〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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サオリ「タイトル詐欺ではないか?」酒泉「えっ」

 

 

 

「ということでこの銃を使って私の身体を撃ち抜いてくれ」

 

 

大体分かった、帰れ

 

 

 

アサルトライフルを手渡してきながら、いきなり物騒な事を言ってくる目の前の女を追い返そうとする

 

 

「待て、扉を閉めるな………少しだけでも話を聞いてくれないか」

 

すいません、俺はそういうプレイに興味無いんで

 

「プレイ?一体何の話を………待ってくれ、足が挟まっている、ガンガン閉じないでくれ」

 

 

扉の鍵を掛けたくても中々足を引いてくれない

 

てかここゲヘナだぞ、いくらETO所属且つ監視係付きとはいえ色々と危険だろ

 

 

 

……そもそもタイトル詐欺って何だよ、何のこったよ

 

「この小説のタイトルが〝アリウス潰すゾ!〟なのに、アリウスとの戦闘がメインのエデン条約編をとっくに終えてしまっているではないか」

 

小説?タイトル?何言ってんですかアンタ………つーか、何で〝エデン条約編〟って区切りを知って───

 

「だから私を攻撃しろ、そうすればアリウスを潰したことになるだろう」

 

────待って待って待って、本当に理解できないんですけど

 

「……とにかく頼む。いくら頑丈とはいえ、何発も撃ち続ければそのうち穴が空くだろう……予備の弾だって持ってきている」

 

 

 

駄目だ、ETOの仕事の疲れが溜まってるのか?さっきからまともな思考をしてるとは思えない

 

 

「………お前からの罰が欲しいんだ」

 

……は?

 

「ベアトリーチェとの戦いの後、私はお前のことを一生を掛けてでも護ると誓った」

 

はあ、確かにそう言ってましたけど……

 

「だが、任務を終えて空白の時間が訪れる度にこう思ってしまうんだ………〝酒泉の身体を傷付けた私なんかにそんな事をする資格があるのか〟と」

 

……成る程?それで罰が欲しいと?

 

「……ただの自己満足だと分かっている。だが……それでも私は……」

 

 

顔を俯かせて語る錠前さん

 

……仕方ないな、それじゃあお望み通り……

 

 

 

錠前さん、こっち向いてください

 

「……何だ───」

 

ていっ

 

「───っ!?」

 

 

 

顔を上げた瞬間、額にデコピンを食らわせる

 

 

「……いきなり何をするんだ」

 

 

「……は?」

 

罰、与えました

 

「………酒泉、私は真面目に───」

 

それと……一つお願いがあるんですけど、いいですか?

 

「……何だ?」

 

これからも俺のことを護ってほしいです

 

「……え?」

 

あれ?特に難しいことを言ったつもりはないんですけど……

 

「……良いのか?」

 

一々あんな面倒な事で悩まれるぐらいなら俺が自分から頼みますよ………また変なこと言い出されても困るし

 

「すまない……お前には救われてばかりだな」

 

 

再び顔を伏せる錠前さん

 

とりあえず解決したからこれで良しとしよう

 

………そういえば、小説だのタイトル詐欺だの、一体何だったんです?

 

「………分からない、何故か頭の中に浮かんできたんだ」

 

はぁ、そうですか……まあ、とにかく話は終わり────

 

 

 

 

「……話は戻るが、この銃を使って私の身体に傷を付けてくれ」

 

 

 

何で戻したんだよ、そこは大人しく帰れよ

今日の錠前さんマジでおかしいぞ?変なもんでも食ったのか?

つーか今納得した雰囲気出してただろうが、なのにどうして……

 

 

………錠前さん、もしかして他に目的があるのか?

 

「………私はお前を護ると誓った」

 

はい、それはもう何度も聞いてます

 

「つまりお前と私は主従関係にある……とも取れる訳だ」

 

ごめんそれは初耳

 

「それなら一目見ただけでも明確に主従関係だと分かる様な印が必要だろう」

 

そうはならんやろ

 

「だから私にもお前と同じ数だけ傷を付けてくれ」

 

 

そう言って無理矢理銃を渡そうとしてくるが、意地でも受け取るつもりはない

 

 

「頼む、酒泉………明確な印が欲しいんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………へえ?面白そうな事言ってるね、リーダー」

 

瞬間、身体が固まる

 

 

「ミ、ミサキ!?何故ここに……」

 

「あまりにも帰ってくるのが遅かったから何してるのかと思えば………これはどういうつもりなの?」

 

「あっ、私達も居ます……えへへ」

 

「久しぶり、酒泉」

 

 

続いて槌永さんと秤さんも後ろからヒョコッと姿を現す

 

……良かった、錠前さんの回収に来てくれたんだな

 

 

「勝手に道具になられても困るんだけど?」

 

「……私はただ酒泉の盾になろうとしているだけだ」

 

 

……回収しに来てくれたん……だよな?

 

 

「ふふっ……大人気だね、酒泉」

 

秤さんも止めてくださいよ……

 

「あっ、涼しいです……」

 

お前は何でいつの間に玄関に入ってるんだよ

 

 

「それならその役目も私が引き受けるから、サオリ姉さんは余計なことしないで」

 

「いや、私が引き受ける。私の身体はアリウススクワッドの中でも一番頑丈だからな……それぐらいしか取り柄のないこの身体でも、酒泉の役に立てるのならば……」

 

「……酒泉の道具は私だけだから」

 

すげー物騒な話してるじゃん、もう全員連れて帰れよ、トリニティの監視係は何して………あいつら陰でコソコソと隠れてやがるっ!?職務放棄してんじゃねえぞ!?

 

「また見なかった事にするんですか!?そろそろクビになりますよ!?」

「バレなければ問題ない」

 

俺がチクるぞこの野郎

 

 

「サっちゃんも回りくどいことするよね、そんなに繋がってる証拠が欲しいなら簡単な方法があるのに」

 

 

俺に微笑みながらそう言ってくる秤さん……え?簡単な方法?

 

 

「酒泉、ちょっとしゃがんで」

 

 

肩を掴まれて無理矢理しゃがませられる、そして次の瞬間────

 

 

 

「んっ……」

 

 

 

────首にキスされた………は?

 

「ふふっ……これで繋がったね?」

 

 

頬を染めながら耳元で囁かれる

 

………やっぱ駄目だ、この人に勝てる気がしない

 

 

 

「エアコンが直接効いてる部屋よりも廊下の方が涼しいの、一体どうしてなんでしょうかねぇ……」

 

ああ、うん……槌永さんは一生そのままでいてくれ

 

「え?一生住んで良いんですか!?」

 

ちげーよ何でそうなるんだよ、頼むから全員大人しくしてくr「……これはどういう事?」

 

 

……あっ、空崎さ─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後酒泉の家の屋根が消滅した、洗濯物干し放題だね

 

 

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