某コミケ会場内
ヒナ「……アコ、今年も参加してたのね」
アコ「違うんです委員長聞いてください、今回私はただの売り子として……」
ヒナ「貴女しかいないのに売り子も何もないでしょう」
アコ「うっ……」
ヒナ「……まあ、別に参加してること自体は構わないけど……でも、この本は何?」
アコ「……」
ヒナ「この〝アコ×欠損酒泉共依存イチャラブ本〟って……なに?」
アコ「…………その、謎の電波を感じて…………」
ヒナ「…………」
アコ「で、ですが私以外の方々の作品も大概ですからね!?」
ミカ「酒泉総受けティーパーティー逆レ本ありまーす!」
セイア「去年の〝無音恥態〟もあるぞー」
ナギサ「新刊五百円です……はい、ありがとうございます。せっかくですしこの〝ナギ酒ヤンデレルート突入IFエ駄死本〟もいかがですか?」
サオリ「売り子としてバイトすることになった錠前サオリだ、よろしく頼む。それとこの〝サッちゃんの贖罪ックス〟もよろしく頼む」
ミサキ「酒泉の微リョナ本もあるよ」
ヒヨリ「酒泉さんが首絞められたり沢山辛いことされちゃうんですよね……うぅ……」
アツコ「今ならセットで八百円だよ」
ノア「新刊残り僅かでーす!」
ユウカ「にょた先×酒泉の逆レ本でーす!女装アイドル男先生と酒泉君の純愛物もありまーす!」
ノア「はい?通販ですか?一応スイカブックスの方で予定していますが……あ、新刊一冊?ありがとうございます!」
トキ「〝アバンでギャルドな一日〟もうすぐ完売です」
リオ「今年も新刊の売れ行きは好調ね」
トキ「旧刊のショタ川本の方は一瞬で売り切れましたね」
カズサ「あ、どもども……〝酒泉、今週もお突かれ様♡〟一冊ね、まいどー」
カヨコ「元カノ復縁ドロドロエ駄死本置いてるよー」
キキョウ「〝隣の反吐ろ〟は今年は電子版は出さないつもりだからそこだけ注意してね」
ワカモ「今年の新刊は〝厄災狐の♂ダイナマイトブースト♀〟です♡もちろんワカ×酒の純愛本です♡」
カイ「薬漬け酒泉の言いなり屈服本、残り一冊だよー」
アキラ「〝怪盗は大切な物を盗みました、それは彼の貞操です♡〟ももうすぐ売り切れです……ふふっ♡」
クロコ「ん……バッドエンド組の退廃ックス本、中々人気だね」
プラナ《去年の二倍の速度で売れてますね》
クロコ「TSプレナパテスも交えた私達の酒泉逆レ本、やっぱり書いて正解だった」
女先生「酒泉とのエロ無し新婚旅行イラスト集はいかがですかー、もちろんエロあり本もありまーす」
女先生「教師×生徒の禁断の恋愛物〝酒は飲んでも飲まれるな〟もうすぐ完売でーす」
黒服「すみません、黒×先本は置いてますか?」
女先生「帰れ」
ユメ「アビドス組総攻め逆レ本まもなく完売でーす!早く買わないと酒泉君のあんな姿やこんな姿が見られなくなっちゃうよー!」
ホシノ「〝暁のホルスタイン〟ももうすぐ売り切れでーす」
ユメ「今なら牛柄ビキニのホシノちゃんが見られまーs……いったぁ!?」
ホシノ「余計なこと言ってないでさっさと売り捌いてくださいよ、先輩」
ユメ「ひぃん……」
ウタハ「酒泉のエロトラップダンジョン本だよー」
ヒビキ「今回は機械姦がメイン……」
コトリ「説明しましょう!今回の内容はまず酒泉さんがミレニアムの廃墟の探索中に未知の機械に巻き込まれた事が始まりで────」
ヒナ「……やっぱり他と比べてもアコのも十分業が深いと思う」
アコ「そんなぁ……」
ヒナ「この〝ヒナアコ本〟っていうのは……まあ……千歩譲って目を瞑ってあげるけど、酒泉本に関しては本人の許可がないと許さないから」
アコ「あ、許可なら貰ってますよ?」
ヒナ「……え?」
アコ「ここらのサークルの人達は全員本人から許諾を頂いてますからね」
ヒナ「……嘘、酒泉本人が?」
アコ「毎年毎年色んな人から〝今年もネタにしていいか〟って聞かれるもんですからもう本人も自棄になったみたいですね」
ヒナ「……私の許可なく……!」
アコ「さっき酒泉本人の許可がどうとか言ってませんでした!?」
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コスプレエリア
