こんかいのおはなしはひらがなだらけなのでめちゃくちゃよみにくいです、ごめんなさい
もしかしたら誤字とか予測変換による打ち間違いも沢山見つかるかもしれません
わたしにはすごくかっこよくてすごくきれいなママがいます、かみのけは茶色でこしぐらいまでながくて、それですごくやさしいじまんのママです
パパはちょっと前にいなくなっちゃいました、ママをかなしませるパパはパパじゃないのであの男はパパじゃありません
でもわたしが〝あの男〟ってよぶとママはかなしそうなかおをします、ママは〝あの男〟に〝うきわ?〟されたからたくさん泣いてたのに
あの男はいなくなる前に〝男はどうしてもほかの女に目をむけるいきものだ〟って言いわけしてました、だからわたしはせかい中の男の人がきらいです
でも、キヴォトスではそういう人はみんなわんちゃんやロボットさんなのであんしんです
ママのまわりの人たちもみんな女の人ばかりで、みんなやさしくしてくれるのでだいすきです
「……えーっと、要するに〝お前の事が嫌いだからさっさと帰ってくれ〟って事か?分かった、でもせめてこの書類だけは受け取ってくれ。今日午前、先生がゲヘナの視察に来た際に置き忘れてったやつなんだ。ゲヘナからだとシャーレより自宅の方が近いからそっちに届けてもらっていいかってお願いされたからさ」
でも、ママのせいとさんの中にひとりだけ男の人がいるのがしんぱいです
名前は〝おりかわしゅせん〟っていうそうです、会ったのは今日がはじめてですが、わたしはおりかわがわるい人だということをしっています
だって、ママはねているとときどき〝しゅせん〟という名前をよびながらくるしそうにします
きっとゆめの中でママをいじめてるにきまってる
「そ、そうか……夢の中の俺はそんな悪い事をしていたのか……すまん!悪かった!後で夢の中の俺ボコボコにしとくから!……だからせめてこの書類だけは受け取ってくれん?本当に怪しい物じゃないからさ」
いやだ、男の人がわたすしょるいなんてママに見せたくない
だってママはあの男に〝りこんとどけ〟っていうかみが入ったふうとうをわたされてかなしんでたから
「それは…………ごめん、ちょっと無神経だったよな」
……なんであやまってるの?あの男じゃないのに
「子供に嫌な事思い出させちまったからな……悪かったな、やっぱこの書類はシャーレに行って直接渡す事にするよ」
おりかわがそう言ったしゅんかん、わたしはしょるいっていうかみをすぐにうばいました
この家に男の人が入るのも、男の人がママにしょるいをわたすのもいやだけど、ママがちょくせつ男の人に会うのはもっといやなのでしかたないです
「ありがとな、えっと……名前は……」
…………
「……悪い、名前なんか教えたくないよな」
そういっておりかわしゅせんはとびらの前からいなくなりました
こうして男の人をげきたいしたわたしはそのことをかえってきたママにはなすと、ママはなぜかまたかなしそうにしてしまいました
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きょうはママといっしょにえいがを見に行くことになりました
わたしのだいすきな〝きゅあきゅあ〟のえいがは、出てくるのがほとんど女の子ばかりなのでたのしく見ることができます
えいがはすごくおもしろかったけどかえりにいやなことがおきました、同じえいがかんで〝おりかわしゅせん〟に会ってしまいました
ママはしゅせんを見つけるとじぶんからうれしそうにはなしかけました、その顔はまるで〝あの男〟がまだパパだったときみたいなえがおでした
ママのだいすきなヒーローのえいが、わたしが男の人がきらいだからってあまり見なくなったヒーローのえいがを〝こんど見に行こう〟ってやくそくして、ママはかえってきました
どうして?どうしてママはそんなにうれしそうなの?おりかわしゅせんもあの男と同じ男なのに、ママをくるしめた人なのに
「そ、そう……?私、そんなに嬉しそうにしてた……?」
うん、あの人わるい人なのに
「……酒泉は悪い子じゃないよ?」
でも、あの人がずっとママをいじめてたわるい人なんでしょ?
「い、いじめてた?えっと……ごめん、それはどういう意味かな?」
だってあの人ずっとゆめの中でママのこといじめてたじゃん!ママもゆめの中でくるしそうに〝しゅせん、しゅせん〟って言ってたし!
あんな人に〝ごめんなさい〟なんて言わないでよママ!
「ぁ……違うの、それは……」
そう言うとママはかなしそうにうつむいてしまいました
ほら、やっぱり……あの人はわるい人なんだ、あの男と同じでママとわたしの〝てき〟でしか────
「……酒泉はね、私の事を助けてくれたの」
…………え?
