【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
足を引きずりキョウが自室の前を通り過ぎる。時間を空けてドアを開けるとキョウの姿は廊下にない。
「お
部屋を出たレニはエレベーターに向かい、停止する階数を確かめる。
「やはり、二階か……」
一計を案じ、念を入れ階段で階下に向かう。
「子らの部屋はどこであったか……」
レニは一つひとつ部屋を確認するのは
「あの……申し訳ありません。横に
階段下で考えこんでいると、後ろから声がかかる。振り向くと寝具を抱えるメイドが下りて来ていた。
「これは、すまぬ」
道をふさぎ、すまなく思うレニ。
「いえ、お手間をかけます」
「う、うむ……。これ、そなた、喜多村の子らの部屋はいずこか知らぬか?」
すれ違う際、その年かさのメイドに問う。
「子供たち、ですか? こちらです」
「あ、いや。
作業を繰り下げ案内しようとするメイドを制す。
「左様ですか? この時間ですと皆が寝起きて集まっていると思いますので、中ほどにあるタンポポ様のお部屋です──」
「そうか。手間をかけた……。して、そなたは
「それは……その、宝物、ですので……」
「意味が分からぬ」
「…………」
黙して事ほど
「うっ……」
広げた際に広がる匂いに手が止まり顔をしかめる。中には
「失礼いたします!」
汚れ物を
「──ま、待て! それはどこにあったものじゃ?」
「風呂場にございます。では……」
逃げるようにメイドは小走りで階下へ下りていく。
「あれは、確かに
風呂場で事件は起こったとレニは
「さて、風呂場か……」
やみくもに探すことはない。風呂場は中央、その方に目を向けると開かれたドアが見える。そこへ歩みよると、こじんまりとした寝室然とした部屋がある。
その向かいには口を開けた枠組みとスイングドアの二つの部屋。トイレと風呂場がある。
「
部屋の中をくまなく探るが何もない。汚れ物はすでに持ち去られている。
仕方なく、向かいの小さな寝室? に戻る。ざっと見回しても据えられたベッドの他、目につくのはサイドボードくらいしかない殺風景な造り。
「ベッドのみの部屋とは
何かあと一つ、パズルを組み立てるには足りないと感じている。レニはベッドに座りながら考えこむがまとまらない。
「仕方ない。
腰を上げたレニは来た道を戻り階下の子供たちの部屋に向かう。
「レニ様、どうされました?」
「
間が悪く階段から廊下に出ると前からキョウがこちらに向かってくるところに出くわす。廊下の向こうではメイドたちが
「朝食の時間ですよ。戻りましょう」
「……うむ。戻りましょう」
「子らはどうでありましたか?」
「変わりありません。それがどうされましたか?」
「いえ、
「え、ええ、そうですね……」
励ますつもりの言葉がキョウには届かぬように顔を曇らせる。
「ただいま戻りました」
「うむ。レイニはどこに行っておった?」
エレベーターで五階に上がり、部屋へ戻る。リビングでは朝食が準備されている
「それは……」
「レニ様は子供たちの部屋に来られる途中でした」
レニが言い
「ふむ……。そうなのか」
「そうです……」
「まあよい。食事にいたそう」
「はい」
「はい……」
三人は席に着くと食べ始める。レニは先ほどのメイドがいないか探るが年若いメイドたちばかり。
いたとしても、この場では話を聞けないであろう。
「
「……えっ? いえ、好きと言うほどでは」
「そうなのですか?……」
「そなたら、食事中に話はやめよ」
「は、はい」
「申し訳、ありません」
結局のところ、朝のひと時ではレニに解明の糸口は見えない。