〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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虚妄のサンクトゥム編は必要な部分をさっくり進める予定です、全部書こうとすると話数がね……

ちょっと物足りないですけど、代わりに番外編もちょくちょく進めていこうと思います


第三サンクトゥム前(シロ&クロ)

 

「会議を始める前に………皆、今日はこんな非常事態の中集まってくれてありがとう」

 

「さて……突如、現れたこの未知の塔を虚妄のサンクトゥムと呼ぶことにしたけど……まずはこれの対処から始めよっか」

 

「これらの塔を第一サンクトゥムから第六サンクトゥムとし、この全てを無力化する必要がある………そうしないと、約二週間後にサンクトゥムのエネルギーが臨界点に達してキヴォトス全域が巻き込まれるからね」

 

「……とはいえ、戦闘前に近隣住民の避難や防衛線の設置とか色々やることがあるんだけど……この辺りの問題は各学園の生徒達や偶然戦力を準備していたカヤが解決してくれたよ」

 

「………虚妄のサンクトゥムの攻略は攻防共に厳しい戦いになるだろうけど、それでも各々の死力を尽くして戦うしかない。私達はその為に今日まで準備を整えてきた」

 

「ここには各学園のブレインがいる、どうか皆の知恵を貸して─────」

 

 

 

 

 

 

 

「────あの、先生……少しよろしいでしょうか?」

 

「……ん?どうしたの?ユウカ」

 

「先生はヴェリタスやエンジニア部から連絡が来る前から、虚妄のサンクトゥムから人の精神を錯乱させる信号が発せられていることを知っていましたけど……これはどこからの情報でしょうか……?」

 

「あっ、そういえば私からも……ティーパーティーやシスターフッドが協力して漸く手に入れることができた色彩の情報なども、一体どこから入手したのでしょうか?」

 

「……確かに、その情報元の力も借りることができればもっと会議が円滑に進むんじゃないの?」

 

「……ごめんカヨコ、その……その子はとっても人見知りなんだ」

 

「人見知り?そんなことを言ってる場合じゃないでしょうに……一体誰なんですか、もう……」

 

アコのすぐ近くにいるんだけどね……

 

「因みにその方はなんという名前なんでしょうか?」

 

「えっと……ごめんねアヤネ、名前は教えられないんだけど……その、特技の一つに未来予知があってね?」

 

「もしかしてセイアちゃんのことですか?でしたら隠さなくても良いのでは……」

 

「あー……いや、その……ハナコも知らない子なんだけど……」

 

「………そこまで極度の人見知りなんですか?キヴォトスの危機だというのに随分と呑気な……」

 

いや、アコは会おうと思えばいつでも会えるというか……

 

「……はい?何か言いました?」

 

「い、いや?何も?………ゴホンッ!それでは、只今より虚妄のサンクトゥム攻略作戦を開始する!」

 

(((((誤魔化した……)))))

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

廃墟と化した遊園地を機械の軍勢が駆け出す

 

クマ型やウサギ型のロボ、変異型スイーパー、そして〝無名の守護者〟まで、あらゆる手段を用いて目の前の敵を葬らんとする

 

一直線に突っ込んでくる集団に対し、ヒナの〝デストロイヤー〟が火を噴かせる

 

一体二体と次々爆発していく、が……

 

 

「……っ!硬い……」

 

 

先頭に飛び出た一体の機械によって攻撃を止められる

 

六本の足に三又の槍のような尻尾、見るからに頑丈そうな身体を持つその機械は前世で〝無名の守護者.TypeB〟と呼ばれていた個体だった

 

TypeBは尻尾を紫色に輝かせると、そこから光線を撃ち出す

 

ヒナはそれを回避しながら反撃するが、カンッと高く音を鳴らすだけで大したダメージにはなっていない

 

そして目の前の頑丈な敵に手こずっている間にも、次々と更に奥から敵が迫ってくる

 

ヒナはターゲットを切り替え、その他の敵の殲滅へと作戦を変更する

 

しかし、それをTypeBが見逃すはずもなく当然のように狙われる

 

