〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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???「先生、ちょっとお話しよっ」

 

 

 

「残念だったなぁ!?また俺だよぉ!」

 

「聖園さん?杏山さん?尾刃さん?誰それ?俺☆酒泉!鈍いなぁ!?俺がこれからのショート担当だよぉ!」

 

「朝から美少女と会話できるかと思いきやむさ苦しい野郎の顔面を見せつけられる事になる、悔しいでしょうねぇ……俺のファンサービスを受け取れぇ!!!」

 

〝よく来てくれたね、素直に嬉しいよ〟

 

 

「……なんか思ってた反応と違うんすけど……まあいいや」

 

「じゃあ早速……新年明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」

 

「ん?ほら、モモトークでは送ったけど直接言うのは初めてでしょう?だから一応……ね?」

 

「いやーそれにしても去年は色んなことがありましたねー……調印式の件に天童さんの件、カイザーが裏切ったり空が赤くなったり……まあ、全部無事に終えて今年を乗り切れたんでオッケーってことで!」

 

「そうだ、先生は元日は何して過ごし……ああいや、やっぱいいです、大体分かったんで」

 

 

〝まだ何も言ってないよ!?〟

 

 

「デスクに置かれたその山積みの書類見れば仕事浸けだったって一発で分かりますよ……後で手伝いますから」

 

 

〝うぅ……ごめん……ありがとう……〟

 

 

「謝罪はいらないんで礼だけ受け取っておきます……さて、暗い話題もここまでにして……じゃーん、これなーんだ」

 

 

〝その紙袋は……まさか……〟

 

 

「そう!買ってきちゃいました福袋!しかも色んな種類のやつ!フィギュア&ぬいぐるみ福袋にゲーム福袋!そして特撮福袋まで!」

 

 

〝いいなぁ……私は買いにいく暇もなかったから……〟

 

 

「先生、先生」

 

 

〝ん?〟

 

 

「特撮福袋だけですが……ありますよ、先生の分も」コショコショ

 

 

〝酒泉……!〟

 

 

「じゃあ早速開封していきましょっか!特撮は最後に残しておいて、まずは……ゲーム福袋から!」

 

「第一打ぁ!……お?これは〝梨太郎電鉄〟じゃないっすか、言わずと知れた友情崩壊ゲーですね」

 

「第二打ぁ!……おお!?〝ハイパーヒーロー戦記〟!?歴代のマスクヒーロー達が集結するお祭りゲーかぁ!個人的にはかなり当たりっすね!」

 

「第三打ぁ!うーん……〝人間を追い出せ!どうぶつだけの森〟かぁ……このゲーム田舎の村八分描写がリアルすぎてあんま良い評判聞かないんだよなー」

 

「第四打ぁ!おっ……〝乱戦カグヤ〟だ、相変わらず胸デカい子ばっかっすね……シロコさんとプラナがいる時は遊べないな」

 

 

〝何か言った?〟

 

 

「い、いや?別に?それより次で最後ですよ最後!じゃあ、勢いよく……グォレンダァ!!!」

 

「…………」スッ

 

 

〝酒泉?なんで無言で戻したの?〟

 

 

「……なにも!!!な゛かった……!!!」

 

 

〝……ちょっと見せて────あ〟

 

 

「…………」

 

 

〝し、四八(仮)……〟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ気を取り直して次行きましょうか!次はフィギュア&ぬいぐるみ福袋から!さーて、何が出るかなー……おっ!マスクヒーローティクーンのブジンサーベルフォームじゃん!やっぱかっけーなー」

 

「次は……ん?なんかモフモフして……おお!スカルマンだ!相変わらず可愛いなぁ!」

 

 

〝(可愛い系のも好きなんだ……なんか意外……)〟

 

 

「ん?またモフモフしたのが……あー、ペロロかぁ……」

 

 

〝露骨にテンション下がったね……〟

 

 

「いや、多分コイツも見方によっちゃ可愛い枠に入れるんですよ。ただ……その……顔がね……」

 

「遊園地の着ぐるみとかでペロロがぽよんぽよん跳ねてるの見た時は普通に可愛いと思ったんだけどなぁ……ほんとに惜しいですよねコイツ」

 

「さーて、つぎつぎー……お?これはウェーブキャットの枕か?首の巻くタイプのやつか、普通に良いもん貰ったな」

 

「ん?……はあ!?ゲヘナバカマコトのフィギュア!?アイツこんなの出してたのか……まあ、これは多分他のぬいぐるみやフィギュアと違って在庫処分で適当に詰められただけだろ」

 

「最後は……おお!またスカルマンが来てくれたか!どうやら〝切り札〟は常に俺のとこに来るようだぜ……いや、名前的にはジョーカーじゃなくてスカルか……」

 

「しかし困った、また部屋の中にモフモフが増えてしまった……ふふふ……白洲さんに自慢しなければ……」

 

 

〝(小さくてモフモフしたものを好む、と。もしかして酒泉にとってはヒナもスカルマンとかと同じ枠なんじゃ……だとしたら相当不憫な事に────いや、止そう。私の勝手な推測でヒナを悲しませたくない)〟

 

「あーここにシマエナガ君もいたらなー、パーフェクト癒しゾーンが完成するんだけどなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ最後は……一緒に開けちゃいます!?特撮福袋!」

 

〝そうだね!早速開けてこう!〟

 

「せーの……ほい!」

 

〝さて、私の方は……えぇ!?超合金カイテンロボ!?これ普通に数万とかするやつじゃない!?〟

 

「……」

 

