「酒泉………!無事でいて………!」
走る、とにかく走り続ける、アリウス生やユスティナの亡霊共を倒しながら
敵勢力が四方八方から迫るが先生の指揮により何とか押し返している、ただアリウス生は倒せてもユスティナをどうにかしなければ戦力を削れない
だけど─────関係ない
「全員………邪魔………!」
デストロイヤーを持ち上げ、
「消えろっ!」
敵を全て吹き飛ばす
こんな奴らに構っていられない、早く酒泉の所に向かわないと行けないのに………!
「全員で囲め!ユスティナの力があればいずれ押し返せる!」
………っまた増援!本当にしつこい……!
また敵を殲滅しようと愛銃を上げた瞬間───
「今よ!!!」
謎の爆発が敵を吹き飛ばした
「…………は?」
声のした方を見るとそこには………
「よくやったわ!ムツキ!ハルカ!」
「いえーい!全部弾けとんだねー!」
「ア、アル様の命令でしたらあと何個でも爆発させます………!えへへ………」
「………盛り上がってるところ悪いけどまた来るよ」
問題児ども………じゃなくて便利屋68がいた
本当に何してるのかしら………
「あなた達………どうしてここに?」
「どうしてってそんなの………げえ!?空崎ヒナ!?」
「社長気づいてなかったの?」
「い、いつの間に!?」
「最初からいたわよ……それとも小さくて見えなかったとでもいいたいの?」
「ち、違うわよ!?敵に埋もれてて見えなかっただけよ!」
さっきまで焦りを感じていたのに急速に感情が冷めていく………
まあ、感情のままに行動してたら危なかったかもしれないからその点は感謝しないとね、まあそれはそれとして……
「今の状況、分かってるでしょ?何をしに来たのか分からないけどここは危険よ」
「それくらい分かってるわよ!私たちは依頼を解決しに来たんだから!」
依頼………?
「酒泉に頼まれたのよ!エデン条約の時に何か起きたら先生を助けに行ってって!」
「酒泉が……?」
その言葉に先生が驚く、それではまるで………
「もしかして、酒泉はこの事態を想定していたのか……?」
私の考えと同じことを先生が呟く
「と・に・か・く!私達便利屋が来たからには68人力よ!大船に乗ったつもりでいなさい!」
「アル様かっこいいです!」
まあ、今はとにかく力を貸して貰おう
それと………もし酒泉がこの事態を想定していて最初から自分が犠牲になるつもりだったのなら………とりあえず正座させて説教しよう
だから無事でいてね………酒泉
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左右から撃たれる弾丸を避ける、後ろから撃たれる弾丸をナイフで止める、上から降ってくるミサイルを一番危ない場所のだけ撃ち抜き爆発させる、そして前から放たれる弾丸を───
っ!!!!
避けれずに左腕に被弾する
状況は最悪だった、錠前サオリと秤アツコの二人と戦闘を続けてる間に戒野ミサキと槌永ヒヨリが復活してきた
さらには敵の援軍まで到着し、後方にいた護衛の生徒達と完全に分断された
つまり四対一、クモオーグさん風に言うなら圧倒的に不利ー!だ
「…………」
「あいつ、しぶといね」
「あんなにボロボロなのにまだ戦うなんて……辛いですよね……苦しいですよね……」
「だが時間の問題だ………行くぞ」
前から来る弾丸を避ける───右からの攻撃に被弾した
後ろからの攻撃を回避する───前からの攻撃も同時に防ぐが左からの銃撃をくらう
左右から秤アツコと戒野ミサキが発砲してくる前に飛びだし回避するが───回り込んでいた錠前サオリに殴りとばされる
そのまま倒れた俺を槌永ヒヨリが撃ち抜こうとする、咄嗟に身を起こし回避するも───秤アツコに左足を撃ち抜かれる
槌永ヒヨリの狙撃をかわし、秤アツコの銃弾をナイフで切り止め、錠前サオリとの近接戦を受け流し───戒野ミサキのミサイルをいくつか迎撃に失敗し爆発の余波を食らった
心臓を守り、左腕に被弾し、頭を守り、右腕にも被弾し、右足で飛んだ先に狙撃され左足に被弾し、そのまま動けないところを右足にも撃ち込まれた
両手両足を撃ち抜かれ、抵抗できなくなったところを心臓に向けて撃たれた───身体を無理やりずらし、僅かに心臓を避けた
「こんなになってもまだ生きてるなんて凄く苦しそうですね………」
「…………死ぬ前に先生の場所を教えろ」
…………………………………………
「フン」
バンッ!!!
っ!!!………っぁあ!
「さっさと吐け、そうすれば楽にしてやる」
…………………俺は、全ての責任が大人にあるとは思わない
「…………いきなり何の話だ」
あんたらは………マダムと呼ばれてるあの女に支配されてるんだろう………?
「っ!?なぜそれを……!」
………先生は………いい人だ………自分のことを殺そうとした生徒を許せるくらいな………
………空崎さんも………優しい人だ………全部自分で抱え込んで解決しようとしちまうぐらいな………
「何をわけの分からんことを………」
………どうし、て、あんなに、優し、い人、達、が、あんな傷つけられないと………いけないんだ………!
「何………?」
なん、で、………あんたらのためなんかに命を狙われないといけないんだよ!!!
「……………」
少しでもマダムに逆らったことはないのかよ!?少しでも自分達の教えに疑問を持たなかったのかよ!?仲間を導くために人を殺すことに何も感じなかったのかよ!?
「………黙れ」
仲間を導くのがリーダーの役目だろ!?自分から仲間を地獄に連れていってることにどうして何も思わないんだよ!?なぜ最初から救いが無いこと前提で動くんだよ!?
「…………………黙れ」
悪い大人に騙されてるから仕方ない?子供に責任はない?環境が悪かった?─────そんなわけがあるか!どれだけ虐げられようが、どれだけ仲間のことを思っていようが、抗うことすら諦め、操り人形に徹することに決めたのはお前ら自身だろうが!
「黙れ、黙れ黙れ……………」
お前らは被害者じゃない………!間違いなく加害者だ………!罪の責任は間違いなくお前らにある………!なぜお前らのような逆らう意思すら持たない操り人形どもに……!
「黙れ………」
あんなに優しい先生と空崎さんが傷つけられないといけないんだぁぁぁぁぁぁ!!!
「黙れええええええ!!!」
っっっっっぐぅ!!!!
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!」
がっ……ハァ………ぁ……
「知ったような口をきくなよっ……!折川酒泉……!お前に何がわかる………!」
テロリストの気持ちなんて…………理解したくもねえよ………
「……………もういい、死ね」
………………すいません、空崎さん、先生、戻れなそうです
意識が遠退いていく、このまま画面がブラックアウトする瞬間、目に写ったのは─────
アリウススクワッドの背後にいる正義実現委員会の人達だった
運が良ければ………生き残れるかな………