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「ふふ、突然黙ってしまってどうしたんだい?」
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「何かあったのかい?」
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「言葉にして伝えてくれないと分からないよ?」
………………………絶対わざとでしょ
「君も可愛いところがあるじゃないか」
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいいいいいい!!!
「そんな大きな声を出すと彼女が来てしまうよ?」
だって………!
「人に弱みを見せるのは悪い事ではないよ、それに色々と抱え込みすぎると心が持たないだろう?」
百合園さん………
「君は私の予知夢を打ち砕き、私の視た絶望の未来を変えてくれたんだ。君の抱え込んでいる物を受け止める事で少しでも恩を返せるのならいくらでも甘えてくれたまえ」
………それは恥ずかしいっていうか………
でも、ありがとうございます
「なに、同じ未来を知る者同士仲良くしようじゃないか」
はい!
「それはそれとしてまるで幼子の様に泣いていたね」
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
思い出させないでくださいよおおおおおおおおおおおおおお!!!
「すまない、君は中々にからかいがいがあるからつい、ね」
マジで勘弁してください…………シャレにならないですよ………
「ふむ………しかし先程言った言葉は冗談ではないんだがね」
え…………?
「何もかもを一人で背負いすぎるな、私達の話を………未来を知る者の話を信じる人はあまりいないだろうがそれでも多少は吐き出しておいた方がいい」
……………そうですね
「私と君は似たような存在だ、君の心にかかっている負担は多少理解できる」
……………
「こうして時々語り合うぐらいの時間なら私も取れる。どうしても辛いときはまた甘えに来るといい」
………別に自分から甘えたわけじゃ
「なら嫌だったのかい?」
…………嬉しかったです
「ふふ、ずいぶん素直だね」
あんまからかわないで下さいよ………
「君のように素直な者は好ましいよ、もしご希望とあらば─────」
タッタッタッタッタッ…………
バンッ!!!
「また君の事を抱きしめてあげようか?」
「酒泉!!!大きな声がしたけど何があったの!!?」
あっ
「………………は?」
「…………酒泉君、君は実に運がないな」
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「すまない、少しからかい過ぎたみたいだな」
本当ですよ………
「ふふ、でも君と共に語り合えた時間は楽しかったよ。また来てもいいかい?」
もちろ「駄目」何で空崎さんが答えるんですか…………俺は構わないですよ
「…………」ギュッ
無言で太ももをつねらないでください
それと百合園さん、今度会う時はこちらから向かいますよ
その頃には退院してるでしょうし何か手土産を持っていきますよ
「そうか、なら私もお気に入りの茶葉を用意して待っておくとしよう」
それじゃ、また
「ああ、楽しみに待っているよ」
そう言うと百合園さんはそのまま背を向けて扉にむかい、退室した
……………
「………………」
あの…………
「なに?」
その………なんかすいません
「なにが」
何か怒ってるっぽいんで………
「別に怒ってない」
いやでも、
「怒ってない」
あっはい
そうは言うものの、先程から黒いオーラを幻視しそうな程不機嫌な空崎さん
何か話題を変えないと………!
そ、そういえば知ってますか空崎さん!
「なに」
今度ゲヘナ学園から二駅程離れた場所にショッピングモールが出来るみたいですよ!
「それがどうかしたの」
そのショッピングモール内のフードコートでオープニングセールとして全店半額キャンペーンやるみたいですよ!
「興味ない」
あっはい
……………泣きそう
「………でも、一人じゃ食べに行ってもつまらなそうだけど誰かと二人でならそこそこ楽しめそう」そわそわ
ほ、本当ですか!?
「………うん」
それじゃあ─────
──────天雨さんか先生と二人で一緒に行ってみたらどうですか!!?
「………………」
良かった……!これで空崎さんも機嫌を取り戻してくれるはず……!
「………………」
もし天雨さんと空崎さんの二人で行けば普段俺に対してやけに当たりの強い天雨さんも態度が軟化するはず!
「………………」
先生と二人で行けば原作通りイチャコラルート!勝ったッ!エデン条約編完ッ!
「………………」
俺の頭脳が恐ろしい………!やはり私は優秀で……誠実で……!
「………………」
凄いでしょ!最高でしょ!天才でしょ!
「ねえ」
はい!なんでしょ────────
この後怪我しない程度に殴られた