「トリニティでママが危ない目に遭った時に酒泉が庇ってくれたんだけど、そのせいで酒泉が大きな怪我をする事になっちゃって……多分だけど、私が夢の中で酒泉の名前を呼んでいたのはそれが原因だと思う」
……うそだ、ママはやさしいからしゅせんをかばってるだけだもん
「嘘じゃないよ、それに優しいのは酒泉の方だよ」
……やさしくない
「……」
…………男の人はやさしくないもん
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「あー……えっと……」
ゆうがたごろ、家でテレビを見てたらおりかわしゅせんがママのかたをささえながら家にやってきました
ママはいきをあらくしながらくるしんでいた、きっとおりかわしゅせんがなにかしたんだ
わたしはとっさに〝ママをかえして!〟とさけび、おりかわしゅせんにたいあたりをしてママをたすけようとしたけど……でも、わたしなんかのたいあたりじゃおりかわしゅせんはビクともしなかった
どうしよう、どうしよう、はやくママをたすけないとまた男の人にいじめられちゃう
「……ごめんな、また怖がらせる事になっちまって。ただ先生を送り届けにきただけなんだけど……」
おりかわしゅせんが手をのばしてきたとき、わたしはこわくて目をつむってしまいました
でも、おりかわしゅせんは私の目もとをただハンカチでふいただけで、なにもひどいことはしてこなかった
「この人、熱があるってのに〝気のせいだよ〟とか言いながら仕事続けようとするからさ……とりあえず車で無理矢理病院連れてってから家まできちまった」
「この人ベッドまで運んで介抱したらすぐ出ていくから、少しだけ家に居させてくれないか?」
前のパパはわたしがないてもむしだったのに、おりかわしゅせんはわたしのアタマをなんどもなでてきた
男の人にさわられるのはいやなのに、でもなぜかちょっとあんしんしちゃった
「それでも駄目なら……せめて俺の代わりに先生の面倒看れそうな人が来るまで一緒に待たせてくれないか……?」
おりかわしゅせんはかなしそうなかおでそう言いました
〝ほんとうにわるい人じゃないのかな〟ってちょっとだけ思っちゃったけど、やっぱりまだしんようできません
でも……わたしじゃママをベッドまではこべないし、それにおかゆとかもつくれないから……
……ほんとうにちょっとだけだよ?
「ありがとな、ちょっとだけでも信じてくれて嬉しいよ」
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「まだ……仕事……残って……げほっ!げほっ!」
ママがたくさん汗をかいている、おでこにさわってみるととてもあつかったです
タオルをとりかえてもすぐあつくなっちゃうので、わたしがつきっきりになってみてあげないと……
「えっと……君、ずっと先生の傍にいると君にも移るかもしれないから用がある時以外はできるだけ離れて……」
……やだ
「……そう、だよな……やっぱお母さんのことは心配だよな。それじゃあせめてこのマスクをつけてくれ、それと手洗いうがいもしっかり忘れずにやるって約束してくれ」
……あなたに言われなくてもちゃんと毎日手洗いうがいしてるもん
「そうか、それは偉いな……さて、卵粥もできたし今から食べさせようと思ってるんだけど……」
わたしがやる!
「ま、だよな」
この人はまだしんようしてないからママにちかづけさせちゃだめ!ママがたいへんなときはわたしがママをささえてあげないと!
えっと……おかゆをスプーンですくって……ふー!ふー!
「熱っ!?……うう……」
あっ!?お、おかゆがママのかおに……ど、どうしよう!?ママのかおがもっとあつくなっちゃう!
はやくなおしてあげないといけないのに……わたしのせいで……
「……大丈夫、今度は優しくふーふーしてあげればいいから」
わたしがあわてていると、おりかわしゅせんがママのかおをふきながらはなしかけてきた
言われたとおりにやさしくふーふーしてからスプーンを口にちかづけると、ママはうっすらと目をあけておかゆをたべてくれた
〝おいしい〟って言ってくれたのでできるだけはやくたべさせてあげようとすると、おりかわしゅせんが〝あわてるとまたやけどさせちゃうから〟と言ってきたので、ママのためにまたやさしくふーふーしてあげた
「先生、お粥食べ終わったら薬飲みましょうね。それとスポドリも枕元に置いとくんで喉渇いたら飲んでください」
「でも……仕事が……」
「38度もあった癖に何言ってんすか、今の先生の仕事はさっさと回復して子供に笑顔見せる事ですよ……俺が出来る分の仕事は俺が片付けるんで」
「……ごめん」
「もーだから謝らなくていいですって、体調崩すことなんて誰にでもあるんですから────」
「そうじゃなくて……全部……」
「……あの日の事も含めてるってなら尚更謝る必要はありませんよ。前にも言いましたけどあれは全部俺自身が選択した末の行動ですから」
ママはなみだをながしながらおりかわしゅせんを見つめていました
なんのお話をしてるのか分からなかったけど、ママがないていたのはたぶんねつだけが理由じゃない気がしました
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「あー、君……ちょっといいか?頼み事があるんだけどさ……」
…………なに?
