【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
「ちょっと、子供たちを見てきますね?」
「……分かりました」
レニは、にがにがしくもキョウを見送る。何を
「殿下、
「何とはなんだ?」
レニは率直にハノリに訊いてみる。ハノリは唐突な問いに首をかしげる。
「おそらく昨晩、暴行されております」
「穏やかではないな。ならば、なぜキョウは訴えてこぬ」
「それは……弱みを握られ助けを求められぬ苦境にあるからです」
「弱みと
レニの言い分にハノリは
「それは……そこまでは分かりませぬが。きっと我らには話せぬ弱みです」
「ふむ……しばらく、様子を見てはどうか?」
「そんな
「わらわからは、それほどの苦難を背負ったようには見えなんだ。しばらく待ってみよ」
「……分かりました」
そう返事はしたものの、レニは納得いかない。
レニがキョウを追って部屋を出ようとしたところ、ちょうど護衛たちの部屋から出てきた場に
ドアの陰から
「そなたら、昨夜のキョウ
部屋を
「特に変わった様子はありません」
「……そうか。先ほどはこちらに何をしに来たのか?」
「それは……」
「──我らの様子を見にこられただけです」
言い
「そうか……。そちらのものはダラけ過ぎではないか?」
ソファーの寝間着姿の警護たちに目を向け聴く。
「も、申し訳ありませぬ。きつく
「そうするがよい。見苦しい……。して、
「さ、さあ、そこまでは存じ上げません」
「子供たちを見に行かれたのでは?」
「そうか……。邪魔をした」
「いえ……」
レニは、平静を保って待機部屋をあとにする。
「あやつらは何か隠している……」
(護衛が
疑念を深め奥の──館の主の部屋へ足を向ける。部屋の前、ドアの向こうのかすかな話し声に耳を傾ける。
「扉越しでは分からぬ……」
右耳をドアに当てて中の話に集中する。
『……なんとかならない?……ゾンビは気持ち悪い』
『そう
『それは、女の気持ちでしょ? もっと男が楽しいのにしてよ』
『シューティングはダメか? あと野球とかサッカーとか考えておったのじゃが?』
『野球はルールが難しすぎるよ。サッカーもパス回しとか難しそう』
『うぬぬ……。では、やはりシューティングじゃな。単純明快じゃ。モールからの脱出ゲームならばどうじゃ?』
『相手は女にして』
『女が
『イヤになるだろうね、当然』
『では、ダメじゃ。何かないものかの~』
『旅行ゲームは? 列車や飛行機で旅して、観光して、食事して、お風呂に入って、旅館に泊まるの』
『それのどこにゲーム要素を盛り込むのじゃ?』
『さあ?……いっぱい観光スポットを回ったり旅館に泊まるとポイントが付く、とか?』
『ペナルティや減点要素は? 女に好意を持つか?』
『さあ? あっ……』
『なんじゃ?』
『困った時に助けてくれる』
『ほぉう……旅先でアバンチュールを
『なんかそれもイヤ。困った時に助けてくれるだけでいい』
『そなた、女は下心で男に近づくものぞ』
『うわ~、聴きたくなかった』
『寝所を共にするごと、旅の手助けが厚くなる、とか』
『自分を切売りしてるみたいでイヤ』
『
『下心の間違いじゃあ?』
『まあ、そうなるか、の~。しかし、旅か……。男の求めるものは、そのような自由かも知れぬ、な……』
『あと、子育てゲーム、とか?』
『なんじゃ、それは』
『お世話して赤ちゃんを育てていくの』
『ふむ……育成ゲームか……。赤子を作るのをゲームにしたいのじゃが……』
『痛くされなきゃいいんだけどね~』
『相手がはじめてでは
『え~? マキナはやさしかったよ?』
『ほぉう?……。それでマキナは、どうじゃった?』
『っ!……じゃ、じゃあ、ゾンビはやめてね』
『考えておく』
話が終わったとみるやレニは
(いったい、なんの話じゃ? ゲーム?
レニは密談の内容がよく分からなく首をかしげる。