〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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サンクトゥム復活イベントってユーザーからしたらウマウマでしたけど実際の先生達からしたら堪ったもんじゃないですよね




第四サンクトゥム攻略後

 

 

五つのサンクトゥムの破壊が完了された

 

これで後は六つ目のサンクトゥムを攻略するだけ────とはいかなかった

 

第六サンクトゥムから強力なエネルギー反応が確認されると同時に、破壊されたはずの各サンクトゥムからもエネルギー反応が復活する

 

それが意味すること、即ち────サンクトゥムの守護者達の復活

 

その知らせは各サンクトゥム付近で待機していた生徒達を驚愕させた………が、すぐに冷静さを取り戻した

 

元より〝何かが起きた時の為〟に待機していたのだ、一応の覚悟はしていた

 

弾薬の補充、怪我の手当てを終え、戦闘準備は完了している

 

後はさっきと同じように敵を倒すだけ─────などと、そう簡単に上手くいく訳がない

 

敵の行動も道中の状況も完全に同じパターンという訳ではない………ゲームと違ってそんな簡単に〝周回〟できる訳ではないのだ

 

それでも彼女達は戦う、全てはキヴォトスを護る為………そして─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────各々の大事な者達を護る為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二ラウンドか………よし、計算通りだ!かんぺき~

 

「アリス、それ知ってます!ユウカの真似ですよね?よくモモイが罰ゲームの物真似でやってました!」

 

………俺しーらね

 

 

どうも、いよいよ〝あのイベント〟が起きるのかと思って不謹慎にもちょっとワクワクしてしまった折川酒泉です

 

男の子は巨大ロボが大好きだからね、しょうがないね

 

………ケイさん、天童さん、必要なリソースは集まったか?

 

 

【………いえ、あと少しです】

 

それなら丁度良いな、もう一体ぐらいお代わりしに行くぞ………皆が倒した後でな

 

「はい!………その後はアリスはミレニアムに帰還しますか?」

 

ああ、二人には巨大スーパーノヴァのパーツを組み合わせてもらうっていう仕事が残ってるからな………それまでゆっくり休んでてくれ

 

「了解しました!アリス、酒泉と一緒に宿に泊まってHPを回復させます!」

 

いや、俺はやらないといけない事があるから………

 

「…………」

 

【…………】

 

 

怖い、無表情で見ないで………赤目と青目で見つめないで………

 

でも、俺だってずっと無職でいる訳にはいかないのだ、このまま女の子達を働かせるヒモにはなりたくないからな

 

 

「………何をしに行くつもりですか?」

 

ん?ああ、別に危険なことはしないさ……ちょっと〝船〟の回収をしに行くだけだからな

 

「……一人でですか?アリス、とっても心配です」

 

……いや、どっかの防衛室長様が頼りになる戦力を用意してくれている

 

〝追いつめられた狐はジャッカルより凶暴〟って言うけど………この世界の狐は普段から強い人達ばかりだからな

 

【……一応、聞いておきますが……その〝戦力〟というのは……女性ですか?】

 

 

ケイさんが赤目を細めながら尋ねてくる………なんでそんな事を聞くんだ?まあ、女性だけど

 

 

【………なるほど?つまり貴方は〝仕事に行くフリをして他の女性に会いに行く〟………そんな男だった、と】

 

人を浮気野郎みたいに呼ぶんじゃあないっ!!そもそもその人達とは一度も会ったことがないからな!?

 

【ええ、私は何も気にしませんよ、ええ………私と王女を放っておいて勝手に会いに行けばいいじゃないですか】

 

 

 

いじけた様に目を逸らされる………こ、これが反抗期か………!

 

パパはそんな風に貴女達を育てた覚えはありませんよ!

 

 

 

【……まだ娘扱いですか、やはり力ずくで分からせるしかないようですね】

 

え?分からせる?何を?

 

【………この事件が解決したら覚悟しておいてくださいね】

 

………マジでなんの話!?ちゃんと説明して!?

 

【…………】

 

ぐ、ぐぬぬ……!天童さん!ケイさんの代わりに説明を────

 

【王女なら先程の貴方の発言のせいで拗ねてしまいましたよ】

 

(アリス、怒ってます!浮気者の酒泉なんてもう知りません!)

 

 

一瞬だけ青目になるものの、頬を膨らませながらプイッと顔を逸らされてしまう

 

その後、また一瞬で赤目に戻ってしまった

 

 

【王女をこれ程までに怒らせる事ができるのは全世界を探しても貴方だけですよ、全く…………少しは女性の気持ちを学んだらどうですか、成長しない男は嫌われますよ】

 

俺は嫌われてない……

 

【………いえ、やはり貴方は一生そのままでいてください。女性の気持ちを理解したら理解したで面倒なことになりそうですので】

 

ええ……どっちなんだよ……

 

【どうせ貴方のことです………自分が周囲の女性に好意を寄せられていると気づいてしまったら、歯の浮くような臭いセリフをそこら中に撒き散らす軽率な男に成り下がるに違いありません】

 

………え?〝気づいてしまったら〟って………もしかして俺、色んな人にモテてたりするの!?あの正実の人だけじゃなかっt──────

 

【は?そんな訳ないでしょう、〝もしも〟の話に決まってるじゃないですか………貴方のような身体が貧弱で立場も弱くて女性の気持ちすら察することのできないような地味面の男がモテると思いますか?】

 

そ、そこまで言わなくても………

 

【いいですか、私の対応はこれでも優しい方なのですよ?普通の女性ならすぐにでも貴方の頬を叩いてもおかしくないんですから】

 

死体に鞭打ちどころかスーパーノヴァぶちこまれてる………

 

【貴方に優しく接する女性なんて、金輪際未来永劫私や王女くらいしか存在しませんからね?それが分かったのならもっと私達を大切に─────どこを見ているんですか?今は私が貴方に話しかけているのですよ?目を逸らさないでください………逸らすな】

 

ひえっ………

 

 

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