〝こっちは……マスクヒーローハッチャードのプレミアム版ベルト!?しかもカードもプレミアム仕様だ!?〟

 

「…………」

 

〝うおおおおおっ!?一瞬で予約が埋まったって噂のキングオウサマジャーのゼロカリバーまで!?凄いよこの福袋!酒泉、本当にありがと……う?〟

 

「…………」

 

〝えっと……酒泉?どうしたの?福袋の中をジッと見つめて……〟

 

「……先生、これ……知ってます?」

 

〝どれどれ…………え゛っ〟

 

「これ、全部〝マスクヒーローグッズ〟じゃなくて〝マヌクヒーローグッズ〟です」

 

〝マヌクヒーローって……あの悪質な中華トイの?変身アイテムの変身音が最強形態のアイテム含めて全部《キウイフォーム》になってるあの?〟

 

「はい、どこを押してもキウイフォームの変身音にしかならないあれです……じゃあまずは〝マスクヒーローガイン〟が変身する基本形態の〝みかんフォーム〟のアイテムから使いますね」

 

「まずこの変身アイテムの〝みかんキー〟をベルトにセットしてっと……」

 

《キウイ!!!》

 

「ほら早速キウイって鳴りましたよ、もうみかんじゃないじゃないですか……そして変身ボタンを押すと────」

 

 

《バトルスタート!YOU LOSE……》

 

 

「なんか負けたんですけど」

 

〝……で、でも他のはまともかもしれないから!〟

 

 

「じゃあ次は主人公が強化形態に変身する為のアイテムである〝ジンジャーレモンキー〟をセットして……」

 

《キウイ!》

 

 

「……」

 

〝……〟

 

 

《バトルスタート!YOU LOSE……》

 

 

「……次は中間形態の〝カチアゲキー〟を……」

 

 

《キウイ!!》

 

 

「……変身」

 

 

「 バトルスタート!!YOU LOSE……」

 

 

「……最後はこの〝キワメフォーム〟の……」

 

 

《キウイ!!!》

 

 

「…………」

 

 

《バトルスt────》

 

 

ブチッ!!!

 

 

 

「まあ大体こんな感じっすね」

 

〝無理やり外した……〟

 

「………」

 

〝えっと……福袋、交換する……?〟

 

「いえ、それは先生へのお年玉として買ってきたんで…………はぁ」

 

〝凄い落ち込んでる……〟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても福袋開封楽しかったですねー!」

 

〝う、うん……(記憶から消そうとしてる……?)〟

 

「この後はどうします?俺は家に帰ってシロコさんと一緒に餅をつく予定ですけど先生も来ます?プラナも久しぶりにアロナさんに会わせてあげたいですし」

 

「あ、さっきも言いましたけど仕事なら後で手伝うんで〝忙しいから遠慮するよ〟とかは無しですよ……アンタ正月まともに休んでないでしょ」

 

「生徒がここまで譲歩してるんですよ?まさか断ったりしませんよねぇ?」

 

〝……そうだね、じゃあ折角だからお邪魔させてもらおうかな?〟

 

「よし!そうと決まれば早速家に……あ、でもその前にちょっとスーパー寄って甘酒買ってきていいですか?」

 

「甘酒飲むの?私の分も欲しいな☆」

 

「アンタは自分で買えよ、厚かまし……ん?ちょっと待って?今の声ってまさか────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人のコーナー奪っておいて先生と二人きりで会話なんて良いご身分だね!酒泉君☆」

 

「げぇ!?聖園さん!?」

 

「あははっ!何その反応?折られたいの?」

 

〝ミ、ミカ……〟

 

「あ、先生こんにちはー、それとあけおめ☆」

 

〝う、うん……あけましておめでとう……〟

 

「さて、挨拶も済んだことだし……酒泉君?これはどういう事かなぁ?なんで私の枠を酒泉君が勝手に奪ってるの?」

 

「ち、違うんすよ!俺は先生が仕事漬けの正月を送ってるって聞いたからちょっと差し入れをしにきただけで……!」

 

「それだけの割には長々とお話してたっぽいけど?私とはお話しようとしてくれない癖に────」

 

「分かってる!アンタが先生と話したがってたってのは理解してる!それは悪いと思ってるよ!」

 

「……え?」

 

〝あーいや、酒泉……それはちょっと違────〟

 

「餅つきが終わったらすぐ別れるから!だからその後で二人きりになるなりお喋りするなり好きなようにし────」

 

「……ふーん、そっかー……酒泉君はそういう捉え方しちゃうんだー」

 

「み、聖園さん……?」

 

「先生、悪いけど先に酒泉君のお家に向かっててくれる?私はちょっと酒泉君と〝おはなし〟してから行くから」

 

〝あ、うん……わかった……〟

 

「いや、そもそもアンタは誘ってな────ニャメロン!?俺を何処に連れていくつもりだ!?離せぇ!」

 

「あっははは!心配しないで?ちゃんと二人きりでお話できる場所にするからさ☆」

 

「嫌だあああああ!俺は帰らなくちゃいけないんだあああああ!!!」

 

「むりむりー☆」

 

「俺はただ……幸せに餅つきを……!」

 

 

 

 

ズルズルズルズル

 

ヤメロォ!!!ヒキズルナァ!!!

 

ズルズルズルズル

 

カミノゴゼンダゾオオオオ!!!ヒレフセエエエエエエエ!!!

 

ウルサイ

 

ゴメンナサイ…

 

 

 

 

〝……〟スッ

 

 

 

 

《YOU LOSE……》

 

 

 

 




中華トイのくだりが気になった方はカマンライパーで検索してみてください、面白いものが見られますよ
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