目が覚めたら、ウマ娘でブタさんだった。というか、調理済みっぽい? 名前が   作:小林司

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 大切なお知らせ

今まで本作は『匿名投稿』していましたが、ここで匿名を解除します。
匿名投稿における名義は『小林翼』でしたが、私がこのサイトに登録している名前は『小林司』です。

今後、本作品は 小林司 名義で連載を続けていこうと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。




※まだ 前書き が続いています※


お待たせしました。あまりにも長い間お待たせしてしまったので、急いで書きました。昨日書いたものです。

その分短いですが、楽しんでいただけたのなら有り難いです。


※今話では文字色やフォントを変更する特殊タグを使用しています。『スマホ以外での閲覧』や『PDFでの閲覧』及び『常時誤字報告』を使用した場合に、正しく表示されない可能性があります。ご了承ください。※

なお、 メニュー→閲覧設定 で、背景色を白以外にすると、面白いことが起きます。



 生徒会室の大掃除

 

年末最後のグランプリレース(ありまきねん)が終われば、今年のトウィンクルシリーズは終了だ。

 

学園は冬期休業に入るので、ほとんどの生徒は実家へ帰っている。

 

そんな中でも生徒会役員である私は、自分の仕事があるので学園に残っている。

 

……というのは半分建前だ。

 

実は、帰省する先が無い。

 

人間だった頃の記憶を頼りに実家へ連絡してみたのだが、ウマ娘としての名・人間だった頃の名 両方を言ってみるも『どちら様ですか?』と言われてしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝。時間になったので起床する。

 

いつも何かと騒がしい同室の彼女(サクラバクシンオー)は、帰省していて不在だ。向かい側のベッドはもぬけの殻。

 

クローゼットから制服を取り出し、寝間着から着替える。

 

諸々の身支度を整え、部屋を出る。

 

階段を降りて寮の昇降口へ。

 

扉には『寮長不在。緊急時は生徒会副々会長迄』と殴り書きされた紙が貼ってある。同じものが栗東寮の扉にも貼ってあるはずだ。

 

まあ、こちらのヒシアマゾンさんの字とは違って、彼方(あちら)はフジキセキさんの字だ。もっと綺麗な字で書かれていることことだろう……。

 

 

寮を出て学園へ向かう。

 

問題を起こす大多数の生徒は不在だ。至って静か。まあ、問題を起こさない真面目な生徒も不在なのは同じだが。

 

学園の昇降口へ入り、靴を替えて生徒会室へ。

 

ルドルフ会長、ブライアン副会長、エアグルーヴ副会長とも不在なので、学園に残っている生徒会役員は私一人。

 

急ぎの書類やトラブルが舞い込んできたら、それを処理するのが私の仕事。

 

とはいえ、そんなものは滅多に来ない。いつもは執務机に座って時間が過ぎるのをただひたすらに待つだけ。

 

それはそれで退屈なので、今日はこの部屋の大掃除を行うつもりだ。

 

いくら会長達がしっかりしているとはいえ、膨大な量の仕事に加え、毎日の各々のトレーニング。そちらを優先していれば、部屋が汚れてしまうのは仕方の無いこと。そのために私がいるのだ。

 

 

 

 

まずは念のためマスクを着用。

 

えっ? マスクの紐は何処に引っ掛けるのか?

 

それにはお答えできません……。知らない方が幸せなこともあるのです。

 

 

換気のために窓を全開。扉も開け放つ。

 

まずは断捨離。いらない資料や古い備品、使えなくなった消耗品を片付けてゆく。

 

……あ! この鉛筆まだ使えるのに捨てるのか。

 

こういう短くなった鉛筆は、鉛筆同士を接着剤でくっ付けて……ほら。長さが二倍になった。まだまだ使えるのですよ。

 

 

片付けが終われば、拭き上げ。棚の上から順に行ってゆく。

 

高いところは脚立に登る。スカートだとやりづらいがルール故仕方ない。

 

しっかり()()()()が無いことを確認し登る。天板に座って作業を……冷たっ!

 

脚立の天板とスカートの中の下着が直に触れて……。おっと!

