2000年前、暴虐の限りを尽くした魔王、アノス・ヴォルディゴードと言う男がいた。
そんなアノスにとって、絶対的信頼と最愛の存在と言える側近のアリシエと言う男なのか女なのか、容姿がとても整っており、抜群のスタイルをした人物がいた。
アノスは最愛の人を胸に秘めながら、アリシエを置き去り
それから数日後の出来事だった。
「本当にアノスがいない今はダメなのか?、・・俺じゃあダメなのか!?、・・・アリシエ……」
『ごめん、ギィ・・確かにお前とも付き合いは長いし親友だと思うよ、・・・けどアノスは僕にとって母さんと父さん以外で唯一家族と言っても良い・・そんな彼のいない世界に生きる価値は無いよ、・・だからゴメンね、2000年後また会おう……』
彼はその後、アノスのいない世界に生きる価値は無いと言い、ギィ・クリムゾンと言う男の前で自害した。
そして2000年後、アノスは転生を果たした。
2人の若い男女がアノスの今世の両親となった。
アノスは両親を持って生まれたのに対し、アリシエの運命の歯車は変わって新しい性を受けた、しかし、彼がいたのは、見知らぬ洞窟だった。
そして自身の姿が、以前と違う事に気付くと、近くの湖に自分の姿を写すとスライムになっていた事に内心、心臓が飛び出そうなくらい驚いた。
自身のスペックを確認すると、転生直後だからと言う事もあり、生前とは比較にならない程。滅茶苦茶弱体化していた。
だが、それでも異常と言えるスペックだった。
状態異常無効、自然影響無効、物理攻撃無効、聖魔攻撃無効、精神攻撃無効、概念攻撃無効、因果律攻撃無効、概念影響無効、因果律影響無効、時間攻撃無効、時間影響無効、空間攻撃無効、空間影響無効、痛覚無効、不死殺し無効、魔法攻撃無効、即死無効と言う耐性でかつ、まだまだ高スペックであった。
魔力感知、万能感知、万能変化、万能糸、万能破壊、万能創造、深淵魔法、深層魔法、深層感知、深淵感知、超光速無限再生、終焉支配、擬態と言うユニーク、エクストラ含めた固有スキルもこのような感じで、既にチートだった。
これらの究極能力を持っていた。
この段階で、かなりチート性能だった。
2000年前までと比べても比較にならん程、これでも滅茶苦茶弱体化していた。
そして、擬態と言うスキルを使い、自身の肉体を以前と同じ姿にし、洞窟を散策し始めた。
散策していると、一匹のスライムと出会った。
『そこのスライム、何か困り事でもあったかな?』
「・・・・」
スライムからは返事は無かった。
アリシエは、スライムだから言葉が喋れないのは当然だと思った。
だが、唯のスライムにしては、魔力が異常に高く、低級な魔物にしては不自然だと感じたアリシエはテレパシーで話しかけて見た。
『』(そこのスライム・・これなら分かるか?)
「」(うわぁ!急に頭から声が、・・は、はい!!聞こえてます!)
『』(そうか、・・お前、転生者か?)
アリシエはただのスライムでここまで魔力が高いのはありえないと思い、ありえるとしたら転生者または転移者なら裏付けると思った。
「」(は、はい・・俺は三上悟と言う、元冴えないサラリーマンでした…)
『』(ほほう、サラリーマン・・まさかやたらと建造物が多く、機械的な文明の世界の事か?)
「」(えっ!?知ってるんですか!?、そこです!俺が元いた世界は!)
『』(なるほどなぁ・・確か三上悟と言ったか・・・どうせ1人だろう?なら、僕と行動を共にしないか?、それに見知らぬ洞窟だし、一人よりは2人の方が心強かろう?
「」(良いんですか!?、じゃあお願いします!、あ、あの名前はなんて呼べば・・)
『』(名前か、・・アリシエだ、それとタメで良い、敬語は慣れない
「」(そうですか・・あ、分かった・・・それにしてもアリシエは、何処か懐かしい様な感じがするけど・・)
『』(気のせいではないか・・三上)
しかし、この時、三上悟と名乗るスライムと同じでアリシエも、何処か懐かしいと思っていた。
共同生活をおくる事、数日が経ち、アリシエと三上悟ごとスライムは仲が良くなり、友達となった。
しかし、三上悟の心情は、もう一つアリシエに対して恋心を抱いていた。
実は三上は、アリシエに対して一目惚れしており、好意を抱いていた。
そして、アリシエと三上は謎の声に導かれ、洞窟の奥地へ行くと、そこには巨大な竜の姿があった。
「小さき者達よ・・我はヴェルドラ・・・暴風竜である!」
『なるほど、お前何した?暴風竜の小僧…』
「我を小僧扱いだと?、・・お前・・・あ、いやそのまさか!?・・しかし2000年前に命を絶った筈・・」
「おいおい何の話だよ?、2000年前?」
三上は、話についてこれず、頭に?を浮かべていた。