は愉しそうに笑みを浮かべるのみ

 

……いや、それどころか少女を苦しめる為により強く身体を上下に動かしている

 

 

 

「んっ!ふぅ……くっ……んぁ……や、やめ……て……くださっ……!」

 

────へぇ?止めていいのか?じゃあコイツは一生〝預け〟だなぁ?

 

「っ!そ……それはぁ……はぁん!」

 

 

 

男が太く大きな棒の様な物をを少女の前に垂らすと、少女は物欲しそうに反応する……と同時に身体の力が抜けてへたっと倒れてしまう

 

それでも少女はハァハァと息を荒げながらその棒の様な物に必死に顔を近づける

 

 

 

「お……お願いします!もう限界なんです!それを私にください!」

 

────ふーん……?本当にいいのか?今ここでコイツを味わっちまったらもう二度と戻れなくなるぞ?

 

「それでいいです!もうこの身体がめちゃくちゃになろうと構いません!だから……だからぁ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのバナナクレープを……私にください……!」

 

 

 

そう言いながらハスミは釣竿に吊るされているバナナクレープに手を伸ばした

 

……因みにさっき酒泉が身体を上下させていたのは腕立て伏せをしているハスミの背中に乗って体重を掛けていただけである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

────────

 

──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────あん?補習授業部ぅ?

 

「はい、つい最近出来たばかりの部です。コハルもそこに入部させられる事が決定しました」

 

 

 

スマホで適当にエロ画像を漁りながら話を聞いていると羽川さんの口から気になる単語が飛び出してきた

 

補習授業部の事に関しては原作知識のお陰で知っているけどとりあえず知らないフリをしておく

 

 

 

「成績不振者達を集めてその生徒達の学力を向上させ、落第を回避させてあげるのが目的だとか……表向きは」

 

────へー、まるで他に理由があるような言い方ですね……で?裏の目的は?

 

「それは恐らく正実に対する人質として利用する為でしょう、強大な武力を誇る私達の暴走を抑える為の……」

 

────なるほど?つまり羽川さんは自身の後輩が心配だと……そんな理由があったからダイエットに集中できてなかったんですねぇ

 

「うっ……き、気づいていたのですか……」

 

 

 

羽川さんが口を開けば開くほど俺がこの世に生まれ落ちる前から知っていた事情が耳に入ってくる

 

あまりにも代わり映えのない内容だったもんで〝へーもうエデン条約編かー〟ぐらいの感想しか出てこない

 

 

────まあそんな心配しなくても大丈夫でしょ、ティーパーティーって3人とも全員アホですしアイツらの悪巧みなんて高が知れてますよ

 

「アホって……」

 

────大人の真似事してるだけのガキにできる事なんて何も無いですからね、そういう奴に限って本物の大人に利用されて無様にポイ捨てされるだけですから

 

「……他者を貶めるような発言は感心できませんね」

 

────ははは、すいませんねぇ……俺って前を向く勇気も前に進む覚悟も持ち合わせていない人間が大嫌いでして

 

「……ダイエットに失敗する度に罵られる理由が漸く分かった気がしました」

 

 

 

口がありながら話そうとしない、言葉を理解できるのに聞こうとしない、目があるのに相手を見ようとしない、そんな奴等はアホ呼ばわりされてもしゃーない……てか、ぶっちゃけ〝あの女〟に関しては原作でやらかした事を考えるとアホ呼ばわりでも優しい方だしな

 

ともかく、こちとら極度の曇らせが混ざった愉悦には興味ないしそういったゴタゴタはトリニティ外でやってほしいね

 

いやー……子供なら何やっても大人が責任を持ってくれる世界って怖いねー……罪の意識が軽くなる軽くなる

 

 

「それと……先程貴方は〝3人〟と言いましたが、現在活動中のティーパーティーは2人ですよ」

 

────あー……そういやあの狐現在入院中でしたっけ

 

「シスターフッドの人間とは思えないほど軽い聞き方ですが……まあ、そうですね」

 

 

 

可哀想な百合園セイア、ひとえにテメェが病弱なせいだが……

 

残念!百合園さんの冒険はCV実装前に終わってしまった!20周年ぐらい先のガチャに期待しましょう、続いてるか分からんけど

 

 

 

「……一応忠告しておきますが今回の件、誰が犯人なのかも何処の組織の人間の仕業なのかも何も判明していません。故に我々正実の疑いの目は全ての組織に平等に向けられています、そんな状況でティーパーティーを貶める発言をすれば当然……」

 

────俺にも疑いが行くと……なに?もしかして心配でもしてくれてるんです?

