〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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〝サクセン〟立てるぞ!!!

 

 

 

 

力を貸してほしい、ねぇ………

 

アンタには俺のことが『仲間や自分の事を殺しかけた奴らを助けてくれる程の聖人君子』に見えるのか?

 

「…………それでも、これしか方法が………」

 

……………はぁ…………で?力を貸してくれって言われても俺は具体的に何をすればいいんだ?

 

「協力してくれるのか!?」

 

まだ信用したわけじゃない、とりあえず話を聞くだけだ

 

「………いや、チャンスを貰えるだけ有難い」

 

………で?まさか大人しく敵に捕まってくれって言うわけじゃないよな?

 

「いや、マダムを倒してアツコを救出する」

 

………敵地に攻め込むってか?気付かれるに決まってるだろ

 

「道中で戦う必要はない、お前を捕らえた風に見せかければ相手もわざわざ襲ってこないだろう」

 

秤アツコを渡すより先に俺を引き渡すように言われたら?そもそも秤アツコをそのまま人質に使われたら?

 

「………マダムは何かの〝儀式〟を行おうとしている、その儀式にはアツコが必要な以上、命を奪うような真似はしないだろう」

 

………俺を引き渡した瞬間に襲われたら?

 

「…………その時はもう戦うしかない」

 

………最終的に戦闘になるなら最初から敵を倒すつもりで攻めた方がいいだろ、もしかしたらもう儀式を始めてるかもしれないんだからな

 

「それは私も考えた………しかしアツコを救出するには戦力が足りないんだ」

 

なるほど………

 

………確かカタコンベのルートは毎回ランダムに出口が変わるんだよな?

 

「っ!?そこまで把握しているのか………一体どこでその情報を」

 

そんな事はどうでもいいだろ、しかし毎回出口が変わるとなると援軍を頼んでも突入出来ないな………

 

 

 

 

 

こんな事を話してる間にもタイムリミットが迫っている、どうしたものか………

 

スクワッドメンバーと合流した後、メンバーの誰か一人をカタコンベ付近に置いていけばその後援軍の人達も案内してもらえるんだが………

 

 

 

 

 

 

それよりも問題は聖園ミカだ

 

 

 

 

今俺が立たされている窮地、エデン条約編四章では聖園ミカというとんでもないゴリr………強さを持つ女が襲撃してくる

 

道中にスクワッドのメンバーを置いていけば当然出くわす事になるだろう

 

ちなみにどれくらいの強さかというと、錠前サオリが万全の状態だったとしてもおそらく勝てないだろう

 

各学園の最強クラスと遜色ない実力者だ

 

原作では最終的に錠前サオリとの一騎討ちに勝利するものの、自身と錠前サオリの境遇を重ね見て、アリウススクワッドの為に時間稼ぎをする事を決意していた

 

…………でもその展開まで持ち込めたのは先生がいたからだ、道中の先生の指揮による奮戦や、先生の姿を見た聖園ミカがメンタルを揺さぶられたりしたから何とかそこまで辿り着けたのだろう

 

聖園ミカと接点の無い俺では説得する事は出来ないし、実力的にも時間稼ぎは出来るだろうけど勝てる気はしない

 

 

 

 

…………はぁ

 

「頼む、この件が終わればどんな罰でも受ける。だから……!」

 

……………

 

「頼れるのはもう────」

 

はいストップ、そのセリフを吐く相手は俺じゃないですよ

 

「え………?」

 

それと勘違いしないでほしいんですけど、さっきのため息は助けるかどうか悩んでいた訳じゃないです

 

助ける事自体は構いません、ただ作戦を考えていただけです

 

「本当か!?」

 

………まあ、ベアトリーチェ………じゃなくて〝マダム〟には俺も会ってみたいんで

 

 

 

 

………何故俺に興味を持ったのか聞いておきたいしな、もしかしたら〝ゲマトリア〟全体に目をつけられてるかもしれないし

 

 

 

 

ただし!捕まるフリは無しだ、相手をどこまで信用していいのか判らない以上、下手に行動を制限されたくない

 

どうせマダムの目的が俺に会う事で、儀式のせいで秤アツコの命を奪う事も出来ないなら最初から戦うつもりで行っても大して問題ないだろう………まあ、出来る限りステルスで行くけど

 

「すまない………ならお前に渡しておきたい物がある」

 

 

 

 

 

 

そう言って錠前サオリが…………錠前さんが俺に何かを手渡してくる、それは一見ただのスイッチに見えるが───

 

 

 

 

 

「それはヘイローを破壊する爆弾のスイッチだ、爆弾は今は私が所持している」

 

そう言いながら背に隠してあった爆弾を俺に見せてくる

 

………ヘイローを破壊する爆弾、まだあったのか。それか後から補充されたか………

 

「少しでも怪しい行動をしたと思ったらすぐに押してくれ」

 

 

 

俺は先生のように優しくない

 

…………いいだろう、少しでも敵対すると思ったらアンタの仲間の目の前だろうと容赦なく押すからな

 

「ああ、それで構わない」

 

 

 

 

 

さて、残る問題は聖園ミカの対策と戦力不足か………

 

確か原作では百合園さんの予知夢の話を聞いてしまって、『自分のせいで先生が危険な目に会う』って思ってしまい、感情が暴走してアリウスに襲い掛かってくるんだよな

 

………でもこの世界ではアリウスは先生ではなく俺に助けを求めてきた以上、別に襲ってこないんじゃないか?

 

マジで接点ない他人だしこのままスルーしても────

 

 

 

 

 

 

 

待てよ?百合園さんは『私の視た予知夢に君はいなかった』って言ってたよな………?

 

実際の状況と関係なく原作通りの予知夢を視ているとしたら結局『先生がピンチ』だと思い込んで襲ってくるんじゃ………

 

これから俺達が戦う相手は戦闘に特化した学園だ。アリウス生やベアトリーチェ、そしてユスティナの〝切り札〟までいる

 

原作との相違点もある以上、錠前サオリがヘイローを破壊する爆弾を二個持っていたように敵戦力が増強されている可能性だって十分にある

 

 

 

これらの戦力に対抗するために今必要なのは………

 

色んな組織と繋がりがあり、ある程度戦力を動かせる人

そして道中に置いて行ったスクワッドメンバーの護衛が出来て、尚且つ聖園ミカと渡り合える人

 

「………あまり時間がない、どうする?」

 

…………少しだけ待っててください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話したい人〝達〟がいます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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