イオリ「……その怒り方、委員長(臨戦)の時もしてなかった?」
チナツ「既視感がありますね……」
酒泉「あーはいはい水着ね水着、竜華さん達の水着イベやった後でまた水着ね……夏イベのパターンが水着しかないなんてな!落ちぶれたぜシャーク!」
アコ「酒泉……今回ばかりは貴方に同意します!」
イオリ「うわ出た」
チナツ「出会ってはいけない二人が出会ってしまった感ありますね」
アコ「私達ヒナニストには水着委員長やドレス委員長でも与えておけば満足するだろうと!?冗談じゃありません!」
酒泉「そーだそーだ!他にもナース崎さんとかメイド崎さんとか魔法少女崎さんとか!思い付くだけでも幾らでもあるのに!」
アコ「しかもなんでよりにもよってあのタヌキの衣装違いなんですか!あれ絶対私達に仕事押し付けて遊びに行ってますよ!」
酒泉「ほんとっすよ!俺なんて羽沼マコトの水着姿が画面に映った瞬間……食べ物が喉を通らなく……うぅ……!」
アコ「酒泉……辛かったでしょう」
酒泉「おつらぁい……」
チナツ「案の定息が合ってしまってますね」
イオリ「委員長、あれほっといていいの?」
ヒナ(浴衣で酒泉とお祭りデートする私……射的で長所を遺憾無く発揮する酒泉の横顔をじっと見つめる私……私の欲しかった商品を持って笑顔で〝取れましたよ空崎さん!〟って言ってくる酒泉にドキッとする私……)
イオリ「駄目だこりゃ」
チナツ「おそらく妄想の世界へトリップしているのかと……」
酒泉「……でも、PV見た感じだとなんかヤバい事件に巻き込まれるっぽいですよ。それ自体は〝ざまぁ〟って感じなんすけど……あの船、イブキさんも乗ってましたよね」
アコ「……はい」
酒泉「……あのクソタヌキと奴の所業を見過ごしている取り巻きはどうなろうとどうでもいいんですけど、でもイブキさんが危険な目に遇ったり悲しんだりするのは……」
アコ「流石に心が痛みますね……今のうちに救助船の用意だけでもしておきましょうか」
イオリ「あ、思ったより冷静だった」
チナツ「暴走していても良心まで失う様なお二人ではありませんから」
イオリ「え?でも酒泉ってぶちギレたら───」
チナツ「番外編の話はノーカンです」
ヒナ(酒泉にわたあめをあーんされる私……私のほっぺについたわたあめを指で掬って食べる酒泉……それを意識して赤面しちゃうんだけど酒泉の方は何事もなかったかの様にキョトンとしてて、それでいじけて頬を膨らませる私……)
酒泉「まあそれはそれとして空崎さんの新衣装実装枠を奪った恨みは忘れてないんですけどねぇ!絶対に許さねぇぞヨー○ター!」
アコ「こうなったら本社前で抗議するしかありません!空崎ヒナ(体操服)を実装しろー!空崎ヒナ(チーパオ)を実装しろー!」
酒泉「ノーマコト!イエスヒナ!空崎さん実装カモン!ベリーベリー嬉しい!おーけー!?あいむおんいっと!!!」
アコ「空崎ヒナ(マイクロビキニ)を実装しろー!空崎ヒナ(敗北魔法少女)を実装しろー!」
酒泉「アブソリュートキュート!ヒナ!ヒナ!ヒナ!ヒナァ!エクスドリイイイイイッム!!!」
イオリ「ちょっ……ふ、二人とも!本社前抗議は流石にまずいって!?」
チナツ「い、委員長!このままではお二人が……!」
ヒナ(リンゴ飴を食べて〝舌が真っ赤になっちゃいました〟って笑いながら舌を見せてくる酒泉に興奮する私……そのせいで熱くなった私の額に自分の額を当てながら熱を計ってくる酒泉……そのせいで余計に顔が熱くなって心音が激しくなる私……)
チナツ「委員長!目を覚ましてください!そもそも浴衣衣装は実装されていません!」
イオリ「存在しない記憶に浸ってる暇があるなら早く二人を止めてよ!?」
酒泉「はぁ……はぁ……!俺だって……俺だっで空崎ヒナ(バリキャリOL)とか空崎ヒナ(彼氏が出来てオシャレに興味を持つようになった大学生)とか色々見たいのにいいいいいいい!!!」
アコ「空崎ヒナ(幼女)はよ!!!空崎ヒナ(ウェディングドレス)はよ!!!空崎ヒナ(夜のお誘い)はよ!!!」
酒泉「空崎ヒナ(パジャマ)はよ!!!空崎ヒナ(大人)はよ!!!空崎ヒナ(デート)はよ!!!」
アコ「ぎゃおおおおおん!!!」
酒泉「おんぎゃああああ!!!」
チナツ「ああ……そんな……」
イオリ「二人が言葉の通じない悲しきモンスターに……」
ヒナ(慣れない下駄を履いてたせいで足の指を怪我しちゃう私……そんな私をおんぶしながら人混みを離れる酒泉……愛しい彼の体温を背中から感じる私……酒泉を抱き締める力が自然と強くなっちゃう私……)
酒泉「うぅ……これも全部ゲヘナの問題児共が悪いんだ……あいつらが空崎さんの仕事を増やさなければ、今頃空崎さんはもっと色んな服を着て色んな場所に遊びに行ってた筈なんだ……」
アコ「……ゲヘナは潰します」
酒泉「俺達は空崎さんを休ませなければならない……だから俺は決意した、この学園と戦う事を……」
アコ「消されたのは……深い闇です」
イオリ「どうしよう、アコちゃんが別の意味で言葉が通じない人になっちゃった」
チナツ「御二人とも優秀なだけに本気で潰せてしまいそうなのがなんとも……」
ヒナ(遠くから微かに聞こえてくる祭りの音や笑い声を耳にしながら二人きりでどこかに腰掛ける二人……なんとなく互いに意識しちゃって無言の時間が続くけど、勇気を出して酒泉の手に自分の手をそっと重ねようとする私……でも最後まで勇気を出し切る事ができなくて小指が酒泉の手に触れたところで止まっちゃう私……ここからどうしようかと不安になっていたら、そんな私の意図を汲んで自分から手を重ねてくれる酒泉……)
アコ「……こうなったらもう自分達で作るしかありませんね」
酒泉「作るって何を───はっ!?ま、まさか……!?」
アコ「そうです!私達で作るんですよ!様々なヒナ委員長が登場するソシャゲ────名付けて〝ヒナーアーカイブ〟を!!!」
酒泉「お……おおおおおおおっ!?」
アコ「あらゆる手段で資金を集め!風紀委員会総出でプログラムを完成させて!我々で沢山のヒナ委員長を世界へ羽ばたかせるんですよ!!
