〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

413 / 514
〝天才清楚系病z〟………〝アケボシ〟出会うゾ!!!

 

 

 

何故俺はミレニアムに居るんだろう

 

どうも、何か最近強くなった気がする折川酒泉です

 

昨日ミレニアム最高の天才清s………めんどくせーな、例のあの人に呼び出されてミレニアム学園にやって来ました

 

ちなみに今日は天童さんとは一緒にはいない、何やら天童さんに聞かせたくない話でもあるらしい

 

……まあ、十中八九〝あれ〟の事だよな、あの人が天童さんに手を出す事は有り得ないと思うけど

 

 

 

「あ、いたいた、貴方が折川酒泉でいいんだよね?」

 

 

なんて事を考えながらソファに腰を掛けて待っていると、滅茶苦茶際どい格好をした女性が近づいてきた

 

 

 

……はい

 

「私は和泉元エイミ、よろしく……といっても、案内したらそれで終わりなんだけどね」

 

……はい

 

「………ねえ、さっきから何で目を瞑ってるの?」

 

青少年のせめてもの抵抗です、気にしないでください

 

「?」

 

くそっ……天雨さんといいこの人といい、何で自分の格好に疑問を持たないんだ……目のやり場に困る……

 

「それじゃ早速行こっか、部長の所に………ちゃんと前を見て歩かないと危ないよ?」

 

俺は屈しない!

 

「え、何……」

 

 

 

 

──────────

 

────────

 

──────

 

 

 

 

 

 

 

 

か、勝った……長く苦しい戦いだった……

 

「そんなに長く歩いてないと思うけど………道中、あっちこっちぶつかってたけど大丈夫?」

 

大丈夫です……己の欲望と戦った証の名誉ある負傷ですから……

 

「だからちゃんと前見てって言ったのに……」

 

 

 

少し歩いた辺りで何やら近未来感のある扉が見えてきた

 

和泉元さんはその横に設置されている機械にカードキーの様な物をスキャンし──────

 

 

 

 

 

 

《認証失敗》

 

 

 

 

 

「………」

 

 

もう一度スキャンする

 

 

 

 

 

《認証失敗》

 

「………」

 

………

 

「………ちょっと待ってて」

 

 

 

そう言うと和泉元さんが携帯を取り出し、誰かに電話をかけようとし────

 

 

 

 

 

「合言葉は?」

 

 

 

────突如、扉の奥から女性の声が聞こえた

 

 

 

「………合言葉?」

 

「はい、合言葉です」

 

「昨日までそんなの無かったでしょ、それよりお客さん連れてきたんだから早く開けてよ部長」

 

「こういうのはファーストコンタクトが大事なのですよ、エイミ」

 

「はぁ」

 

「出会い頭に今みたいなやり取りを見せる事で相手の警戒心を解くという高等技術ですよ」

 

「それ、相手の目の前で言ったら意味なくない?」

 

「…………はっ!?」

 

帰っていいですか?

 

「まあまあ、ちょっとしたお茶目じゃないですか♪」

 

帰ります

 

「もう、そんなに焦らなくてもいいじゃないですか」

 

「………」

 

「でも確かに初対面で馴れ馴れしくしすぎましたかね?」

 

「………」

 

「それについては申し訳ございませんでした」

 

「………」

 

「ですが本来ならそれは光栄な事なんですよ?なにせミレニアムが誇る超天才清楚系病弱美少女であるこの私と────」

 

「ねえ部長、酒泉帰ったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………………へ?」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「そんな本気にならなくてもいいじゃないですか」

 

すいません、家の鍵ちゃんと閉めたか不安になって……

 

「それだけで帰ろうとしないでくださいよ」

 

なんか途中から話を聞いてるのすら面倒になって……

 

「……ちなみにどの辺りで帰ろうとしました?」

 

俺が「帰ります」って言った直後です

 

「え?嘘でしょう?返事すら聞かずに帰ろうとしたんですか?絶対に人の意見を聞かない〝あの女〟ですらもう少し聞こうとしますよ?」

 

いや、何かもういいかなって……

 

「何ですかそれ………まったく、せっかちな男性は嫌われますよ?」

 

あ゛?誰が全くモテねえモブ顔だって?

 

「そこまでは言ってません」

 

どいつもこいつもモテない煽りしやがって……!

 

「被害妄想が激しすぎません?」

 

それで、今日は何で呼んだんですか?

 

「急に冷静にならないでください」

 

話が進まないんで茶化さないでください

 

「私のせいにされても………っと、そういえば自己紹介がまだでしたね」

 

一応お互いに何者か知っていると思いますけど……

 

「まあ、そんな野暮な事は言わずに!」

 

 

 

目を輝かせながらそう言ってくる明星さん、これ多分あの台詞言いたいだけだろ

 

 

 

……はぁ、じゃあどうぞ

 

「いいですか?私は─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────ミレニアムの超天才清楚系病弱美少女ハッカー、明星ヒマリと申します!」

 

 

ドヤァ、と台詞に付いてそうな勢いで車椅子に座りながら自己紹介する明星さん

 

……なら俺は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────ゲヘナが誇るスーパーアルティメットつよつよ最強風紀委員の折川酒泉です!

 

 

 

ドヤァ!

 

「………」

 

ドヤヤァ!

 

「………」

 

ド、ドヤァ!

 

「………」

 

ド、ドヤァ?

 

「確か貴方は最強を名乗る程の実力ではないはずですよね?」

 

ちくしょう

 

「しかもゲヘナが誇るって言いますけど、よく女性関係でトラブルを起こしてるって話も聞きますよ?」

 

ちくしょう

 

「ふふん!この超天才病弱美少女ハッカーをぞんざいに扱うからです!」

 

洗う時によく使いますよね

 

「それはぞんざいではなく洗剤です!」

 

悪いことはしてませんよ?

