【アンケート企画】みんなでアクアに助言して遊ぼう!   作:をれっと

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アンケートのご協力、ありがとうございました。


【アンケート企画】タスウケツの言葉

「うおっほん!ゴロー。いや、アクアマリンよ、よくお聞きなさい…

 

 あなたはアイの子供として生まれ変わるでしょう。双子の兄として。双子の妹に、あなたの正体を明かし、名を名乗りなさい」

 

 

 

 そういうと、タスウケツはすぅっと消え、俺の意識も暗転した。

 

 アクアマリンって…なんだ?

 

 

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 目覚めれば天国にいた。

 

 きれいな金髪に、海のように青い瞳。将来イケメンを約束された乳児。これが今の俺だった。

 

 

「いいこでちゅね~。アクアマリーン!」

 

 

 とりあえず、すげぇ名前つけられた。タスウケツの言う通り、俺はアイの子供として生まれ変わり、双子の兄として生きている。そして、アクアマリンという名前を付けられた。

 

 タスウケツは神様が決めたとかなんとか言っていたが、何か原理があるはずだ。いつか解き明かしてやるつもりだ。

 

 だが、今はこの赤ちゃんライフを堪能したい。

 

 推しのアイドルが思い切り甘やかしてくれるこの環境が、疲れた社会人の心に思い切りしみる。

 

 

「ばぶぅ」

 

「やーぅや、あーーん!」

 

 

 この家には、もう一人の住人がいる。それが、星野ルビー。俺の双子として生まれた子供だ。

 

 そう、この子こそが悩みの種なのだ。

 

 タスウケツはこう言っていた。『双子の妹に、あなたの正体を明かし、名を名乗りなさい』。

 

 あいつは俺になぜこんな助言をしたのだろうか。行動の方針を言われただけで、その目的を伝えられていない。

 

 本当に、あんな得体のしれないモノの言うことを、信じていいのだろうか。

 

 

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 深夜2時。目が覚めた。子どもの体になってからはよくあることであったのだが、今日は違う理由で起きた。

 

 

「はぁ!?死ねよ!ママの才能と美を理解しない猿人類が!パフォーマンスの質で格の違い明らかでしょ!?運営にひいきされるのはもはや必然なんだけど!どうせてめぇブスなババァだろ!鏡見てからもっかい同じこと言ってみろブウウウウゥゥゥス!あー!マジで信じらんない!」

 

 

 どうやらアイのアンチと壮絶なリプ合戦を繰り広げているらしい。

 

 ここでまたタスウケツの言葉を思い出す。『双子の妹に、あなたの正体を明かし、名を名乗りなさい』。

 

 この助言の通り動いた場合の、起こりうる最悪の事態はなんだ?

 

 こいつに前世の記憶があることがバレた場合の危険性。

 

 アイに「こいつゴローっていう産婦人科の生まれ変わりなんだよ!こいつヤバいよ!」と言われて、俺を気味悪がられるといのが最悪のパターンだろうか。

 

 しかし、こいつはアイのファンだ。信者に寄っていると言ってもいい。

 

 「こんなことをアイが知ったら悲しむぞ」と言えば止まりそうだ。

 

 それを気にしないようなやつだった場合でも、「お前も気味悪がられるぞ」といえば止まる気がする。

 

 幸いにも、俺はアイの母乳をほとんど吸っていない。記憶にある限り、哺乳瓶が手に入ってからは一度も飲んでない。

 

 確実に気味悪がられるという事態は収まりそうだ。

 

 

「なぁ、もしかして…お前も俺と同じか?」

 

「え……?」

 

 

 一拍おいて叫んだ。

 

 

「赤ん坊がしゃべってる!きっもおおおおおおおお!」

 

「お前もだろ」

 

 

 ここまで来てしまった時点で、名乗って何かが起こるという可能性はほぼない。危険はないはずだ。

 

 

「ひとまずお互い自己紹介しよう」

 

「え?」

 

 

 何か起こるか?いや、大丈夫だろ。これで何かが起こるはずがない。俺は一度振り返り、アイが寝ていることを確認した。

 

 

「俺は雨宮吾郎。前世は産婦人科医で、アイの主治医だった。アイの出産直前までサポートしていたんだが…」

 

「え?ちょっとまって!?」

 

「なんだ?」

 

 

 明らかに、予想外のことが起きている。

 

 

「ど、どこで働いてたの?研修の時」

 

「研修の時っていうか、ちゃんとした医者になってからも宮崎総合病院ってところで働いてたよ」

 

 

 俺の鼓動が高まるのを感じる。

 

 

「えっ…うそ……せんせ?…ごろーせんせなの?」

 

「…なに?」

 

 

 その呼び方、聞き覚えがある。

 

 いや、聞き覚えがありすぎる。

 

 

「せんせ!私だよ!さりな!さりなだよ!」

 

「ほ…ほんとうなのか!?」

 

「本当だよ!ゆめみだいだよぉぉ~」

 

 

 さりなちゃんだった。

 

 さりなちゃんと、俺が双子?アイの子供?