 

これ以上言ったら死ぬ(社会的に)。

 

上手いことスカートを巻き込んで、お尻の下に敷けないものか……止めた。こんなことしているぐらいなら、さっさと掃除してしまおう。

 

 

 

棚の上が綺麗になったら今度は床だ。まずは掃き掃除をして、次にモップで拭き上げる。

 

会長達が定期的に掃除しているとはいえ、やっぱり埃は溜まるものだ。

 

モップがすぐに汚れる。何度か水で濯ぎながら拭いてゆく。

 

うわ……水が真っ黒だ。このまま拭き続けてもこれ以上綺麗にはならない。むしろ、逆に汚れていくだろう。

 

一回、水を替えに行こう。

 

バケツを持ってトイレへ。

 

手洗いの水道にこの水を流せば間違いなく詰まるから、ちゃんと掃除用の流しに捨て、新たな水を汲む。

 

なぜ断言したかって? 実際、詰まって救援要請があったのだ。

 

それ以降、何度か貼り紙を掲出している。

 

しかしまあ、内容に難儀した。何故か?

 

最初は『手洗い以外に使用しないこと』という内容で掲出したら、「歯磨きする場所が無い」というクレームが来て、『汚水を流すな』に変えたら、また掃除バケツの水流して詰まらせ、「この程度なら汚水ではないと思った」と言われ、『つまりやすいものを流すな』に変えれば「つまり、安いもの とは?」って言われ……。

 

今貼っているのは『掃除廃水等、詰まりの原因となるものは流さない』だ。子ども相手じゃないんだから、これくらいのことは理解して欲しかったのだが。

 

トレセンの生徒は、中学生や高校生に相当する者だから、広い意味で『子ども』なんだけど、幼い子どもみたいで酷く疲れた……。

 

 

 

結局、水交換をあのあと二回行い、拭き上げが完了した。

 

よし。あとはゴミを処理すれば完璧だ。先にモップを片付けてしまおう。あ、脚立も戻さないと。

 

 

 

 

ゴミ置場は校舎の外にある。両寮や職員寮と共用なので、生徒会からは少し遠い。

 

ゴミ袋を両手に携え、昇降口で靴を替え、ゴミ置場へ向かって行く。

 

「あ。こら~!」

 

ゴミ置場が見えてきたと思ったら、その前でカラスがゴミ袋を漁っていた。

 

声を上げながら走って行くと、カラスは驚いて飛んで行く。

 

一応、私たちウマ娘が全力疾走すれば、カラスに追い付くことはもちろん、追い越すことすら可能なんだけど、飛んでいる高度には敵わない。

 

だから、逃げて行くのを静観するだけ。同じ被害を受けないように対策するだけだ。

 

「ん? なんだこれ?」

 

カラスに破られたゴミ袋から飛び出しているもの……。なんか見覚えがあるものの、ここでは見たくなかったもの。

 

ストレートに品名を言ったらR-18に抵触してしまうが、まあ、そういう行為で使用するあれだ。

 

使用済みのあれが、ゴミ袋から出ている。

 

えっと……。どういうことだろう?

 

一応、元々の自分について語っておくと、ウマ娘には全く興味がなく、その基となった競争バについても知識はない。

 

でも、『ウマ娘でエロは御法度。絶対ダメ』というのは知っている。「お気に入りの絵師さんが、ウマ娘のエロに手を出して(社会的に)抹殺された!」という悲鳴を何度か聞いているから、それは知っている。

 

なんだけど……。

 

 

どうしてトレセン学園のゴミ置場からあれが出てくるんだ?

 

ウマ娘同士? いやいや、百合だろう? あれ必要ない。例え何か特殊なプレイに使ったとしても、中に液体が入っているのは、百合では有り得ないんだよなぁ……。男の人が絡んでしまう。

 

うん? あ、これ職員寮のゴミじゃないか。

 

さっき話した通り、ゴミ置場自体は共有しているんだけど、その中にゴミを置く場所は、学園内・生徒寮と職員寮で分かれている。

 

破られているのは職員寮側のゴミだった。

 

つまり、学園の職員かトレーナーのもの。ということだ。

 

トレーナーや職員同士なら、私たち生徒が関与する話では無いけれど、これが『トレーナー×担当ウマ娘』となってくれば話は別だ。静観するわけにはいかない。生徒会役員として、ではなく、(元)大人として。

 

しかし、現時点で私が取りうる対応は……。

 

上に報告するぐらいか。

 

 

うーん。

 

こういう話、理事長にしたらオーバーヒートしそうだよな……。あの人ウマ娘って噂だしこの手の話には弱いからなぁ。

 

理事長秘書で、確実に人間である及川さんにそれとなく話しておこう。

 

今はとりあえず、このカラスに荒らされたゴミの始末だ。

 

 

 

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