・天雨アコの場合
「今日は珍しく暇っすね」
「先程まで戦車三台で暴れまわってた不良達を制圧してからそれを言えるあたり貴方も相当ゲヘナに毒されてきましたね」
「なんか面白い話してくださいよー」
「なんですかその無茶振りは……あ、そういえば」
「お?面白い事でも?」
「この間視察も兼ねて一般公開されたトリニティのビーチに行ってみたんですよ、そしたら羽川ハスミがとんでもなく痴女みたいな水着で歩いていたんですよ!」
「…………」
「あんな露出した格好で出歩くなんて恥ずかしくないんですかねぇ?それとも正実の生徒達は皆日頃からあの姿に疑問を抱かないような格好をしているとか……うふふふふ!」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・調月リオの場合
「あれ?調月さん、このロボットってなんですか?」
「それはケイの新たな戦闘用ボディよ、あの子が〝王女を守れる力が欲しい〟と頼んできたから開発してみたの……贖罪の意も込めて」
「へ、へー……このアバンギャルド君みたいな見た目のロボットを?」
「そうよ、何故か気に召さなかったけれど」
「……」
「この完璧なフォルムのロボットの何が気に入らなかったのかしら……この〝つよつよどすこいアバンギャルド君〟には四股を踏むだけで敵を衝撃波で吹き飛ばす機能が備わっているのに」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・百合園セイアの場合
「……なんか、百合園さんをデパートで見掛けるなんて新鮮ですね」
「お嬢様校の生徒だからといって高い買い物ばかりしている訳ではないさ、ずっと付き人を従えている訳でもないからね」
「へー、今日は何を買いにきたんですか?……あっ!?さてはこのデパートに出来たドーナツ屋のオープニングセール目当てで!?」
「それは君の目的だろう……私はただ服を買いにきただけだ、成長期が遅れて来たのか最近服がキツくてね」
「……成長期?」
「ああ、恥ずかしい話だが主に胸部がね」ドヤァ
(……俺の眼は細かい変化にも気づけるけど……)
「ふふん」ペターン
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
「今、何か失礼な事を考えなかったか?」
「キノセイデス」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・宇沢レイサの場合
「うぅ……ほ、本当にもうお化けは出てこないんですよね……?」
「大丈夫だって……多分」
「た、多分!?そんな不安になるようなこと言わないでくださいよ!?というかどうして酒泉さんは平然と────」
ウラメシヤー!
「きゃあああああああああああああっ!!!?」
ギャー!?
「あっ」
耳川酒泉「ほな……さよなら……」
「……はっ!?す、すみません酒泉さん!突然抱きついてしまって!」
(聞こえねえ)
「で、ですがこれはお化けに驚いてしまった訳ではなくてですね……お化け屋敷のスタッフさんの大声に驚いてしまっただけで……」
(聞こえねえ)
「まさか急にあんな近くで叫ばれるなんて……う、うっかり鼓膜が破れてしまうかと思いました!……な、なんちゃって……」
(聞こえねえ)
ヒョットシテソレハギャグデイッテルノカ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・羽沼マコトの場合
「貴様は相変わらず空崎ヒナの尻に敷かれているな、あんなお子様体型のどこがいいのやら……それともあれか?幼児性愛者か?キキキッ!」
「んな訳あるかぁ!俺はただ空崎さんから分泌されているヒナニウムに惹かれてるだけだぁ!」
「それはそれでおかしいだろう……全く、そんな妄想を本気で信じている様な男が風紀委員とは!ゲヘナも末だな!」
「……」ほわんほわんほわ~ん
『貴方はだんだん万魔殿に入りたくなーる……貴方はだんだん万魔殿に入りたくなーる……』
『……あの……何を?』
『ふふふ……どう?私の催眠術は……今にも心を奪われてしまいそうでしょう?』
「……」
「キキキキキッ!」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・羽川ハスミの場合
「んー、やっぱこの店のチョコミントパフェは絶品だなー♪」
ハァ…
ドウシタンスカ?ハスミセンパイ
「……ん?ちょっと離れた席から聞こえるこの声は……」
「実は最近またお腹が……その……」
「あー……リバったんすか?」
「はい……一体何が原因なのでしょうか……」
「お待たせしましたー!ジャンボビッグアルティメットパフェ2個でーす!」
「ありがとうございます……それで話の続きですが……」
「あ、いや、もう原因は分かったんでいいっす」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・小鳥遊ホシノの場合
「んー……」
「あ、起きた」
「……あれぇ?酒泉君?てことはここゲヘナ?」
「いや、普通にアビドスの教室っすよ」
「へー……あり?じゃあなんで酒泉君がここに居るの?」