 

 さりなちゃんの昔言った言葉を思い出す。「もし芸能人の子供にうまれていたら」「容姿やコネクションを生まれた時から持ち合わせていたら」。

 

 それから間もなくさりなちゃんは亡くなった。

 

 目頭が熱くなるのを感じる。

 

 

「よかったなぁ…!」

 

 

 とてとてと歩み寄り、泣きながら抱き着いてきたさりなちゃんを、俺も泣きながら抱きしめ返した。

 

 

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 俺たちはひとしきり泣き終わった後、後片付けをしてから布団にもぐりこんだ。

 

 ひとしきり泣いて落ち着いてきた頭で、タスウケツのことを考える。

 

 今回、俺はあいつのいうとおりに行動した。もちろん、最悪の状況はできるだけ考慮したつもりだし、最悪の状況における対処も考えてあった。

 

 あいつの助言によってルビーがさりなちゃんであることが発覚した。これはいいことだ。あいつには死んでも言う気はないが、感謝している。

 

 しかし、これだけであいつが信用できるとは考えるべきではないだろう。再会できたことは本当にうれしいし、ちゃんと早めに気が付くことができてよかったと思う。しかし、この再会はいずれ気が付くことができたかもしれないことだ。

 

 その気が付くタイミングを早めたにすぎない…はずだ。

 

 その早めたことによって、何がどのように変わるのか。まだ俺は分からない。あいつが信用できると断定するのは危険だ。

 

 ただし、「あいつの助言には確かに意味がある」。これだけは確かだ。

 

 あいつは本当にこの世界のことを俺よりも知っていて、俺たちよりも上位の存在なのだろう。

 

 

 

 あいつの助言を信じるかどうかは置いておいて、考慮する価値はある。

 

 

 

 俺はそう結論付けた。

 

 

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「ねぇせんせ」

 

「ん?」

 

 

 あれから数日。今はミヤコさんが寝ているので、普通に話している。

 

 

「せんせは、なんで生まれ変わってるの?死んだってこと?」

 

「あぁ。アイの出産直前。本当に産気づいたその時、俺はアイのストーカーらしき男に殺され…」

 

 

 ん?

 

 なんだ、この違和感は。

 

 あの時、なんでアイのストーカーだと思ったんだ?

 

 

「星野アイの担当医?」

 

 

 そう聞かれたんだ。

 

 なぜあの男はアイの居場所がわかった?なぜあの時、偽名ではなく本名で聞いてきた?

 

 あの男は病院の名簿をみていない。

 

 あいつは、外部でアイが宮崎総合病院にいることを知った。

 

 どうやって?

 

 今、アイの出産をしっている人間のうちの誰かが犯人だったということになるな。もしくは、そのうちの誰かがすでに裏切って、情報を漏洩しているということになる。

 

 そいつは、俺たちの住所を知っているんじゃないか?

 

 そいつは、外でアイに接触できる人間じゃないのか?

 

 タスウケツの言葉。「このままだとアイちゃん、死んじゃうよ?」

 

 よく考えろ。あいつは本当に俺を殺そうとしていたのか?

 

 俺を殺そうとした人間が、俺に怪しまれた瞬間に俺から逃げるのか?

 

 ありえないだろ。

 

 

「せんせ?」

 

「ごめん、ちょっと黙ってて」

 

 

 あいつは俺を殺そうとしたんじゃない。あいつはアイを殺そうとした可能性が高い。俺に付け込んで、どうにかしてアイを殺そうとしたんだ。

 

 

 …ほぼ確実に、誰かがアイを殺しに来る。

 

 俺は赤ちゃんライフを堪能したいだのなんだの言ってる場合ではない。俺は唯一の手掛かりを持った人間なのだ。

 

 だが…ただの乳児の俺に何ができる?ストーカーだぞ?いつ来るのかわからない。

 

 まず俺がついていくというのは難しい。いつかバレていつかついていけなくなるのが目に見えているし、ついていったところで俺では何もできない。

 

