〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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番外編~キヴォトス不思議くりーちゃーず~(本編無関係)
もしもキヴォトスでミニクソボケが流行っていたら


 

 

 

ミニクソボケ、それは数年前に突然キヴォトスに姿を現した謎の生物

 

ハムスターより一回り大きい程度で、尚且つ雄しか存在しないその生物は多くの女性達のハートを鷲掴みした

 

そのデフォルメされた容姿だったり鳴き声だったりと様々な人気の要因があるが、一番の理由はやはり育て方によって異なる成長先だろう

 

この生き物、なんと環境によって大きく性格が異なるのである

 

今日はそんなミニクソボケの生態を見ていこう

 

 

 

 

 

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パターン1・聖園ミカ

 

 

 

 

「私?私のミニクソボケは普通に接しつつ時々からかう感じかなー」

 

「ぼけ?」

 

 

そう言いながらミニクソボケの頬を突っつく聖園ミカ、ミニクソボケは一瞬だけ首を傾げるがすぐに目の前のシュークリームにかぶりつこうと意識を戻す

 

 

 

 

「えい☆えいえい☆」

 

「ぼけぇ……ぼけぼけぇ……ぼけぇ!!!」

 

 

しかし聖園ミカが何度も何度もしつこく頬を突いているとやがて片足でどしどしと踏み込みながら怒りの表情を浮かべる

 

 

 

「あははははっ!あー面白い……こんな風に必ず何かしらの反応を見せてくれるんだよねー」

 

「ぼけー!」

 

「あーん……あれ?私のシュークリーム────ああ!?」

 

 

 

一通り笑い終えた聖園ミカは自分のシュークリームに手を伸ばしたが、即座にミニクソボケがスライディングしてシュークリームを奪い取る

 

そのまま流れる様に口を開き、小さな口にも関わらずガジガジと一瞬で胃袋の中に収めてしまった

 

 

「わ、私のシュークリームが……!」

 

「ぼけぼけぇ!」

 

「こ、この……!」

 

 

けらけら笑いながら転げ回るミニクソボケを指で押さえようとする聖園ミカ、しかしミニクソボケはすばしっこい動きでひたする回避する

 

 

 

「大人しく……!」

 

「ぼけっ!」

 

「この……!」

 

「ぼけっ!」

 

「いったあ!?指噛んだね!?このぉ!」

 

「ぼけぼけぼけぇー!!!」

 

 

結論、意地の悪い人の元で暮らすと少々生意気な性格に育つようだ

 

 

 

 

 

 

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パターン2・錠前サオリ

 

 

 

「私のミニクソボケか?私のは……あんな感じだな」

 

「ぼけっ……ぼけっ……」

 

 

そういって錠前サオリが指差す先には超小型のルームランナーでひたすら走り続けるミニクソボケの姿だった

 

他にも部屋の中には小型ダンベルや小型固定ベルト等が用意されている

 

 

「ほら、客人だ……挨拶しろ」

 

「ぼけ?……ぼけっ!」

 

 

此方の存在に気づいたミニクソボケはルームランナーを停止させてから降り、此方に向かってビシッと敬礼をしてきた

 

 

「私のミニクソボケは何時、何処で、何が起きてもいいように厳しく躾ているからな……」

 

「ぼけ」

 

真顔で頷くミニクソボケを見て〝ここまで表情に変化のない個体は珍しいですね〟と伝えると錠前サオリは〝そんな事はない〟と否定してきた

 

 

「これはあくまで訓練中だからであって、プライベートの時とかはしっかりと笑いかけてくれるぞ…………ミニクソボケ!今日の訓練は終わりだ!特別に表情を崩す事を許可する!」

 

 

そう命令する錠前サオリ、しかしミニクソボケは真顔のままだ

 

 

「……ミニクソボケ?どうしたんだ?笑ってもいいんだぞ?ほら、姿勢だって崩していいし……」

 

「ぼけ」

 

「なっ……何故だ?どうして首を横に振る?」

 

「ぼけ」

 

「そ、そんな……頼むミニクソボケ!昔のような笑顔をもう一度私に見せてくれ!」

 

「ぼけ」

 

「……ばにたす」

 

 

 

依然変わらず首を横に振り続けるミニクソボケとガックリと項垂れる錠前サオリ

 

結論、生真面目な人間の元で暮らすと軍人気質に育つ

 

 

 

 

 

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パターン3・調月リオ

 

 

 

 

「この子が私のミニクソボケよ」

 

「ぼけ……」

 

 

