〝アリウス〟潰すゾ!!!   作:あば茶

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〝ペロロジラ〟潰すゾ!!!

 

 

 

「見ろヒフミ!ペロロジラだぞペロロジラ!」

 

「な、なんであんな所に……!?」

 

「ヒフミの言っていた事がようやく理解できた!〝ペロロジラは皆の心の中にいる〟というのはこういう事だったのか!」

 

「い、いえ……そういうつもりではなかったのですが……」

 

 

ヒフミとアズサが見上げているのはペロロジラ………なのだが、彼女達の知っているペロロジラとは色が異なっている

 

 

「ヒフミ!もっと近くで見にいこう!」

 

「わ、分かりました!しっかり掴まっててくださいね!」

 

 

クルセイダーちゃん(ヒフミ命名)を加速させ、ペロロジラに接近するヒフミとアズサ

 

そんな二人とは別方向からも一台の車が接近する

 

 

「……では、私達も行きましょうか。運転お願い致しますわね……アカリさん」

 

「了解でーす☆」

 

「ちょっ……ま、まさかアレを倒すつもりなの!?流石に大きすぎない!?」

 

「遠近法というやつですわ」

 

「近づいたらもっと大きくなるじゃないっ!?」

 

「ペロロジラ……クジラ……クジラ肉……じゅるり」

 

「……イズミ?嘘よね?」

 

 

目指すははペロロジラの元

 

アクセルを踏み、ハンドルを切り、巧みに障害物を避けていく

 

 

「ビーム撃ってきたわよ!?」

 

「ヤバいですね☆」

 

「どっかから取ってきたような台詞言ってる場合じゃないでしょ!?どうすんのよ!?」

 

 

ペロロジラの目から発射される熱光線が道路を破壊していく

 

ジュンコがチラッと後ろを振り向けば崩れ去る道路橋が………一瞬でも止まれば即落下するだろう

 

 

「こ、これじゃあ間に合わな────」

 

 

 

 

 

「榴弾発射っ!」

 

ジュンコが迫りくる崩壊に怯えていると、突如強烈な一撃がペロロジラの顔面に直撃し、注意を逸らさせる

 

榴弾が発射されたであろう方向に視線を向ければ、そこにはクルセイダーちゃんと共に戦場を走り抜けるヒフミ……………と、目を輝かせながらペロロジラを見つめているアズサがいた

 

 

「あの子達がサポートしてくれたの!?」

 

「あんな華麗なドライブテクニックを披露しながら他者の援護まで………負けてられませんわよ、アカリさん!」

 

「では………飛ばしますね!」

 

ペロロジラの攻撃がヒフミ達に向いている隙に最短ルートで車を走らせる

 

やがてアカリの運転する車とヒフミの運転するクルセイダーちゃんが向かい合うと、二人は急にハンドルを切って共に同じ方向に走り出す

 

自身の下でうろちょろと走り回る虫を潰そうと、ペロロジラはその巨体でのっしのっしと移動し始めた

 

「な、なんか気持ち悪いのが産み出されたわよ!?」

 

「か、かわいいです……!」

 

「嘘でしょ!?」

 

「口から出しちゃうなんて……そんな勿体無いことしちゃ駄目だよ!」

 

「アレを倒さないといけないなんて……やはりこの世界には虚しさしか残らないのか……」

 

 

ペロロジラが口から手下────ペロロミニオンを吐き出すと、彼等はヒフミ達の進路に落下する

 

目の前の敵を滅多打ちにするイズミに続き、アズサが酷く辛そうな表情で攻撃を開始する

 

ダメージを受け、転倒したペロロミニオンの間を通り抜けていく

 

 

「偽物とはいえ、あの子達を手にかけてしまうなんて……!」

 

「そんなこと気にしなくて────待って、なんかさっきよりも目が光ってない?」

 

 

罪悪感を感じているアズサにジュンコがツッコミを入れようとしたが、その前に違和感に気づく

 

 

「一体何処を狙って─────ッ!ヒフミさん!アカリさん!すぐに引き返してください!」

 

 

ハルナが叫んだ次の瞬間、先程の数倍も強力なペロロジラの熱光線が周囲の建物を破壊する

 

瓦礫の雨が上から降り注ぎ、二台の道を塞ぐかのように落下してくる

 

ヒフミとアカリは急ブレーキをかけて後ろを振り向くと、ペロロジラがその目を二人に向けながら少しずつ近づいてきていた

 

 

「ど、どうしましょう……私、戦いたくないです!」

 

「それはそうよ!あんなデカイのに勝てる訳が………」

 

