〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

252 / 514
酒泉「モモチューブショート?」その4

 

 

 

『クソボケー、なんかショート映えすることやってー』

 

『は?んな急すぎる無茶振り無理に決まってんでしょ……』

 

『まあまあ、そう言わずに……せーの!』

 

『『『『折川ダディダディ!クソボケわっしょいピーポ────』』』』

 

『だからやりませんって』

 

『……おいしー!やーみ感謝───』

 

『それはマジでやめときましょうよ、色々キツいんで』

 

『もーノリ悪いなぁ……んじゃ、そんなクソボケに代わって私達が企画を提案してあげますか』

 

『名付けて?』

 

『ゲヘナ学園!オススメ部活動ランキングー!』

 

『今から一個ずつ部の名前言ってくんで酒泉君にはそれの順位付けをしてもらいまーす……あ、勿論途中で順位を付け直すのは無しだからねー』

 

『これまたモモチューブショートでよく見かけるような企画を……』

 

『ちなみに第五位まで決めてもらうからね……というわけで早速一つ目!給食部!』

 

『給食部のオススメ度は……えー、二位です!』

 

『ありゃ?予想と全然違ったな……なんで二位なの?めちゃくちゃ忙しそうなのに』

 

『だからこそですよ、少しでも新入部員が入って人手が増えてほしいのでオススメ度二位です』

 

『理由ってより願望だね……じゃあ次!美食研究会!』

 

『これは……まあ、五位でしょう。部の目的自体は心惹かれるものがありますけどそれを実現する方法がね……結構物騒というか……』

 

『ただ美味しい物を食べるってだけなら平和なんだけどねー……次!救急医学部!』

 

『これは三位ですね。その日のゲヘナの荒れ具合によって運ばれてくる負傷者の数が変わりますし、何より……場合によっちゃ直接戦場に向かって負傷者を回収しに行く場合もありますからね』

 

『基本的にずっと忙しいよねー……次!温泉開発部!』

 

『四位ですね……まあ、温泉開発っていう人の為になりそうな活動をしてる点だけ見れば良い部活なんじゃないでしょうか、手段の方は目を瞑る方向でお願いします』

 

『おお、強引……じゃあ最後!』

 

『(来るか……風紀委員会……!)』

 

『便利屋68!』

 

『…………』

 

『…………』

 

『……い、一位なんじゃないですかね……?部下思いの優しい社長さんが居てそんな社長を信仰してるってレベルで慕っている部下も居ますし、普段は悪戯っ子だけど悲しんでる友達の為なら本気でキレてくれる子とかそんな皆をバランスよく纏めてくれる優秀な美人課長も居ますし……』

 

『うわー、敵対組織一位にしちゃうんだー』

 

『うらぎりものー』

 

『しゃーねーだろぉ!?最後の方に風紀委員会が来ると思って一位の席残してたんだからよぉ!つーかなんで風紀委員会の名前が出てこないんだよ!?』

 

『だってそれだと酒泉がなんて答えるか余裕で想像できちゃうし』

 

『それだと面白くないよねー』

 

『でもそっかー、酒泉ってば便利屋にお熱なんだー』

 

『委員長に言いつけてやろーっと』

 

『だから仕方なくだよ!俺だってあんな万年金欠味わってそうな赤字会社褒めたくねーよチクショウ!』

 

 

 

 

──────────

 

 

コメント欄

 

 

 

《赤字会社ですってええええええええ!?》

 

《便利屋ってなに?》

 

《ゲヘナにある何でも屋みたいな組織やな、しょっちゅう問題を起こしてばかりだから風紀委員会に目の敵にされてるとか》

 

《よく組織ごと解体されてませんね……》

 

《まあ非合法組織みたいなもんだし……》

 

《893……ってこと!?やっぱし怖いスねゲヘナは》

 

《……そうやって動画でも口説いてくるとこ、直した方がいいよ》

 

《マジかよ最低だな便利屋の社長》

 

《キヴォトスの空が赤くなったのも便利屋の社長の仕業らしいぞ》

 

《調印式でミサイルがとんできたのも便利屋の社長の作戦らしいぞ》

 