「いや、食事も終わったしそろそろ先生の身体拭いて着替えさせてあげたいんだけどさ……でも、男の俺がやるのは色々とまずいだろ?」
「だからさ、ちょっと手伝って……というか代わりにやってあげてほしいんだ」
さいしょはママに手をだそうとするへんたいさんかと思ったけど、どうやらちがったみたいです
でもやっぱりゆだんはできないので、なるべく目を合わせながらせなかをみせないようにお手ふきと着がえを受けとりました
クマさんと会ったときはせなかをみせちゃだめってテレビで言ってけど人にもこうかはてきめんでした、おりかわしゅせんは一歩もママにちかづこうとはしません
「あ、それとこの熱冷まし用のシートも張っといてもらえると……」
きしゃーーーーー!!!
「……残り、冷蔵庫に入れとくからな」
わたしのいかくにおびえたおりかわしゅせんがひんやりシートを置いてへやから出ていくのを見とどけ、それからママのベッドに近付きママにふくをぬいでとおねがいしました
ママがゆっくりとふくをぬぎはじめたのでそれをお手伝いすると、なんとふくの下はあせでいっぱいでした
「ありがと……ごほっ……」
……ママ、だいじょうぶだよね……?
「大丈夫だよ……けほっ……お薬飲んだら……治るから……」
ママはどんなにつらいことがあってもいつもがまんしてしまいます、あの男にうらぎられたときも、今みたいにくるしんでるときも
ママはたった一人でわたしをそだててくれたつよいママです、だけどたまにはよわいところもみせてほしいです
「そう?じゃあ……ちょっとだけ甘えてもいい?さっき脱いだ服……洗濯機の中に入れてきてほしいんだけど……」
ママはもうしわけなさそうに言ってきたけど、ママのおてつだいをしてるわたしにとってはそのていど、おちゃ……おちゃ……おちゃづけさいさいです
わたしはさっそくふくを両手でかかえてかいだんをおり、そのまませんたくきがあるばしょまで走っていこうとしました
でもそのとき、ちょっとあせりすぎちゃってころびそうに……
「っと……大丈夫か?」
でもそしたら、おりかわしゅせんがわたしをうけとめてくれました
「そんな服抱えてると前見えないだろ、俺が代わりに────」
じー……
「運ぶ……のは色々と不味いよな、気をつけて運ぶんだぞー」
もしかしたらママのしたぎをねらっているのかもと思ってにらみつけると、おりかわしゅせんはちゅういだけして帰っていきました
……はっ!?お礼、言いわすれちゃった……まあいっか、あやしい人だしあまり気にしないことにしよう
「あーストップ、ちょっといいか?」
もってきたふくをせんたくきに入れていそいでママのところにもどろうとすると、またおりかわしゅせんが話しかけてきました
もしかしてお礼を言いわすれたことをおこってるのかな、そう思ってるとしゅせんがれいぞうこを指さしてきました
「桃のシャーベット二つ作って冷蔵庫に入れておくから、余裕が出来たら食べてくれ」
おりかわしゅせんはそう言うけど、でも二つも一気にたべさせちゃうとあたまがキーンとしちゃいます
はっ!?さてはそうやってママのあたまにこうげきを……!?
「違う違う、もう一個は君の分だって」
……わたしの?
「おう」
おりかわしゅせんのことをたくさんうたがってるわたしの分までつくってくれるなんて……それがぎゃくにあやしくかんじます
でも、食べものはそまつにしちゃダメってママにならったのでシャーベットはしかたなくいただくことにしました
「さんきゅ、もしお代わり欲しかったらいつでも言ってくれよな、家に居る間は作れるからさ」
……さっきもたすけてくれたし、もしかしてほんとうにわるい人じゃないのかな
ほんのちょっぴりそう思ったことをママに話したら、ママはなぜかじぶんのことのようにうれしそうにわらってました
……ママにとってあの男の人はどんな人なんだろう?
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「……うーん、そうだなぁ」
ママとどんなかんけいなの、そう聞いたらおりかわしゅせんは困ったかおであたまをかかえてしまいました
すぐにこたえられないってことはやっぱりママにヒドイことしてるから言えないのかな
……でも、この人男の人だけどわるい人には見えないような────はっ!
あ、あぶない……あと少しでだまされるところだった……ママはよわってるんだからわたしがしっかりしないと!
「まあ、どこにでも居る普通の教師と生徒ってだけだよ」
うそだ、だってママはゆめの中でおりかわしゅせんに〝ごめんなさい〟ってよく言ってるもん
「っ、それは本当か!?」
コクリ、とうなづくとおりかわしゅせんはため息をはいて頭をおさえた
やっぱり!ママをいじめてた心あたりがあるんだ!ママが泣いてたのはあなたのせいでしょ!