「ペロロ様と同じ顔のあの子を傷つけるなんて……!」

 

「え?そっち?」

「ふふっ……安心してください、皆さん。私達の仕事は一先ずこれで終わりですから」

 

「……仕事?何の話よ?」

 

 

追い詰められているのにも関わらず余裕そうな表情で微笑むハルナ

 

ペロロジラはその事に何の疑問も抱かずに再び熱光線を発射しようとし─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────突如、巨大ロボットの拳によって殴り飛ばされた

 

 

「………え?」

 

「な、何が起こったのでしょうか……?」

 

 

絶体絶命のピンチを救われたが、それでも瞬間移動したかのように突然姿を現した巨大ロボに困惑を隠せない一同

 

………実際には突然姿を現した訳ではなく、一瞬で巨大化したのだが

 

 

『よくここまで誘導してくれたな!後は我々に任せてくれ!』

 

巨大ロボットの中から大音量で労いの声が聞こえてくる

 

その場に居る全員が思わず耳を塞いでしまうものの、それでも彼女達はテンション高く叫び続ける

 

 

『回り続けるレールはやがて………正義の未来へと繋がる!!!』

 

 

巨大ロボが右足を一歩前に出す、圧倒的な重量と共にズシンッ!と大きく地面が揺れる

 

 

『大トロのような真っ赤な情熱!!!カイテンレッド!!!』

 

 

左膝を曲げ、その巨体の全てを大樹の根のように支える

 

 

『全てを飲み込む漆黒のアナゴ!!!カイテンブラック!!!』

 

 

左手の盾を回転させ、己の心臓を守る為に前に構える

 

巨大化した盾は回る度に周囲の草木を揺らす

 

 

『この星を緑で包むカリフォルニアロール!!!カイテングリーン!!!』

 

 

目の前の巨悪を切り裂かんと、輝く剣を右手で突き出す

 

 

『黄色く輝く玉子の勇気!!!カイテンイエロー!!!』

 

 

その両目は正義の炎を灯し、光り輝く

 

 

『全てを魅了する美色の海老!!!カイテンピンク!!!』

 

 

 

 

我等、無限回転寿司戦隊!!!カイテンジャー!!!

 

 

 

『そしてこれが─────』

 

 

 

 

KAITEN・FX・MK.∞!!!

 

 

 

ドギャアアアアアン!!!という何の効果音か分からない音と共にカイテンロボの背後で大量の火薬が爆発し、更に上空に五色の花火が打ち上げられる

 

今日、この瞬間にカイテンジャーの当面の間の活動資金が尽きた

 

 

 

 

 

 

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「見ろ酒泉!こんな巨大なブースター、人生で一度も直で見たことがないぞ!」

 

そ、そうっすね白石さん………ところで、俺はそろそろ─────

 

「酒泉!もう少し高く持ち上げてくれ!…………ああ!それとヘルメットのライトも頼む!」

 

あの……俺、疲れてきたんですけど……

 

「そう固いことを言わないでくれ、私と君の仲じゃないか!」

 

俺と白石さんの仲でもです!とにかく、ある程度は手伝ったんで俺もそろそろ移動して─────

 

「………あいたたたたた、連日徹夜続きの作業ばかりだったせいで身体中が軋んでいるな」

 

─────はい?

 

「あー腰が痛いなー、眠気が酷いなー」

 

………へ、へえー?まあ、俺には関係ないですし……?

 

「ふふふ………それはどうかな?」

 

え?何?デュエリスト?

 

「もしここで君が帰れば〝眠る暇すら与えず白石ウタハの腰を動かし続けた男〟という事実だけが残ることになるぞ?」

 

………はぁ!?完全に言いがかりじゃないですか!

 

「更には〝ヒビキを縛っている紐を弄くり回した男〟や〝動けないコトリを好き放題触った男〟としても生きていくことになるだろう」

 

姑息な手を……!

 

「幸いにも知り合いに姑息な手段が得意な男子生徒がいたからね、色々とお手本にさせてもらったよ」

 

一体どこのどいつですか、そのクソ野郎は……!ぶん殴ってやりますよ……!

 

「自分を殴るつもりかい?………まあ、とにかく君の運命は最初から決められていたんだよ。ここは大人しくウトナピシュティムの修理を手伝って─────」

 

「………ウタハ先輩、酒泉……コトリがまた引っ掛かった」

 

「………またかい?」

 

「だ、誰か引っ張ってくださーい!」

 

………ダイエット、大事

 

「わ、私のお腹が悪いんじゃないですからね!?潜り込んだ場所が毎回狭すぎるだけですからね!?」

 

 

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