!」
酒泉「さ、さっすが天雨さん!なんて天才的な発想なんだ!」
アコ「そうでしょう!これで世の人々は皆ヒナ委員長の素晴らしさに気付いて……」
酒泉「きづ……いて……」
アコ「…………」
酒泉「…………」
アコ・酒泉「やだああああああああああ!!!俺(私)だけが空崎さん(委員長)の良さに気付いていたいいいいいい!!!」
イオリ「こいつらめんどくさっ」
チナツ「…………」
イオリ「チナツ?どうしたの?面倒すぎてツッコむ気力なくなっちゃった?」
ヒナ(突然手に伝わってきた温もりに驚き、思わず酒泉を見つめてしまう私……そしたら顔を赤くしながらも覚悟を決めたような表情で私を見つめてきた酒泉と目が合う私……オシャレな言い回しも回りくどいアピールもなくただ純粋に〝好きです〟と伝えてくる酒泉、それに対して〝私も……好き〟と真っ直ぐに好意を返す私……)
チナツ「……いえ、ただ……段々と腹が立ってきまして」
イオリ「……何が?」
チナツ「……酒泉君の関心が委員長の浴衣姿にしか向けられていない事に」
イオリ「……確かに」
ヒナ(二人の関係が〝恋人〟に昇格した直後、上空に打ち上げられる花火……花火達に見守られながら互いに唇を近付ける二人……そして私達は……えへ……えへへ……えへへへへ……)
アコ「うぅ……浴衣姿の委員長……祭りではしゃぐ浴衣姿の委員長が見たい人生でした……」
酒泉「……夢は現実を越える」
アコ「……え?」
酒泉「天雨さん、諦めるのはまだ早いですよ。もし次の〝貴方の好きな生徒アンケート〟で空崎さんの票が一番になれば……もしかしたら空崎さんメインのイベントが再び実装されるかもしれません!」
アコ「……!そ、そうです!そうなればお祭りイベントで委員長の浴衣が見られるかもしれません!」
酒泉「行きましょう、天雨さん。全ては空崎さんの為に───I'm on it」
アコ「……言えましたね」
イオリ「……委員長が浴衣着るなら多分他の風紀委員も浴衣になると思うんだけど」
チナツ「恐らく委員長一人しか実装しないと思い込んでますね」
イオリ「ふーん…………私達は眼中にも無いってさ」
チナツ「…………どうします?」
イオリ「…………やるしかないでしょ」
酒泉「よし!行動指針も固まった事だしまずは空崎さんの魅力をアピールする動画を作って……ん?」
シロミサン?ヒノミヤサン?ドウシテソンナコワイカオヲ……ヌアー!?ナンデハガイジメ!?ナンデクツシタヌガシテ……イヒャヒャヒャヒャ!?チョッ…コチョコチョヤメ……ヒィン!?ア,アマウサ……タスケ……
……ソウイエバワタシノユカタニモマッタクキョウミナサソウデシタネ、イマサラムカツイテキマシタ
ハッ!?ア,アマウサンマデ……アヒィ!?ラ,ラメエエエエエエエ!?(ビクンビクン)
ヒナ(そして、浴衣姿のまま私と酒泉は一線を越えて……あれ?でも酒泉ってオリキャラだから浴衣姿が実装される事は絶対になくない?……じゃあ、つまりこのイベントも……)
ヒナ(…………)
ヒナ「夢は……現実を越える……!」
今回の生放送で発表されたゲヘナ編のスチル、ヒナとマコトが握手してましたね
過去編か洗脳か、それとも現実改編か
まあ何にせよ酒泉君の過去編を書く前にゲヘナの過去編が来てくれそうなのは嬉し…………あれ?これもしかして内容によっては整合性を図る為にアリ潰本編自体書き直す必要出てきます?
……酒泉、お前ちょっとマジで消えてくれない?