 

「……ダイエットのサポーターが居なくなるのは困りますので」

 

 

 

俺の言葉を聞いた瞬間、羽川さんはふいっと顔を逸らす

 

恐らく彼女なりに俺のことを心配してくれていたのだろう

 

 

 

────とりあえず礼は言っときますよ……それはそれとしてダイエットは厳しくいきますけどね

 

「よ、容赦がない……」

 

────まあ、その代わりアンタの後輩の件は俺が何とかしておきますから

 

「何とかするって……随分と簡単に言いますね、相手はティーパーティーですよ?」

 

 

 

その通り、ぶっちゃけ権力的には勝てないしあの女がいる以上は実力的にも勝てない

 

しかし他にやれる事はある、下江コハルを救うのにわざわざ正面から勝負を挑む必要など無い

 

 

 

「……それで、どのような方法を?」

 

────とりま下江さんの学力でもなんとか試験受かりそうな学校探してくるわ

 

「退学させられること前提で話さないでくれませんか!?」

 

 

 

方法を提示した瞬間に羽川さんが突然立ち上がって両肩に掴みかかってきた、その体力はダイエットに使えよ

 

 

「全く……縁起でもない事を言わないでくださいよ……」

 

────へーへー、すいやせんねー

 

「スマホを弄りながら答えないでください!相手と話す時は目を合わせてしっかりと!」

 

────それはしゃーないでしょ、他の人達の相談にも返信しないといけないんですから

 

「……え?」

 

 

 

モモトークに届く数人の生徒達からのメッセージ

 

〝この数式がどうしても分からない〟とか〝友達の作り方が分からない〟とか、そういう相談以外にも〝前に教えてもらった通り行動したら生活リズムが改善されました!〟みたいなお礼の言葉も届いてきた

 

 

「えっと……他の方の相談も聞いていたのですか?もしかして私がダイエットする時、お忙しい中毎回時間を作って……」

 

────そうっすよ、頭を垂れて蹲って平伏しながら感謝してください

 

「……ありがとうございます」

 

 

 

また怒られるかと思いきや今度は素直に頭を下げて礼を言ってきた、少々むず痒い

 

 

 

────……礼を言う暇があるならさっさと立ち上がってください、今はダイエットの休憩中ですけどこうして雑談している間に予定していた休憩時間を3分過ぎてしまいました

 

「ご、ごめんなさい……貴方だって話に乗ってきたのに……」

 

────そこで羽川さんにはペナルティを与えます、休憩時間を1分過ぎる毎にトリニティ総合学園のグラウンドを走ってきてもらいます

 

「つまり3周ですか……まあ、それくらいでしたら────」

 

────じゃあ30周頑張って走ってきてくださいねー

 

「えっ」

 

 

 

何か言いたげな羽川さんを無視して俺だけ聖堂に戻る準備をする、こっから先は自主連の時間だ

 

……あ、そうだ

 

 

 

────走る前に胸にさらし巻くの忘れずになー

 

「さ、さらし……?なぜ……?」

 

────その無駄にデカイ乳をばるんばるん揺らしながら走ってるとすぐに息切れするでしょ、アンタ

 

「なっ……セクハラですよ!セクハラ!」

 

 

 

後ろからごちゃごちゃ言われるけど気にしない気にしない、俺にはまだやらないといけない仕事が残っているのだ

 

これをサボると歌住さんに怒られてしまう、更に罰として1145141919分も祈らされてしまう、嘘だけど

 

やめなよ歌住さん!キヴォトスで(ry

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

歌住さんに命じられて渋々始めた相談室

 

最初は面倒だったこの仕事も、多くの子羊達の悩みを聞いている内に俺は……もっと面倒になった

 

悩みなんて自分で解決しろや、それかヤッホー知恵袋にでも相談しとけ

 

しかしここでバックレると歌住さんが口煩くなってしまうので本当に仕方なく仕事をする

 

 

 

 

「あの……数式で分からないところが……」

 

────じゃあ解き方の基礎だけ教えるんで教科書見せてください、どうしても答えが分からなかったらもう一度聞いてください

 

 

 

時にはただの勉強の相談に乗ったり

 

 

 

 

「実は友達と喧嘩した時にビンタされてしまって……今までは口喧嘩ばかりだったからこんなこと初めてで……私、どうやって仲直りすれば……」

 

────神は言いました……右の頬をぶたれたら相手の左頬を引きちぎりそいつの家族を人質に取って身代金を奪い最後に一家まとめてコンクリートに沈めてぶち殺しなさいと

 

「えっ」

 

────つまりやり返せ、以上

 

「えっ」

 

 

時には友達と喧嘩してしまった生徒に平和的な解決法を教えたり

 

 

 

 

「あ、あの!私、酒泉さんの事が好きです!」

 

────おっぱい大きい人がタイプなんで無理です

 

「だ、だったら育乳して戻ってきます!」

 

 

 

 

時には告白してきた正実の生徒をフったり

 

 

 

 

「オーケー折川、明日の天気教えて?」

 

────明日の天気は晴れ、です。今すぐ死にやがれください

 

 

 

 

時には人をスマホのアシスタントアプリ扱いする野郎を罵ったり

 

 

 

 

「酒泉、聞いてください……とても素晴らしいダイエット方法を発見してしまいました」

 

────……ふむ?