「……そう、だな……俺のせいだ……俺がもっと強けりゃ、あの人が引き摺る事もなかったのにな……」
ついにみとめた!やったよママ!これでようやくママをたすけてあげられる
ほら!どんなヒドイことをしたのかあらいざらいおしえてよ!そしたらおまわりさんにたいほしてもらうんだから!
「……実は俺、ちょっと前まで風紀委員として前線でばりばり働いてたんだよ。でも、ある事件で大怪我しちまってな……それが原因で腰周りぶっ壊れちまって、戦うどころか満足に走ることすらできない身体になっちまったんだ」
「勿論歩く事はできる、十数秒程度なら軽く走る事も……でも、その程度じゃもう前線には立てないだろうって事で今は後方部隊として働いてるんだ」
「今の自分に出来る事を見つけてそれを実行出来ている、だから怪我の後遺症自体はあまり気にしてない……けど、先生だけは違ったんだ」
「あの人はずっと気にしてるんだ、俺の怪我を……俺が勝手に負っただけの怪我を……」
そこでわたしはママが〝しゅせんはわたしをたすけてくれた〟と言っていたのをおもいだしました
もしかしてそれがかんけいあるのかも、でもそれを聞く前におりかわしゅせんがまたしゃべりだしちゃった
「……全部、全部俺が弱いせいなんだよ」
「シッテムの力でミサイルの被害は押さえられたのに、空崎さんも剣先さんも完璧に敵を押さえていたのに」
「俺が、俺が原作通りに全部進むって安易に考えていたから、ここでいきなり切り札を切ってくるわけがないって思い込んでいたから」
「先生を守るとかそれじゃ駄目だったんだ、そもそも先生を戦場に連れてくるべきじゃなかったんだ、全部知っていたなら」
「でもそうしなかった、そのせいで先生は狙われた」
「空崎さんと剣先さんがあの怪物を倒してくれたのに、皆が逃げ道を作ってくれたのに」
「……俺が、あの四人より弱かったせいで」
「間違えた、失敗した、最初に思い付いた案を実行するべきだった」
「俺一人が囮になるべきだった、そうすれば空崎さんと剣先さんが後方で先生を絶対に守り切ってくれたのに」
「そうすれば先生はそもそも銃口を向けられる事すら無かったのに」
「そうすれば俺が庇うなんて行動を取る必要すらなく……戦場には、勝手に死んだ馬鹿一人の死体が残るだけだったのに」
うぅん……むずかしい……お話むずかしいよぉ……
わたしにはおりかわしゅせんの言ってることばがよくわかりませんでした、でもここまで聞いているだけだとおりかわしゅせんはまだママに何もしていません
なのに、おりかわしゅせんはつらそうな顔をしていました
「……君のお母さんの心が傷付いたのは間違いなく俺のせいだ」
「なんで信じてもらえないなんて決めつけてたんだ、最初から原作を全部話せばよかったのに」
「皆は俺を信じて先生を託してくれたのに」
「弱いのは力だけじゃなかった」
「頭も」「心も」「全部駄目なんだ俺は」
「誰かを救えるなんて勘違いして」「助けたかった人は、憎しみに囚われて」
「あと少し遅かったら、俺のせいで手を汚してたかもしれなくて」
「もう、全部めちゃくちゃで」「全部変わっちゃって」「余計なことをしなければ」
「でもあの人達には傷付いてほしくなくて」「その考え自体間違っていたのかもしれなくて」
「どうすれば」
おりかわしゅせんはわるいゆめを見てるときのママみたいになんども〝ごめん、ごめん〟とつぶやいてました
それを見ていると、わたしも心がいたくなってきました
だって、お話をきいてもおりかわしゅせんがママにヒドイことをしてるとは思えなかったからです
お話はむずかしくてよく分からなかったけど、でもあの男みたいにママにヒドイことを言ったわけでもママをだましたわけじゃなかったから
だから……
「……子供に何話してんだろうな……悪い、今のは忘れてくれ。時々変になっちまうんだ、あの日の事を思い出す度に────」
しゅせんはわるくないよ
「……え?」
今までたくさんうたがってきてごめんなさい、ヒドイこと言っちゃってごめんなさい
いっぱいあやまらないと、この人に言ったことぜんぶあやまらないと
「お、おいおい!やめてくれよ!俺なんかに頭を下げないでくれ!むしろ謝るのはこっちの方なんだから!」
……あやまる?なんで?
「だ、だから……俺は君のお母さんを傷付けてしまったから……」
でもママはしゅせんがまもってくれたんでしょ?なのにしゅせんがあやまるの?