 

「犯罪!」

 

俺は元気です!

 

「健在!」

 

あ、授業に必要な道具忘れました

 

「教材!…………ちなみに私は?」

 

逸材!

 

「………」

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえええええい!」

 

うぇえええええい!

 

車椅子に座る明星さんに近づき両手でハイタッチする

 

 

「ふふっ!どうやらリオの何百倍も話が通じそうですね!」

 

いやあ!ノリが分かってますねえ!

 

「当然です!何せ私は────」

 

────超天才病弱美少女ハッカーの明星ヒマリさんですもんねえ!

 

「ふふん!」

 

 

 

一度上がったテンションは留まることを知らず、そして………

 

 

 

あれ?

 

「どうしました?」

 

………俺達、何の話をしにきたんでしたっけ?

 

「……あっ」

 

 

 

お互いの目的を思い出し、一旦落ち着きを取り戻そうと咳払いをする

 

 

 

「そうです、本日酒泉に来ていただいたのはアリスについてお話があるからです」

 

切り替え早くない?

 

「天才ですから」

 

バスケットマンかな?

 

「話を戻しますよ、単刀直入に言いますが………貴方は今、ある人物に狙われています」

 

ある人物………調月さんか?

 

「おや、もう知っていたのですか、流石は未来を知る者ですね」

 

あ、やっぱり先生に教えてもらってたんですね

 

「はい、他にも〝色彩〟とやらについても少々」

 

そりゃ、明星さん程の天才になら教えるか………なら丁度いいです、俺からも天童さんについて話があります

 

「それは〝ケイ〟とやらの事ですか?」

 

はい、天童さんを暴走させずに天童さんの中に眠るケイさんを目覚めさせることが出来ないかお聞きしたくて……

 

「確かこの後、アリスが〝謎の機械〟に触れる事で暴走を引き起こしてしまうんですよね?」

 

はい

 

「うーん……困りましたね、暴走させたくなければ触らせなければいいだけですけど……それだとケイが目覚めませんね」

 

それだと色彩が襲来した時に困るんですよ

 

「………正直な話、暴走を抑えるだけなら可能かもしれません」

 

え?本当に?

 

「アリスの内部データにハッキングして対異常現象用に構築した防御プログラムを仕込めば恐らくは」

 

………すげえっすね

 

「ただ、もしそれでアリスの暴走だけでなくケイの覚醒まで完全に抑えてしまったらもう二度と目覚めないかもしれません」

 

誰も怪我させずにケイさんを目覚めさせる方法……

 

………一番確実なのは、被害の出ない様な場所で天童さんに謎の機械に触れてもらうことですかね

 

「その場合、厄介な相手と戦うことになりますが」

 

……調月さん、か

 

「ケイが目覚めた事を知れば確実にアリスごと破壊しようと行動しますよ、彼女は」

 

………

 

「それに酒泉、貴方も狙われていることはご存知でしょう?そんな状況で下手に動けば貴方自身にも危害が及びますよ」

 

まあ、最悪それは良いんですけど………俺が原因でゲヘナとミレニアムにゴタゴタが発生するのは嫌だなぁ……

 

「まずはあの頭でっかち……リオから何とかしないといけませんね」

 

説得は……難しいよなぁ……

 

「……あ、そういえば伝えていませんでしたけど、リオも貴方が未来の記憶を持っていることに気づいていますよ」

 

それ先に言ってくれません?

 

 

 

突然の警告に驚いてしまう、これで打てる手が更に限られた

 

 

 

……俺の記憶について知ってる上で疑われてるって、それもうアウトじゃん、未来の知識を利用して説得出来ないかなとか考えてたのに

 

「むしろ酒泉が未来を知っているからこそ疑っているのかもしれませんね、ケイやアリスを手中に収める方法を知っている可能性もありますし」

 

んー………明星さん、俺が調月さんに直接会うことって出来ないですかね?

 

「接触するのは向こうからしてもむしろ大歓迎だと思いますが………どんな手を使ってくるのか分かりませんよ?」

 

とりあえず話してみない事には……

 

「私はあまりオススメしません」

 

とはいえ、このまま無駄に時間を使うのも勿体ないですし……

 

「会うにしても念入りに準備しておいた方がいいかと」

 

………いや、敢えて何も持たずに行こうと思います

 

「………正気ですか?」

 

他人を信じる事が出来ない人の所に、態々疑われる様な準備をしてまで突入するよりはいいかと

 

あと「俺は敵ではないですよ」ってアピール出来ますし

 

「その程度で彼女が信じるとは思えませんが……」

 

……まあ、いくら準備したところで俺一人で調月さんの戦力に対抗できるか分からないですし

 

下手に刺激するよりはまだ話し合えると思いますよ、それにゲヘナの生徒を強制的に捕える程強引ではないと思いますし

 

「………分かりました、リオに話を通しておきます」

 

 

 

ありがとうございます、とお礼を言おうとしたが明星さんが「ただし」と付け加える

 

 

 

「リオと会う予定日が決まったら事前に私や先生に連絡してくださいね?流石にそれぐらいの準備はした方がいいですよ」

 

分かりました……って、この前の電話非通知だったんで番号知らないんですけど

 

「では私のプライベート用の連絡先を教えます、これならそう簡単には探れないでしょうし」

 

 

 

連絡先を交換してから適当に挨拶を交わす

 

 

 

「それじゃあリオに伝えておきますけど………気をつけてくださいね?」

 

もし捕まったらミレニアムが誇るめちゃくちゃ優秀でパーフェクトでかっこいい天才清楚系病弱美少女ハッカー様に助けてもらうんで大丈夫です

 

「ふふん!任せてください!」

 

チョロい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。