………だが、ヒナはそれでも他の敵への攻撃の手を緩めない、まるで〝自分に当たることはないだろう〟とでも言うかのように堂々と撃ち続ける

 

ならば望み通り、と返すかのようにTypeBは再び尻尾にエネルギーを集束させる……が、同時に一発の弾丸がTypeBの目に直撃する

 

大したダメージではないものの、その一撃に反応したTypeBは弾丸が飛んできた方を向き────

 

 

 

 

「酒泉、お願い」

 

 

 

 

────直後に、酒泉によって真上に投げ込まれた手榴弾が爆発した

 

その衝撃は容赦なくTypeBに直撃するが、それでも多少装甲に傷がつく程度だった

 

……だが、酒泉にとってはそれで良かった

 

爆発によって態勢を崩したTypeBは地面に向けて光線を放ち、今度は自身の起こした爆発でダメージを受ける

 

それでも身体の一部分に小さな穴が空く程度だったが、その僅かな隙間に酒泉の放ったスナイパーライフルの弾が侵入する

 

バチッと一瞬音が鳴ると、少し歪な動きをしてからTypeBは停止した

 

 

「………やっぱりやってくれたね」

 

───まあ、空崎さんの言いたいことは大体分かるんで!

 

「……うん、〝大体〟だね……いつも肝心な部分で鈍感になっちゃうけど」

 

……え?

 

「じゃあ、急ごっか」

 

ま、待ってください!俺、どこか間違ってました!?空崎さんのこと理解できてませんでしたか!?

 

「別にいい、分かるまで言い続けるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ヒナと酒泉が目的地にたどり着くと、それから少し遅れて複数の人影が駆け寄ってくる

 

 

 

『おっ?どうやら殆ど同じタイミングで着いたみたいだね~』

 

「こちらRABBIT小隊、被害はありません。RABBIT4……ミユには当初の作戦通りの位置で待機してもらってます」

 

『あっ……今度は忘れられてなかった……遠くから見守ってますね……』

 

「道中でやけに硬い奴がいたせいでちょっと苦戦したけどな……」

 

「私達の方も余裕だったよ!」

「お姉ちゃんは途中で油断して危なかったけどね……」

 

「中々攻略のしがいがあるダンジョンでした!」

 

「……貴女達の部長は?あの変なロボットも無いけど……」

 

「………えっと、ちょっとハプニングが発生しまして……」

 

ユズだけがこの場にいない事に疑問を感じたヒナは、その事を尋ねる────

 

 

 

 

 

「っ……待って、何か来る」

 

「あ、あれは……ボール!?」

 

 

 

────が、答えが来るよりも前に奥から丸い何かが接近してくる

 

それは勢い止まる事を知らず、全員が集まる場所に一直線に突っ込んでくる

 

 

「各員!回避を!」

 

 

ミヤコの声と共に全員が回避行動を取る

 

ボールはそのまま壁に激突し、それでも止まることなく真っ直ぐ転がっていく

 

 

「い、一体なんなのさ!?」

 

「………お姉ちゃん、アレ」

 

 

ミドリがボールを投げ込まれた方に視線を向けると、そこから更に別の何かが転がってくる

 

しかしよく見てみると先程と比べてシルエットが一つ多く、それはまるで玉乗りピエロのようにボールを乗りこなしている

 

 

『う、上からも何か来ています!』

 

ミユの声に反応したミヤコが視線を上空に向けると、赤色の空を隠すように黒い何かがミヤコの視界を遮る

 

 

「……これは……羽?」

 

「……っ!おい!また機械共が集まってきたぞ!」

 

 

サキの警戒を促す声と共に再び機械の軍勢まで奥からやってくる

 

その中には道中で倒したTypeBの姿もあった

 

 

 

 

 

──────────

 

────────

 

──────

 

 

 

 

 

地上では鼠が踊り、空からは黒い羽が舞い落ちる

 

……うん、まあ……正直分かってたけどさ……そりゃそうだよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そりゃあゲームじゃないんだから二体同時に襲ってくるし、他の雑魚敵も一緒に出てくるよね!!!

 

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