 しかし、アイのストーカーに殺されたということをさりなちゃんにも教えてしまっている。

 

 

「俺はたぶん、アイのストーカーに殺されている。そして、俺の死体はいまだに行方不明だ」

 

「そんな…」

 

「俺のことはいいんだよ。こうしてさりなちゃんとも再会できたわけだしね」

 

「…うん!」

 

 

 さりなちゃんにも協力してもらってアイを守りたいが、あいにくどちらも乳児なので協力しても何もできないだろう。どうすればいいんだ…

 

 

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アイのおっぱいをさりなちゃん…もといルビーが飲んでいていいのか論争をしていた時、強烈な睡魔に襲われ、眠りについた。

 

 

「やぁ、アクアマリン君。元気そうだね」

 

 

 はぁ…とため息をつく。またこいつだ。

 

 

「今回もつれないね~。でも、僕らの助言、とっても役に立ったでしょ?」

 

 

 確かに役に立ったかもしれないけど、どうせいつか気が付くことだ。それに、助言の意味がわからなすぎる。なぜそのようにするべきなのか理由を話してくれなきゃ納得できない。

 

 

「え~。でも、僕らの助言がなければ15歳までは絶対にお互いの正体に気が付かなかったんだよ?

 

 それと、僕らは君が面白くて助言してるんだ。君を思い通りに動かすのなら、助言じゃなくて直接操作したほうが早いしね。僕は君の行動が面白くて助言してるのさ。こう助言したらどう動くんだろう?ってね」

 

 

 …俺の何が面白いんだ?

 

 

「そりゃあ、中途半端に賢いけどやっぱりバカなところだよね!特に最初は面白かったよ?『今はこの赤ちゃんライフを堪能したい』ってところとかwwwww アホじゃん!アイのストーカーに殺されたのになんでのんきにアイに甘えてられるんだよwwwww ストーカーがいつかアイを殺しにくるってことじゃんwwwwww ルビーちゃんに言われるまでそれに気が付かないとかwwwww もう最高!」

 

 

 …悪かったな。俺がバカで!

 

 

「悪くない悪くない!人間、やっぱそうでなくっちゃ!」

 

 

 …さっさと要件を言えよ。助言しにきたんだろ。

 

 

「そうそう。助言しに来たんだった。

 

 ごほん!アクアマリンよ…よくお聞きなさい…………」




アクアからの信用度:40 (一応考慮に入れてくれるレベル)





~アンケートの選択肢別タネ明かし~

 ここで、皆様には先のアンケートでほかの選択肢がとられていた場合の結末について、タネ明かしをさせていただこうと思います。



 まずわかりやすい「母乳を飲まないように伝える」という選択肢は、アクアからの信用度0となる予定でした。

「こんな散々もったいぶっておいて、その程度のことしか言わないのか。大した事ないな」

 とアクアに判断され、タスウケツの影響力がなくなり、「2話打ち切りルート」に入るところでした。3%票が入っていました。



 次に「アイが殺される時期を伝える」という結果になった場合は、アクアからの信用度100%となる予定でした。

 彼が助言を受けてからアイが死ぬまでには約4年の月日があります。

 その間、ほぼ信用していない、素性もわからない相手の言葉をどこまで信用するでしょうか。

 道端で「2026年9月、地震でこの街が壊れ、君の家族が死ぬよ」と突然言われて、それを真に受けて、本気で対策しますか?しませんよね。

 そのため、アクアは「その日だけは気を付けよう」となり、幼児の体では事前準備なしでは対処できず、アイは死にます。

 自分の用心の甘さに嫌気がさし、自己嫌悪と後悔にさいなまれ、「自分は幸せになってはいけない」という思い込みと、「もっとタスウケツの助言を信じるべきだった」という後悔により、言いなり人形になり、復讐のためだけに生きる。

「復讐人形ルート」に入る予定でした。39%がここに投票されていました。



 意外とこの「復讐人形ルート」に票を入れた方も多かったですね。正直みんなアイを救いたいとばかり思ってました。まぁ原作はこっち寄りですからね。アクア曇らせ隊の方はこのルート一択でしょう。これはこれで面白そうですね。



 もう一度表記しておきます。

 アクアからの信用度:40 (一応考慮に入れてくれるレベル)

アクアにどのような助言をする?

  • ミヤコに自分は神の僕であると自己紹介
  • アイにドアチェーンを徹底させる
  • ルビーに歌の練習をさせる
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