「見て!あれってアリウス酒泉のコスプレじゃない!?」
「ほんとだ!ちゃんと片目閉じてるし!」
「お、元カレ酒泉いんじゃん」
「今年も元カノカヨコのレイヤーさんと一緒に参加してるね」
「最終編の折川酒泉のコスプレいるんだけど!」
「両目の血も再現してんじゃん!」
「シュセンサクサクだ!」
「かわいい~!」
アコ「今年も賑わってますね」
ヒナ「……抜けてきちゃってよかったの?」
アコ「まあ、既に完売してますし……」
ヒナ(結構人気な絵師なんだ……)
アコ「ところで委員長、今は何処に向かっているのですか?」
ヒナ「実は……今回のコミケに酒泉本人が参加するって噂を聞いて……」
アコ「酒泉本人が……ですか?まさか彼に限って自分のエ駄死本だらけの会場に足を運ぶなんて事は考えにくいと思うのですが…………ん?」
ヒナ「どうしたの?」
アコ「委員長、私の見間違いならいいんですけど……あれって……」
ヒナ「あれ?どれの事────」
チナツ「あ、あの……去年のチナ酒の混浴本ってまだありますか……?」
イオリ「その……新刊のイオ酒の夫婦本も欲しいんだけど……」
「両冊ともギリ残ってますよー」
イオリ「ほ、本当か!?なら一冊買わせてくれ!」
チナツ「私、私もお願いします!」
「どうぞー五百円でーす」
イオリ「や、やった!実物買えた!」
チナツ「これがコミケの本……は、初めて購入しました……!」
ヒナ「……」
アコ「……」
ヒナ「……行ってみよっか」
アコ「はい」
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また戻って会場内
ヒナ「まさか二人も酒泉の噂を聞いてここまで来てたなんて……」
イオリ「わ、私は酒泉が規則違反な事をしでかさないか監視しにきただけであって……」
チナツ「わ、私も同じく……」
アコ「二人ともガッツリ本買ってる癖に何を今更言い訳してるんですか」
イオリ「そういうアコちゃんはガッツリ本まで描いてたじゃん!」
チナツ「しかも自分とのカップリングでしたね」
アコ「は、はあ!?あれは一部で需要があると耳にしたから売り上げの為に仕方なく描いただけですが!?別に私にそういう気があるとかそんな事ではなくてですね────」
ヒナ「……いた」
アコ「────え?」
ヒナ「酒泉を見つけたわ」
イオリ「一体どこに……あ、ほんとだ!」
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酒泉「すいません、新刊一冊ください」
「はーい、新刊ですねー」
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チナツ「何か購入してますね」
ヒナ(酒泉……一体誰の本を……もしかして私以外の女の子の────)
「ヒナちゃん本五百円でーす」
ヒナ「……え?」
アコ「い、今委員長の名前出しませんでしたか!?」
チナツ「これは少々……驚愕といいますか……」
イオリ「……散々推しだのなんだの言っておきながら結局そういう感情あるんじゃん…………嘘つき」
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酒泉「それとこっちの本も……」
「はい、イオリ本ですねー」
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イオリ「……えっ!?わ、私も!?」
アコ「委員長じゃ飽きたらずイオリまで!?」
ヒナ「……私だけじゃないんだ」
チナツ「…………お二人とも良かったですね」
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酒泉「あと……火宮さんの旅行本を……」
「まいどー」
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チナツ「………………」グッ!
