人間はどうあがいても銃弾の速度を越えることが出来ない、これは覆しようのない真実である
このキヴォトスにおいてヘイローを持ってるか持っていないかの差はかなり大きい、ヘイロー持ちは真正面から弾丸を食らおうとある程度耐えることができるがヘイローを持たぬ者は一発一発が危険だ
だが、ある人物が言った
「当たらなければどうということはない」
と
そこで酒泉が選んだ戦い方、それは………
「ひ、ひぇぇぇぇ!さっきから攻撃が当たりません!」
相手の移動先、銃口、筋肉の動きを読み、未来予知に近いレベルの予測で相手の攻撃を避けることだった
酒泉の異常にまで進化した〝眼〟それが彼の超人的な読みを成り立たせていた
ヒヨリのスナイパーライフルの銃口がこちらを向いた瞬間、撃つ方向を読み、滑り込むように回避する、そのまま撃ち終えた銃を持つヒヨリの腕に両足を絡め………
「ひゃあ!?」
そのまま地面に引きこむ、ヒヨリが顔を地面に打ち付けた瞬間そのまま背中から零距離射撃を行おうとした瞬間───
「──────!!」
ユスティナ聖徒会からの銃撃を向けられる、本来なら回避不能な態勢に飛んできた攻撃、しかし
酒泉は片手を軸に一瞬逆立ちし、回避した
さらに避けられない弾丸は己の銃撃で全て的確に打ち落とし、ついでのように他の生徒と交戦しているアリウス生徒を撃ち抜いた
「い、いったい何なんですか!?あの気持ち悪い動きはぁ!?」
まるで意味がわからない〝変態機動〟とも言える動きにヒヨリは理解が追い付かない
───空中に飛んでくる攻撃は敵の肩を足場にして避け
───一人では防ぎきれない攻撃は敵の銃撃同士で相殺させ
───こちらが回避しようとする場所が最初から分かっているかのように手榴弾を投げ込み
───時には押されている仲間の援護すらこなす
こんな戦い方、ヒヨリはリーダーに教えてもらったことなど無かった
「あ、あの態勢なら………!」
避けられないはず……!
そう思い撃ってみるものの
「嘘……ですよね……?」
───空中で身体を捻って避けた
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あっぶね………こちとら生身の人間だぞ!?殺す気か!?あっ、殺す気か
戦闘が始まってまだ10分くらいしかたってないけどもしかしてこのまま押しきれる……?
理由としては剣先さんがとにかくヤバい、ユスティナのゾンビ能力を上回るレベルで勢いがヤバい、原作であった先生と空崎さんのために道を作るという流れがないため敵を殲滅することだけに集中している感じだ
………よし!他のスクワッドメンバーが合流する前に!
こちらに銃口を向けている敵、道中邪魔になりそうな敵を全員撃ち抜く、ただ撃っただけでは倒せないがそれでいい、何故なら───
「キェヘヘヘヘヘヘ!!!」
武器を落とした獲物どもを剣先さんが一瞬で刈り取ってくれるからだ
「こ、こっちにこないでください………!」
槌永ヒヨリのスナイパーが命を奪おうとこちらを睨んでくる、しかし止まれない、止まる必要がない
自分の懐に手を入れた瞬間、敵が引き金を引く
そしてそのまま───
懐から取り出したナイフで弾丸を受け止めた
「そんなっ!?」
このナイフは特注でね!高い金を払って作ってもらっためっちゃ頑丈で切れ味のいいナイフなんだ!その代わりしばらくモヤシ生活したけど
モヤシ生活と引き換えに手に入れたナイフをそのまま槌永ヒヨリに投げる、当然避けられるが問題ない
───その筋肉の動きからみてこの銃撃は避けられないだろうからな!
「うぐっ!?」
数発撃ち込んで怯んだうちに接近し、そのまま零距離でさらに撃ち込む
「きゃああああっ!?」
そのまま足払いをかけ、後頭部に銃口を突きつける
悪いが少し眠ってて貰うぞ!
そういい、引き金を引こうとして
───次の瞬間、スティンガーミサイルが飛んできた
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「あ、ありがとうございます………でももう少し丁寧に助けてほしかったです………」
「文句言わないで………あの状況なら手に持ってる武器じゃないと間に合わなかったの、それとも見捨てたほうがよかった?」
「そ、そういうわけではないですけどぉ~………」
「………!………!」
「爆発でアフロ頭になってもきっと似合うって」
「そんなぁ………姫ちゃんまで………」
………最悪だ、合流する前に一人倒しておきたかったんだけどな………
「それで、何でシャーレの先生も風紀委員長もいないの?」
「…………」
「そのぉ………私も分からないんですけど、情報が間違ってるみたいでして………」
「それか察知された、か………」
少し面倒になったな
ーアリウススクワッドー
戒野ミサキ
秤アツコ
ちょっとヤバいな………