【悲報】皆がボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~ 作:ペロりねった
レニ様がタマちゃんに会いたいってこう言うことだったのかと今さら気づく。
「みんな、いる~?」
いるのは分かってるけど、どうか、だらけてませんように……。
護衛たちの待機部屋のドアをノック、ゆっくり開けて部屋に入る。
「どうされました?」
一番に笹さんが出迎えてくれる。まあ、この人は心配してない。他は?……
「おはようございます。これは一体?」
タマちゃん
その後ろの者たちも着替えてはいるか。でも……
「ちょっと、昨夜のことで──」
「そなたら、
機先を制してレニ様が直球で
「キョウちゃん、身体じゅうが傷だらけなんだけど?」
「ゲームの詳細」
「そう、キョウに変な
「キスマーク?」
「うん、まーく?」
みんなが
「──みんな、そんな一度に聞いても分からないよ。ちょっと笹さん」
「なんでしょう」
「ちょっとそこ、口裏を合わせようとしてないでしょうね?」
笹さんを隅に連れて行こうとしたら
「それで、何をお聴きしたいので? ゲームですか?」
「そう。ゲームでキョウちゃんに傷つけたでしょう?」
「どうすれば
みんなに見えないようボクは、笹さんに向けて小さくシャドウボクシングしてみせた。
「はあ~? ただのシューティングですが?──」
ガックリ……ボクのサインは笹さんには通じなかった。小首をかしげて
「──動き回りますので接触して傷はつくと思われます。傷つけていましたらキョウ様には申し訳なく思います」
「シューティング? 格闘ゲームじゃ?」
「──あ~、シューティング、そうシューティングだったかな~?」
取り
「なんで夜のこと覚えてないのさ? 怪しい」
「それは、ほら、一晩寝たら記憶ちがいってあるでしょ?」
「ん~、それはあるかも……」
「だまされない。現物確認」
「お~、そうだ。現物、見せてもらおうか?」
「いや、それは──」
物を見せちゃったら弁解できない。笹さん気づいて。
「いいですよ。こちらです」
終わった~。笹さん、正直すぎ。ゴーグルが置かれたテーブルにみんなを案内する。
「ふう~ん、普通っぽいね?」
「これは今できる?」
「できますよ。どうぞ」
「ありがとう。はい、タマちゃん」
「え″っ? や、私はゲームしたことないし、
「私もしたこと、あまりないよ?」
「これは誰でもできますよ。ほら着けてあげます」
そう言い、笹さんは
「あわわわ……」
「大丈夫ですよ?──」
「──一般人には特殊効果は
「えっ? アレってボク専用?」
「まあ、そのようなものですね。普通の人はただのゾンビ
な~んだ、心配して損した。
「うわっ、きんも~。タマちゃん、やってみなよ」
「キモいのは
「なんじゃ? やはり
「うっわ~、ほんとキンモ~」
タンポポちゃんまでゴーグルを装着してゲームを始める。マナちゃんアリサちゃんまで興味津々。
「で、では、なぜお風呂に入ったのですか?」
「えっ?」
レニ様が唐突に話をふってくる。
「ぬ? む~んお風呂……」
「そ、そりゃ汗かいたから」
「キョウちゃん、お風呂のこと聞いてない」
「そうだね。情報はしっかり開示してもらわないと」
ゲームやってりゃいいのに
「それにご自分の足では帰ってこられなかった」
「えっ? それってどう言う?」
「誰か分からぬが、おそらくそこな者が抱えて連れてきている」と言って笹さんを指さす。
なんでそこまで覚えてるんだ。格ゲーとシューティングを間違えてるボクがおかしいみたいじゃないか。
「確かに自分がお連れしました。眠ってしまわれましたので」
「眠った? お風呂で? ゲーム中?」
「そ、それは──」
笹さんがボクを
「──お風呂、です」
「
「ほら、それは……
「で、では、
「汚す? それも聞いてない」
「うんうん」
どうしてそこまで覚えてるんだ。怖いよ、レニ様。