「そうだけど……でも、それが原因で……」
しゅせんの言ってることはよくわからなかったけど、でもママがあぶない目にあってたことだけは分かりました
でも、どうしてそれでしゅせんがあやまるのかだけが分かりませんでした。わるいのはママにヒドイことしようとした人たちなのに
それに、ママはいつも〝誰かに優しくしてもらったらお礼を言うんだよ〟って言ってました。だから────
ありがとう、しゅせん
「……はは、参ったな……こんな子供に慰められるなんて」
こんな子供じゃないもん、ひなみって名前があるもん
「そりゃ奇遇だな、俺の尊敬する人と似た名前だなんて……でもいいのか?こんな怪しいお兄さんに名前教えちまって」
……いいの、だって……たぶん、しゅせんはわるい人じゃないから
「……うん」
そう言ってもしゅせんはまだまだかなしそうな顔をしていました
だからあたまをナデナデしてあげると、ちょっとだけえがおになりました
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「んじゃ、俺はそろそろこの辺で……熱は最後に計った時より下がってたけどまだまだ油断ならない状況だからな、何かあったらこの番号に連絡してくれ」
あしたはこないの?そう聞くとしゅせんはほっぺをかきかきしながらうつむいてしまいました
もしかしておしごとがいそがしいのかな
「いや、俺もそうしたいけどさ……でもヒナミも男の俺が家に来るのは嫌だろ?だから代わりに先生の看病してくれそうな女子生徒をこっちの方で探しておくよ、先生好かれてるからそういう人結構居るだろうし」
……そうだった、わたし……それがりゆうでずっとしゅせんにヒドイこと言ってたんだった
「なんとか早朝に来てくれそうな人探してみるから、その人が来るまで絶対に一人で台所立っちゃ駄目だぞ?お粥を温める時は必ずその人にお願いして────」
……いいよ
「そうか、まあ分かってくれてるならそれで───」
しゅせんもきていいよ
「……え?」
しゅせんはわるい男の人じゃないから、ママにちかづいてもいいよ
「……いいのか?」
うん、とくべつにゆるしてあげる
……あ、でもママがきれいだからって手をだそうとするのはダメだから!
「大丈夫だ、それだけは何があろうとも絶対しないって誓うから」
じゃあやくそく!ゆーびきーりげーんま!うーそつーいたーらハリセンボンのーます!
「ゆーびきった!」
はいおわり!もしやくそくやぶったら生きてるハリセンボンまるのみしてもらうからね!
「針千本じゃなくて魚の方のハリセンボンかよ」
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「そっか……酒泉とそんな事が……」
ママが言ってたとおりしゅせんってわるい人じゃなかったんだね、そう伝えるとママが何があったのか聞いてきたのでしゅせんとなかよくなったことをおしえました
するとママは〝よかったね〟と言ってわたしのあたまをなでながらニッコリとわらいました、きのうはあせだらけだったけど今日はそんなにあせはかいてません
「ヒナミと酒泉のお陰で熱が下がったからね」
ママはそう言ってなでてくれたけど、でもきのうはほとんどしゅせんがママを助けていました
だからなにもしてないよって伝えようとしたらママとはべつの手がわたしをなでました
「そうなんすよ!俺だけの手じゃ回らないところもあったんですけど、そこをヒナミちゃんが手伝ってくれまして!」
「うん、私もちゃんと覚えてるよ、着替えの手伝いとかもしてもらったから……ありがとねヒナミ、それに酒泉も」
ふたりともわたしのあたまをわしわしとなでてきたけど、しゅせんのなでかたはママとちがってちょっとだけざつでした
かみの毛もくずれちゃうし、手もてきとうだし……でも、ふしぎなことにヤなかんじはしませんでした
だから今回はトクベツになでさせてあげました、かんしゃせよ!(ドヤッ!)
「珍しいね……ヒナミが男の人に懐くなんて」
なついてないもん!やくそくしてくれたから入れてあげてるだけだもん!
「約束?」
うん?何があってもぜっっっっっっったいにママには手を出させないって!
「まあ、そういうわけなんで安心してください!俺は約束を破るような男じゃないんで!」
「ぜ、絶対……そ、そっかー……それは嬉しいなー……はは……あははは……」
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「ヒナミちゃんに嬉しいお知らせがあります」
はつげんをきょかします
「なんと今日は……バーゲンダッチュを買ってきました」
バーゲンダッチュ……そ、それはあのでんせつのこうきゅうアイスのこと!?
「その通り、チョコとストロベリーとバニラがあるから好きなの持っていっていいぞ」
なんとゆうしゅうなかしんじゃ……ほめてつかわす!ほうびにちょっとだけママにちかづくきょかをあたえよう!
「ははー!ありがたき幸せ!」
一つあるだけで一国をかうことができるでんせつのアイスをかってくるなんて、もしかしたらしゅせんはすごい人なのかもしれません
だからそう伝えるとしゅせんは〝ヒナミちゃんの方がすごいよ〟とかえしてきました
「その年齢でお母さんを守ろうとするなんてな、それに俺みたいか会ったばかりの印象最悪な奴を許してくれるなんて……心まで強いときた」
だってしゅせんはわるい人じゃないもん
「それでもだよ、自分の中の固定観念ってのは一生崩せない人だっているんだよ」
かていこんねん?
