「一つ目の質問、どうやったら子供ができるの?」
皆さん今までありがとうございました、このコーナーは今日で打ち切りです
「まだ初日だよ?」
初日からぶっ飛んだ質問するからだよっ!?
「そんな文句言われても……私はただ、質問箱に入ってた内容を読み上げてるだけだし……」
……ちなみにラジオネームみたいなのは?
「〝ロイヤルブラッド〟さんから」
おう、よく知らねえ面できたな?
「それで?子供ってどうやって作るの?」
え、えぇ……?それ、言わなきゃ駄目……?
「うん、画面の前のお子さん達も気になってるかもしれないし……ね?」
画面の前ってなんだよ……………本当に言わなきゃ駄目?別の質問とかさ……
「駄目だよ、選ばれた質問はちゃんと全部答えないと」
……えっと……男の人のアレと……女の人の……あの、その……
「〝あの〟とか〝その〟だけじゃ伝わらないよ?ちゃんとハッキリ言わないと……ね?」
………コ、コウノトリ!
「……?」
コウノトリが……運んできます……!
「うんうん、それで?」
えっ……?
「その〝運ぶ為の子供〟はどうやって作るのかな?」
えっ!?いや、あの………
「……そっか?酒泉は知らないんだ?子供の作り方」
は、はい!分かりません!だからこの話はここで終わり!
「じゃあ、私が教えてあげよっか?」
………はい?
「子供の作り方……一緒に勉強しよ?」
あの、待ってください、なんか顔が赤────
あ、危なかった……!戒野さんが助けてくれなかったら間違いなく放送事故になっていた……!
「……ミサキの意地悪」
いや、止めに入るのは当然だろ!?からかうにしても限度ってのがあるだろ!?
「………まあいいや、次の質問に入るよ?」
まだやるの……?
「ラジオネーム〝完全記憶少女〟さんから………『酒泉君と先生の関係について教えてください』だって」
おっ?今度は普通の質問だな………
俺と先生の関係かぁ……うーん……まあ、重大な秘密を共有する者同士?
「それって……アレ(未来)のこと?」
ああ、アレ(未来)のことだ
「そうだよね……他の人達には言えないような関係だもんね、二人は」
そう簡単にバラす訳にはいかないからな……受け入れられずに混乱する人達も出てくるかもしれないしな(未来の惨状を聞いて)
「でも、二人だけの秘密なんて………ちょっと妬けちゃうな」
悪いな、これに関しては先生と二人で相談してからどこまで皆に話すか決めたいんだ
「そっか………あれ?メールが一通届いてる」
ん?なんて書いてあるんだ?
「ラジオネーム〝算術少女〟さんから………〝お幸せに〟だって」
………なんのことだ?
「さあ……?」
「続いての質問はラジオネーム〝バッドウィッチ〟さんから………これは飛ばしていいかな」
何でだよ……読んであげろよ……
「……じゃあ、読むよ?」
おう!
「『金輪際一生絶対永遠に誰とも付き合えないであろう究極の非リア充の酒泉君はどんな女の子がタイプなのかな?あんまり興味無いけどラジオの話題作りの為に聞いといてあげるね☆』だって」
誰かは知らんが頭の片隅にゴリラの顔が思い浮かんだわ
「……それで?酒泉はどんな女の子がタイプなの?」
えぇ……これもあんま答えたくないんですけど……
「質問コーナーなので拒否権はありません」
何その質問コーナー……ここに各学園のトップ呼んだら極秘情報探り放題じゃん
「誤魔化さないで、早く答えて」
は、秤さん?なんか目が怖いぞ?
「いいから」
……えっと……まずは……………?
「……どうしたの?」
いや、俺って具体的にどんな容姿の人が好きなんだろうと思って………
「……そこから?」
背が大きいとか小さいとか、その辺の大雑把な好みは答えた事があるけど………自分からどんなタイプが好きなのか言うとなると………あんま思い浮かばんな
「じゃあ二択ずつ出すね………自分より背が高い方と小さい方、どっちが好き?」
その質問の仕方、コミケ本晒された時にトラウマになってんすけど………じゃあ、小さい方で
「次は………髪は長い方?短い方?」
うーん……長い方で
「お姫様と魔女、どっちが好き?」
え?なんだその質問?