《この世から争いが失くならないのも便利屋の社長の仕業らしいぞ》

 

《ついでに闇菓子バラまいてるのも便利屋の社長らしいな》

 

《オーバーエナジー!》

 

《勢いしかない、ただの馬鹿力だな》

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

『はぁ……はぁ……!い、今……緊急……げほっ!げほっ!……緊急で動画回してます……!』

 

『わ、私達は現在、酒泉から逃走中────』

 

『しっ!静かに!足音が近づいてきた!』

 

 

コツン…コツン…

 

 

『ひっ……』

 

『き、きた……!』

 

 

『どこの馬鹿だぁ?俺が訓練後に食べようと思ってたプレミアムチョコミントを勝手に食ったのはぁ……』

 

 

コツン…コツン…

 

 

『ど、どうすんのさ!?元はと言えば〝一口くらい許してくれるって!〟って言い出したそっちのせいじゃん!』

 

『で、でもそこから四口追加で食べたのはそっちの責任でしょ!』

 

『だ、だって……半分以上残しておけばバレても許してもらえるかなって……』

 

 

コツン…コツン…

 

 

『あのプレミアムチョコミントはなぁ……俺がミスター☆スイーツとして参加したトリニティのアイス争奪戦で宇沢さんと一緒に勝ち取ったアイスだったんだぞ?謎のスイーツ大好きバンドに謎のダイエットマン、数多の強者達を薙ぎ倒して掴み取ったアイス……それを貴様らは……!』

 

『えっ……偽名ダサッ……』

 

『モモッターで流れてきた写真の不審者仮面って酒泉だったんだ……』

 

『ダサい?お前今俺が考えた脳内ヒーロー〝キヴォトス仮面〟のマスクをダサいつったか?』

 

『あ、ヤバ───』

 

『みつか───』

 

 

 

──────────

 

 

 

コメント欄

 

 

 

《この動画が投稿されてるって事はとりあえず生きてはいるみたいだな》

 

《またこの男は!!!限定スイーツを!!!私の前で!!!何度も何度も!!!やはりゲヘナとは相容れないです!!!》

 

《二人でチーミングとは卑怯だと思わないのか君達、あまりの卑劣っぷりにうちの魔猫が途中からヤンキー言葉全開になってしまったぞ》

 

《まあこっち四人でチーミングしてたけど……ていうか反応的に前から恨み抱いてそうだったけどね》

 

《こ、こんなところで勝手に書き込まない方が良いんじゃないかな……?》

 

《スイーツ関連のイベントが開かれると高確率でこのクソボケ現れるよな》

 

《このクソボケ、噂によると限定スイーツが販売された時ギリギリラスト一個で入手する事が多いらしい、そのせいで悪印象が残りやすいのだとか》

 

《スイーツの神に愛されてるのか嫌われてるのかよくわからんな……いや、結果的に手に入れてるし間違いなく好かれてはいるんだろうけど》

 

《待てよ?それってつまりスイーツ関連のイベントを開けばクソボケホイホイを作れるという事なのでは?》

 

《特撮グッズとかも効果あるっぽいぞ》

 

《閃いた》

 

《おじちゃんの家に沢山特撮グッズあるんだよねー。だからさ、二人で一緒におじちゃんの家で遊ぼっか》

 

《通報した》

 

《酒泉さん!!!私の分まだ残ってますので一緒に食べましょう!!!》

 

《……私はとても素敵な名前だと思うのだけど》

 

《キヴォトス仮面……何故でしょうか、この名前に心を惹かれるのは……》

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

『クソボケクソボケ、今なにしてんの?』

 

『ん?……ああ、クラスメイトのジャージが破けたらしくてな、ちょいと縫ってやってんだよ』

 

『お前……裁縫できたのか……』

 

『まあ、覚えといて損はないからな』

 

『おおう……またクソボケの女子力が上がってる……』

 

『料理ができて修繕もできて近所のスーパーのセール情報も熟知していて、おそらくご近所付き合いもしっかりしてる』

 

『これは……お母さん……』

 

『酒泉ママァ……』

 

『やめろよ気色悪いな』

 

『ねえねえ、ショートのネタにしたいからなんか凝った物縫ってみてよ』

 