イオリ「チナツが無言でガッツポーズしてる……」
ヒナ「……浮気者」
アコ「この流れでいくと恐らく次は……」
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「ついでにこのアコ本もいかがですかー?」
酒泉「あ、それは大丈夫です」
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アコ「裏切り者ぉ!!!」
イオリ「アコちゃん落ち着いて!」
チナツ「会場で暴れるのはまずいですよ!」
ヒナ「アコ……その……元気出して────」
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酒泉「その天雨さん本は去年買いましたんで……」
「あ、去年も来てくれてたんですねー」
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アコ「………………へ、へー???まあ別にそんな情報を知ったところで嬉しくもなんともありませんが」
ヒナ「最低よ、アコ」
イオリ「アコちゃんさいてー」
チナツ「失望しました行政官」
アコ「どうしてこんなボロクソに言われるんですか!?」
ヒナ「……待って、酒泉がまだ何か買おうとして────」
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酒泉「えーっと……最後にこの風紀委員会ハーレム本を一冊……」
「はい、千円でーす」
酒泉「どもども」
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ヒナ「……」
イオリ「……」
チナツ「……」
アコ「……」
ヒナ「みんな、行くわよ」
「「「了解」」」
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酒泉「ふー……さて、クラスメイトに頼まれてた分はこれで買い終わったし、そろそろコスプレエリアの方に行こっかな」
酒泉「にしてもウチの風紀委員って結構人気あるよな……まあ、皆美人だと当然っちゃ当然か」
酒泉「……ん?なんか背後から気配が……あら?」
ヒナ・チナツ・イオリ・アコ「…………」
酒泉「うおっ!?び、びっくりしたぁ……なんだ、お揃いじゃないっすか!まさか皆さんも本を買いに?」
ヒナ「……」
酒泉「いやー意外っすねー、まさか皆もこういうイベントに興味があったとは!」
チナツ「……」
酒泉「にしても水臭いなー、俺に言えば案内とかしてあげたのに!……あ、それかアレっすかね?女子だけ水入らず的な?」
イオリ「……」
酒泉「……えーっと……?」
アコ「……」
酒泉「あのー……皆さん何か言ってくれると……嬉しいんすけど……」
ヒナ「酒泉、行くわよ」
酒泉「へ?行くって何処に……ちょっ、引っ張らないでくださいよーまだ買い物終わってな────」
ヒナ「そんなの後回しよ、今はそれよりも優先するべき事があるでしょう?」
酒泉「……は、はい?」
ヒナ「それにしても驚いたわ、まさか酒泉が私達にそんな感情を持っていたなんて……まあ、悪い気はしないしむしろ嬉しいけど」
イオリ「わ、わたしは別に嬉しいとは思わないけどさ!?でも、酒泉がそういうのを求めてるんだったら……その、他の人と風紀を乱さない為に仕方なく許してあげなくもないけど……ほ、ほんとうは静かな場所で二人っきりがよかったけど」
アコ「待ってください委員長、私の予測が正しければ酒泉は間違いなく情けないDT野郎です、つまり経験皆無の下手くそです。まず間違いなく委員長に苦しい思いをさせてしまうでしょうし先ずは私で慣らしてから……」
イオリ「……だったら別にアコちゃんからじゃなくてもいいじゃん、本当は自分がやりたいだけなんでしょ?」
アコ「はあ!?変な言い掛かりはやめてもらえます!?」
ヒナ「二人とも喧嘩しないで、ここは委員長として責任を持って私が……」
ギャーギャーワーワーキーキーヒースイフードボーザバビュードゴーン
酒泉「な、なんだなんだ!?よく分かんないすけど喧嘩はやめましょうよ!?ラブアンドピース!平和が一番!悪魔の科学者もそう言ってますって!」
チナツ「もう、皆さんってば……その、仕方ないですし私達だけ先に抜け出してしまいましょうか……?」
酒泉「うぇ?抜け出す?」
チナツ「そ、その……お手柔らかに……お願いします……ね?」
酒泉「待ってください、さっきから皆何の話を────」
ヒナ「そうはいかないわよ、チナツ」
アコ「やはりそう来ましたか!私は前々から貴女が一番卑しいと思ってたんですよ!」
イオリ「抜け駆けなんてズルいぞ!」
チナツ「……あのまま喧嘩しててもよかったんですよ?」
酒泉「はー待て待てなーんもわかんねえじゃん、頼むぜ風紀委員……抜け駆けだのDT野郎だのさっきから何の話をしてるんです?」
ヒナ「それはついて来れば分かるわよ……ほら、早く行きましょう」
酒泉「はぁ……(とりあえず従うか……本当はレイヤーさん見たかったけど)」
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なんか全体的にピンクでとってもキラキラしてるお城みたいなホテル前
酒泉「えっ」
ヒナ「……///」
アコ「……///」
イオリ「……///」
チナツ「……///」
酒泉「………………えっ」
キヴォトスコソコソ噂話
・酒泉君におつかいを頼んだクラスメイトは本当は酒泉君の裸の方が目当てだった……が、酒泉メインの本を買うと露骨になってしまうので仕方なく酒泉も一緒に写っているであろうCP本を選んだ
はい、というわけで明日のコミケでもしかしたらすれ違うかもしれない先生の皆さん、互いに戦果をあげられるように頑張りましょう