 

「先ずは……貴方は〝ドーナツはゼロカロリー理論〟というものをご存知ですか?」

 

────豚に羽は必要ねえよな、とりあえず背中向けろ

 

「な、なぜ!?」

 

 

 

時には走り込み中に抜け出してきたデブを追い払ったり

 

 

 

「ア、アンタが最近ハスミ先輩に付きまとってるって噂の折川酒泉ね!?」

 

────帰って勉強しろバカ

 

「えっ!?ちょっ……ま、まだ話は終わって……!」

 

 

 

 

時にはよく分からんクレームをつけにきた女を追い払ったり

 

 

 

「実は最近、好きなキャラクターの公演を観に行く為に学校のテストをサボってしまいまして……後からその事に対する罪悪感が……」

 

────なんだ、そんな事か……別にいいんじゃね?世の中にはペロロ様っていうクソキモイ鳥の為だけに試験サボるような奴もいるぐらいだし価値観なんて人それぞれだろ……まあ、それによって自分の成績が下がろうと自業自得だけどな

 

「……あはは……今の発言、忘れませんからね」

 

 

 

 

時には自らの過ちを悔いる少女を優しく諭したり

 

 

 

 

「この本の素晴らしさを皆様にも広めたいのですが……どうすればいいのでしょうか?」

 

────なるほど、カーマスートラか……だったら今度聖堂に人集めて朗読会でもやります?せっかくだし歌住さんに読んでもらいましょう

 

「まあ!それはとても素晴らしい提案ですね♡」

 

 

 

 

時には他者に知識を分け与えようとする者に助言をしたり

 

 

 

 

「この街で最も自然にトラップを仕掛けられる場所を教えてほしい、具体的に言うと追っ手が10人くらい居てもバレにくいような……」

 

────とりあえず正実に通報しといたんでとっとと捕まってください

 

 

 

時にはなんかヤバそうな奴がいたから通報したり

 

そんなこんなで世のため人のため働いていると外の風景が少しずつ暗くなってきた

 

いやー今日も沢山働いたなーさっさと帰って偉大なる主様に祈りを捧げないとなー、2秒くらいでいいか

 

 

 

「……」

 

────さーて、今日のご飯は何に……あん?

 

「…………こんばんは、酒泉」

 

 

 

適当に献立を考えながら相談室を出ようとすると出口の方に歌住さんが立っていた、俺がサボってるかどうか見張りにきた……にしては遅すぎるし多分別の理由があるのだろう

 

けど軽い内容なら別にモモトークとかで伝えればいいだけだし、もしかしたらそこそこ重い話をされるのかもしれない

 

……めんどくせー、できればエデン条約絡みではあってほしくない

 

あの辺はどうせ先生が解決するだろうし必要以上に関わりたくない……ていうか必要でも関わりたくない、歌住さんの要件がいつもの様なお小言であるのを願うばかりだ

 

 

 

「……相談室の調子はどうですか?」

 

────バッチリっすよ、今日も沢山の迷える子羊達をジンギスカン専門店に送りましたから

 

「つまり見捨てた……と」

 

 

 

明らかに冗談だと分かる一言でも歌住さんはすぐに怒って説教をしてくる……のが、普段の反応だ

 

だが、今回はそれだけ呟くと口を閉ざして黙ってしまった

 

 

 

「……」

 

────……あのー、なんすか?俺もう帰りたいんですけど

 

「……とある噂を耳にしました」

 

 

 

此方から話しかけて漸く反応してくれた

 

……かと思えば歌住さんが口にしたのはただの噂話、エデン条約に関わる重要な連絡でもつい最近死亡した百合園セイアの事でもなかった

 

あーよかった、これで面倒事に巻き込まれずに────

 

 

「最近、シスターフッドの少年が正義実現委員会の副委員長とよく行動を共にしていると……」

 

 

……何故だろうか、今の言葉と歌住さんの雰囲気だけで嫌な予感がしてきた

 

 

「共に並んで草原を散歩していたり……」

 

 

誰にも迷惑掛けず走り回れる場所を探してた時の話だ

 

 

「スイーツ店で楽しそうにデートしているという目撃情報が入ったり……」

 

 

これはダイエット中の羽川さんの前でスイーツを美味しそうに食べてみせただけだ、ちょっと愉悦ってて表情も笑顔になっていたかもしれない

 

 

「その……2人で貴方の寮に向かったり……」

 

 

その日使うトレーニング機材を運ぶのを手伝ってもらった時の話か

 

 

「他にも沢山の汗をかいて身体を火照らせた2人を目撃したとか……と、とにかくっ!そのような噂が一部の生徒達の間で広まっています!」

 

 

仕方なく羽川さんのダイエットに付き合って一緒に身体を動かしてやっただけだ

 

 

 

「あ、貴方は……貴方達はいつからその様な関係に……?」

 

だというのに目の前のポンコツ上司はとんでもない勘違いをしている

 

シスターフッド所属の生徒が淫らな行為をしているのを見過ごす訳にはいかないのか、顔を赤らめてどこか不安そうな表情をしながら見上げてくる

 

うーん……俺はもしかしたらエデン条約より面倒な問題に巻き込まれてしまったのかもしれない

 

 

 

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