【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~   作:ペロりねった

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126.ダイブから帰還

 

 

 タマちゃん水無(ミナ)ちゃんのアドレス登録(とうろく)と二人のQ2(キューツー)アカウントに送金……っと。

 

「見つかったよ~……って、何してんの?」

 ダイブから戻って顔をあげると羽衣(はごろも)さんと斎木(さいき)さんがボクの体に顔を近づけてた。

 

「えっ? も、もちろん、キョウ様をお(まも)りしていたのです」

「そ、そうです。キョウ様に(だれ)も近づけないようにしてました」

 顔を上げた二人が挙動(キョド)って言い(わけ)する。

 

 もしかして(にお)()いでたの? ボク、(にお)ってないよね?

 

「ありがとう、気更来(きさらぎ)さん」

 黒メガネを気更来さんに返す。

 

「いえ。……このことは内密(ないみつ)に」

「もちろん。んじゃ、タンポポちゃんたちのとこへ、行こうかな?──っとっと?」

「あ、危ない」

 

 ソファーから立ち上がると立ちくらみした。それを気更来さんが支えてくれる。

 

「あ、ありがと……。おかしいな~?」

「そりゃそうです。二時間近く身じろぎせずに()られたのですから」

「え? そんなに?」

 

 確かに、携帯で時間を確認すると、かなり時間が()ってる。集中するため感覚カットしてたから実感しなかったけど。

 

「もう少しお休みになってからに()さっては?」

「そ、そうです。となりにベッドもありますよ?」

 ぐへへって(うす)ら笑いして羽衣(はごろも)さんが(すす)める。

 

「でも……あんまり(おそ)いとタンポポちゃん、(おこ)るからな~」

「もうすぐお昼なんですから、それまでお休みになられては?」

 斎木(さいき)さんまで(さそ)ってくる。

 

「でもな~、お昼はミヤビ様レイニ様が気になるから(もど)らないと。それまでにタンポポちゃんたちに顔を見せないと」

「キョウ様は幼女と我々とどっちが大事なんですか!」

 羽衣さんがいきなり激昂(げきこう)する。

 

「そんなの、もちろん──」

「もちろん?」

 

 言うまでもない。

 

「──タンポポちゃんたちに決まってる」

「ええ~? ()れた女体(にょたい)よりおしっこ(くさ)()が良いんですか?」

「そんなの──」

「そんなの?」

 

 言わねばなるまい。

 

「──いっぱい愛情を返してくれるタンポポちゃんたちに決まってる。あんたたち、何かボクに返してくれるもの、ある?」

 ()れたって……それはフルーツだけで充分です~。それから、タンポポちゃんたちは、おしっこ(くさ)くなんかないよ。

 

「返すもの……」って聞き羽衣さんがうなだれる。

 

「ああ~、タンポポちゃんたちに抱きつかれると生きてるのを実感する。おしっこチビっちゃうくらいに」

 思わず自身の体を(いだ)いて夢想(むそう)する。

 

変態(へんたい)だ……変態がいる。キョウ様、それは早く矯正(きょうせい)しないと取り返しのつかない間違(まちが)いを起こしますよ?」

 

 失礼な……。ボクは子供のお世話がしたいだけ。早く子供が()しいだけだよ。マキナ、早く赤ちゃん産まないかな~。

 

「それじゃ、タンポポちゃんたちのところへ行くから……あれ?」

「危ない」

「あ、ありがとう」

 また、よろけて……今度は(ささ)さんに支えてもらう。

 

「わたくしがお送りします」

「え? 大丈夫だよ」

「いえ。まだメガネを使った(つか)れが取れていないご様子。しばらくは休まれるのがよろしいと思われますが、どうしてもと(もう)されるならお送りします」

「おい、笹。キョウ様に()れるな。ズルいぞ?」

 羽衣さんが(なな)め上の抗議(こうぎ)をする。

 

「あのね、ズルいとかズルくないとか関係ないからね? じゃあ、笹さんお願い」

「よろこんで」

 

 笹さんに支えられ、打木(うちき)さんと一緒にタンポポちゃんの部屋へ……。

 

 ほとんど歩いてないのにつらい。やっぱり、疲れてる。

 

田端(たばた)先生、おはようございます。タンポポちゃんたち、どうですか?」

「おはようございます。ちょっと注意力散漫(さんまん)ですが順調ですよ」

「そうですか」

 

「キョウ、(おそ)い。浮気してたでしょ?」

「そうよ、ウワキでしょ?」

「うわき、いけない」

 タンポポちゃんたちから予想どおりの反応が……。

 

「してないって。ちょっとミヤビ様たちの相手してただけ」

「うそね?」

「うん、うそ」

「うそは、おしおき」

 な、なぜバレる……。おしおきは勘弁(かんべん)して?

 

「そ、そんなことより勉強に集中して」

「ごまかしたわね?」

「うん、そんなこと、じゃない」

「……ごま()してる」

 参ったね……。

 

 

 それから、タンポポちゃんの分数の計算とか、マナ・アリサの文字の書き取りを見ながら二時間ほどを過ごす。

 

「やっと終わった~」

「おわった……」

「つかれた~」

「はい、よくできました。ボクは戻るね?」

 

「ダメよ。お昼は一緒に食べるんだから」

「うん、食べる……」

遅刻(ちこく)したんだから、これから遊ぶ」

「でもね~、ミヤビ様たちを放っておくと怖いから……」

 

「それは、ちょっとこわい、かも……」

「う~~」

「しかた、ない……」

「何も予定ないなら、また来るから」

 

「絶対よ?」

「ぜったい」

「待ってるから……」

「それじゃ、あとでね?」

 

 そう言って一旦(いったん)、タンポポちゃんたちと分かれる。ミヤビ様たち、おとなしくしてるかな~?

 

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