『だから毎回無茶振りすんのやめろって……まあ、既に作ってなくもないけどな』

 

『え?マジ?』

 

『ほらよ』

 

『なにこの……幼児の絵をデフォルメ化したみたいなぬいぐるみの写真は』

 

『幼児の絵みたいなクオリティで悪かったな、それは俺が作ったスカルマン人形だよ』

 

『スカルマン?……これがぁ?』

 

『皆まで言うな、自分でもクオリティの低さは自覚してんだからよ……はぁ……始めて八日じゃこれが限界か』

 

『えっ』

 

『……始めて八日でこのクオリティってマジ?』

 

『俺の寝室を自作のモフモフクソカワぬいでプール化させる計画、実現までまだまだ時間が掛かりそうだな……』

 

『こ、こいつ……なんて成長スピードだ……!』

 

 

 

 

──────────

 

 

 

コメント欄

 

 

 

《スカルマンを選ぶとは……酒泉はわかってる》

 

《このクソボケまーたあざとい属性を……》

 

《でもスカルマンに惹かれる気持ちはちょっと分かるかも、ペロペロ様とかゲテモノ揃いなモモフレキャラの中でも珍しく真っ当に可愛いし》

 

《ペロロ様です》

 

《それな、ペペロも跳ねてるところだけは結構可愛く見えるんだけどなー》

 

《ペロロ様です》

 

《ペーネロペー様の性能もクスィーと同じくらい強化してくれよ運営》

 

《ペロロ様です》

 

《そろそろクソボケのおかんスキルがカンストしそう》

 

《酒泉は私の母になってくれるかもしれなかった男性だ!》

 

《お母さん…?酒泉が?うわっ!》

 

《クソボケ……私の為に毎朝弁当を作ってくれ……》

 

《毎朝働きにいく前にネクタイを直してくれ……》

 

《ん、酒泉と暮らしたいならまずは私を倒すべき》

 

 

 

 

──────────

 

 

 

『えー皆さん、我々モモチューブショートを始めてまだ日が浅いですがこの度なんと……チャンネル登録者数が五万人を突破しましたー!いえーい!』

 

『これも常日頃から応援してくださってる皆様の……おいクソボケェ!そういうのいいからさっさと企画発表しようぜー!』

 

『いやちゃんと最後まで読んでくださいよ……んで?企画って何やるんです?』

 

『そーれーはー……実はなんも考えてないんだよねー』

 

『無いのかい』

 

『現状だと候補はゲヘナでオフ会開くとか今回を機に酒泉のゲーム実況チャンネルを開くとかだけど……あ、それか〝酒泉があなたのお家に丸一日お邪魔します券〟をランダムで配布するとか』

 

『最後のは絶対需要無いんで止めときましょうよ……いや、ゲーム実況の方も需要あるか分かりませんけど』

 

『まあ、とにかく何かしらは準備しておくから皆楽しみにしといてねー』

 

 

 

 

──────────

 

 

 

コメント欄

 

 

 

《ちょっと待ってちょうだい!券を配るならランダムで配るより条件付きで配った方がいいわ!条件は……そうね……彼の事を理解してる順とかどうかしら》

 

《すまない、監視生活下の罪人がその券を入手した場合はどうすればいいのだろうか》

 

《うーん、私はランダム配布より酒泉君と親しい人だけに渡した方がいいと思うな。例えば酒泉君にプレゼントを貰った事がある人とか、偽装でもなんでもいいから酒泉君とデートした事がある人とか☆》

 

《最も親しい相手に渡すというのなら間違いなく風紀委員会の誰かになるわね、特に高校に上がる前の知り合い且つ彼が支えたがるほど仲が良い上司とか》

 

《貴方様がお邪魔しにこなくても、私が貴方様の元まで……♡》

 

《ん、その時はまた追い出す》

 

《とりあえずこの企画はシャーレ預りってことで、じゃないと争いの火種が広がっちゃいそうだからね。あ、それと券も一旦私が全部預かっておくよ、配る時にちゃんと返すからさ……いや他意はないよ?うん、本当に争いを防ぐ為だから仕方ないねうん》

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。