「今日はシロコさんの外出許可が取れたんでアビドスに行くことに……っていうかシロコさんから事前に伝えられていた筈ですけど」
「あー……そだったそだった、おじさんうっかりしてたよー(平穏な1日になってほしいからって昨日のパトロール気合入れすぎたかな……)」
「もー、そんな寝てばっかだと牛になっちゃいますよ?」
「牛だけに〝もー〟って?だいじょぶだいじょぶ、寝る子は育つって言うでしょ?おじさんそれ目的で寝てるからさー」
「……そだ……つ?」
「セクシーおじさんでごめんねー?」
(……ひょっとしてそれはギャグで)
「何か言った?」
「急に暁のホルスにならないでください」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・美甘ネルの場合
「ん?お前ゲヘナのガキンチョじゃねえか!久しぶりだな!」
「久しぶり……って、ガキ扱いしないでくださいよ!そんなちっちゃくないんすから!」
「じゃあなんだ、噂通りロリコン扱いしてやった方がいいか?」
「……はっ!?ちょっ……それミレニアムにも広まってんすか!?」
「知る人ぞ知るって程度だけどな、モモイの奴が言いふらしてたぞ?」
「あ、あのガキ……!」
「ははっ、まあ誤解されんのも無理ねーよ。お前の知り合いちっこい奴ばっかだからなー」
「……ん?」
「まず風紀委員長だろ?それにゲーム開発部の奴等も───」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・剣先ツルギの場合
「……」
「……」
(電車で偶々隣になったけど……この人静かだな)
「……ケヒッ」
(と思ったら急に笑いだした……)
「……」
「……」
「……ふっ」
(な、なんだ急に?思い出し笑いか?)
「……最近」
(細菌!?)
「どうだ」
(……あっ、最近どうだってことか……)
「……」
「……」
「……」
「……」
「……え?もしかして俺に言ってます?」
「…………」
(無言で目を合わせてきた……こ、肯定って事でいいのか?)
「えっと……ぼ、ぼちぼちですかね……」
「そうか」
「……」
「……」
「……」
「お前は成長性がある」
「あ、ありがとうございます……?」
「……」
「……」
「……ケヒャヒャ」
(駄目だ何を言いたいのかわからん)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・先生の場合
「───んで、そしたら急に聖園さんが怒りだして……」
「はは……それは災難だったね」
「あの人ほんと意味分からんすよ!俺の事嫌いな癖に呼び出してくるし!その癖すぐ煽ったりキレたりしてきますし!」
「うんうん、相変わらず仲良さそうで安心したよ」
「全っっっっっ然仲良くなんかないです!むしろバッチバチですよ!」
「そう?少なくともミカの方は酒泉に会う度に楽しそうにしてると思うけど……」
「ないない!それだけは絶対無いです!そんな顔してるんならすぐこの〝眼〟で気付けますもん!」
「うーん……酒泉はちょっと鈍感なところがあるからね、勿論ミカの態度も問題だけど」
「鈍感?……俺が?」
「うん、もう少し女の子の気持ちを理解できるようになった方が将来の為かもね」
(ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか!?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・折川酒泉の場合
「あ、お久しぶりです早瀬さん」
「久しぶりね、酒泉君は今日当番でシャーレに?」
「はい、そういう早瀬さんは……」
「私は当番じゃないけど……その……先生が先週の土日も休めてないって話を聞いて……」
「あー、それで心配して様子を見にきたと……早瀬さんもなんですねー」
「ん?私〝も〟って事は……」
「他にも何人か先生に会いに来てるんですよ、全員オフィスの方にいますよ?」
「あー……そうだったのね」
「まったく、こんだけ沢山の生徒に心配されてるってのにあの人は自分に向けられてる矢印に気付かないんだから……早瀬さんも参っちまいますよねー」
「えっ」
「本当に鈍感なんすからあの人は……あ、引き留めちゃってすみませんでした。どうぞどうぞ先生に会いにいってください」
「そ、そうね……そうさせてもらうわ」
「そうだ、今から皆の分の飲み物給湯室から持ってくるんすけど早瀬さんはお茶とコーヒーどっちがいいですか?」
「え?私の分もいいの?」
「そりゃ客人ですからね、遠慮せず申し付けちゃってください」
「ありがと……じゃあ、私はコーヒーで」
「了解っす!じゃあ後で持っていくんで……他の通い妻の方々に出し抜かれる前にちゃちゃっと行っちゃってください!まあ、さっきも言ったけど先生鈍感なんでそうそう堕とされるような事はないと思いますけど」
「う、うん……」
「俺、個人的に早瀬さんの事は結構応援してるんで!んじゃ今度こそまた後で!」
「あ、ありがとう……」
「鈍感先生堕とすの頑張ってくださいねー!」
(あの子、もしかしてギャグで言ってるのかしら……?)