「こていかんねん、な。要するに実際に真実を目の当たりにしても自分の考えを変えようとしない頑固者の事さ」
「例えば〝冷蔵庫の中は暑い!〟って思い込んでる人が居るとするだろ?そいつは周りの人が〝冷蔵庫の中は冷たい!〟って言っても一生考えを変えようとはしないんだ」
……へんなひとー
「そんな凝り固まった考えをヒナミちゃんは自分から捨てられるんだから大したもんだよ」
しゅせんはできないの?
「俺は……俺は無理だな」
なんで?
「……感情を制御できない、そんな坊やだからさ」
あははとわらいながらこたえるしゅせん、でもその顔はなぜか泣きそうに見えてしまいました
「俺、昔っから気に入らない奴らがいるんだけどさ……そいつらの事、会う前から嫌いだったんだよ」
「そいつらがどんな人間なのか、どんな人生を送ってきたのか、どんな境遇なのか全部知ってる筈なのに……どうしても、どうしても受け入れる事ができなかった」
会う前からその人たちのことをしってるなんておかしいなー……って思ったけど、わたしもしゅせんとおはなしするまでしゅせんのことは何もわかりませんでした
だからわたしもしゅせんといっしょって伝えると、しゅせんは首をふって〝ヒナミちゃんは違う〟と言ってきました
「ヒナミちゃんは俺の事を知らないから俺の事を警戒していたけど、でも俺はそいつらが〝本当は悪い奴じゃない〟って知っていながら嫌っていたんだ。悪い人に脅されてるだけの被害者だって知ってたのに、そいつらが悪い事を企てているって知って俺は〝脅されてる被害者を助ける〟って道より〝脅されてる被害者をぶっ潰す〟って道を選んだんだ」
えっと……つまりしゅせんは……その……うぅ……
「悪い悪い、また話が長くなっちまったな……ほら、今の話は全部忘れてお母さんのところにアイス持っていってやりな」
またむずかしいお話されて、あたまがぐるぐるしちゃいました
でも、話を聞いているとしゅせんははんせいしているような話し方をしている気がしました
なのでしゅせんに〝その人たちにあやまりたいの?〟ってきいてみると、しゅせんはおどろいた顔を見せてくれました
「謝りたい……そうか、そうだったのか……俺、皆に謝りたかったんだ」
「誰も信用せず一人で勝手に秘密を抱え込んで、そのせいで空崎さんはアリウスに憎しみを抱いてあんな行動を……それだけじゃない、搬送を邪魔してきたのがトリニティの生徒だからってトリニティそのものまで恨むように……」
「先生や風紀委員達の心にまで傷を残して……万魔殿との関係までこれまで以上に悪化して……初めから全部打ち明けていれば誰も傷付かずに済んだんじゃないか?」
「……そうだ、先生と空崎さんを守るだけじゃ駄目なんだ……俺は、俺も助けないといけなかったんだ」
「…………まだ間に合う、今からでも全部取り戻すんだ」
またしゅせんはあの日みたいに一人でしゃべりはじめてしまいました
でも、あの時みたいなくらい顔はしてなくて、かわりにキリッとした顔をしていました
ほんのちょっとだけかっこいいって思ってあげました
「……ヒナミちゃん、悪いけどちょっとだけ席外すな」
え……もう帰っちゃうの?
「心配すんな、ちょっと外で電話してくるだけだからさ」
わたしはさびしくないけどママがさびしがっちゃうかもしれないからそうきいてみると、しゅせんはまたわたしのあたまをざつになでてから外に出ていきました
ちょっとだけ気になったのでこっそりげんかんのとびらに耳をあてると、しゅせんがでんわの向こうの人と何かを言いあらそっているのがきこえてきました
だからわたしはしゅせんがもどってきた時に〝どんなおはなししたの?〟ときいてみたけど、しゅせんは〝ただの口喧嘩だ〟としか言ってくれませんでした
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「ただいまー!」
「お邪魔しまーす」
なんと今日は、ママとしゅせんがたくさんお肉をかってかえってきました
ママがとってもうれしそうな顔で〝ひみつばくろきねん〟って言ってたのでママがおきがえに行ってる間にしゅせんにおはなしをきいてみると、しゅせんまでうれしそうにこたえました
「んー、まあ……なんというか……一つの山場を越えたって感じかな」
「空崎さんは相変わらずアリウスもトリニティも嫌ってるけど……でも、渋々ながら部隊率いて助けに行ってくれたし本当に感謝しかないよ」
「……やっぱ口喧嘩って必要なんだなぁ」
けんかはいけない事なんだよ?
「普通はな、でも俺達の場合は喧嘩しなさすぎたっていうか……」
……?