「なんとなく」
んー……お姫さま、かなぁ……?
「ふふっ……相思相愛だね」
誰とだよ……
「次の質問は………『大事な道具の管理が疎かな男はどう思いますか』だって」
お?愚痴か?そういう普通の質問を待ってたんだよ
「ラジオネームは〝貴方の道具〟さん………ちょっと待ってて、酒泉。モモトークしてくるから」
え?今行くの?秤さん?………おーい?
……本当に行っちゃった……しゃーない、軽く答えとくか
俺個人としては………大事な物の管理すらしっかりできないような奴はだらしないと思ってます
そういう奴に限って〝ここに置いておけば大丈夫やろ!〟みたいな感じで余裕ぶっこいてるんだよなぁ………んで、失くしてやっと自分の愚かさに気づくんですよ
そんな大事なら日頃からしっかり見て触って確認しとけっての……
「待たせてごめんね………次の質問に行くよ、ラジオネーム〝セクシーフォックス〟さんから」
どうぞー
「『最近、私と同じ共通点を持つ少年のことが気になって何度かお茶会に誘っているのだが、一向に此方の思いに気づく気配がないし、それどころか他の女性に対しても似たような対応をする………同じ男性としてのアドバイスを君から貰いたい』……だって」
ああー……自分がモテてることに気づいていないハーレム主人公気取りの鈍感クソヤロウか、そんな奴は縄で縛って本人が折れるまで思いを囁き続けたらいいんじゃね?
「随分貶すね………解決法が力業すぎない?」
クソボケ野郎に遠慮なんか必要ないんだよ
「……夜道に気を付けてね?」
……?
「ラジオネーム〝錠m〟……あまりこういうのに慣れてない人なのかな、本名っぽかったから控えておくね」
了解っす
「『欲しい物は?してほしいことは?何か困っていることは?』だって」
……え?それだけ?
「うん、それだけ」
………それって質問……か?
「一応……?」
………してほしいことも困っていることも無いな、欲しい物は……うーん………うん!無いな!
「……だって、ドンマイ」
めっちゃ馴れ馴れしい返事するな
「うん、だって仲良いもん」
……?
「続いては〝伝説の勇者Lv99〟さんから……待って、この子一人称が自分の名前っぽい」
じゃあ読み上げる訳にはいかないな……
「だから大雑把に読み上げるね……『酒泉を一生自分の隣に置きたいです、どうしたらいいですか?』だって」
それは……物理的に置くってことか?それとも告白?
「…………………私は前者だと思うな」
うーん………だとしたら無理だな、俺には俺の生活があるし
「……うん、それでいいよ」
「次は〝伝説の魔王Lv99〟さんから、なんかさっきのと似てる名前だね………『自分から女性にちょっかいを掛けておきながら、飽きたらすぐに目移りしてしまうような男をどう思いますか』だって」
なんだその最低な屑は………本気でぶん殴った方がいいんじゃね?
「また力業……そんな事ばかり言って大丈夫なの?後悔するかもよ?」
そんな最低な野郎、一度痛い目をみないと一生性格直りませんよ
それからじっくり時間を掛けて縛り付けてやればいいんですよ
「………そうだね、私もそろそろ本気でいこうかな?」
「本日最後の質問だね」
おっ?もう終わりですか?
「うん、本当はもっといっぱい質問が来てたけど………あまりにも多かったから一部を厳選したんだ」
最初の質問に関しては間違いなく司会者権限で選びましたよね?
「……ラジオネーム〝イシュボ〟さんから」
誤魔化すな───!!
「『酒泉君は風紀委員会に所属しているらしいですが、その組織内で好きな人はいますか?』だって」
好きな人?うーん……まあ、皆好きかなぁ……
同学年の一人はよく俺の怪我の手当てをしてくれるし、一年上の先輩とはよく背中合わせで一緒に戦うし
三年の行政官は口では厳しく言ってもなんだかんだで俺の心配をしてくれるし、委員長はかっこよくて強くて頼りになって…………「今日はこれまで、じゃあね」……えっ?いきなり終わるんですか?まだ話してる途中────ちょっ……なんで怒ってるんですか?秤さん?……秤さん!?待って!まだこの会場の片付けが……!
………そもそもこのラジオ、どこに繋がってるんだ?