頭を下げて挨拶してから眼鏡をくいっと上げるミニクソボケ

 

彼の手元を見るとそこには小学生用の算数の教科書が置かれていた

 

 

「この子はとても優秀な子よ、今では簡単な計算程度なら一人でこなせるようになったわ」

 

「ぼけぇ……」

 

「……?どうかしたの?」

 

 

ドヤ顔をしながら計算を続けるミニクソボケ、しかし突如計算を中断して調月リオの顔を見上げる

 

その行動は調月リオも予想していなかったらしく、困惑したように首を傾げる

 

 

「ぼけっ、ぼけぼけっ」

 

 

ミニクソボケが指差す先は部屋に掛けられた時計、次の瞬間にはぐっすりと眠るような動作を行った

 

 

「……あら、いつの間にかもう休憩時間に……」

 

「ぼけー」

 

「ふふっ……ごめんなさい、すっかり忘れていたわ」

 

 

そう呟いてからデスクの上に枕を置く調月リオ、彼女がそこに伏せると今度はミニクソボケが彼女の顔に寄り添うように隣で横になった

 

 

「ぼけぇ……ぼけぇ……」

 

「休憩の時はいつもこうして一緒に寝るって決めているの、申し訳ないけど今日のインタビューはここまでで良いかしら」

 

「ぼけー」

 

 

まるで熟年夫婦かの様にピッタリとくっつき頬を寄せ合う二人

 

結論、賢い人間の元で暮らすと気遣いができるほど賢く成長する

 

 

 

 

 

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パターン4・空崎ヒナ

 

 

 

「ぼけっ!ぼけぼけっ!ぼけー!」

 

「はい、この子が私のミニクソボケよ」

 

 

 

空崎ヒナの肩の上で跳び跳ねるミニクソボケ、最初は飼い主に攻撃している様に見えたが、実はマッサージをしていたらしい

 

 

「ぼけ!ぼけぼけっ!」

 

 

跳び跳ねるのを数回繰り返した後、突如肩から降りるミニクソボケ

 

今度はうんしょうんしょとコップをポッドの近くまで移動させ、器用にもコーヒー粉を開けてからコップに入れ、ポッドの上にジャンプしてお湯を注ぐスイッチを押した

 

 

「ぼけ!」

 

「ふふっ……ありがとう、頂くわね」

 

 

ミニクソボケは空崎ヒナの元まで慎重にコップを運ぶと、両手を腰に当てて得意そうに空崎ヒナに差し出した

 

 

「え?〝随分器用ですね〟って?そうなの、実は私が疲れてる時は毎回こうして助けてくれて……今ではレタスを千切ったりと軽い料理の手伝いもこなせるようになったわ」

 

「ぼっけー!」

 

空崎ヒナが指先で頭を撫でると大はしゃぎして喜ぶミニクソボケ、成長の方向性的には調月リオのところのミニクソボケと似ているだろうか

 

そんな事を考えていると突如、どこからか携帯の着信音が鳴り響く……どうやら空崎ヒナの端末からのようだ

 

 

「もしもし?どうしたの?……そう、また美食研が……分かったわ、私が直接向かうからなんとか持ちこたえて」

 

 

そう言って通話を切ると、空崎ヒナはコートを羽織って出動しようとする

 

……が、そんな空崎ヒナにミニクソボケが両手を振って俺も俺もとアピールする

 

 

「ぼけ!ぼけぼけ!」

 

「駄目よ、貴方はここで待ってなさい」

 

「ぼけぇ……」

 

「ちゃんとお利口に待ってたら美味しいスイーツを買ってきてあげるから……ね?」

 

「ぼけっ!?ぼけぼけ!」

 

 

ぴょんぴょんと跳ねて身体全体で歓喜を表現するミニクソボケ、どうやら甘いものが好物というのはどの個体も共通しているらしい

 

結論、苦労人の元で暮らすとある程度身の回りの手伝いまでこなせるように育つ……やはり調月リオのパターンと同系統だろう

 

 

 

 

 

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パターン5・先生

 

 

 

 

「うおおおおおお!頑張れええええええ!レインボーハッチャードオオオオオオ!!!」

 

「ぼけええええええええええええ!!!」

 

「ピギスト様をやっつけろおおおおおおおお!!!」

 

「ぼけぼけええええええええええ!!!」

 

「ハッチャードデイブレイクを救ってくれええええええ!!!」

 

「ぼけけえええええええええええ!!!!」

 

 

 

 

結論、アホになる




オリジナルクソボケ「なんだあの生き物……」
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