「要するに本音でぶつかり合うのも偶には大事って事だ、ヒナミちゃんにもいずれ分かる時が来るさ」
子どもあつかいしないで!ってさけんだけどしゅせんはわたしはなしをきかずキッチンに行ってしまいました
「え?なんでそんなに嬉しそうなのかって?そうだなぁ……やっと頼ってくれたから、かな?」
なので代わりにきがえてきたママにおはなしをきくと、ママはにこにこわらいながらそう言うだけでした
うー……二人ともずるい!わたしもなかまに入れてよー!
「ま、もう少し大きくなったら色々話してやるよ」
じぶんも子どものくせに大人ぶってるしゅせんがむかついたので、おしりにビンタでもしてあげようかとおもいました
でもそしたらなぜか〝ありがとな、ヒナミ〟とおれいを言ってきたので今回はみのがしてあげました
いのちびろいしたな!ふんす!
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「案の定家族連ればっかだね」
「売店の列が凄い事になってますね……」
「早めに並んでおいてよかったね」
今日は、ママとしゅせんの三人でまた〝きゅあきゅあ〟のえいがを見にいきました
今回のえいがは〝オールスター〟っていうさくひんで、むかしのきゅあきゅあまでたくさん出てくるすごいえいがです
「……でも、俺まで一緒に来てよかったんですか?」
「勿論!むしろその方が助かるっていうか……」
「あー特典的な?特撮映画でもよくありますもんね」
「そうそう、今回は三種類特典シールが用意されてるんだけど、そのシールを分ける際、スタッフさんが必ず被らないように別々のシールを渡してくれるんだよねー」
「へー、ダブりとかないんすね……お客さん思いだなぁ」
つまり三人いじょうでえいがを見にいけばかならずシールが全しゅるいそろうことになります、てんさいヒナミでごめんなさい
まあ、とくてんのシールがなくてもしゅせんはとくべつにつれてきてあげたけど
ママのねつがなおってからもしゅせんはよくママとわたしのおうちに来るようになりました
ママはしゅせんにおれいがしたくてよんでるらしいけど、ちょっとよびすぎな気もします
でも、しゅせんが来たらなんだかんだでわたしもたのしくなるし、それにみんなでごはんを作るのもたのしいのでうれしいです
「はい、家族全員分のシールね!パパとママの分も入ってるからねー」
「パ……!?」
「ありがとうございます」
ありがとうございます!
てんいんの人がシールをくれたからそのままゲートをとおろうとすると、ママがいっしゅんだけへんな声を出してかたまってしまいました
でも、すぐにこっちにはやあるきでもどってきました。そんなママにしゅせんが〝どうしました?〟って声をかけると、ママは〝な、なんでもない!〟ってちょっと赤くなりながらへんじをしました
もしかしてまたねつが出てきちゃったのかな……そうじゃないといいけど……
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「そしたらそのかけ算をやって……そうそうそう!正解!流石は天才ヒナミちゃんだなー」
今日は、しゅせんがわたしにべんきょうをおしえに来てくれました
わたしのしょうらいのゆめはママと同じ〝先生〟なのでママにべんきょうをおしえてほしいとおねがいしました
そしたらちょうどしゅせんにもべんきょうをおしえるよていがあったらしく、だからしゅせんも家によんで三人でべんきょう会をすることになりました
「あ、酒泉、その問題はね……xを……」
「ああ、だからこっちがちょっとずれてたんすね……」
「そうそう、だからその後は……」
しゅせんがわたしにおしえて、ママがしゅせんにおしえる
こうしていっしょにすわってるとわたしとしゅせんが同じクラスのともだちになったみたいでなんだかうれしいです
そんなことをかんがえてたら、となりにすわっているしゅせんのおなかからとつぜん〝ぐう~〟って音がきこえてきました
しゅせんのおなかの虫さんはくうきがよめないみたいです
「ふふっ……結構派手に鳴ったね?」
「す、すみません……せっかく勉強教えてもらってんのに……」
「いいのいいの……そうだね、私も小腹空いてきちゃったし一旦休憩にしよっか?実は酒泉が来る前に近くのケーキ屋さんでチーズケーキ買っておいたからさ、皆で食べよ?」
「え!?マ、マジすか!?」
〝ひゃっはー!〟とテンション高くよろこぶしゅせん、かみのけがモヒカンに見えたのは気のせいだと思う
さいきん知ったけどしゅせんは甘いものがだいすきです、クッキーを1まいわけてあげただけでおおげさにかんしゃしてきます
「待っててね、今切り分けてくるから───きゃっ……!?」
「っ、先生!」
ママがゆっくり立ち上がろうとしたとき、ママがきゅうにころびそうになってしまいました
でも、ママがゆかにぶつかる前にしゅせんがゆか代わりになってママをだきしめてくれたのでママはけがしませんでした
「大丈夫ですか?ずっと正座してたから足痺れちゃったんですかね……」
「……」
「まだ立てなそうですか?それなら俺が代わりにチーズケーキ持ってきますけど」
「……」
「……先生?」
「……ふぇ?……あ、い……いや!大丈夫だから!助けてくれてありがと───きゃん!?」
「……あの、あまり無理して立とうとしない方が」
「ご、ごめんなさい……」
ママはすぐ立ち上がろうとしたけど、そしたらまたころびそうになったところをしゅせんにたすけられました
やっぱり足がしびれてるみたいです、だからわたしはせいざがきらいです
……でも、どうしてママはずっとせいざしてたんだろう?いっしょにべんきょうする時もゲームする時も、いつもはあぐらで────「ヒナミっ!!!!」
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「前にも言ったでしょ?もう掛けてこないでって」
「相手が浮気してた?俺も騙された?……だから何なの?その人を選んだのは貴方じゃないの?」
「……だから、やり直すつもりはないって────〝ヒナミも寂しがってるんじゃないか〟?……安心してよ、ヒナミも寂しがってるどころか酒泉と楽しそうに遊んでるからさ」
「……何で貴方に酒泉の事を教えないといけないの?別にどんな人だろうと貴方には関係無いでしょ?」
「とにかく、もう二度と掛けてこないでよね……もう着信拒否するから番号変えて掛けてくるのもやめてね」
「はあ……もう、割り切った後に縋られても……っ、ヒナミ?一体いつから……」
今日のおひる前、ママがちょっとおこりながらでんわしてました
しゅせんの名前が出てきたのでもしかしてしゅせんとけんかしちゃったのかなって思ってはなしをきいてみると、ママはあわててひていしてきました
「ち、違う違う!ちょっと職場の人と電話をね……?」
それをきいて安心しました、なぜなら今日はサンドイッチを作って三人でピクニックにいくからです。そんな日にママがおこってるのはかなしいので、ママがおこってなくてよかったです
ちなみに三人というのはわたしとママと、もう一人はとうぜんしゅせんのことです
しゅせんがおうちにくるようになってからママはイヤなゆめを見ることがなくなりました、しゅせんもわたしたちのところにあそびにくるのは〝たのしい〟って言ってたのでうれしいです
「そ、それよりも早くサンドイッチ作らないと!さーて、具材は何にしよっかなー!?」
あは、あははとわらいながらママはれいぞうこをのぞきました
ぐざいならきのうかったやつがあるのに今さらなやむなんて、へんなママだなーって思いました
ママ、しゅせんがよろこんでくれるかもってイチゴとホイップクリームかってたもんね!
「……ソ、ソウダッケー、ワスレチャッタナー」
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ほんと!?ほんとにまたピクニックいってくれるの!?
「うん、酒泉もまた予定空いてる日に来てくれるって」
ママがそうこたえると、わたしはぴょんぴょんしながらよろこびました
きのうのピクニックはすごくたのしかったけど、かえってるとちゅうでねむくなってしまい、しゅせんのせなかでねてしまいました
しゅせんはこしがいたいはずなのにわたしをおうちまではこんでくれたそうです、そのことを〝ごめんなさい〟ってあやまるとしゅせんは〝このていどならへいきだから〟と言ってくれました
えんそくはかえるまでがえんそくです、こんどこそさいごまでねないでしゅせんといっしょにいたいです
「ヒナミはさ、酒泉ともっと一緒に居たい?」
ママがそうきいてきたので〝うん!〟としょうじきにこたえると、ママはあさごはんのじゅんびをしていた手をとめてまたしつもんしてきました
「じゃあさ、酒泉と一緒に暮らせたら楽しい?」
わたしはさっきより大きなこえでまた〝うん!〟とへんじをしました
だって、しゅせんといっしょならいつでも三人できゅあきゅあを見れるし、いつでも三人でおりょうりできるし、それにしゅせんがいっしょだとママもうれしそうになるから
それに前のパパは……あの男はあまりわたしやママにかまってこなかったけど、しゅせんはたくさんわたしたちにやさしくしてくれたしたくさんほめてくれるからだいすきです
そうこたえたら、ママはわたしにせなかをむけたままはなしをつづけました
「そっか……」
「……」
「ね、ねえヒナミ!そんなすぐの話じゃないし実際に叶ったとしても何年も後になるだろうけどさ!その……」
「えっと……その……」
「新しいパパ……欲しくない……?」
そのときうしろから見たママのお耳は、ねつになったあのときと同じくらいまっかっかになってました
でも、お顔は見えませんでした
駄目ですよ氷川さぁん!超能力戦争に脳を焼かれたからってGW中執筆活動をサボっちゃ!まったく不器用な人だな~!
なんですかアリ潰なんて!こんな小説、さっさと大大大好きのマルクト編を完結させてから取り組めばいい話です!